2021年4月29日ソワレ 劇団四季『The Bridge~歌の架け橋~』@宇都宮




The Bridge~歌の架け橋~
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観劇の感想

印象的だったナンバーの感想を書いていきます。

ロボット・イン・ザ・ガーデン

達郎さんがボーカルでタング役?をやっていたのが東さんかな。ずっと田邊真也さんの歌声で聴いていたナンバーだったので、達郎さんの歌い方で聴くRIGはとても新鮮でした。達郎さんの歌声は厚みがありながら優しさに溢れていて、田邊さんの歌声とはまた違った感じなんですよね。

田邊さんはタングと対等に向き合って語りかけるような印象なんですけど、達郎さんはタングを導きながら寄り添ってくれるような印象でした。なので今回これを観て達郎さんのベンも観たくなりました。実現してほしい~!

新しい世界—ア・ホール・ニュー・ワールド

アラジンが清水さん、ジャスミンが坂井さん?。この組み合わせも凄く新鮮でしたし、清水さんのアラジンがめっちゃ真面目そうで高貴な感じがあって素敵でした。でもなんとなく組み合わせ的には恋が生まれるっていうよりも一緒に冒険の旅に出ようとする印象だったかなぁ。

ところどころハモりが上手に合わないところなどもあったので回数重ねていって徐々にタイミング慣らしていったほうがいいかなとは思いましたが、清水さんが自然に坂井さんをリードしつつフォローしているのがとても良かったです。初々しいアラジャスでした。

アンダー・ザ・シー&パート・オブ・ユア・ワールド

もうUTSもPOYWも疾走感とワクワク感溢れるアレンジがめっちゃオシャレで何度でも聴いていたかったです。UTSは達郎さん、清水さん、笠松くんの男性陣での歌唱でした。手拍子も起こって、客席の一体感凄かったな(笑)メインパートを歌っていた笠松くんの歌声がめっちゃ透き通っていて綺麗でした。達郎さんと清水さんのハモりも美しかったです。

POYWは早水さん、坂井さん、牧さんの女性陣での歌唱。冒頭の早水さんのソロパートがとても可愛らしくて、そこにハモってくる坂井さんと牧さんの歌声がまたオシャレで、女性陣のPOYWは上品で耳が幸せでした。さらにそこにUTSで合いの手を入れてくる男性陣が可愛くて、この2曲を上手に融合させて1つの曲に仕上げたのが凄く素敵なアレンジだなぁ…って思いました。

ちなみにマイクいじりも可愛くて、UTSを歌っているときに笠松くんと達郎さんは自分でマイク上げすぎて顔を上げながら歌っていたのがキュンとなりました(笑)そのあと女性陣にはマイク奪われて一生懸命顔寄せて歌っていて、ひたすら可愛かったです。やっぱりソンダンはこういうアレンジ加えたナンバーのリメイクが見どころの1つですよね…最高でした。

幕をあける歌

味方さんがメインで歌っていらっしゃいました。もうこの曲と言えば、四季フェスでたくさん聴いたので懐かしさが込み上げてヤバかったです。それこそ当時も味方さんと吉田絢香さんが歌っていて、吉田さんの歌のお姉さん感にガチ恋してたので思い出深い曲でもあります。

そしてこの曲でもお客さんたちが訓練されてたので拍手も息ピッタリでした(笑)オタクの一体感って本当に凄いです。あとはこのナンバーが額の中にキャストの人たちが収まっていて、衣装もみんなお揃いな感じで可愛かったです。めっちゃソンダンだなぁって思いました。6年越しでこの曲を味方さんの歌声でまた聴けて幸せでした!

アプローズ

ソンダンではお馴染みの曲ですが、今回は最後に登場した坂井さんの歌声に痺れました…。ボーカルパートの皆さんがそれぞれソロで歌う中で、坂井さんの歌声どんなもんなんやろ…という期待と不安が入り混じる中で満を持して登場してきて伸びのあるパワフルボイスを披露してきたのでめっちゃ驚きましたよね。

セトリとしては中盤くらいにこの曲が来るんですけど、もう坂井さんの歌声を聴いた瞬間に後半の期待値もグンと急上昇しました。曲自体はとてもジャズチックでオシャレですし、歌声が重なることでオシャレな雰囲気をしっかり出していたのも良かったです。

Overture~I Got Rhythm

もうこれ聴いたときに泣きそうになりました…。それこそCFYは2015年に岡村美南さんがポリー役で出演されていたときにめちゃくちゃ通いましたし、今回の会場でCFYをやった宇都宮公演ももちろん観に行きましたし、なんかあのときのことを思い出しました。Overtureが流れ出したときの高揚感といったら半端なかったです。

そして今回は新庄さんやツェザリさんた美欧さんといった当時のCFYメンバーも出演されているので、不思議な感覚でしたよね。IGRで美欧さんがセンターで踊り始めた瞬間に泣きだしそうでしたもん。笠松くんのソロタップもめちゃくちゃかっこよかったし、ソロタップ観ていたらいつか笠松くんにはボビー・チャイルドを絶対に演じてほしいなと思いました。ちなみにポリー・ベーカーは三平果歩ちゃんで観たいです(笑)

あともう贔屓に毒されているので、今回のIGRを聴いて贔屓の歌声が聴こえてこない!って不思議な感覚になりましたし、岡村美南さんポリーがトタン屋根に乗って登場してこない!って戸惑いました(笑)贔屓の思い出が詰まったナンバーを違う人たちで観るってこういう感じなんだなーって新鮮な気持ちになりました。でもだからこそ逆にあの思い出はしっかり今でも自分の中に残っているんだなと再認識もできて嬉しかったです。ちょっとでもCFY気分に浸れて幸せでした!

スワンダフル

スワンダフルのアレンジもめちゃくちゃ最高なんですよね…。パリアメではジェリー、アダム、アンリの三銃士が歌いますが、Bridgeでは早水さん、坂井さん、牧さんの女性陣が歌っていました。それに伴い歌詞も女性らしい言葉遣いになっていて、よりロマンチックな雰囲気が漂っていて美しかったです。

男性が歌うのと女性が歌うのとでここまで曲の雰囲気が変わるものかと驚きました。元々ジャズテイストなナンバーなのでオシャレさは変わらずですが、女性陣のハモりがとにかく上品なので、すっごくオシャレで上品なジャズナンバーに仕上がっていて感動でした。こういうアレンジもっと観たいなって思わされるくらい秀逸な1曲だったと思います。

いつか

フィーバスを演じていた清水さんがいるけど、歌うのは清水さんではなくカジモドを演じていた達郎さんっていうのがなんかグッと来ました。これを歌うのが達郎さんっていうことに演出的な意図があるかは分からないですけど、カジモド(カジモドではない)が未来を祈る曲を歌うのがなんか泣けますよね…。

本編では果たせなかった願いを転生したこの世界で再び祈っているようにも思えて、きっとあの世界からずっと続いているんだろうなと思わせるキャスティングでした。何より達郎さんの歌声に感情がしっかりこもっていて、見据える先に明るい未来が待っていると信じているような真っ直ぐな瞳をしながら歌っていたのも素敵でした。

それにこの曲も岡村美南さんの思い出がたくさん詰まっているからこそ、達郎さんが歌ってくださったことが凄く嬉しかったです。たくさん通った2019年京都公演のあれこれを思い出しました。

サークル・オブ・ライフ

まさか早水さんのCOLを聴ける日が来るとは思わなかったです…。同枠が青山弥生さんなので、青山さんの代名詞とも言えるCOLを青山さんの歌声で聴きたい気持ちもありましたけど、これはこれでめっちゃ貴重ですよね。早水さんの厚みと温かみのある歌声で歌うCOLは、命の尊さを教えてくれるような優しさに溢れていました

高音のところはさすがに裏声使って歌われていたので迫力という部分では若干の物足りなさも正直ありましたけど、それでもさすが”みんなのお母さん”なだけあって母の強さ・逞しさというものを感じさせるCOLになっていました。これはもう早水さんだから歌えるCOLだったと思います。昔「メモリー」を歌っていた頃のメッセージ性を感じさせるような訴える歌い方で、凄く素敵でした。

ブエノスアイレス

この曲も実際に『エビータ』でエバを演じていた谷原志音ちゃんで聴きたかったなぁ…という思いを抱きつつ観劇したんですけど、坂井さんが見事にいい意味で期待を裏切ってくれて衝撃を受けました。「アプローズ」で坂井さんの歌声を聴いたときにこれは期待できるかも…と思ってはいたんですけど、マジで予想をはるかに超えてきました。

スコーンと突き抜けるようなハイトーンは志音ちゃんエバを初めて観たときの衝撃に近くて、どこまでも綺麗に伸びる歌声が本当に聴いていて気持ち良かったです。あんな歌声を浴びてしまったら悩殺されてしまいますわね…。もう坂井さんの自信に満ち溢れた表情も最高でしたし、それに伴う歌声の圧倒的力強さも素晴らしすぎました。

そしてこれもBridgeのアレンジでラスト上げてくるのがめっちゃかっこよかったです。エバの自信と野心に溢れた感じがちゃんと坂井さんの歌声から伝わってきたので、いつか本編で坂井さんのエバも観たいです…。本当に圧巻でした!

儚い喜び

笠松くんがラダメス、牧さんがアイーダのパートを歌っていました。私が最後に『アイーダ』を観たのが2010年だったので11年ぶりに生でこのナンバー聴いたんですけど、笠松くんのラダメスめっちゃ爽やかでかっこよくて感動でした…。

今回のコンセプトは詳しくは分からないですけど、ただ笠松くんの歌い方は決してラダメスの高圧的な感じではないので「あの女になぜ惹かれるのだ」の歌詞にあるような「女」呼ばわりは絶対しなそうー!とは思いました(笑)牧さんがアイーダみたいに生意気でもないし、少女のような可愛らしさもあるので余計に(笑)

でもちょうどその歌詞のところでしっかり音程上げて歌ってくれたのがめっちゃ嬉しかったです。中にはそこ上げないで歌う方もいらっしゃるので物足りなくて、やっぱり上げて歌うことでラダメスの葛藤が感じられるし、個人的に阿久津さんの歌い方で聴き慣れているのもあって、笠松くんの歌い方を聴いた瞬間に嬉しさが込み上げました。いやもう笠松くん、本当に期待以上すぎて好きになりそうです…。

ザ・ミュージック・オブ・ザ・ナイト

清水さんファントム!もうめちゃくちゃ素敵すぎて本編でもいつかファントムを演じてほしいなって思うくらいにピッタリでした。厚みのある綺麗な歌声が奏でる調べが本当に美しすぎて耳が妊娠しそうでした…。清水さんの歌声ってただ美しいだけじゃなくて色気もあるので、聴いているとドキッとするんですよね。

思わず吸い込まれそうになるような裏声もとろけそうになりますし、重厚感がありながらも不快感のない歌い方も素敵でした。これをクリスティーヌを目の前にしながら歌ったらまた雰囲気変わるんだろうなーとも思うので、清水さんファントム実現絶対してほしいです…。

自由を求めて

今回の一番のお目当て!達郎さんと笠松くんのWエルファバでした。男性版のDGって凄く新鮮でしたし、このナンバーもアレンジがめっちゃオシャレなんですよねぇ…。本編だとエルファバがオズの魔法使いと戦う決意をするナンバーですけど、今回はそういったストーリー性を含んだ感じではなかったので単純に曲として楽しめたのが良かったです。

達郎さんと笠松くんが交互に歌うんですけど、達郎さんの厚みのある低めの歌声と笠松くんの爽やかで高めな歌声がどちらも力強さあって最高でした。特に笠松くんの清々しい爽やかボイスでのハイトーンがめっちゃかっこよくて、伸びが本当に綺麗なんです。聴いてて思わず自分まで大空高く舞い上がっているかのような軽やかさと浮遊力を感じる歌声で、こんな爽やかなDG聴いたことない…と衝撃を受けました。

それこそ「僕を信じて」と言われたらなぜだか分からないけど信じたくなるような、無限の可能性を秘めているんですよね…。笠松くん、本当にダイヤの原石です。一見素朴な感じなのに歌い出したら一気に輝き出すのがめちゃくちゃかっこよかったです。もう笠松くんにDG歌わせたっていうだけでBridgeやった甲斐ありましたよね。最高 of 最高でした…。

何よりラストスパートからの笠松くんと達郎さんのハモリもめちゃかっこよくて綺麗で、ひたすら疾走感のあるワクワクするDGに仕上がっていたのが良かったです。『ウィキッド』を観ていた頃とは違う高揚感に包まれるので、この曲だけでもYouTubeに映像残してほしいです。マジで一番最高に気持ちが乗ったナンバーでした!

ダンシング・クイーン

配信では観られなかったラストのナンバー!もうこの曲だって今期の『マンマ・ミーア!』で何十回と聴いてきたし踊ってきたから、贔屓の歌声がまったく聴こえてこないことが不思議でしたし、指差しながら踊ることもないしで逆に違和感(笑)ついつい、もっとはっちゃけたくなっちゃいますよね…。でもこれがBridgeのDQなんだなぁ…っていうので楽しめました。

基本的にはボーカルパートの人たちがスタンドマイクを持って歌っていたんですけど、Bメロあたりで突然笠松くんがソロで歌い出したのでビックリしちゃって手拍子のタイミングが私だけずれました(笑)ここでもやっぱり笠松くんがかっさらっていくか…と、とにかく彼の爽やかで真っ直ぐな歌声がよりこのナンバーの高揚感を掻き立ててくれたような気がします。やっぱり笠松くん凄いです。

そして最後にこの曲を持ってくるあたりが後味最高で、楽しい気分で劇場をあとにできるのでセトリの組み方も個人的には凄く好きでした。思わぬ形でDQが上書きされてしまいましたけど、逆に贔屓のいないDQも凄く新鮮でしたし全然違った雰囲気で楽しかったです!最初から最後までBridge最高でした!

まとめ

なんか久しぶりの観劇レポ執筆だったので、書き方忘れてましたが大丈夫でしたかね…(笑)私自身も1ヶ月ぶりの観劇だったので改めて舞台っていいなーと感じられて、感動もひとしおでした。こんなご時世の中観劇するのがどれだけ覚悟いるか、何より舞台に立つ俳優さんたちがどれだけの覚悟を背負って舞台に立ってくれているのか…それを強く再認識した観劇にもなりました。

今回は贔屓も出ていないしストーリー性のあるお芝居でもありませんでしたが、だからこそ逆に純粋に楽しめたと思います。贔屓が出ていないとなかなか劇場に赴くことがないので、この作品でしか出会えない人もきっといるでしょうし、素敵な出会いができたなーとも思いました。

特に今回は笠松くんの魅力にも気付けたのが自分にとって大きな財産になりました。

キャスボも撮ってきちゃった…(笑)私が男性を「好き」って言うの結構珍しいですから、笠松くんやっぱり凄いです。今後は笠松くんにも注目していこうかなと思いました。

そんなわけで、地元公演でGWだからと思って取ったチケットでしたが、マジで観に行けて良かったです。そして引き続き劇団四季を応援していきたいなと思ったので、これからも通えるようにお金貯めていきます!四季ちゃん、応援してるからね!明るい未来に向かって前へ進んでいこうね!

ということで今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!

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