【得能正太郎『NEW GAME!』展】に行ってきましたレポ




NEW GAME!
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2020年1月25日より開催された「得能正太郎『NEW GAME!』展」に行ってきました!

今回は展示会の内容や、作品のファンとして個人的に抱いた展示会に対する感想などをお伝えしていこうと思います。




『NEW GAME!』展の概要

会場 青山GoFa(Map
会期 前期:2020年1月25日(土)~2月24(月)
後期:2020年2月27日(木)~3月22日(日)
開館時間 12:00~18:00
休館日 月曜日、2月9日(日)、25日(火)、26日(水)
主催 GoFa
協賛 株式会社マット
公式サイト 公式サイト

現在『まんがタイムきららキャラット』にて大人気連載中の得能正太郎先生の代表作『NEW GAME!』のイラスト展が、単行本10巻発売を記念して開催されることになりました。

2018年に『まんがタイムきらら』シリーズの展示会「まんがタイムきらら展」は開催されましたが、『NEW GAME!』として展示会が開催されるのは今回が初です。ファンとしても待望の展示会開催となりました。

『NEW GAME!』展の内容

展示会の内容は公式サイトに、以下のように記載されています。

本展では描き下ろしイラストの展示の他、カラーイラストを始め、作中より抜粋した原稿ページの展示を行います。
また、会期は前後期に分かれており、後期展示でも新たに得能氏の描き下ろしイラストが追加展示されます。
更に描き下ろしキービジュアルに描かれているドット絵を使用したアクリルチャームや、直筆サインが入るアートグラフなどの展示会オリジナルグッズの販売などファン必見の展示会となっております。

描き下ろしキービジュアルというのは上記のツイートやアイキャッチでも映っている、涼風青葉ちゃんと滝本ひふみちゃんのイラストです。とても可愛らしいイラストで、ファンとしてもキービジュが公開されたときの胸の高鳴りは言葉では言い表せなかったです。

『NEW GAME!』展の販売グッズ

続いて今回の展示会で販売されたグッズについて紹介していきます。

こちらのツイートで紹介されているように、結構グッズは今回のために新しく製作されていました。以下が今回のグッズの詳細です。

・直筆サイン入り描き下ろしアートグラフ(各38,000円)
・直筆サイン入りアートグラフ3種(各33,000円)
・版上サイン入りミニアートグラフ4種(各6,000円)
・クリアファイル2種(各900円)
・ポストカード4枚セット(1,000円)
・アクリルチャームくじ14種(1回900円)
・缶バッジくじ11種(1回500円)
・望月牛乳Tシャツ(3,960円)
・ミニクッション(2,200円)

基本的には既存イラストを元に缶バッジやクリアファイルなどのグッズが販売されました。

『NEW GAME!』展の感想

では、ここからいよいよ展示会の感想について書いていきますね。結構正直に書くので、もし気分を害される方がいたらすぐに引き返してください…!

入場の方法について

今回まず気になったのが、入場の方法でした。

いざ会場に到着したとしても外からはパッと見、本当にここで合っているのか…?とやや不安を抱いてもおかしくないくらい、目印が置かれていませんでした。たとえばポスターが貼られていたり、看板が立っていたり、スタッフさんが外に立っていたり…。そういった目印がなかったので、まずそこで躓くかもしれません。

そして建物の中に入ると、ようやく展示会の看板が置かれているので「あ、ここで合ってるんだ」となります。しかし、問題はここから。

結論から言うと、入場するためには非常階段をのぼって2階で受付をするんですね。ただ、非常階段の扉にポスターが貼られているだけなので、一瞬ここが入口だなんて分からないんですよ。

上の写真が会場の入り口へと繋がる非常階段に貼られていたポスターなのですが、これだけじゃ分からないって。せめて1階の看板が置かれているところでスタッフさんが誘導案内をしたりするか、このポスターに「会場入り口はこちら」などと記載したりしてくれないと迷ってしまうと思いました。

一応このポスターをよく見ていただくと、得能正太郎先生の直筆サインが書かれているので行かれる方はチェックしてみてくださいね。

そして入場券には整理番号が書かれているのですが、これも入場のための整理番号かと思いきやグッズ購入の整理番号なんだそうです。入場自体は先着順。まあ、きらら展のように長時間並ばないと入れないということはなかったので、こちらは整理番号順じゃなくても問題はありませんでした。ただ、なんか少しずれてるなぁ…というのが正直な感想でした。

ちなみに非常階段の待機場所では壁に得能正太郎先生のプロフィールが貼られていましたよ。ゆっくり見たい方は待機時間にチェックしてもいいですが、目の前に人が並んでいる可能性もあるので、帰り道に立ち寄ってみるといいかもしれません。

展示会の内容について

続いて展示会の内容についてですが、入場して思ったのは「狭い」ということでした。

2年前のきらら展の規模を想定していると相当衝撃を受けるかもしれません。面積としては、おそらくアニメイト秋葉原店の4階でオンリーショップが開かれていたときの規模と同等かなと思います。

中は当然撮影禁止ですが、入り口付近の展示グッズに関しては撮影OKになっていました。

これは「直筆サイン入りアートグラフA」のサンプルです。

こちらは「直筆サイン入りアートグラフB」のサンプル。

もう1つCのアートグラフが展示されていたのですが、コウりんが映っていなかったので撮影していません。今回、アートグラフは色々考えたのですが購入しませんでした。なので記念に撮影。

そして公式サイトにも記載されていたように、基本的に原作の抜粋ページやカラーイラストの展示がメインでした。きららキャラットの表紙を飾ったイラストやBlu-rayのジャケットイラスト、得能先生がTwitterに投稿されていたイラストなども展示されていました。

描き下ろしイラストに関しては、ざっと見た感じキービジュアル以外なかったと思います。正直それを期待していた部分もあったので、ほとんど見たことのあるイラストばかりでやや物足りなさがあったのは否めません。

展示会は前期と後期で分かれていて、前期は単行本1~5巻をメインに展示していました。今の得能先生の絵柄を考えると、初期の絵柄はまったく別のように思えて、そういうのを振り返るのはとても楽しかったです。

会場の奥のスペースでは、来場者がメッセージを記載できるノートが2冊置かれていました。私が見たときにはメッセージを残されている方々の中に、自分が知っている方のお名前もいくつかあって読むのが楽しかったです(笑)

私も遠山りんさんのイラストと共にメッセージを残していますので、今後行かれる方はぜひ探してみてください。ちなみに、2冊あるうちの1冊は表紙のすぐ裏側に得能先生の直筆サインがあるので要チェックですよ。

こういった交流ノートが置かれているのはいいなと思いました。やはりファンの声がこうして形となるのは得能先生にとっても嬉しいことでしょうし、ファンにとっても他の人たちがどんなことを思っているのかを知れるいい機会ですし。

ただ、やはりそれを加味したとしても今回の展示会は期待を大きく下回ったと感じました。私が公式サイトの開催概要をしっかり読んでいなかったのが大きな原因だったと思うのですが、それにしても疑問が少し残ってしまうのが正直なところでした。

実際私が入場してから退場するまで、グッズ購入やノートへのメッセージ書き込みを含めても20分程度。それはスペースが狭くて展示されているものが少ないからというのも理由かもしれませんが、やはりじっくり時間をかけて見る必要性がなかったからというのが一番大きいと思うんです。

先程も述べたように、「見たことのあるイラスト」しか展示されていなかったから、時間を要しませんでした。もちろん、得能先生のイラストを大きなサイズで見られることに対して嬉しさはあります。TwitterのイラストやBlu-rayのジャケット写真を今一度見られることも嬉しかったです。

ただそれらのイラストを使った展示会って、やろうと思えば私たちがTwitterのイラストや単行本のページを拡大コピーして個人で開くこともできてしまうんですよね。だって私たちの手元にもあるイラストなんだもん。わざわざ展示会に行かずとも見ることができるイラストばかりで、「行くことに対する価値」が薄れたのが正直なところでした。

私が期待していたのは、今回の展示会で初めて見ることができる新規イラストや、これまで公にされてこなかった原稿のラフや設定資料、得能先生の落書きなど…そういったものでした。

「そこに行くことに価値がある」と感じさせてくれる展示会を期待していたんですよ。きらら展で得能先生の描き下ろしイラストが見られたり、イラストの作成過程を動画で見られたり、あれらはあの場で初めて見ることができて、かつあの場でしか見られない貴重なものでもありました。

だからあれくらいの展示会を期待してしまっていたために、その期待を大きく下回ってしまい、結果物足りなさを感じてしまったんです。

もちろん、NEW GAME!という大好きな作品に囲まれたあの空間にずっといたいと思えるくらい、嬉しかったです。決して不満ばかりではありません。嬉しかったんです、本当に。初めて作品単体での展示会が開かれたんですもん、嬉しくないはずがありません。

だからこそ凄くもどかしくて、こうしてガッカリした気持ちを抱いてしまった自分に悔しさがありました。見に行かれた皆さんはどう感じたでしょうか…?ぜひ教えていただけたら嬉しいです。

グッズに関して

グッズも前項と同じく、新規描き下ろしイラストがほぼなく、既存イラストの使い回しになってしまっているのがもったいなかったかな…という印象です。

得能先生はとてもお忙しい方なので、新規イラストを何枚も描けるほどの余裕はないと思いますし、これは仕方がないことかな…と自分を納得させています。ただ、それにしても値段が高い(笑)

もう本当に不満たらたらでごめんなさいね…。

と言いつつ、しっかりグッズは買っています。

缶バッジ3個、アクリルチャーム2個を購入したところ、お目当てのコウとりんは出ませんでした。しかし心優しいフォロワーさんたちがコウりんと交換してくださったり、譲ってくださったり…そうしてこんなに集まってしまいました…!

本当に『NEW GAME!』のファンの皆さんは優しい方々ばかりです。ありがとうございます!大切にします!やっぱりコウりん推しとして、コウりんのグッズだけは外せませんでしたね。オタクってちょろい…。

『NEW GAME!』展に行って感じたこと

さて、ここまで不満ばっかり書いてきた私ですが、今回の展示会に行って思ったことがありました。

それは『NEW GAME!』のアニメ3期やOVAといった続編は難しいのでは…という懸念でした。

アニメ2期放送から3年が経とうとしている今年、こうして作品単体の展示会が開催されるという動きがあったことは凄く大きな進展だったと思います。誰が発案してここに至ったのかは分かりませんが、少なくとも作品に対する愛情があるからこそ無事に開催することができたのでしょう。

ただ、やはり今回の展示会を見る限りだと『NEW GAME!』に立てられている予算はそこまで大きくないのかな…という経営的な部分を目の当たりにしたような気がします。これがたとえば『ご注文はうさぎですか?』だったらもっと大きな会場で開催していたと思うんですよ。

『NEW GAME!』がアニメ放送中であっても、もう少し大きな会場を借りられたと思います。だから要するに何が言いたいかというと、それだけ『NEW GAME!』に対する需要と供給の均衡が釣り合ってしまっているということです。

私のようなガチ勢は作品に対する熱量があるし、その分求めるものも凄く大きいです。当然続編を希望するし、今回不満を抱いた原因となったようにもっと作品の知らない部分を知りたいと強く思っています。

でもアニメを見てそこで終わってしまった人たちや、原作は読んでいるけどそんなにガチというほどでもない人たちは、「続編があれば嬉しいけどないならそれでもいい」くらいの温度感なのかもしれません。

そういった温度感の人たちであれば、今回の展示会に対して一切の疑問は抱いてないと思います。だから、まさに製作に関わる方々もそういった温度感なのかなと感じました。

予算ってどう立てるのか私はいまいち詳しくないですけど、結局は「単行本や円盤の売上」がとても重要ですよね。あとは「今回の展示会の売上」も大きく関わってくると思います。作品の予算、つまり今後『NEW GAME!』が続編を作るためには「予算」が必要なんです。

この予算は文字通り、お金を意味していますがそれだけではありません。「ファンの人たちの熱意」や「製作の方々の熱意」が揃って、初めて作品が動くための「予算」となるのだと思っています。

今回ようやく展示会が開催されたのは喜ばしいことですけど、この規模感での開催になったのは『NEW GAME!』に対する現状の「予算」がそれくらいと考えていいのではないでしょうか。

傲慢なことばかり言っていますが、展示会を開くためにどれだけのお金がかかっていて、どれだけの労力がかかっているか…それは私も計り知れません。当然相当な時間とお金と労力がかかっているはずです。だから、何よりもまずは展示会を開催してくださったことに対して、感謝は忘れません。本当にありがとうございます。

そのうえで、私たちファンがどうしていくのかも見えてきた気がします。

作品を愛しているファンの方々は、ぜひ「作品に対する愛」を形にしてほしいです。Twitterでただ呟くだけでは製作の方々に届きません。お金を払えと言っているのではなく、気持ちを伝えてほしいということです。

まずは簡単なところでいけば、得能先生や『NEW GAME!』の公式アカウントに作品の感想を送るとかでもいいと思います。そこからやや発展して、得能先生にファンレターを送ってみてもいいでしょう。得能先生はファンからのファンレターを凄く喜んでくださいますし、「励みになります」といつも仰ってくれます。

作品にお金を落とすことが一番の「予算」に繋がりますが、それだけじゃなくて「ファンの声」も大切です。この作品がどれだけの人に愛されているのかが、得能先生や製作の方々に届いてほしいんです。ファンが何を感じているのか、求めているのかを知ってもらうことは、作品を作るうえでの「予算」に繋がるはずだと思っています。

ちょっと話が逸れてしまいましたが、私は『NEW GAME!』のファンとして、こんな素敵な作品を生み出してくださった得能先生に感謝の気持ちをいっぱい伝えたいです。この感謝の気持ちと作品への愛を「形」にしていきたいです。

だから今回展示会に行って感じたこの危機感を、自分が何をすべきかを知るきっかけになったいいチャンスだと捉えました。もし私と同じように危機感を抱いた方がいれば、ぜひ感謝の気持ちと作品への愛を「形」にしてみてください。

なんか色々めんどくさいことを言ってしまって、ごめんなさい。

『NEW GAME!』展のまとめ

申し訳ないくらい色々と正直なことを言ってしまいましたが、テンションが上がる展示会だったことは確かです。好きな作品に囲まれたあの空間は、ファンの方なら行くべきです。マジで幸せになれます。

そのうえで色々と感じることがあった方は、ぜひ私に感想を教えてください(笑)

1月27日には単行本10巻が発売されますし、『NEW GAME!』はこれからもどんどん盛り上がって愛される作品になってほしいです。私も微力ながら、ファンとしてこれからも応援していきたいと思います!

何はともあれ、得能正太郎先生、個別展示会開催本当におめでとうございます!

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コメント

  1. U・M より:

    初めまして。自分も日曜日に行って来ました。
    そうですね・・・確かに会場はちょっと分かり難い所にありましたね。
    後、会場の広さに関しては・・・まぁ狭い分コンパクトに纏まっていて
    サクッと見れました汗笑

    >>メッセージノート
    自分は特に書きませんでしたが、拝見はさせて頂きました。
    皆さんの熱い思いが伝わって来て、非常に良かったです!

    • yunky373 yunky373 より:

      はじめまして。
      コメントありがとうございます!

      確かに狭い分コンパクトに見ることはできましたね。
      良い点ももちろんありますが、今回は個人的にもっとああできたのになって思う箇所がたくさんあったのでもし次回以降こういうイベントがあるなら、活かしてほしいなと思いました!

      メッセージノートもファンの皆さんの想いが伝わってきて、とても良かったですよね!

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