2023年7月4日~8日 劇団四季『クレイジー・フォー・ユー』観劇レポまとめ




クレイジー・フォー・ユー
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ゆうき
ゆうき

今週も岡村美南さん目当てに観劇しまくりでした!

日時:2023年7月4日ソワレ公演、5日マチネ公演、7日マチネ公演、8日マチネ公演
場所:KAAT神奈川芸術劇場




はじめに

千穐楽まで残り3週間となり、キャス変でいよいよ横浜公演ラストを迎える人たちも出てきました。萌さんポリーが抜けて、初週以来の観劇となる町真理子さんポリーが戻ってきたので、私にとっては初めての洋一郎さんボビー×まちまりさんポリーです!そして岡村美南さんも続投!

岡村さんはこのまま千穐楽まで駆け抜けるんじゃないかなと勝手に思っていますが、舞台に立っていてくださる限りは私も客席から見届けたいのでしっかりと今週も見届けてきました。

ぜひ最後までご覧くださいまし!

総評

公演ごとの感想を書いていきます!

7月4日(火)ソワレ公演

1階2列センター下手寄りでの観劇でした。この日、システムトラブルでidセンターが開かず入場できない人が劇場前に溢れてしまい、15分ほど開演が遅れてしまいました。事前にスクショしていたのでスムーズに入場できましたけど、こういうこともあるのか…と思うと事前の準備は必要だなと再認識した1日でした。

さて、私にとって初めての洋一郎さんボビー×まちまりさんポリー。どんな組み合わせになるんだろうなと凄くドキドキしていましたが、正直かなり相性良くてビックリしました。そもそもまちまりさんポリーを観たのが初週以来なので、お芝居がかなり変化していることにも驚いたし、すっごく素敵なお芝居をされていたのでとても引き込まれました。その中で、洋一郎さんボビーとの掛け合いはパズルのピースが見事にハマるかのような呼吸の一体感を感じ、ボビポリの関係性に新たな可能性を感じるとともに私自身観ていて心地良さを感じたんですよね。

洋一郎さんボビーって細身で色白でザ・都会人、現代っ子って感じじゃないですか。その一方で、まちまりさんポリーは田舎育ちの泥くささやドンと構えた肝っ玉があって、昔ながらの強気な女性っていうタイプ。言うなれば2人は真逆のタイプなので、ボビーとポリーの生まれ育った環境の違いが如実に出ていて、この身分違いの2人が恋に落ちるの!?という意外性が逆に良かったです。

特にShall We Dance?は、まちまりさんポリーと組むことで洋一郎さんボビーのダンスの上手さがより一層際立って(まちまりさんポリーもダンス上手ですよ)、ボビーが日頃からダンスに夢中になっていることや、ダンスなんか一度もやったことがないポリーをリードしていくという構図にとっても説得力が感じられました。

また、洋一郎さんボビーとまちまりさんポリーのお芝居の雰囲気やテンションが一緒というか…どちらか片方が極端にテンション高いとか想いが強いというわけではないので、お互いに同じ想いの大きさで釣り合いが取れていて、どちらかに合わせるということもせず自然体でこの先も一緒にいられそうだなぁ…って思ったんです。だから、一緒にいて「楽しい」というよりは「心地良い」という表現が似合うようなボビポリだなと思いました。

洋萌ボビポリを観ていたときに感じた、萌さんポリーのハイテンションに洋一郎さんボビーがなかなかついていけなかったアンバランスさが、この組み合わせで解消されたような気がしました。だから逆に、萌さんポリーは同じくテンション高めの萩原さんボビーとの相性が抜群なのよね(笑)

ようやくボビポリ全ペアを制覇できたことで気付いたこと、感じたことがたくさんあって、私的には凄く収穫の多い観劇になりました。

また、IGRではポリーとパッツィが一緒になって踊ってるところで後ろに下がってきた濱さんパッツィをまちまりさんポリーがお腹に両手を回すようにホールドしながら受け止めてて可愛い〜ってなりました。そのあと、なぜか振り向いた濱さんパッツィが洋一郎さん偽ザングラーに向かって両手を広げてゾンビみたいに襲い掛かり出して、まちまりさんポリーも真似して襲い出して、ちっちゃい子たちに襲われる洋一郎さん偽ザングラーの構図があまりにも可愛すぎて笑いました(笑)パッツィと同じ背の高さのポリーって新鮮でとても可愛かったです(笑)

カテコではよく分かんないけど岡村さんがジーッとこっち見てきて手振ってくれて、ビビりました。私めっちゃ下手寄りだったのにな。しばらく全然目逸らさないので、え?ってなりながら手振り返しました。ありがとうございました(笑)

いやー、プリンシパル変わるだけでこんなに違う作品になるの面白くて、観劇は本当にやめられないです。とっても充実した観劇ができました!

7月5日(水)マチネ公演

1階2列センター上手寄りでの観劇でした。平日ソワレからのマチネって時間ないですね。さて、衝撃の洋まりボビポリとの出会いから一夜明け、改めて観てみてもやっぱり洋一郎さんボビーとまちまりさんポリーのバランス良いなぁと感心しながら観劇していました。

そしてまちまりさんポリーの芸がとにかく細かいことに気付き、とても感心していました。ランクが結婚届に口づけをして偽ザングラーに渡すのを見て「おええ」って吐くような仕草をしてたり、2幕でボビーがザングラーの格好をしてるのを目撃して口をあんぐりさせるシーンでは、口を大きく開きすぎて顎が外れたようで、手で顎をグイッと押して元に戻してました。細部にまでこだわってお芝居するまちまりさんポリー、とても素敵でした。

一方の岡村さんアイリーン、Slap That Bass終わりのランクと偽ザングラーのやりとりを眺めながら笑いつつ頷いてて、どういう感情なの?!ってなりました(笑)ボビーがよく頑張ってるなって感心してたのかな(笑)

Slap That  Bassでは、ムースにベースを弾かせようとしてお手本で弾く偽ザングラーを見て、濱さんパッツィが「自分で弾けばいいじゃん」ってド正論を言っててその通り!!ってなりました(笑)ここのテスパツィのオフマイクは相変わらず面白くて好きです。

IGR。トタン屋根の上で踊り出すカウボーイたちを眺めるポリテスパツィのシーンで、宮田さんテスがまちまりさんポリーのお腹に両腕を回してホールドしながらゆらゆら揺らすようにして「あの人たちやってるじゃない!」とでも言うように喜びをポリーに伝えていました。言葉で説明するの難しいね(笑)とにかく、宮田さんテスのお姉さんっぷりと姉御肌な感じがたまらなく素敵だなと感じた瞬間でした。

その後、ポリパツィが踊るところでは後ろに下がってきた濱さんパッツィをまちまりさんポリーが抱き止めつつ、濱さんパッツィがダダダダって洋一郎さん偽ザングラーに迫るという謎の動きをしてて可愛かったです。濱さんパッツィってボビーと凄く仲良しなんだろうなというのが伝わるから、観ててほっこりします。洋一郎さんボビーとだとより仲良しに見えるのでいつも癒されてます。

Naughty  Baby、今回は中村さんハリーに対しては縛ってる髪を掴んでグイッてしてました。そのあとランクに持ち上げられて降ろされた直後、歌いながらランクの鼻をちょんっとした岡村さんアイリーンがあまりにも小悪魔すぎてドキッとしちゃいましたね…。どんどん良くなっていくので観るたびにドキドキしちゃいます。

岡村さんアイリーン、2幕終盤で謎の袋を中腰で引きずってくるシーンで運び終えて姿勢戻したら腰痛めたのか腰をさすってて笑いました(笑)CFYは本当に各所で色んな人が面白いことしてるから目が足りませんね。

今回はよく笑いが起きていたし、お客さんの笑い方がつられるような笑い方だったので私まで笑っちゃうことも多くてとっても楽しい観劇ができました。キャストが変わってまだ新鮮な気持ちを抱きつつ観劇できているので発見も多く、本当に充実した観劇になりました!

7月7日(金)マチネ公演

1階2列センター中央寄りでした。七夕にCFYを観劇できることも岡村さんのお芝居を堪能できることも凄く幸せでした。前日はジーザスを観劇して心が疲弊していたので、なんだか故郷に帰ってきたような気分で凄く安心しました(笑)

今回はポリーを通してストーリーを追うことをしていたんですけど、ポリーから見えるデッドロックの景色や町の人たちってこんなにも美しくて素敵なんだなぁ…と感じて、ポリーがこの町を愛していることが凄く伝わってきて良かったです。私、まちまりさんポリーのお芝居の解釈が好きだと感じました。やっぱりまちまりさんはお芝居上手!

1幕冒頭でランクとエベレットが「もう一度ショーを観たいんだよ」「無理に決まってるだろ!」というやりとりをしていますが、ここに仲裁として入るのがポリーで、ランクには牙を向いてエベレットの昔話に優しく頷くんですよね。エベレットの想いを受け継いだポリーが、ザングラー(偽)の登場でショーの成功のために準備を凄く頑張っていざ本番を迎えてみるも、お客さんはゼロ。その場ではランクが優勢となり、勝利宣言までされてしまいます。

このとき、ポリーもつらいだろうに笑顔を必死に繕って、肩を落とすエベレットや町のみんなに声をかけて励ましていたのを観て凄く胸を打たれ、ランクの勝利宣言を聞いて一気に笑顔が消えてしまうのを観て胸がギュッと締め付けられてしまいました。誰よりも頑張っていたポリーが最後まで諦めようとしていなかった姿に凄く感動して、まちまりさんポリーのお芝居いいなぁ…と思いながら観ていました。

ボビーが去ってからのお芝居もすっごく良かったです。まちまりさん、そういや『ロボット・イン・ザ・ガーデン』でもよく泣いてたなぁ…というのをふと思い出しました。今回も必死に泣くのをこらえていましたけどセリフを喋る声にも涙が滲んでいて、つられて泣きそうになりました。

また、このときザングラーは「じゃ、他をあたろう。そういうものだ。ショービジネスの世界じゃ、すぐ次が出てくる」とポリーに声をかけて笑いますが、ポリーにとってはこの瞬間まさにボビーへの唯一無二の想いに気付かされた直後で、この想いは替えが効かないわけじゃないですか。だから、とっても皮肉じみた言葉だなぁ…と思いました。ショービジネスのように上手くいくわけじゃないんですよね、現実の世界は。それを痛感するシーンだなと思い、なんだかいつも以上にBut Not For Meの切なさを感じた観劇になりました。

そんな真面目な考察やメッセージ性も踏まえつつ観てはいましたけど、今回もオフマイクや小ネタ盛りだくさんでそっちも凄く楽しみました!

ボビーにガイエティ劇場を案内するポリー。ボビーに足を踏まれた直後のまちまりさんポリーが、「いいの!…いい!…ダイジョウブ」って面白い声出しながら言ってて笑いました。まちまりさんポリーの笑いのセンス好きなので、どんどん面白要素が足されていって観るの毎回楽しいです。

また、ランクと偽ザングラーの言い合いのシーンで、ポリーに向けて結婚届にキスを送るランクを見て、まちまりさんポリーが飛んできた投げキッスをかわすように下手から上手に顔を向けて受け流していました(笑)こういう芸の細かさ、本当に好きです。

Slap That Bassではムースにウッドベースのお手本を見せるために偽ザングラーが弾きますけど、弾き始めの音が変な音になっちゃったのでテスパツィにニタニタ笑われてて、宮田さんテスが洋一郎さん偽ザングラーに「動揺してたでしょ」ってからかわれてました(笑)

2幕でランクにお皿を突き出す岡村さんアイリーン、「ナイフやフォークは、汚れてたわ」のセリフの言い方がちょっとだけ変わって、以前は語尾を強めて怒るように言っていましたけど今回は比較的穏やかな口調ではあるもののひんやりした空気を醸し出していたので、これは怒らせると怖いやつだ…!ってなりました。岡村さんアイリーンも日々お芝居が変化していくので、見届けるのが本当に楽しいね。

くるくるちゅーカテコではキスしたあと洋一郎さんとまちまりさんがお互いに「うげえ…」って感じの顔してて可愛かったです(笑)その反応はどういう感情なの(笑)今回も洋まりボビポリすっごく可愛くて最高でした。七夕にこの作品を観られて本当に最高の1日になりました!

7月8日(土)マチネ公演

1階2列センターほぼドセンでした。あまりにも衝撃的なことがあってちょっと自我を保つのに精一杯だったのですが、しっかりと最後まで見届けました。この日は最前列含め、ちっちゃい子が多かったのか随所で子供の笑い声がよく聞こえてきました。おかげでカテコでは最前列の女の子にまちまりさん、岡村さん、宮田さん、濱さんが特にデレデレになっててたくさん手を振っていました。子供イベントが発生するとこういうレアな俳優さんの姿が観れるのでちょっと得した気分です(笑)

今回もまちまりさんポリーが面白くてよく笑わせてもらました。Shall We Dance?でポリーにボビーが膝カックンをするところで、膝カックンした洋一郎さんボビーが「へへっ」て笑ったのでまちまりさんポリーが「何笑ってんのよ」ってボソッとオフマイクで言ってて、その言い方に思わず笑っちゃいました。そういや、『ロボット・イン・ザ・ガーデン』でもブライオニーとデイブの結婚記念パーティーで、ベンによく「何笑ってんのよ」ってオフマイクで言ってたなぁ…というのをふと思い出しました。

また、ランクの結婚届の投げキッスに対して今回は手を振り払うようにして跳ね返していて笑いました。ここ、やることが日替わりなんですね(笑)毎回観るのが楽しみになりました(笑)

IGRでは、ポリーとパッツィが踊るところで下がってきた濱さんパッツィにまちまりさんポリーがお腹をポンと叩いて、そしたら濱さんパッツィがなぜか洋一郎さん偽ザングラーに「ねっ!」て声をかけて、まちまりさんポリーも真似して一緒に「ねっ!」て偽ザングラーに言い出して、両サイドから「ねっ!」攻めを食らう洋一郎さん偽ザングラーが可愛かったです(笑)

あと、私は全部を観たというわけじゃなくて事後で気付いたんですけど、IGRのラストのみんなの決めポーズかな?でムースが持っていたノコギリの刃が折れちゃって、真っ二つに割れたほうの刃先が落ちて、それを目撃していた周囲の人たちが体を震わせて笑いを必死にこらえていました(笑)あまりにもありえないハプニングすぎて私もビックリでした(笑)ノコギリがめっちゃ短くなってるんだもの…。そんなこともあるんですね…。

そしてBut Not For Meの合間、ショーの準備をするようにザングラーがカウボーイたちに指示を出すシーンで、渡邉さんワイアットがオフマイクで「またショーができるの!?」って喜んでいたのを聞いて、そうかみんな別にショーがやりたくないわけではなくて、成功する見込みがあるならもう一度やりたいんだなぁ…というのが伝わってきてとても切なくなりました。

みんながショーに対して前向きになり、一歩前進する中、ポリーだけが立ち止まっちゃっている状況なのがしんどいですね…。一人取り残されるポリーの図、本当に観ていて切ないです。今回もBut Not For Meについては色々と考えさせられて、歌詞の美しさを再認識するとともに、ポリーにとっては1幕で歌うSomeone To Watch Over Meの対ともいえるナンバーですよね。恋に憧れを抱く1幕のポリーと、恋を自覚して嘆く2幕のポリー。「楽しく開く1幕、涙で閉じる2幕」はまさにこの作品で描かれるポリーそのものだなぁ…と思いました。

今期はまちまりさんポリーも萌さんポリーも本当に素敵なので、ポリーについての解釈がどんどん深まっていきますなぁ…。たまらんです。

まちまりさんポリー、終盤で「ここですべてが始まったんだって思い出したら、もうたまらなくなって…」のセリフを盛大に噛んでしまい、何度か言い直していたんですけど本人もかなり動揺されていたんだろうなぁ…というのが伝わってきてとてもハラハラしました。まちまりさんがああいうミスするのって珍しいなぁ…。ま、人間だものね。

まあそういうミスやハプニングなど色々ありましたけど、とても楽しい観劇ができました。岡村さんアイリーンもバッグ投げるのナチュラルに上手になっていたので成長に驚きです(笑)いやぁ、今週も楽しかったな…。こんなほぼドセンで観たのも久しぶりだったので凄く大興奮の観劇ができました。楽しかったです!

総評

私にとって一番未知数だった洋一郎さんボビーとまちまりさんポリーをようやく観られることになって正直不安もあったのですが、未知数だからこそ可能性は無限大だったんだな…ということを凄く痛感した1週間でした。今期のCFYは最初からWキャストだから色んな組み合わせが実現してたくさんの可能性を観られるのがとても楽しいです。このペアだとこうなるんだな~っていうのを違いとともに楽しめるので、新たな発見も多くて、さらにCFYへの理解が深まったような気がします。

そして、公演と経験を重ねていけばいくほどお芝居に深みも増すしどんどんブラッシュアップされていくし、観るのがとても楽しくなると再認識できた1週間でもありました。もう千穐楽まで残り3週間だったタイミングでしたから、終わりが近づいているのは寂しいですけど、本当に素敵なカンパニーが誕生したなぁと思います。毎公演、とっても楽しめて最高でした!

NEXT>>キャストの感想です!

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