2023年5月4日マチネ 劇団四季『クレイジー・フォー・ユー』




クレイジー・フォー・ユー
この記事は約5分で読めます。
ゆうき
ゆうき

Wキャストデビューさんがたくさん!

日時:2023年5月4日マチネ公演
場所:KAAT神奈川芸術劇場
座席:S席1階2列センター




はじめに

早くも開幕2週目にしてキャストがほぼ全交代という驚きのキャス変でした。さすがにまだいると思っていたのでビックリです。まあね、今年のGWは混雑がひどいみたいですし、私も仕事をしなきゃいけなかったのでちょっと安心したところはありました…。

とはいえ、Wキャストの皆さんも気になっていたので観に行ってきました。というのも、5月4日は私にとって特別な記念日でもあるからです。

17年前の2006年5月4日、私は初めて『クレイジー・フォー・ユー』という作品を観劇しました。これが当時のキャスト表です。

17年前、私にとって初めてのCFYで出会った樋口麻美ちゃんのポリーに恋をし、またこの作品に惹き込まれ、「劇団四季って面白い!」となって四季の入り口の扉を開けました。17年経った今、同じ日にこうして再びCFYを観られるということが本当に嬉しくて仕方ありません。

私にとって四季の入り口となった作品であり、贔屓が大切に演じてきた作品でもあるため、私はCFYが一番好きだし思い入れも強いんですね。

17年前にボビーで拝見した荒川務さんを今回拝見できたら激アツではあったのですが、新しいキャストで紡がれていくこの作品の新たな1ページを目撃できることがとても嬉しく思います。そんなわけで、私にとって5月4日はCFY記念日であり四季のファンとなるきっかけだった日。

こんな大切な日の素敵な公演を観劇してきましたので、ぜひ最後までレポ見てやってください!

総評

全体の感想です!

キャスト:★★★★★
座席:★★★★★
全体:★★★★★

新キャストの皆さん、とても良かったです!期待以上というか、それぞれのキャラクターにドンピシャの配役ばかりで大満足でした。一体感という意味では初週チームのほうがまとまっていたようにも思えますし、柔軟性という意味でも作品経験者が多い初週チームのほうがよりコメディらしさが出ていたんですけど、今回のチームもめちゃくちゃ良かったです。

何が良かったって、やはりボビポリですね。個々に良かった面もあるんですけど、洋一郎さんボビーと萌さんポリーの組み合わせがとても相性良くて最高でした。お2人ともバリバリのダンサーさんなので、特にShall We Dance?はあまりにも美しくてビックリしました。このナンバーって、ポリーがダンスを通じてボビーと心を通わせ、恋に落ちていくという物語が描かれているので、ダンスで心を通わせていくということにとても説得力のあるボビポリでした。

洋一郎さんボビーと萌さんポリーはこの先もずっと2人で踊りながら幸せに暮らしていくんだろうなっていう未来が容易に想像できました。なんか、それくらい2人がダンスというものに生き甲斐を感じていて、ダンスが一種の愛情表現のようなね…。そういう風に感じるくらい、ダンスがとにかく魅力的なボビポリですっごくCFYらしさがあって良かったです。

あとは単純にビジュアル的にこの2人がとても可愛くて好きでした。年齢も近い感じで、ボビポリの年齢設定的にはもう少しボビーのほうが年上感があると良いのかもしれないけど、この2人はこの2人で新しいボビポリ像を生み出してくれて、私は凄く好みでした。フレッシュな感じのボビポリだね。

ほとんどのキャストが初見状態だから、正直目が足りませんでしたけど、全体的に初々しさ満載で観るのが面白かったです。逆に伊藤さんビリーを久々に観ることができたのは嬉しさでいっぱいでした。懐かしいキャストもいながら、全体的にフレッシュで新鮮な公演でした。

今回のデビューさんの中でも、ボビーママ役の原田真理さんやパトリシア・フォーダー役の花田菜美子さんといった脇を固める俳優さんたちがすっごく存在感あってとても良かったです。原田さんボビママはとにかくまあ強いです。アースラを演じているだけあって、語気が強く意思も強く女性としても強いというしたたかな女性らしさを感じました。こりゃ、岡村さんアイリーンと組んだら岡村さんアイリーンはすぐに負けちゃうわ(笑)

パトリシアについては、今までそんなに注目して観る機会がなかったし今回も特に注目するつもりはなかったんですけど、2幕でランクに「コーヒーとクロワッサンを持ってきてくださる?」って注文するシーンで、そのセリフのあとに「ご無理じゃ、な・い・わ・よ・ね?」って圧をかけるような言い方をしてきたのが衝撃的で凄く印象に残りました。

なにやら、イギリス人ってアメリカ人に良くない印象を抱いているみたいな(一部だと思いますが)そういった背景もあるみたいなので、花田さんパトリシアのこの言い方は凄く皮肉じみていてイギリス人らしさが出ていてとても作品に深みが増して良かったです。こういうセリフの言い方ひとつでハッとさせられることもあるから、やっぱりお芝居って面白いですね。

あと、青木朗さんエベレット。作中で何度かポリーの母親の話をし出すんですけど、ミーティングのシーンでポリーの母親の話をしたときにみんなが騒ぎ出して強制終了させられるという流れなんですが、全然話をやめなくて喋り続けていて笑いました(笑)

こんな感じで今回の脇を固める俳優さんたちがとにかく個性豊かでお芝居が濃くて面白かったです。非常に濃密で面白い公演を観られて大満足。

座席は上手寄りだったので、萌さんポリーをガッツリ堪能できる席でした。カテコでは恒川愛さんがたくさん手振ってくれて嬉しかったです。

まあ初見のお客さんは多いんだろうなとは思いますが、やはり間合いというかセリフの言い方というか、パンチとしてはコメディ部分が結構弱いのは気になったかな。開幕チームが経験者多くて慣れているのもあってか笑いをどっかんどっかん取っていたので、今回のチームももっと経験を重ねて行ってブラッシュアップしていってコメディ部分がさらにパンチ効くようになると最高ですね!

まだデビューして3日目ですし、今後に期待。とにかくダンスが凄いし、それぞれに自分なりの解釈で役を演じられていたし、とっても素敵なキャストがそろったなと思いました。今期CFY、マジでレベル高いです。誰で観ても面白いし楽しい。通ってしまいそうですわ…(笑)

今回は贔屓出ていないしどうするか正直悩んだんですけど、行って良かったです。とても素敵なキャストに巡り会えたし、とても素敵な公演を観劇できました。私にとって5月4日のCFYって凄く意味があるものだったから、観に行って正解でした。改めて、今回デビューされた俳優の皆さん、おめでとうございました!

NEXT>>キャストの感想です!

2

コメント

タイトルとURLをコピーしました