2024年8月8日&10日 劇団四季『ゴースト&レディ』




ゴースト&レディ
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ゆうき
ゆうき

初めての谷原×泰潤×岡村の組み合わせです!

日時:2024年8月8日マチネ公演、10日マチネ公演
場所:四季劇場[秋]




はじめに

月曜日の10時時点では萩原さんグレイでデオンは未定だったので、もしかして宮田さんと組むためにアクションの念入りな稽古やるのかな…?と思いきや、まさかの泰潤さんグレイに変わって岡村さんデオンがインするというあまりにも予想外のキャス変が起こりました。

突然やってきた初・志音ちゃんフロー×泰潤さんグレイ、そして初・泰潤さんグレイ×岡村さんデオンという組み合わせはさすがに観ないわけにはいかないので今週も2回だけですが観劇してきました!

もうね、慢性的な体調不良もあって観劇時はなかなか体調が整わなくて大変なんですけど、とりあえず無事に観劇も終えられて良かったです。体調面の不安なくまた観劇できるようになりたいなぁ~と思っています。

そして8月7日にはCDも発売され、セリフ入りのほぼ本編みたいな内容にめちゃくちゃテンションが上がると同時に、今まで分からなかった歌詞も理解できるようになってさらに解像度が高まった観劇にもなりました。今回は私にとって2回目となる泰潤さんグレイ周辺をメインにレポしていくことになると思いますが、ぜひ最後まで読んでいただけたら嬉しいです!

総評

正直、私のなかで一番未知数だったのが志音ちゃんフロー×泰潤さんグレイでした。どんな感じなのかまったく想像がつかなくて、そもそも泰潤さんグレイを1回しか観ていなかったのもあって、泰潤さんグレイの解像度が低かったのもあると思います。そんななかで志音ちゃんフローとどのように掛け合いをしていくのかな~というのは一番気になっていた部分でした。

多分この作品20回以上観劇している?と思うんですけど、20回くらい萩原さんグレイで観ているのでもう自分のなかで萩原さんグレイのお芝居が染みついているのもあり、泰潤さんグレイのお芝居が自分に合うかな~というのも懸念点ではありました。

6月に一度泰潤さんグレイを観たときに青年のようなグレイだな~という印象を受けたのですが、今回も同じく青年のような若さを感じさせるグレイだな~と思いました。対する志音ちゃんフローがとても落ち着きのあるお姉さんだから余計に年齢差を感じるのかもしれません。

ジャックとして生を終えたあの日からずっと変わらない。ジャックのまま、歳をとることなく長年ゴーストとして過ごしているような、そんなグレイ。そういう意味では、ゴーストとして年季が入った萩原さんグレイとも真逆のタイプでそれぞれの魅力が出ていて好きです。どちらもゴーストとしての説得力が感じられるのがいいですね。

そのうえで、泰潤さんグレイはここのセリフをこう言うのかーとかこういう歌い方するのかーとか、とても新鮮でいろんな発見もありました。冒頭の「新作の初日だ!」で幕が開くと同時に客席に向かって一礼するのもグレイらしくて好きだし、新作の舞台を観た観客たちにちょっかいを出すのを楽しむ一方で、観客たちが去っていったあとに椅子に座ると同時に大きなため息をついたのも好きでした。このため息だけで、グレイが芝居三昧の日々に飽き飽きしていることが伝わってきて、とても切なくなりました。

あと、霊気を使ってホールの魂を麻痺させた直後に「やっちまった……」みたいな苦い表情をしていたのが印象的でした。ホールのあまりの非道さを見過ごせないのもあったでしょうし、ホールから巨大な生霊が現れたのを見て、決闘士としての血が騒いだのもあると思うんですけど、そもそもこれ以上霊気を無駄遣いするつもりはなかったんだなというのが泰潤さんグレイの表情から伝わってきました。こんなところに来てしまったという後悔を感じられて、グレイの古傷が抉られているのがひしひしと伝わってきて良かったです。

また、「あの女は最悪」のナンバーで「はい!もうしばらく勝手にします!」とフローのモノマネをしますけど、泰潤さんグレイの志音ちゃんフローのモノマネがめちゃくちゃ解像度高くて笑いました。

なお、コメディ要素に関しては萩原さんグレイが一枚上手というか、萩原さんのコメディの上手さがグレイのお芝居に活きてるな~というのは感じました。なのでお芝居のメリハリがはっきりついているのは萩原さんグレイのほうで、一貫した立ち振る舞いをするのは泰潤さんグレイだな~という印象でした。

そして、フローが襲われたあとにアレックスとフローが手を握り合っているのを遠くから見るときのグレイのリアクションも萩原さんと泰潤さんとで違いました。萩原さんグレイは胸に手を当てて、ズキズキと痛む胸に自分のフローへの恋心を強く認識しているような感じでしたが、泰潤さんグレイはそもそも目を逸らしていて2人のことを直視することができていませんでした。

泰潤さんグレイのリアクション、本当に青年っぽいというか……。彼らの姿を認めている分、萩原さんグレイのほうがやっぱり大人の対応というか、年上のゴーストだなぁ…という印象がありますよね。一方、泰潤さんグレイのほうが嫉妬心が分かりやすくて、自分がそばにいてやれなかったことや守ってやれなかったことの後悔とともに、自分はアレックスのようにフローに触れることすらできない悔しさみたいなものも全部泰潤さんグレイから感じられて切なかったです。

そして、志音ちゃんフロー×泰潤さんグレイだと、泰潤さんグレイのほうが早い段階でフローに惚れている印象がありました。具体的にいつというのは感じ取れなかったけど、1幕は完全にグレイの片想い状態でした。

逆に志音ちゃんフロー×萩原さんグレイってもうクリスマスのときにはお互いに恋に落ちている印象があって、物凄く恋愛要素の強いグレフロだなという印象があったんです。でも、志音ちゃんフロー×泰潤さんグレイは2人の距離が近づくまでに凄く時間がかかる印象がありました。

個人的に、志音ちゃんフローは1幕時点ではグレイに対して恋愛感情を抱いているような印象はありませんでした。アレックスとは違う特別な感情は抱いていても、萩原さんグレイが相手のときのように感じた淡い恋心はあまり感じられなかったんですよね。別に志音ちゃんフローのお芝居がガラッと変わったわけではないんですけど、相手が変わるだけでこんなに印象が変わるのって不思議ですね。

泰潤さんグレイがとても精神年齢が若いので、相対的に志音ちゃんフローが落ち着きのあるお姉さんに見えるんです。だから、凄く冷静でクールな志音ちゃんフローは恋愛よりも仕事への熱量が高いように感じられて、その分、泰潤さんグレイのフローへの恋心がより強調されていたように思えました。別に顔には出ないんだけど、でも凄くフローに恋してんだなぁ…ってのは雰囲気で伝わるから不思議。

「不思議な絆」では泰潤さんグレイが歌う「この胸の奥底で」の部分で、胸の奥底からあふれる想いが歌声に乗るように力がグッと入っていたのが凄く良かったです。凄く葛藤しているんだろうなというのも感じられたし、泰潤さんグレイの片想いが本当に切なくて最高でした。

そして、2幕のデオンと再会後のシーン。フローが過去のことを聞き出そうとして「うるせーな!」と声を荒げた瞬間の泰潤さんグレイが、ビクッとしたフローを見て一瞬ハッとしたような表情をしたのも凄く印象的でした。フローにそんな顔させるつもりなかったんだろうなというのが伝わって、泰潤さんグレイのフローへの優しさとか愛情が垣間見えてキュンとなった瞬間です。

恋とジンのシーンでは、潮崎さんがソロで歌っているときに泰潤さんジャックと育恵さんシャーロットがいちゃいちゃしまくってて、育恵さんシャーロットが泰潤さんジャックのほっぺを両手でツンツンしまくってました。そのあと、ジャックとシャーロットが向かい合わせになってそのあとに続くようにみんなが前の人の肩に手を置いて一列になる動きのところでは、向かい合ってる泰潤さんジャックと育恵さんシャーロットがお互いに唇を突き出してちゅぱちゅぱってやってて、バカップルだ~~~!!!となりました(笑)

泰潤さんと育恵さんは『ノートルダムの鐘』でも共演があるからか、やっぱり萩原さんグレイとの組み合わせのときよりも距離が近いように感じられました。シャーロットのタチの悪い女感も増してるし、こんなにバカップルっぷりを見せつけられると、このあと裏切られるジャックが可哀想だよ~~~となりましたね。だからこそ、余計に悪女な育恵さんシャーロットと誠実な志音ちゃんフローとの対比がより分かりやすくなっていて良かったです。

でね、個人的に泰潤さんグレイのフローへの想いが爆発しているように感じられたのは、霊気を与えてフローを回復させるシーンでした。泰潤さんグレイが泣きそうな顔をしていて、フローを失うかもしれないことへの恐怖でいっぱいになっているのが感じられたし、それでいてキスをするときは両手をフローの頭や肩に添えて、そっと優しく抱き締めるようにしていたのがもう…もう…最高でした。

あんなにぶっきらぼうだった泰潤さんグレイが、やっと優しさを見せるようになったのがたまらなくて…。このシーンに至るまで、萩原さんグレイは優しさが垣間見える瞬間が何度かあって、コメディチックなお芝居や情緒不安定な瞬間もあって、色んな表情を見せてくれました。でも、泰潤さんグレイはコメディ的なセリフですら、ひたすらぶっきらぼうな振る舞いをしていて、本当に一貫していたんですよね。だからこそ、ここでようやく優しさを見せるようになるという変化のギャップにやられました。

フローへの想いを抑えきれないほどにまで自覚した彼が、やっと自分から歩み寄れるようになった瞬間とでもいうか。「待つさ、絶望する日まで」の部分も、不安そうな志音ちゃんフローの顔を覗き込むように安心させるような優しい声と優しい表情で歌っていたのがとても印象的でした。フローを大切に想っていること、大切にしたいと感じていることが、泰潤さんグレイの表情や声色から伝わってきて最高でしたね…マジで…。

そしてクリミアの雪山シーン。フローの「最後の患者さんが帰国するまで残ります」を受けてグレイが「当分芝居はお預けか」ってぼやいたのを聞いて、志音ちゃんフローが嬉しそうに微笑んでいたのがとても印象的でした。でもね、これでもまだ志音ちゃんフローからはグレイへの恋心みたいなものはあまり強く感じられなくて。どちらかといえば、グレイと一緒にいられることが嬉しいという単純な喜びに近いのかなぁ…。

でも、1幕の頃よりもグレイに対する信頼は凄く感じられるし、大切な存在であることはしっかり伝わってきて。強い恋心というよりも淡い恋心に近いくらいの、そんなイメージです。多分フローは自覚してなさそう。

で、フローを守るためにデオンに決闘を挑むシーン。そういえば、泰潤さんグレイは決闘する際に剣にキスをするのがずるいな~!と思いました。ちゃんと「ちゅっ」とリップ音も聞こえるので、ずっと一緒に戦ってきた相棒である剣への愛着もあるんだな~というのが感じられて良かったです。泰潤さんグレイ、こういうところ細かくて好きでした。

で、実際の殺陣アクションは身体能力的に萩原さんグレイのほうが身軽でアクションスキルも高いな~というのは感じたんですけど、泰潤さんグレイは逆に圧倒的格上のデオンに必死に食らいつく感じが作中のデオンとグレイのスキル格差とリンクして、とてもリアルで良かったです。

デオンとグレイの実力としてどれほどの差があるのかは分からないんですけど、グレイが霊気を無駄遣いしていない状態であれば互角に戦えたかもしれないし、そもそもデオンのほうが本当に強いのかもしれないし、もしかしたら実はグレイのほうが上だったかもしれない。

萩原さんグレイと岡村さんデオンは凄く互角にやり合っているので、もしかしたら万全の状態ならグレイのほうがデオンよりも強いのかもな~って思っていました。泰潤さんグレイと岡村さんデオンだと、スピード感や立ち回りを観てもデオンのほうが強いんだろうなと感じます。アクションに関してはダンサーでもある萩原さんグレイのスピード感や立ち回りのしなやかさが凄くかっこよくて好きなのですが、泰潤さんグレイの力強い剣捌きも好きでした。

殺陣の間合いは今週初めて組んだからか、泰潤さんグレイと岡村さんデオンの呼吸が合わない瞬間があったりもして、物理的に2人の距離が近くなってちょっとヒヤッとする瞬間もあったんですけど、回数重ねていけば呼吸合うようになってくるかな~。萩原さんグレイと岡村さんデオンの殺陣のスピードが異常すぎるから期待値上がりすぎてるってのはあるかもしれないですが…(笑)

ただ、めっちゃ好きだなと思ったのが、最終決闘のときに明らかに劣勢なのに泰潤さんグレイが笑ってたんですよ。笑ってたといっても苦い笑顔で、笑ってる余裕なんかないはずなのにデオンを挑発しているかのようで、それがまた凄くいいな~と思いました。漫画的表現が凄く上手いですよね、泰潤さんグレイは。

岡村さんデオンも相変わらずかっこよくて最高でした。泰潤さんグレイ相手でも容赦なくいつも通りのスピードで殺陣アクションを繰り広げていて、その加減がない感じがまさにデオンだな~と(笑)しかも泰潤さんグレイがとても背高いので岡村さんデオンのほうが小さく見える瞬間もあって、体格差もあるから、デオンの女性らしさが強調されたようにも感じて、なんか…なんか良かったですね。

あぁ、デオンってどんなに男らしく振る舞っても生物学的には女性なんだな……と。デオンがどんなに天を呪おうが嘆こうが変わらない事実。泰潤さんグレイが相手になると、その事実をより強くデオンに突きつけられるような気がして、デオンの苦しみがより感じられて良かったです。

そしてフローの死後。グレイと再会した志音ちゃんフローは、生前とは違ってグレイへの愛情であふれていました。そっか、志音ちゃんフローはグレイのことが大切な存在であることは理解していたけど、失って初めてグレイへの強い恋愛感情を自覚したのかもなぁ…とこのとき思ったんです。大切なものを失って初めて気づく自分の想い、というか…。なので、死後に再会してからの志音ちゃんフロー×泰潤さんグレイはもうこれまでとは違って、一気に恋愛パートに入るのが最高すぎましたね。

泰潤さんグレイ、サムシング・フォーを歌うときにわざわざ帽子を脱いで歌うのも好きです。「あっぱれな主演女優だった!」も、萩原さんグレイのように芝居がかった言い方をするのではなく、噛み締めるように言うのも泰潤さんグレイらしくて好きです。

でね、私が一番心を奪われたのは最後のキスでした。「どうしてもやりてえことなんだ。それができたら、お前に見せたい」と凄く真剣な眼差しでフローに告げた泰潤さんグレイに、想いがあふれた志音ちゃんフローが縋るように顔を引き寄せてキスをして、そんな志音ちゃんフローに驚いたように泰潤さんグレイが目を見張って、手もピクッとなって、それからゆっくりとキスを受け入れるように志音ちゃんフローの背中や後頭部に手を回していたのがめちゃくちゃ素敵でした。

しかもね、志音ちゃんフローと泰潤さんグレイは身長差が凄いので、志音ちゃんフローが一生懸命背伸びするようにキスしていたのがすっごく可愛くて……。生前はあんなに落ち着きのある誠実なお姉さんだったフローが、こんなにもグレイに縋りついてるっていうギャップもたまらなくて……。

そして、唇を離すのは泰潤さんグレイのほうからっていうのもたまらなかったんですよ…。だって、生前あんなにフローにゾッコンで片想いしていたのは泰潤さんグレイのほうだったのに(?)、自分からフローを優しく引き剥がすんですよ…。しかも、そのときに背中を屈めて志音ちゃんフローに目線を合わせるようにしながら、すっごく優しい顔をして「やつをあんまり待たせねえほうがいい」ってフローをたしなめるように言うの…。ずるすぎる…。

そのときの志音ちゃんフローは離れたくないとでもいうように、体が離れていくのを惜しんでいて、子供みたいな泣き顔をグレイに向けていてさ。あんなにお姉さんだった志音ちゃんフローが、こんなにもグレイの前で子供っぽくなっちゃうというかさ……。ギャップなのよ、マジで…。

そんなフローを行くべき場所へと向かわせるために、泰潤さんグレイがランプをフローに渡したその手で優しく天国へと導くのも良すぎてもうううううう……。私はもうこの一連の掛け合いで志音ちゃんフロー×泰潤さんグレイに落ちました。終盤まで自分なりにどうしてもこのペアを咀嚼しきれずにいたのに、ラストの別れのシーンだけですべて持ってかれました。

だってさ、生前はあんなに泰潤さんグレイのほうがフローに対してクソデカ感情を抱いていたのに、死後は志音ちゃんフローのほうがグレイに対してクソデカ感情を抱くようになってるんですよ。その逆転の関係性がヤバいし、年下ゴーストのほうがお姉さんにゾッコンだったのに、死後はお姉さんのほうが年下ゴーストにゾッコンになっちゃってるのヤバくないですか……。この魅力は志音ちゃんフロー×泰潤さんグレイの組み合わせでしか得られないので、もう私にはたまりませんでした。

そして、フローが去ってからの泰潤さんグレイ。フローを旅立たせるときはあんなに自分の想いを抑えていたのに、100年以上ぶりに芝居のなかでフローと再会できたことでフローへの想いがあふれちゃって、涙が込み上げちゃうのがたまらなかったです。本当はグレイもずっとフローと一緒にいたかっただろうし、天国に行かせたくなかったかもしれないですよね。それでも、フローを旅立たせた。フローと離れたくなかったんだろうなというのが泰潤さんグレイの表情から伝わってきました。

あぁ、フローへの愛が深いグレイだぁ……と感じられて、一気に泰潤さんグレイのことが好きになりました。萩原さんグレイとは全然違ったアプローチで、それぞれの魅力があるのも素敵ですよね。いやもうね、泰潤さんグレイをやっとたっぷり観られて良かったです。

そして、私のなかで一番未知数だった志音ちゃんフロー×泰潤さんグレイがこんなにも良かったので、また観たい!となりました。実現してくれてありがとう~~~!グレフロ4ペアとも私の好みで最高でした!

8月8日(木)マチネ公演

1階3列上手サイドからの観劇でした。先週に引き続き、幸運にもクリミアの天使疑似体験席です。もう今回もめちゃくちゃテンション上がりまくりでした。1幕ラストの「君がクリミアの天使か!」はもちろんなんですけど、個人的には2幕のカルテットでデオンが「僕の天使だ~殺すのは僕だ~」と歌いながら登場してくるシーンは、デオンがちょうど上手側にいるフローに向かって歌うので、フロー越しに目が合っているような感覚でめちゃくちゃドキドキしました。

え、今私デオン様に殺すって言われた!?デオン様に殺されるの!?いっそ殺して~~~!!!となっちゃってダメでしたね。これだからオタクは……(笑)

あと、グレイの立ち位置は萩原さんと泰潤さんで若干違うのもあって、ラストの旅立つフローを見送るグレイはちょうど私の席からベストな構図で観ることができました。グレイの背中にフローが被ることもなく、2人が綺麗に収まる画角であんな幻想的なシーンを観られて良かったです。

通路横だったのもあって、ラストはすぐ隣に泰潤さんグレイが来てドキドキしちゃいました。泰潤さんグレイは最後に劇場を振り返るので、私の席からだとやや背中向きになっちゃって表情が見えなかったので、どんな顔してるんだろう…というのが気になりましたが、とても貴重な体験ができました。ちなみに10日に観たときは、とても良い表情をしていました。

8月10日(土)マチネ公演

1階5列センターでの観劇でした。フォロワーさんにお譲りいただけて、無事に観劇できました。前回の観劇だけではまだ自分のなかで志音ちゃんフロー×泰潤さんグレイの組み合わせを咀嚼しきれなかったので今回はしっかり咀嚼するぞ!と意気込むも、1幕は極度の腹痛で正直死ぬかと思いました。無事に耐えられたので良かったですが、マジで体調どうにか治ってくれ~。

なんとなくこの日は体感として岡村さんデオンの声がいつもより低めでした(笑)全体的にトーンダウンしているというか。1幕ラストの「君がクリミアの天使か!」もいつものようなテンション高めの言い方ではなくクールに言ってて、逆にそれで不意打ちくらってキュンとなってしまったんですけど、2幕でもなんとなーく声がいつもより上がらないな~なんて思っていて。でも別に喉の不調でもなさそうだし、歌はしっかり高音も出てるし、まあそういう日もあるか~と安心しながら観ておりました。結果的に、心配いらないくらい、今回もめちゃくちゃかっこよかったです!

この日の志音ちゃんフローの羅針盤は、強気モードではなく弱気モード。「さあ!撃てばいい!」も強気な言い方じゃなくて、ホールをたしなめるような言い方だったのがとても印象的でした。「すべてを捧げて私が信じたこの道を」は胸に手を当てながら歌っていたのも印象的で、毎度のことながら志音ちゃんフローの正義を必死に訴える姿は、抜群の歌唱力と相まってグッときますね。

そして、今回はラストで泰潤さんグレイの表情にやられて大号泣でした。正直2回目でもなかなか志音ちゃんフローと泰潤さんグレイの組み合わせが自分のなかでそこまでしっくり来なくて、やっぱり相性ってあるのかな~なんて思っていたんですけど、54年ぶりの再会シーンから一気に解像度があがって、終演後には心を鷲掴みにされていたほど、ラストの2人がヤバかったです。

「不思議な絆(リプライズ)」を歌っているとき、泰潤さんグレイが「お前の温もりいつでも感じてる」の部分でそっと目を閉じながら歌っていて、フローの温もりを感じているんだなぁ…というのが感じられました。そして、歌い上げた直後、フローへの想いが溢れすぎて涙をこらえることができず、俯きながら目をギュッと閉じて唇を震わせて泣いていた泰潤さんグレイの表情を観て、私の涙腺が大崩壊。一気にボロボロと涙があふれて、マスクがびしょびしょになってました。

いやもう、グレイがあんなにもフローへの想いを爆発させるなんて…という驚きと、泰潤さんグレイの泣き顔にマジでやられてダメでしたね。そして、そんな泰潤さんグレイを遠くから見守る志音ちゃんフローも涙ぐんでいて、なんで2人ともこんなに泣いてるんだよおおおお~ってなってマジで情緒が死にましたね。

本編は大号泣だったけどカテコはめちゃくちゃ可愛くて。最後のカテコは、2人して顔を見合わせたら志音ちゃんフローが泰潤さんグレイに抱き着きに行って、泰潤さんグレイが志音ちゃんフローの頭をなでなでしてました。可愛すぎる…。そして体を離してもバイバイって手を振る志音ちゃんフローの顔を覗き込むように泰潤さんグレイが手を振り返してて、逆に志音ちゃんフローが恥ずかしがるようにして去っていったのも良かったし、泰潤さんグレイは手を前に回すようにお辞儀して去っていったのもめちゃくちゃかっこよくて最高でした。

萩原さんグレイってさ、恥ずかしがり屋だからすぐカテコもいなくなっちゃうけど、泰潤さんグレイはしっかりと目を合わせてくれるし手も振ってくれるし顔も覗き込んでくれるし距離感近くてドキドキしちゃいますね。いい年して照れ屋な萩原さんグレイも、距離感バグりまくりの青年な泰潤さんグレイもそれぞれ「らしいな~」って感じで最高に好きでした!

岡村さんにも何度か手を振っていただけたような気がして、最高にハッピーな観劇でした…。解像度あがりまくりの公演で、観に行って良かった~!

まとめ

これにて無事に4ペアのグレフロを観ることができましたが、マジでどのペアもそれぞれの良さや魅力があって素敵だなと再認識できた観劇になりました。どうしてもね、岡村さんのファンをやっていると岡村さんが出演している公演ばかりを観てしまうのでなかなか泰潤さんグレイにお会いする機会がなかったけど、こうしてやっと泰潤さんグレイも堪能できて嬉しかったです。

もちろん私にも好みはあるので「このシーンはこの人が好きだな~」っていうのはそれぞれのキャストにあるんですけど、志音ちゃんも真瀬さんも萩原さんも泰潤さんも全員好きだなと感じられたのはとても幸せなことだなと思いました。どの組み合わせで観ても楽しめるなんて最高ですよね…。

今後も岡村さんメインの観劇にはなるかと思いますが、どのグレフロが来ても大丈夫だし、楽しみが倍増しました。岡村さんとの組み合わせでいうと、真瀬さんフロー×泰潤さんグレイは岡村さんデオンとの共演がないので、この組み合わせでもいつか観れたら嬉しいな。そのときは必ず駆けつけます。

そして私自身が健康に観劇できるように、諸々の病気や不調を頑張って治していきたいと思います。またね、1週間全通とかできるようになりたいので……。

ということで、今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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