2021年9月12日ソワレ 劇団四季『The Bridge~歌の架け橋~』@富士




The Bridge~歌の架け橋~
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キャストの感想

キャストの感想です。

飯田達郎

やっぱり達郎さんは凄い!ということをとにかく感じました。歌の感情表現が凄すぎて、ちゃんと1曲1曲にストーリーが感じられて感動しました。まさにこの日はマチネに『オペラ座の怪人』で飯田洋輔さんを観た直後だったので、やっぱり飯田兄弟って似てるな~とも思ったし、兄も弟も歌上手いし歌に感情乗せるのがめちゃくちゃ上手いというのも痛感しました。

芝居人っていうと少し硬くなっちゃうので、エンターテイナーと呼ぶのがふさわしいでしょう。それくらい達郎さんのパフォーマンスは魅力たっぷりで、客席を巻き込む形で一緒に楽しもうとしているのが凄く伝わってくるんです。達郎さん自身が相当楽しんでいるし、それを自分の中だけにとどめるんじゃなくてすべて表に出し切って、周りの人たちと共有しようとするのがとても素敵だなと思いました。

優しい声や力強い声など自由自在に声色を操って、曲に合わせて歌い方も変えられるのは本当に凄いです。特に「ロボット・イン・ザ・ガーデン」や「いつか」などややしっとりめのナンバーは達郎さんの声が凄く合うなーと思いましたし、歌っているときの達郎さんの表情もかなり魅力的です。ちゃんと歌詞に沿って物語を紡いでいく表現力の高さにはひたすら脱帽していました。

また、他のキャストとの掛け合いだったり絡みだったりも可愛くて、志音ちゃんや佐久間さんたちとのわちゃわちゃも見逃せなかったです。カテコで上手側に捌けていくときも、客席を煽るように「もっともっと」と手を動かして盛り上げていたし、達郎さんがいることで面白さも楽しさも倍増しまくりでした。締めに達郎さんをもう一度観ることができて良かったです!

笠松哲朗

最後にどうしてもおかわりしたかった笠松くん!相変わらず歌が上手すぎるしダンスもキレッキレでしなやかで美しいし、ひたすら目が離せない存在でした。凄く爽やかで何もかもを完璧に器用にこなしてしまうあたりが、四季ではなかなか見ないタイプでとにかく惹かれる要因でした。

前回観た山下啓太さんとは全然タイプも違うからどのナンバーも全然印象違って、山下さんは歌の感情表現が凄く長けている方なので感情を込めながら歌っていたのが素敵だったのですが、笠松くんは涼しい顔してさらっと高音を出してしまうところが抜群にかっこよすぎて訳わかんないです(笑)

どちらかというとアーティスト気質なところもあるかとは思うのですが、笠松くんが歌い出すとその場の雰囲気がガラッと変わって笠松くんの独壇場になるのが凄いです。人を惹きつける不思議な魅力を持っていると思いました。音域もかなり広いし歌声は安定しているし、笠松くんが歌うことで安心感が増すのも凄い。完全なシンガー枠でもないのにここまでの存在感を発揮してしまうのはマジで凄すぎました。もうここまで「凄い」しか言ってない。

「儚い喜び」で「あの女になぜ惹かれるのだ」の歌詞を下げて歌うのではなく上げて歌えるところもさすが笠松くんって感じです。ラダメスの葛藤を表現するナンバーでもあるから、音程の上下が激しければ激しいほどラダメスが葛藤している感を出せるでしょうし、凄くナンバーに合った歌い方してたなーと思いました。

もちろん歌だけでなくダンサーとしても圧倒的な存在感とパフォーマンス力で惹きつけられたし、身のこなし方も凄く軽やかで重力を感じさせないダンスが凄くかっこよかったです。そのくせ大胆で力強くて手足の先までを使いながらダイナミックに動くから、華奢だけど凄く大きく見えて素敵でした。完全に笠松くんの女になってしまいそうだったワ…。

とにかく笠松くんがいることでの安定感が凄かったし、やっぱり歌もダンスも凄すぎたので最後に観られて良かったです!大満足でした!

佐久間仁

前回の海老名公演に続いての佐久間さん!相変わらず身長が高いし髪が短くて髭もないから爽やかでした。足もなげえ…。そして歌も上手いから、男性陣のルックスの良さと歌唱力の安定感には感心しまくりでしたよね。3回目にして達郎×笠松×佐久間の組み合わせが観られたので大満足です。

佐久間さんは歌い出すと色っぽさが溢れ出るので、達郎さんや笠松くんとも違った色でとても粒立っていて素敵でした。歌声がとても甘くてうっとりするし、でもときには力強く歌って引っ張っていこうとする男前っぷりも見せるしで思わず不意打ちを食らってしまいます。

あと、改めて感じたこととしては佐久間さんも歌の感情表現が凄いということでした。凄いというか、あっという間に曲の世界観にご自身が飲み込まれるような、憑依してしまうような…そんな感じ?MOTNとかを観ていると佐久間さんは完全にその世界観に入り込んでしまって、抜け出せなくなっているような印象を受けました。だから1曲1曲の重みが全然違かったです。

個人的には佐久間さんと志音ちゃんのAWNWを観たかったので観られて大満足でした。佐久間さんの歌声で聴くAWNWは、マジで私たちにも新しい世界を見せてくれるんじゃないかと思わせるような夢の世界へといざなってくれる感覚になれました。最高です…。最後に佐久間さんを観られて嬉しかったです!

早水小夜子

宇都宮公演以来の早水さんです。前回は青山弥生さんで観たので、改めてお二方のタイプの違いを凄く感じられた観劇でした。前回も書きましたが、青山さんと早水さんとでそれぞれの歌声に合うナンバーが違うので、早水さんの声質に合うナンバーが来たときの高揚感は半端なかったです。

それこそ「スワンダフル」や「心から心へ」や「人間に戻りたい」のようなナンバーは、早水さんの厚みのある優しい歌声に包まれる感覚で聴いていてとても心地よさを感じました。早水さんの歌声ってなんでこんなに温かくて包まれる感覚になれるんでしょうね…。本当に素敵な歌声。お母さんのような温かさがありますよね。

でもやっぱり「メモリー」はせっかく早水さんいるなら早水さんで聴きたい気持ちもあるし、こればかりはいつかまた『キャッツ』に早水さんが戻ってきてくれることを願うばかりです。

ただCOLは早水さんの声質よりは青山さんの声質が合いますね。でも早水さんが歌うととても優しいCOLになるので、それはそれでありでした。世界のお母さんって感じ。絶対に本編では観られないような組み合わせが実現するのがソンダン演目の魅力でもあるから、激レアすぎる早水さんのCOLもしっかり堪能できて嬉しかったです。

とにかく早水さんがいることでの安定感と安心感は半端なかったです。志音ちゃんとも三代川さんとも違う声質だから、凄く粒立っていたし、女性陣の声のバランスが最高すぎました。初めての早水×谷原×三代川は耳が幸せでした…。

また、早水さんも喋るときのトーンや話す速度がとても心地よくて、聞き取りやすかったです。ラストの挨拶も(台本だと知りながらも)凄く想いを込めながら話されていた印象があったので、言葉1つ1つが心に響きました。全体を通して早水さんに包まれながら温かい気持ちで観られた公演だったので、最後の最後でまた早水さんを観られて良かったです!

谷原志音

ようやく3度目の正直で志音ちゃんを観られました!なかなか観られなくて、でも絶対に志音ちゃんを観ないと終われないと思っていたので最後に志音ちゃんを観に行くぞという強い決意を持って、無事に念願叶ったので本当に嬉しかったです。

冒頭でも書きましたけど、結論として谷原志音ちゃんの女になって帰ってきました(ちょろ)。それくらい志音ちゃんのパフォーマンスが魅力的だったし、私自身ずっと志音ちゃんを楽しみにしてきたからこそ期待をはるかに超えてきてくれたことが嬉しすぎて、心をガッツリと掴まれてしまったんだと思います。

志音ちゃんの歌唱力は2年前の『エビータ』のときに圧倒されまくって、あの日以来志音ちゃんを見る目が変わったというか…とにかく凄い人という印象を抱くようになりました。だから今回、あのときと同じような衝撃を受けました。やっぱり志音ちゃんの歌唱力はエグすぎます…。低音も高音もソプラノもいけちゃう音域の広さと絶対的安定感が凄まじかったです。

「アプローズ」や「ブエノスアイレス」は特に圧巻でしたし、完全に曲そのものを自分のものにしていました。力強い高音は聴いていると全身の血が逆流するような興奮を覚えますし、スコーンと伸びるのがまた聴いていて心地よかったです。一方で、志音ちゃんの低音もめちゃくちゃかっこよくて好きだなと今回思いました。マジで低いんですけど、それが志音ちゃんの奥底から湧き上がる野心のようなものを感じさせてゾクゾクしまくりでした。

そして「二つの祖国」で強く痛感しましたけど、裏声の出し方も凄く綺麗…。地声からの切り替えも凄くスムーズで違和感がないし、裏声になったからといって声量が落ちることもないし、器用すぎますね。そういや『ウィキッド』でグリンダやっていたんだからそりゃそうか…と自分で納得していました。あの頃のキャピキャピしていた志音ちゃんを思い出して、とても懐かしくなりました(笑)

また、男性verのDGとは別に志音ちゃんのDGも聴きたかったー。絶対にかっこいいだろうなーって思うのでいつか実現しないかな。あと、絶対に『アラジン』のジャスミンやってほしい…。AWNW聴いていて、ジャスミンはアリだよと思いました。とにかく志音ちゃんのパフォーマンスにはひたすら魅せられて完全に落ちたので、最高に幸せでした。

ほんと、私が志音ちゃんを初めて観た頃って少女のような可愛さがあって凄く明るい元気な女の子っていう印象だったのに、ここ数年の志音ちゃんは急激な大人としての魅力や色気が爆発しまくっているのどうしたんですかね…。私の知っている谷原志音ではなかったです、もう。本当に凄く綺麗で美しくて色っぽさもあって、めっちゃくちゃ素敵でした。あとは顔がイイ…。志音ちゃんの顔の良さにも完全に惚れました。最高…。

今回の富士は笠松くんと志音ちゃん目当てでやってきましたけど、マジで来た甲斐がありました。それくらい志音ちゃんを観て良かったと思えました。マジで志音ちゃんは凄かった…。もっとたっぷり志音ちゃんの歌声聴きたいから、また何かしらの作品に出演した際には観に行きたいと思います!最後に観られて大満足でした!

三代川柚姫

前回の海老名に続いての三代川さん!前回観たときに三代川さんの歌の上手さと安定感にめちゃくちゃ感動したので、また観ることができて嬉しかったです。今回はお目当てさんが多すぎてガッツリと三代川さんを観ることはできませんでしたが、それでも三代川さんがいることで安心して全体を観られたっていうのはありました。不安要素がマジで一切ないのが凄い。

尖っていない丸みのある柔らかい歌声が本当に聴き心地よくて、裏声も凄く綺麗でずっと聴いていたかったです。三代川さんの歌声って一切濁りがなくて生まれたての子猫みたいな真っ白さがあるので、早水さんの歌声のように包まれるというのとは少し違うけど、凄くポカポカした気持ちになれました。

メインで歌うときも凄く綺麗だし、コーラスとして歌うときも凄く映えるし、三代川さんの歌唱力の幅広さが凄いです。凄いしか言えない。「水の精の歌」だったり「青い鳥」だったりの濁りのない優しい歌い方も素敵だし、「別離」のように力強さを発揮した歌声も素敵。音域も広い方だから、どんなナンバーでもしっかり歌えるので安心して観ていられました。

今後こんな役で観たいな~と思う瞬間もたくさんあって、それこそ絶対に実現難しいと思うんですけど『ミュージカル南十字星』でリナは演じてほしいと思いました。それくらい三代川さんの「別離」は素敵だったので、再び観ることができて大満足です。とにかく三代川さんも別の舞台でたくさん観ていきたい…!凄く実力があって素敵な俳優さんだなと思ったので、今後も注目していきたいです。My楽を三代川さんで迎えられて幸せでした!

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