初めての宙組さん観劇です！
はじめに
初めての東京宝塚劇場、そして初めての宙組さんです！この日は17時まで豊洲のほうで『サンリオミュージカル』を観劇していたので、日比谷で18時開演のこっちの公演に間に合うかヒヤヒヤでした。そのため事前に有楽町線有楽町駅から劇場までの行き方を調べておいたり、劇場の入り口の位置を確認しておいたり…と念入りに準備はしておきました。
それもあってマッハで日比谷に向かったら17時半には劇場近くに着くという奇跡的な移動に成功。軽くおにぎりを食べて劇場入りしてきました！
今回、フォロワーさんにお誘いいただいての観劇だったのですが、シャーロックホームズをテーマにした舞台なんて観たいに決まってる！と思いつつチケットがない状況だったのでお誘いいただけて良かったです。お誘いいただき、本当にありがとうございました！
シャーロックホームズそのものにはそんな詳しくはないですけど、『名探偵コナン』のガチ勢でもあったのでコナン経由でホームズの知識はちょこちょことありました。
それこそコナンの映画第6弾『ベイカー街の亡霊』ではホームズが生きていた時代のロンドンにコナンたちがタイムスリップするという話が描かれていたので、今回宙組さんの舞台に登場するアイリーン・アドラーもモリアーティ教授もお馴染み～～～！って感じでした。まさかここでコナンから得たホームズの知識が活かされるとは。
そういった経緯もあったので凄く気になっていたし、あとはヅカオタの皆さんが写真をあげていたマカロンのペンライトも気になっていました。一体どんなショーなの！？と気になることだらけだったので、自分の目で観ることができて本当に良かったです。
考えてみれば、私が初宝塚を決めたのが2020年9月26日の宝塚大劇場で観た月組さんだったのであれから約1年。宝塚の専用劇場で観るのは今回が2回目なのでまだまだ初心者ではありますが、こうしてちょっとずつヅカ沼に足を踏み入れているので温かく歓迎していただけたら幸いです。
上演時間は計3時間5分。宝塚大劇場と違って劇場内に食堂があるわけではなかったので軽食を～というわけにはいきませんでしたが、なんせ日比谷のど真ん中にある劇場なので周辺の環境にも困りませんでした。良かった良かった～。
ということで、しっかりと観劇してきたのでレポ頑張ります！ぜひ最後までご覧ください！
総評
全体の感想です！
まず驚いたのが宙組さんのレベルの高さ…。もちろんこれまで観てきた月組さんも雪組さんも上手でしたが、宙組さんの上手さにはめっちゃ驚かされました。なんだろう、作品の系統がそう感じさせるのかな？『シャーロックホームズ』って基本的にはミステリーなのでシリアスなお芝居も多いし、しっとりと魅せる場面が多いのもあってか凄く重厚なお芝居を観られたような気がしました。
とにかく歌とお芝居が上手い人が多い…！トップの真風さんも潤花さんもトップとしての実力を感じさせるほどお芝居が上手いし、2番手の芹香さんもお芝居うめえ…。というか出てくる人出てくる人みんな歌もお芝居もうめえ…。ちょっと皆さん上手すぎて訳分からなかったです。
作品ごとの感想は3ページ目でガッツリと書いていこうと思うのでここでは抑えめにしていきますが、『シャーロックホームズ』も『デリシュー』もどちらも作品としての完成度がとても高いなと思いました。脚本も演出も良い。1部と2部とで全然作品の系統が異なりますけど、後味の悪さというものを感じないからこそ頭をスッキリと切り替えられたんだろうなぁとも思います。
とにかくどっちの作品もレベルがめっちゃ高いし、ジェンヌさんたちのパフォーマンス力の高さも抜群でした。上演時間3時間5分か～長いなぁ…なんて思っていたけど、終わってみたら秒でしたよ、秒。本当に体感5分という表現がふさわしいくらい、あっという間に感じてしまうほど楽しかったです。
私は格別シャーロキアンというわけでもヅカオタというわけでもないですけど、初心者でも凄く面白いと思えるほど構成も緻密でした。何度も観ないと理解できないということもないし、扱っている題材自体はミステリーということもあって少しは頭使わないといけないかもしれないですが、宝塚風にアレンジされていてかなり嚙み砕いて描かれていたのでとても分かりやすかったです。ところどころ笑いの要素もあって、おそらく日替わりネタなんだろうな～と思うシーンも多々ありましたが、コミカル要素を散りばめることでガッツリとシリアスになりすぎないのも胃もたれしなくて良かったです。
以前から感じていましたけど、宝塚はコメディとシリアスのバランスが絶妙ですね。言うてもまだ片手で数えるくらいしか宝塚の作品は観ていないので一概には言えないですけど、宝塚の豪華絢爛な雰囲気やずっしりと重くてシリアスな要素も取り入れつつ、コメディを挟むことで重さを緩和してかなり観やすいようにアレンジされています。だから、『シャーロックホームズ』もすっごく面白くて最高でした。
もちろんホームズに関する知識があればあるほどより楽しめるのは間違いないですし、コナンで学んだ知識が実際に劇中で登場してくると「キターーー！」とかなり興奮しました。原作のシャーロックホームズを元に絶妙にアレンジしている宝塚ならではの世界観は本当に圧巻です。
ショーに至ってはスイーツの世界観がひたすら可愛いので作品全体の可愛さやセット、小道具、衣装など視覚的な情報の可愛さにキュンキュンすること間違いなしだと思います。楽しすぎた…。こんなにガッツリショーって観たことなかったので、めっちゃくちゃ楽しすぎて引き込まれました。念願のマカロンペンライトも振って踊れたし、感無量・珠城りょうです。
あと、本当になんも宝塚のことよく分からない人間なんですけど、今回が新トップの初お披露目公演だったんですね…。確かに言われてみれば「まかまど」という言葉は聞いたことありましたけど、トップの娘役さん？の異動があり潤花さんがトップになってから初の公演とのこと。下手なこと言うと怒られるかもしれないけど、私的にはめっちゃくちゃ真風さんと潤花さんの相性良いなって思いました。お芝居の実力がかなり高いお2人なので、お互いがお互いを高め合えているようにも感じましたし。
とはいえ潤花さんに関しては確かに以前月組のときに観た娘役トップの美園さくらさんのような圧倒的オーラはまだそこまで感じられなかったですけど、ちゃんと真風さんを引き立たせる相手役としてご自身の軸をしっかり持ってお芝居されていたので、真風さんがすっごくトップとしての圧倒的オーラを出していて素敵でした。『デリシュー』ではちょっと初々しいところもありましたけど、『シャーロックホームズ』ではガッツリお似合いの雰囲気があって個人的にはかなり良かったです。
いまいち宝塚の人事のことは分からないので、私は組替えなどのバックボーンとか気にせず私が観たものをそのまま受け入れることしかできないですが、今回のキャスティングは本当に完璧だな～って感じました。宙組さんのレベルの高さに衝撃を受けてから未だに興奮が冷めやらない状態なので、改めてこんな素敵な公演を観られて良かったです。
そして相変わらず宝塚の拍手や手拍子の文化は素晴らしい…。劇団四季とは全然違う文化に毎度驚いているんですけど、客席含めその場にいる全員がトップのために存在しているとでもいうような…あの感じ。一体感が凄いんですよ。もうそういう文化が昔から根付いているから、その文化を今、そして未来へ受け継いでいこうとするファンの人たちの一体感が本当に凄くて感動しました。そしてたった1日ではありますけど、私もその1人になれたことが嬉しかったです。
宝塚という劇団が、そして舞台に立つジェンヌさんたちがたくさんの人たちに愛されていることを改めて強く痛感できた観劇でした。ジェンヌさんたちがおふざけしたときに全力で笑って客席が盛り上がる感じも、凄く温かくて好きです。劇団四季とは全然違う環境ですけど、でもこの文化こそが宝塚が愛され続ける所以でしょうし、こんなご時世でも全席満員になるんだろうなーって思いました。平日ソワレ公演なのにあの客席の埋まり具合は凄すぎます。
なんか本当にね、宝塚の舞台を観に行くと現実をつい忘れられるんですよね。キラキラした夢の世界へいざなってくれる…。私が芸術に対して求めていることはたくさんありますが、中でも自分の知らない世界を見せてくれる舞台が大好きです。夢のような時間を与えてくれる宝塚は、私がハマるには条件が揃いすぎです（笑）もうさすがに3回目の宝塚観劇ともなると、片足どころか両足が沼にすっぽり埋まっているんですよね。あとはもう時間の問題です。
でも今回でほぼトドメを刺されたと言ってもいいでしょう。それくらい『シャーロックホームズ』『デリシュー』どちらも素敵な公演でした。マジで作品の完成度めっちゃくちゃ高かったです。そして抜群に面白かったです。初めて宝塚を観るという人でも絶対に楽しめます。そしてキャストの皆さんもレベルがめちゃくちゃ高いので安心して観られます！
そんな素敵な作品を、初めての東京宝塚劇場という場所で観ることができて幸せでした。ようやく宙組さんも観ることができて嬉しかったです。叶うならあと10回は観たい！
NEXT＞＞キャストの感想です！
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