2021年9月18日マチネ 劇団四季『アナと雪の女王』




アナと雪の女王
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ゆうき
ゆうき

27歳最後の観劇でした!

日時:2021年9月18日マチネ公演
場所:四季劇場[春]
座席:S席1階4列25番




はじめに

先週に引き続き今週もアナ雪です!19日が誕生日なのでバースデー観劇しようかなぁ…とも考えたのですが、前日の18日に最前列センターという良席を持っていたのでこの1日に想いを込めることにしました。

そして今週のキャス変で岡本瑞恵さんや神永東吾さん、杉浦洸さんといった開幕キャストが戻ってきたのでメインに関してはオラフを除いて久しぶりの開幕キャスト揃いの観劇です。今回は気持ちをリセットして頭空っぽにして楽しんできました。

ただこの日は台風が近づいていて朝から暴風雨だったので無事に劇場にたどり着けるか不安だったのですが、ややびしょ濡れになりながら劇場に着けたので一安心です。天候だけはどうすることもできないので本当に運ですね…。でも無事に良席で最高の観劇ができたので、今回もガッツリレポ書いていきます。ぜひ最後までご覧ください!

総評

全体の感想です!

キャスト:★★★★★
座席:★★★★★
全体:★★★★★

久しぶりの開幕キャストはやっぱり安定感があってさすがだなぁ…と思いました。三井さんエルサや町島さんアナや北村さんストフや塚田さんハンスといったWキャストの面々を観てきたあとの開幕キャストは、以前観たときとは印象が大きく変わって観ていて楽しかったです。

改めて感じたこととしては、プリンシパルはキャスティングされた人たちみんなタイプが全然違うのに凄くキャラクターらしさがあってしっくり来るということでした。エルサで言えば岡本さんと三井さん、全然タイプ違うのに、確かにどっちもエルサなんですよね。ぺーちゃんと町島さんも真逆だけどそれぞれアナ要素があるし、神永さんと北村さんもそれぞれクリストフらしさがあるし、杉浦さんと塚田さんもハンスらしさがあるし…。だからどのキャストで観てもアナ雪の世界観に浸れることを再認識できました。

今回はガラっとキャス変があってほとんどが今週インした方ばかりなので、全体的にコンディションが良かったです。一方でオーケストラ側のミスは結構目立った公演でした。「Love is In Open Door」の導入でパーカッションの音などは入りつつも主線の音が入らなかったり、他にもちょこちょこ「あれ?」と思うような瞬間がありました。これも生オケならではですよね~。ちょっとミス多かったので気になっちゃいました。

でもお芝居のほうでは特にミスもハプニングもなかったので安心です。むしろ久々に前方席で観たこともあって、細かい息遣いや表情の変化などをたっぷりと堪能できたのでとても解像度の高い観劇ができました。ここ最近は2階席から観たり1階中段あたりから観たり…と色んな座席で観ることが多かったのですが、改めて前方列で観てみるとやっぱり自分は役者さんの表情を観るのが好きだなぁ…というのを実感しました。

アナ雪はプロジェクションマッピングが美しくて、アナ雪の世界観を堪能するには引きから観るのが一番なんです、ということは毎度ブログに書いています。特に2階席からの見え方は圧倒的に美しいし、ステージ上に投影されるプロジェクションマッピングはとにかく美しいんですよ…。でもやっぱりエルサの葛藤やアナの喜怒哀楽の変化、ハンスやクリストフの心境の変化といったキャラクターの感情表現の機微を取りこぼしなく観られると、アナ雪をエンターテインメントとしてではなくお芝居としてより楽しめるなぁ…と思いました。

今回はヤングちゃんの表情もしっかり観ることができて、ヤングエルサ役の島田沙季ちゃんもヤングアナ役の山口りりのちゃんも凄くお芝居力があって、確かにこの2人がこのまま大人になったのが岡本さんエルサとぺーちゃんアナだなというのがとても説得力がありました。

ヤングちゃんたちのお芝居が岡本さんとぺーちゃんを彷彿とさせるポイントがあり、たとえばヤングエルサ役の島田沙季ちゃんはパビーにどんな未来が見えるかと問われて「みんなが言う~私のこと~あぁ、モンスター」と歌ったときに口元をガクガクに震わせて目に涙を溜めていたんです。恐怖を全身に取り込んでしまって怯えている様子や涙が込み上げる姿が、まさに岡本さんエルサそっくりだなぁ…と思いました。

ヤングアナ役の山口りりのちゃんは開幕直後以来なので観るのは久しぶりでしたけど、相変わらず元気いっぱいでやんちゃな感じが凄く伝わってきて、何もかもがぺーちゃんそっくり(笑)確かにこの子が大きくなったら三平果歩になるわと思うくらい説得力がありました。だから今回はヤングから大人に成長していく流れも凄く自然で、幼少期のエルサがこんなにも怯えている様子を観測したのはほぼ初めてなので、余計に切なくなってしまいました。オラフが「家庭崩壊してる」って冗談っぽく言いますけど、まさにその通りですよね。

アナの太陽みたいに明るい性格とかキラキラした世界観とかによって時々忘れそうになるけど、アナ雪はちゃんとした人間ドラマです。だからヤングの子たちの演技力の高さによって、エルサがどれだけつらい思いをして幼少期を過ごしてきたか、アナがどれだけ寂しい思いをしてきたか…ということがヒシヒシと伝わってきました。ちゃんと気持ちを込めてお芝居できるって凄いです。今回はヤングちゃんたちのお芝居にも強く胸を打たれました。

からの大人になったエルサとアナです。久しぶりのみずぺー姉妹ですが、お芝居の安定感はさすがでした。どちらも相手との関係性を大事にしたお芝居をする俳優さんなので、エルサとアナの互いが互いを思いやる気持ちとか家族の温かさを求めることへの説得力とかも強く感じられました。みずぺー姉妹が揃うと、アナ雪という作品における最大のテーマ「真実の愛」の部分がめっちゃ色濃くなりますね。声の相性だとか姉妹らしさとかそういうのは三井さんエルサ×ぺーちゃんアナのが良かったり岡本さんエルサ×町島さんアナのが良かったり…などと組み合わせによって個性も出ますが、岡本さんエルサ×ぺーちゃんアナは真実の愛で結ばれた姉妹らしさがあって、改めていいなぁと思いました。

こんなにも組み合わせ次第で全然違う作品になっちゃうのも珍しいです。まだ観ていない三井さんエルサ×町島さんアナを観たうえで改めてそれぞれの組み合わせのイメージを整理したいところですが、開幕キャストのアナ雪を開幕から3ヶ月経ってブラッシュアップされた状態で観られたのは本当に幸せでした。もちろんこの姉妹を取り巻く周りのキャストの皆さんもとても良かったし、誰1人としてお芝居に不安を抱くキャストもいなかったので終始安心して観ていられました。

お客さんも少しずつリピーターが増えてきたのか笑わないポイントも結構増えてきましたけど、それでも今回は比較的最近では盛り上がっていたと思うし、レリゴーではエルサの衣装がガラッと変わった瞬間に拍手も起こったし、熱量も凄く高い公演だったと思います。客席周辺の環境も良かったし、心穏やかに観劇できて良かったです。こんな素敵な公演を観劇できて本当に幸せでした!

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