2023年5月10日~5月14日 劇団四季『クレイジー・フォー・ユー』レポまとめ




クレイジー・フォー・ユー
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ゆうき
ゆうき

シャッフルキャストでした!

日時:2023年5月10日マチネ公演、12日マチネ公演、13日マチネ&ソワレ公演、14日マチネ公演
場所:KAAT神奈川芸術劇場




はじめに

すぐ岡村美南さんが戻ってくるなんて…!ということでたくさん観劇してきました。相変わらず首が痛かったり痛くなかったりの繰り返しなので、今回もまとめての観劇レポとなります。

で、5月8日からいよいよお手紙解禁!私が最後に岡村美南さんにお手紙出したのって確か、『パリのアメリカ人』に最後に出演された2019年12月8日なので、3年半ぶり…?この間にドナやエイミーやアイリーンのデビューがあり、伝えたいことがたくさんあったので、ようやくお手紙を出せて嬉しいやら書きたいこと多すぎて困惑するやら…って感じでした(笑)

でもせっかくお手紙出せるならと思って、いつも通り便箋も封筒も自分なりにデザインして想いを綴りました。今回はアイリーン仕様です。

クロークにお手紙を預ける際に、スタッフさんから「岡村宛ですね」と言われたことが懐かしくてエモさを感じてしまいました。やっと、やっと岡村さんに感想を伝えられるんだなぁ…って。長かったですね。でも、待ち続けて本当に良かったです!

さて、3週目に入ってキャストがシャッフルされ、いよいよ今期CFYのあらゆる化学反応を見られるようになってきました。その辺も含めつつ、感じたことをたくさんレポしていきたいと思います。ぜひ最後までご覧くださいまし!

総評

公演ごとの感想を書いていきます!

5月10日(水)マチネ公演(7回目)

1階4列センターでの観劇でした。中央寄りだから全体的にバランス良く見やすかったです。あと、この日はまあよく笑うお客さんが多くて、至るところで大きな笑い声が聞こえてきて凄く盛り上がっていました。CFYは笑い声がたくさん聞こえてきたほうが楽しいから、私もすっごく楽しかったです。

岡村美南さんアイリーン目当てではありましたけど、シャッフルということで洋一郎さんボビーや萌さんポリーとの掛け合いがどんな感じになるのかがすっごく楽しみでした。結論から言うと、この3人のバランスがとても良くて私は好きでした。というのも、洋一郎さんボビーには萌さんポリーしかいない!って思わせる説得力があるというか、洋一郎さんボビーと萌さんポリーがあまりにもお似合いなので岡村さんアイリーンの入る隙が一切なくて…。それが実際のボビポリアイリーンの構図にピッタリとハマって、凄く没入感を得られました。

逆に、萩原さんボビーと岡村さんアイリーンは個人的な先入観でかつて恋人役を多々演じてきているのを観てしまっているから、どうしても可能性を感じてしまうわけです。あと、岡村さんアイリーンとまちまりさんポリーは強さも含めて結構似ているところもあって、絶対的にポリーである必要性の説得力がそこまで感じにくかったというのが今思えばあったなと。

その点、岡村さんアイリーンと萌さんポリーってそれぞれ全然違う魅力があって、洋一郎さんボビーが萌さんポリーしか見えなくなっちゃうことに説得力を感じられました。タイプがまったく異なるキャストを揃えることで、より一層ポリーとアイリーンのそれぞれの魅力も引き立って良かったです。

ポリーとアイリーンの言い合いは、萌さんポリーがずっとニコニコしながらイラッとした様子を見せずに言ってくるのに対し、岡村さんアイリーンが余裕なさげに言い返す構図になっていたから、大自然のお嬢ちゃん相手にムキになっている感じがすっごく出ていて良かったです。この3人の組み合わせ凄く良かったなというのが新発見でした。早い段階で観られて良かったです。

あと、ちょうどデッドロックにアイリーンがやってきたシーンの最中にアイリーンの衣装についている黒い大きな羽が1枚落ちて、ステージ前方にずっと放置されたままになっていました。客席に落ちるでもなくずっととどまっていたから大丈夫かなと思っていましたが、IGRでポリテスパツィの3人がセンターで踊るところで、踊り終えた萌さんポリーが羽をさらっと回収したんです。で、羽をテスやパッツィに見せて「これなんだろう~?」みたいなアドリブ演技をしていました。さすがプロ!と感動した瞬間でした。こういう生ならではの瞬発力や対応力を観て楽しめるのも舞台の魅力ですわなぁ…。

5月12日(金)マチネ公演(8回目)

1階3列センター下手寄りでの観劇でした。久々にガッツリ下手寄り座ったからアイリーン堪能できて嬉しかったです~!GW明けの平日ともなってくるとちょっとずつ空席も目立つようになり、この日は笑いは起こるもののこれまでに比べると控えめな感じでちょっと物足りなかったです。まあ仕方ないかぁ。

今回はアイリーンやポリーに固執しすぎず、全体を見渡そうと意識しながら観劇してみました。するとまあ見え方が変わったというか、より物語に没頭しながら観ることができました。久々にIGRでジーンとしちゃいましたね。

このナンバーって観ていて凄く楽しいけど、ただ楽しいだけではなくて、金が取れなくなって閉山してほとんどの人が見捨てていった町が歌とダンスで活気を取り戻し、町の人たちがイキイキとし出して、再生していく物語が描かれているわけです。だから、実は凄く泣けるナンバーでもあって。ポリーが「生きてるんだって実感してる!」と言いますが、まさにそれなんですよ。後ろのほうでやや涙ぐんでいるフォーリーズの表情を観るだけでも、こちらまでうるっとしちゃって久々に泣きそうになってしまいました。

あと、Shall We Dance?についても原点回帰して全体を見渡しながら観て、そういえば2人が踊り始めたのって夕方だけど気付けば夜になってたよなというのを思い出して、背景を観察していました。ポリーがボビーにされるがままになっているときはまだ夕方、でもポリーが自主的にボビーと一緒に踊り始めるようになると暗くなっていき、夜が始まります。そして、2人がダンスを通じて心を一つにしていく瞬間(セットが左右に捌けていくところ)で満月が現れました。で、キスを交わすところで流れ星が流れる…というように、時間の経過がダンス、そして2人の心の変化を共に描かれていて素敵~!ってなりましたね。夜通し踊って、2人は愛を深めていったわけです。洋一郎さんボビーと萌さんポリーのダンサー2人によるShall We Dance?はそういった物語性も強く感じられるから、より一層エモさがあって凄く引き込まれました。本当に洋ボビ萌ポリのダンスは至高ですわ。

そして、フォーリーズにも色々注目していたんですが、Still Upper Lipで髙田さんベッツィが川村さんジミーにお姫様抱っこされる瞬間があって、お姫様抱っこされたまま椅子に座るんですね。その様子をすぐ近くで河井さんスージーが見ていて。スージーとジミーって実はカップルなんですけど、スージーに見せつけるように髙田さんベッツィが川村さんジミーにギュッて抱き着いていて(笑)それを見た河井さんスージーがぷんすか怒ってて可愛い~!ってなりました。髙田さんベッツィがタチ悪い女で最高でした。というか、ベッツィにはピートがいるはずなんだけどね!

そんなやりとりも観察できて、本当にCFYは目が足りないです。アイリーンが出番少ない分、他のキャラクターの色んなやりとりに注目できて嬉しいんですけど、改めて岡村美南さんの贅沢使いだな!!ってなってこの日は観ながら変に笑いが込み上げちゃいましたよ(笑)

5月13日(土)マチネ公演(9回目)

1階4列センターでの観劇でした。小道具が落ちたり岡村さんがセリフ1箇所言い直したりといった小さなハプニングはいくつかありましたが、全体的に盛り上がりもあって凄く楽しい公演でした。

マチネは岡村さんアイリーンのお芝居がちょっと変わったところがあって、たとえば1幕冒頭で「結婚したら私が面倒を見るわ」というセリフがあるんですけど、ここいつもは誇らしげに正面を向くだけだったのですが、本公演ではボビーの隣にぴったりくっつくようになってめちゃくちゃ可愛い!ってなって不意打ちを食らいました。岡村さんアイリーンは本当に歴代アイリーンとは違うタイプで、何から何まで可愛いですね。

また、萌さんポリーが本当に手強いので岡村さんアイリーンが笑って取り繕う余裕すらなくなってきて、「古着になったらあげてもいいのよ」のセリフは絶対零度の声色になってました(笑)萌さんポリーと岡村さんアイリーンのバランスとても好きです。

今回は前回のやりとりを受けてジミーとスージーにも注目して観ていたのですが、Slap That Bassの直前でザングラーに扮したボビーがムースにベースを弾いてみろと指示して、みんながムースに夢中になっているときにスージーがジミーの手を引いて2人で舞台奥のほうへ向かっていったんです。そして、2人きりで何やらイチャイチャしていました。こんなことやってるとは知らなかったのでビックリです!

ちなみにStill Upper Lipでは、ジミーがベッツィをお姫様抱っこしているのを見てスージーが腕を上下に振り下ろしながらぷんすか怒っていたので、ベッツィがヒイイイ…ってなって慌てて離れていきました(笑)とにかくスージーちゃんがジミーのこと好きすぎて本当に可愛かったです。

あと、But Not For Meの間奏でザングラーさんが小切手をカウボーイに渡すシーンがあるのですが、志村さんザングラーがペンを落としてしまったのですがそのまま芝居を続行していて、宮田さんテスが代わりにペンを拾いました。で、そのままずっとペンを持っていたのですが、志村さんザングラーが芝居を続行したまま宮田さんテスのほうに手を差し伸べて、ペンを渡してというように合図していたので、スムーズにペンが志村さんザングラーのもとへ返っていったんですけど、ここの自然な流れで芝居を行っていく志村さんがあまりにもかっこよくて惚れちゃいましたね…。

たったさりげないハプニングだとしても、しっかりカバーできる四季の俳優さんの力って凄いなと改めて感じた観劇でした。

5月13日(土)ソワレ公演(10回目)

1階5列センターでの観劇でした。ソワレの盛り上がりがとにかく凄くて、初見さんが多かったのか笑いも凄く大きくて楽しかったです。相乗効果なのか俳優さんたちの熱量も非常に高く、全体的にとてもまとまりがあって早くもカンパニーの絆や完成度の高さを感じられた観劇でした。

IGRでポリーと一緒に踊るパッツィが、踊りながらどんどん後ろに下がっていってポリーにぶつかるっていう瞬間があるのですが、ソワレは濱さんパッツィが萌さんポリーと洋一郎さんザングラーに叱られてしょぼんとしていて、その後下手の端のほうで3人並ぶんですけど、濱さんパッツィだけ2人からちょっと距離を置いてポツンと立っていて、それを見た2人が慰めてあげていたので濱さんパッツィが機嫌を取り戻して2人にくっついていたのが可愛すぎました。

濱さんパッツィ、観れば観るほど相馬杏奈さんパッツィを継承しているなぁ…って思えてきて、凄く好きです。妹キャラで周りのフォーリーズのお姉さんたちから可愛がられているのが伝わってきて、観るたびにニヤニヤしてしまいます。

岡村さんアイリーンも歌い方をちょこちょこ変えてきたりして、観るたびにドキドキが止まらなくて心臓に悪いです。歌前にバッグ投げるところ、マチソワどちらもバッグ投げるの上手になったのでビックリしちゃいました。この前まで壁にドンッてぶつかってたのに(笑)そういう変化も観劇続けていると分かったりして楽しいなぁ…って思いました。

ソワレ、カテコはくるくるちゅーのあとにも2回くらい続いて凄く長かったです。それくらい熱量の高い公演で、とっても満足度の高いマチソワができました!

5月14日(日)マチネ公演(11回目)

今期初のサイドからです。サイドといっても通路横なので前方に人の頭がなく、全体を見渡しやすい席でとても良かったです。さすがに通路横なら見切れも発生せず、下手に4列センターとか5列センターで前に男性が座って見えづらい…ってなるよりは全然いいなと思いました。

上手側はポリー堪能席なので、萌さんポリーをたっぷり堪能できて嬉しかったです。アイリーンが出ていないシーンはほとんど萌さんポリーを目で追ってしまいました。特にBut Not For Meがマジで目の前で、この日の萌さんポリーのBut Not For Meは圧巻だったんです。泣くのを必死にこらえながらマジで歌えなくなるんじゃないかと思うくらい表情が歪んで声が震えて、それでも強がって。それくらいポリーが憑依していて、笑顔から泣き顔に変わっていくさまも非常にリアルで息を呑みました。上手いとかそういうレベルじゃなくて、もはやポリーそのものなの。萌さんポリーの何が凄いって、表情から仕草から何までマジでポリーそのものだから、説得力が凄すぎて…。こんな素晴らしすぎるBut Not For Meを目の前で観られて感無量でした。

そのほかは、IGRでパッツィがポリーにぶつかるところで、ぶつかってきた濱さんパッツィに向かって萌さんポリーが舌べーって出しながら「やっちゃったね!」みたいな顔してたのが可愛すぎたのと、そのあと下手端で洋一郎さんザングラーと3人で並ぶところで、濱さんパッツィが洋一郎さんザングラーのほっぺを両手でツンツンしていて、なにこの空間可愛い!?ってなりキャパオーバーでした。あまりにも可愛すぎた、最高。

そして我が贔屓。またもバッグ投げは見事に成功し、Naughty Babyは最後の「いい・で・しょ・お!」の「お」が下がる歌い方ではなく上がるというか明るめな声?になったためか、エコーが凄く高めに響いて、めっちゃくちゃ色っぽさを感じてしまいました。あんな声出していいの!?っていうような声だったので不意打ち食らって心臓バクバクでしたよ…。快楽の波にでも飲まれたかのような大人向けアイリーンでした、最高!

2幕ラスト。謎にアイリーンにくるくる回転させられるランクですが、岡村さんアイリーンがまあ回すもんだから本気で目が回っちゃったらしい渡久山さんランクが、回りながらよろけ始めてしまって、岡村さんアイリーンが支えながらそのまま目隠ししていました(笑)で、そのあとも歩きながらめっちゃ渡久山さんランクがよろけていて、岡村さんアイリーンも思わず笑っちゃってて本当にアホ可愛い。高身長美男美女カップルたまりませんな…。最高!

あと、面白かったのがNaughty Baby直後の場面転換でエベレットが掃除機をかけるシーンがあるんですけど、実際に掃除しているときに空中にふわっとした埃のようなものが飛んでいたので、それが床に落ちるのを見届けて掃除機で吸っていた池田さんエベレットが最高でした(笑)マジの掃除タイムでしたわ(笑)

カテコは岡村さんにも手を振ってもらえて、とても充実していて楽しい観劇でした!

総括

残念ながら11日だけは仕事で行けませんでしたが、この1週間も見届けられて良かったです。個人的には今回のシャッフルキャストがベストなんじゃないかってくらい凄く好みのバランスで、毎回観劇するのがとても楽しかったです。

デビューの初々しい洋ボビ萌ポリ、そして脇を固めるのが歴代出演者の岡村さん、志村さん、宮田さん、中野さんといったキャストなので、凄く安心して観られました。とにかく洋萌ペアがどハマりで相性抜群だから、物語への没入感もヤバかったし、周りのキャラクターとの関係性も色んな化学反応があって楽しかったです。

日によって笑い声の大きい小さいやハプニングのありなしなどありましたが、開幕初日に比べてどんどんオフマイクも増えてきて遊びや変化も出てきて、カンパニーがどんどんイキイキしてきているのが感じられました。

さすがに毎日劇場に通うのは疲れましたけど、充実した1週間を過ごせて楽しかったです!

NEXT>>キャストの感想です!

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