2024年6月19日~22日 劇団四季『ゴースト&レディ』




ゴースト&レディ
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ゆうき
ゆうき

岡村美南さんが戻ってきたので行ってきました!

日時:2024年6月19日マチネ公演、20日マチネ公演、22日ソワレ公演
場所:四季劇場[秋]




はじめに

岡村美南さんが戻ってきたので今週も観劇してきました!今のところフロー、グレイ、デオンは同じローテなのでどの辺でシャッフルしてくるのか気になるところです。でも志音ちゃんフロー×萩原さんグレイ×岡村さんデオンの組み合わせはとても好きなので、また観れて嬉しかったです!

今週は仕事がめちゃくちゃ忙しくて思うように観劇できない日もあり、個人的にはかなり葛藤した1週間でしたが…。それでも3公演観られたからひとまず良かったです。チケットのお誘いでお声がけくださったフォロワーさんたちもありがとうございました!

では、さっそく観劇レポ始めていきますので、最後までよろしくお願いします~!

総評

ちょっとずつキャストがシャッフルしてきて、色んな組み合わせで観られるようになってきたので毎回新鮮でとても楽しいです。志音ちゃんフロー×萩原さんグレイや萩原さんグレイ×岡村さんデオンはもはや安定ですが、今回一番注目しながら観ていたのは志音ちゃんフロー×町島さんエイミーでした。

『アナと雪の女王』だとエルサとアナですけど、私はこの組み合わせでは観ていないので、ご覧になっている方からしたら感慨深い組み合わせなんだろうな~と思いながら観劇していました。特に町島さんエイミーは初見時にとてもがむしゃらで必死にもがいている姿にとても衝撃を受け、個人的に大好きなキャスティングだったので、今週はじっくりと町島さんエイミーのお芝居も観られて嬉しかったです。

これは町島さんエイミーのお芝居が変わったということではなく、相対的なものだと思いますが、真瀬さんフローと志音ちゃんフローとでは町島さんエイミーに抱く印象はかなり変わりました。

真瀬さんフローは子供っぽい一面もありますが、背の高さもあいまって優しい年上のお姉さんの雰囲気があります。背の低い町島さんエイミーに目線を合わせるように背中を屈めて対話してくれる姿なども観ていると、真瀬さんフローと町島さんエイミーは結構年齢差も感じるんですね。町島さんエイミーが少女のように見えました。

でも志音ちゃんフローは見た目こそ若くて町島さんエイミーとそこまで大きな年齢差を感じないので、見た目だけで言うとそこまで2人の差を感じませんでした。ただ、見た目や年齢的な差を感じないからこそ、能力や覚悟の部分で大きな開きがあることに残酷さを感じます。

志音ちゃんフローはとにかく瞳の強さが印象的なんですよね。目力があって、芯の強さと真っ直ぐさを感じさせるあの瞳、そして覚悟の大きさ、天性的な才能、まさにカリスマのようなフローだと私は感じます。たとえば年齢の近しい友人が自分よりはるかに才能に優れていたら、凄いな~と思う一方で自分と比較して落ち込むこともあるじゃないですか。その感覚に近いなと思いました。

真瀬さんフローはお姉さんの雰囲気があるのもあって、年上相手だとそこまで劣等感は抱きにくくて。現実世界に置き換えてみても、年上なら自分より優れていることに納得はできるけど、同い年だったり近しい人が自分と同じ仕事をしているのに自分よりはるかに飛び抜けた才能を持ってたら正直嫉妬しちゃいます。エイミーの場合は嫉妬という感情はないと思いますが、悔しさでいっぱいになるのは凄く伝わってくるので、志音ちゃんフロー×町島さんエイミーの組み合わせだとより一層エイミーの劣等感が感じられて胸が苦しくなりました。

あと、エイミーのソロナンバーで周りの看護婦たちが優雅に踊りながら仕事をこなすっていう描写があるんですけど、それらの振付は曲としての見せ方であることはもちろん、エイミーにとってはフローだけじゃなく他の看護婦たちも遠い存在であることの表現なのかな~と思いました。優雅に踊りながら仕事する=難なく仕事をこなせるだけのスキルがあることの表現であるならば、そのなかで一人取り残されたように必死にもがきながら歌うエイミーはその逆。自分だけが取り残されて、スキルも覚悟もない自分の劣等感は増すばかり。そんな差を感じさせるナンバーだなと思って、とても切なかったです。

社会人として働いた経験がある人なら、きっとエイミーと同じ境遇の人や似た経験をしたことがあるんじゃないかなと思うのですが、だからこそエイミーに共感できて胸がギュッとなります。町島さんエイミー、本当に大好きだな~と感じられた1週間でした。

そして、先週ちょうど真瀬さんフローを観た直後なのもあって、志音ちゃんフローとのお芝居の違いを改めて感じられた1週間でもありました。両者とも最初から最後までお芝居のアプローチは全然違いますが、2幕でアレックスとエイミーが去るシーンでの絶望の仕方も全然違うんだな~というのを感じられて、凄く楽しかったです。

真瀬さんフローはショックを受けつつも笑顔を繕って2人を送り出し、2人がいなくなったあとに笑顔が次第に泣き顔に変わっていくというような表情の変化がありました。フローはどこまでも人前で涙を見せない人だ…ということにとても説得力の感じられる瞬間で、次第に崩れていく表情がとても切なくて好きだったんですね。

志音ちゃんフローは2人が結婚することを知って、驚きとあらゆるショックとでもう一気に心がポキッと音を立てて折れたように、取り繕うことも笑顔を見せることもできませんでした。そのまま失意のどん底に落ちてしまう感じ。時には涙も流すしね。これまでずっと逞しかった志音ちゃんフローが、一気に脆さを見せてしまうことのギャップが切なくて、こちらも好きでした。

両者マジで全然タイプが違うのに凄くお芝居に説得力があって、どちらのフローも本当に大好きです。アプローチが違うからこそ、それぞれの魅力が引き立つんですよね。ダブルキャストの相乗効果。本当に素晴らしいなと思いました。マジで真瀬さんフローと岡村さんデオンの組み合わせも早く観たいです!

そして萩原さんグレイと岡村さんデオンの安心感と安定感。改めて2人の呼吸の合い方がピッタリだな~と再認識した1週間でした。特に生前のグレデオ決闘シーンね。1度目にデオンがグレイを突き刺す瞬間のスピード感と疾走感と迫力。めちゃくちゃかっこよかったです。

久々に観る岡村さんデオン、やっぱり歌の表現力が凄まじいですなぁ。宮田さんデオンはダンス、岡村さんデオンは歌。それぞれの魅力が出るのが凄く良いですね。岡村さんデオン、歌い出しの「哀れみはいらん」だけでデオンの苦しみや悲しみ、憎しみといった色んな感情が伝わってきて、鳥肌が立ちます。ちなみに、私が一番好きなのは「僕にふさわしいとても美しい最期にするためには相手を選ぶ」の「ぶ」の部分の歌声です。美しい最期に対するデオンの執念がこの「ぶ」にすべて詰まっているので、ここ聴くたびにテンションがぶちあがりますね。

岡村さんデオンは歌で感情を表現するというより、感情が歌として自然に現れるっていうほうがピッタリな印象です。本当に岡村さんデオンの歌の表現力、言葉で説明するのが難しいのでとにかく観てくれ!とだけ言っておきます。もちろんビジュアルもかっこいいしね、お芝居も素敵だし。

あと、せっかく今週はゆきみさんとか飯村さんとか、岡村さんとご縁のある俳優さんたちがいらっしゃるのに劇中でデオンとまったく絡みがないのでマジでもどかしかったです(笑)ゆきみさんのヴィクトリア女王、本当にお美しくてエレガントで指先まで凄くしなやかで素敵でした。歌声も素敵で、ぜひサントラ発売される際にはゆきみさんヴィクトリア女王の歌声も収録してほしいな~と思ってしまいます。

今週も岡村さんデオンをたくさん堪能できて幸せな1週間でした。大好きなキャストもたくさん集まって、とにかく眼福だし耳も幸せ。いやもうさ~、ゴスレ終わらないでくれ~。

6月19日(水)マチネ公演

1階4列センターでの観劇でした。2週間ぶりの岡村さんデオンということでとてもドキドキしていましたが、やっぱり贔屓が大好きだな~と第一声を聞いた瞬間から、登場した瞬間から、歌っている姿を観てから…色んな瞬間に強く感じられた観劇になりました。

週頭でキャストの方々のコンディションも非常に良く、特に志音ちゃん、萩原さん、岡村さん、内田さんなどお戻りになられた方々の喉の調子が最高でしたね。歌声がとにかく響き渡って、もう耳が幸せ…。公演自体も特にハプニングとかミスとかもありませんでしたし、私にとっても「なんだか凄く良い公演を観たな!」という満足感でいっぱいになりました。

この日は特に志音ちゃんフローが結構ボロ泣きで(他の公演日でもよく泣かれてはいますが…)、エイミーたちに別れを告げられたシーンもグレイとの別れのシーンも涙が頬に流れていて、思わずこちらまでうるっと来てしまいました。2週間ぶりの志音ちゃんフローはとにかく滑舌がさらに滑らかになっていて、凄く素敵でした。セリフが本当にナチュラルで、観る側としても全然お芝居に対して不安がなくて、改めて志音ちゃんの努力の凄さに感動していました。さすがです、団長。

で、最前列にはちっちゃな子がいて、カテコでは岡村さんがその子を見つけてとびきりの優しい笑顔で手を振っていたんですね。本編では邪悪なデオン様が、あんな優しい笑顔を見せるなんてずるいよ~~~と思いながら贔屓の素敵な笑顔を拝んでおりました。

その一方、カテコで捌けて行くときに一歩後ろに下がろうとしたのかちょっと足を後ろのほうにやろうとして、でもそれが間違いだったことに気付いて重心を前に戻して下手側に捌けて行ったんですけど、なんていうのかな、唇を隠すようにはにかんで…というか、誤魔化すような表情をするんですよ(笑)それがもう「あ、今何かを間違えたな」っていうのが表情で分かりやすくて(笑)相変わらずカテコの段取りを把握してるんだか危うくて今回も最高でした(笑)

6月20日(木)マチネ公演

1階5列センターでの観劇でした。仕事がやべえ状況での観劇は精神的に良くないですね。でも観劇中はそんなこと忘れてしっかりと楽しんできました。今回は中央寄りなので全体的にバランス良く見えました。この作品はラストのグレフロの別れのシーンを観るにはやっぱり中央付近が一番見え方が綺麗だな…と感じましたね。向き合う2人、そして一面に広がる青空。すべてをバランス良く観られる中央付近だと、より一層物語に没頭しやすくなって、より涙腺に来てしまいます。

この日も全体的にコンディションはかなり良かったですし、特に大きなミスやハプニングもなく、安心して観られました。白石さんメンジーズがちょっとメロディより先走って歌っちゃう瞬間はありましたけど、でもそんなもんよね。

19日もでしたがこの日も学生団体さんが入ってて、ちゃんと静かに観劇していたので良かったです。カテコのグレフロハグでは黄色い歓声も上がって、学生さんたちも大いに盛り上がってくれました(笑)

6月22日(土)ソワレ公演

1階最前列センターからの観劇でした。仕事ヤバいけどチケットをすでに所持していたので自分へのご褒美として。なんだかマチネ公演ではカテコで萩原さんと岡村さんの可愛い絡みもあったらしくて、キイイイ~!!!となりながら皆さんのレポを読んでいました(笑)仕事終わらない自分の自業自得です。

通路が近いからなのか、クリミアへ行こう~って歌ってるときに振動が床からも椅子からも伝わってきて地響きが凄くて物凄く臨場感があって楽しかったです。音響は大きいほうが迫力もあるし、没入感が深まってより楽しめますね。

そういえば21日からボブが菱山さんから平田さんに変わったんですけど、何かあったのかな。急なキャス変は心臓に悪いですけど、今週は菱山さんボブも平田さんボブも観られるなんてラッキーと思いながら楽しみましたよ。

ちなみに、平田さんボブは天に召されようとした瞬間にフローに連れ戻されるシーンで、グレイが見えるようになってからずっとグレイを指差し続けるんですね。グレイが離れてからもずっと指を差し続けていたので、ちょうど指を差した先のところにいた大岡さんマザー・ムーアが「はて?」といった顔をして「私がなにか?」みたいなことを言いながら平田さんボブの元へやってきて手を握り出したので思わず笑っちゃいました(笑)平田さんボブはリアクションがとてもオーバーなのが好きです。

この日は1幕で志音ちゃんが何度か噛んじゃったりしましたが、一方で2幕の志音ちゃんフローのお芝居が圧巻で正直志音ちゃんフローにすべて持っていかれました。私がこれまで観てきた志音ちゃんフローは、脆さも確かにあるけど真っ直ぐな強さを持ち、無限大の希望の光を携えた強かな女性のイメージだったんです。でも、この日の志音ちゃんフローはどこか儚げで、脆さが全面に出たフローでした。

アレックスに「上層部で噂が広がっている。ここで死者が増えたのは君が勝手に病人を受け入れたせいだと!」と言われたときにまるで頭を殴られたような衝撃を受けた顔をしていて、この日の志音ちゃんフローはアレックスが放ったこの言葉に対する責任感のようなものを強く感じたようにも思えました。そもそもアレックスはこんな余計なことをフローに言うなって話だし、上層部って結局ホールが流した噂だろって感じだし、マジでこれをアレックスが言う意味が分からないんですけどね。

そして、この日の志音ちゃんフローの心の羅針盤はいつもと全然違いました。「自分が選んだこの道一筋に歩くために」の部分で、右手を胸元あたりで震わせるようにしながら手をギュッと握っていて、表情も泣きそうな顔で訴えるように歌っていて、そんな志音ちゃんフローの姿を観て「そっか、志音ちゃんフローも孤独なまま必死にもがいていたんだ…それでも突き進むしかなかったんだ」というのが感じられて、胸がギュッとなりました。

「さあ!撃てばいい!」とホールに吐き捨てるときも、今までの志音ちゃんフローなら強い眼差しをホールに向けて「撃てるものなら撃ってみなさいよ!」とでも言わんばかりの強気な表情でホールに立ち向かっていましたが、今回は自分が犠牲になることですべてを終わらせようとでもするかのような、死への覚悟を感じさせる表情をしていたのが印象的でした。目をそっと閉じ、悲痛な表情で撃たれるのを待っている…。こんな志音ちゃんフロー、今まで観たことなかったので凄く衝撃を受けましたね。

それこそ、アレックスに言われたあの一言も含めて、自分に責任の一端があると感じていたからこそのこの表情だったのかな~なんて思ったりもして。志音ちゃんフローといえば屈強な希望の存在という印象があったので、ここまで必死にもがいて弱さを見せつけるお芝居は本当に新鮮で、胸がギュッとなりました。

こういう変化があるから観劇はやめられないです。志音ちゃんフローのお芝居はもちろん、他の方も公演を続けていくなかで変わってくる部分があったりして、そのたびに違った見え方や解釈ができるので、楽しいな~と再認識できた観劇にもなりました。

この日はデオンナンバーで岡村さんデオンが踊りながらちょっと首元?肩?のあたりを左手でに気にするような仕草を一瞬されていて、どうしたんだろう?って思ったんですよね。そしたらそのあと萩原さんグレイが上手から下手に移動するときに床に落ちた何かを拾って下手袖にサッと投げ飛ばしていて、もしかしてアクセサリーか小物か何かが落ちたのかな?と思いました。私は岡村さんデオンの顔に見とれていたせいで()落下物を目視してはいなかったのですが、この連携プレーというか萩原さんの咄嗟のフォローがあまりにもナチュラルで凄く素敵でした。

やっぱね、萩原さんグレイと岡村さんデオンの掛け合い大好きですわ……。何度でも観ていたい。

そして、恋とジンのナンバーでシャーロットがグレイを連れて登場してきたとき、下手にいた男性が「俺の女なのに~~~!」みたいなことを言って泣きながらやけ酒していて笑いました(笑)でも仮面つけてるので誰なのか分からず(笑)白石さんとかかな~。やっと少しずつ視野が広がってきてアンサンブルさんたちがわちゃわちゃしているのもチェックできるようになってきたので、毎回色んな発見があって楽しいですね。

今回は本当にたくさん発見もあったし凄く充実した観劇になりました!

まとめ

今週マジで仕事が忙しすぎて観劇どころじゃなかったの悔やまれるな~。でもその分1回1回の観劇を心の底から楽しめたので、毎回とても充実した観劇ができて良かったです。今後も仕事と趣味のバランスをうまく調整しながら、引き続き観劇ライフを送っていきたいなと思います。

色々と忙しすぎて今回のブログはかなり簡素になっちゃいましたが、最後までご覧くださり、ありがとうございました!

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