2024年6月29日マチネ 劇団四季『ゴースト&レディ』




ゴースト&レディ
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ゆうき
ゆうき

岡村美南さんのお誕生日でした!

日時:2024年6月29日マチネ公演
場所:四季劇場[秋]
座席:S席1階5列センター




はじめに

6月29日は岡村美南さんのお誕生日!今年は土曜日だったので2回公演の日でしたが、体調を踏まえてマチネだけですが観劇してきました。

岡村さんのお誕生日当日に岡村さんのお芝居を観るのは昨年に続いて2回目です。私が岡村さんを好きになった2014年以降、なかなかご縁がなくてね…。2022年の6月29日には『ノートルダムの鐘』に出演されていたけど、団体さんでほぼ埋まっちゃっていたらしくてチケットが取れず…。昨年、念願のお誕生日当日の観劇がやっと叶ったばかりでした。

なので今年は土曜日だからマチソワできるぞ!なんなら28日も37歳ラストの岡村さんのお芝居を目に焼き付けてくるぞ!と意気込んでいたわけですよ…。昨年から来年の6月29日は何曜日なのかな~あ、土曜日じゃん!ってチェックしてさ、凄く楽しみにしていたのにさ…。本当は28日だってチケット持っていたんだけどさ。

火曜日あたりから急に体調おかしくなっちゃって、倦怠感と腹痛と、色々重なりまして観劇どころじゃないな…となってやむなく観劇を諦め。正直29日も体調次第では難しいかもな~と様子見してはいたのですが、素敵なご縁をいただき、体調も回復してきたので観劇してきました。あの、風邪とかコロナとかそういう人に移す類のものではないので、安心してくださいね。

日付入りのウーロン茶はこの日のためにと思ってずっと買わずにいました。今回念願の初ウーロン茶です!800円はまあ高いっちゃ高いけど…(笑)観劇の記念にね。

では、今週はこの1公演のみですが、しっかりと目に焼き付けてきたのでレポ書いていきます。ぜひ最後までご覧ください!

総評

1週間観ないうちに結構変わったな~と思うところもあって、凄く新鮮に観劇できました。今回は初見さんも多いのか笑い声も結構大きめで、よく笑いが起こる公演でしたね。カテコではヒューヒュー歓声もあって、盛り上がりが凄かったです。

今回の席は前方に座高の高い方がおらず、非常に視界良好でとても見やすかったです。中央寄りなのもあって全体的にバランス良く見える位置でした。病み上がりなのもあって正直体調面の心配はあったんですけど、わりと大丈夫でした。ただ、体力が落ちたのか終演後の疲労感が半端なくて、マチソワじゃなくて良かったな……と心から思うほど、体にきてます。

ちょこちょこ一瞬セリフ詰まったかな?と思う瞬間はあれど、全体的にほぼミスもハプニングもなく、無事に終演したので安心しました。この作品なかなかハードなので、週末になると若干俳優さんたちにも疲れが見えてくるのですが、今週はそんなことなさそうでした。

そして、瀧山さんが26日までずっとジーニーを演じ続けていて27日からスライドでホールに戻ってきたので本当にお疲れ様でした!お疲れ様というか休む暇もなくこっちに出演だし、しかもホールを最後に演じたのは開幕週以来だから1ヶ月半ぶりで、しかもその間はずっとジーニーとして出演し続けていたのでさすがにハードですよね…。メンジーズが「陸軍本部からの旅でお疲れでしょう」とホールを労って「ああ、実に疲れた!」とホールは返しますけど、もうそのままそっくり「アグラバーからの旅でお疲れでしょう」と瀧山さんに声かけたいくらいです。

瀧山さんホールに関してはそれこそ開幕週に観て以来だったのでもうほぼ記憶が薄れていて、久々に今回観てみたら「こんなお芝居されていたんだっけ!?」と驚きでいっぱいでした。むしろこの1ヶ月半ずっと野中万寿夫さんホールしか観ていなかったので、自分のなかで万寿夫さんホールのお芝居がベースになっていて、「あ、ここは瀧山さんホールはこう演じるのか~」という感じで両者の違いを発見していくような観劇にもなりましたね。

もっとコミカルに演じていたような印象があったけど、何を考えているのか分からないような冷徹さがあってとにかく怖かったです。人の心が果たしてあるのか…と思えるくらい、人を人とも思っていないような恐ろしさがあって、万寿夫さんホールとは違った怖さのあるホールでした。

万寿夫さんホールのようにメンジーズにタバコの煙を吹きかけるようなこともせず、お芝居の遊び心もなし。無駄を一切嫌っているような威厳さも感じられました。まだ万寿夫さんホールのほうが感情の浮き沈みがはっきりしているから人間らしさがあります。

だけど、終盤でフローと対峙してフローの揺るぎない真っ直ぐな光にビビッて拳銃を持つ手が震えるようになるお芝居は、瀧山さんホールの弱さを一気に露呈させて凄く良かったです。ここの真っ直ぐな瞳で高らかに歌い上げる志音ちゃんフローと体が震えてしまう瀧山さんホールの対比、フローの強さがより強調される構図に仕上がっていて非常に印象的なシーンになりました。

個人的には、デオンに「さぁ、どうする?ジョン・ホール!」と言われたときのお芝居が印象的でした。万寿夫さんホールは震えるようにちょっと視線を逸らしながら「…消せ」と言うんです。絞り出すように言うというか、デオンに言わされているかのような。隠していた本心をデオンに無理やり引きずり出されているような、そんな印象を抱くんですが、瀧山さんホールはじっと構えた状態で「消せ」と言っていました。ああ、ホール自身そうしたくて仕方ないんだな…と感じられて、恐ろしかった瞬間です。

あと、谷原×萩原×瀧山×岡村のカルテットは至高でしたね~。声の厚みが凄いわ…。サントラも無事発売されることですし、こんな豪華なカルテットが毎日聴けるようになるなんてとても楽しみです。

志音ちゃんフローは、観るたびにお芝居の印象が変わるので、毎回その日その日のフローの人生をしっかり生きているんだな~というのが感じられました。先週の土曜日ソワレ公演で観た脆さ全開の志音ちゃんフローとは違い、今回は人の痛みをホールに理解してほしいと願うまるで聖母のようなフローでした。心の羅針盤を歌うとき、「どうしてあなたには分からないの?どうしてそんなに命を軽んじられるの?」と訴えるように、悲痛な表情とともにホールを諭すかのような眼差しで歌っていて、両手を前に出して手のひらで何かを与えるような仕草をしていて、その神聖な姿に「聖母だ…」となりました。

それでもホールが銃口を向けるので、もうホールに手を差し伸べることはやめ、「それなら好きにすればいい!撃ってみなさいよ!」と強い眼差しで立ち向かうようになっていました。前回のように目を閉じることも命を諦めることもなく、狂気に満ちた強い眼差しでした。

マジで毎回観るたびに志音ちゃんフローは印象が変わるので凄いですね。その日のコンディションや感情の入り方などによって演じる側も毎回違った刺激を受けるんだろうし、お芝居にそれらがしっかり反映されるのが面白いし、観ている側も楽しいです。もちろん、今回も志音ちゃんフローの絶唱は最高でした。

個人的に今回いいな~と感じたのは、町島さんエイミーでした。クリスマスのときにみんなが楽しく踊っていて、フローやエイミーはその輪には入らずに2人で後ろのほうでみんなを楽しく見守っているんですよね。でも、今回は町島さんエイミーが「団長も踊りましょうよ~!」って感じでためらう志音ちゃんフローの手を取って、グイッと引っ張ってみんなのもとへと送り出してあげたんです。

フローって団長という立場もあってか、みんなと一緒にワイワイするよりも一歩下がってみんなを見守るような人なのかな~と思うんです。でも、そんなフローをみんなの輪の中に入れてあげようとする町島さんエイミーが凄く可愛らしくて、とてもキュンとなった瞬間でした。町島さんエイミーのお芝居の解釈、本当に何度観ても大好きです。

あと、面白かったのはみんなで掃除をしているシーン。後ろのほうで松山育恵さん看護婦が毛布だかシーツだかを豪快にバッサバッサするんですけど、ちょうど目の前にグレイがいるわけですよ。でもフロー以外の人にはグレイの姿が見えないから、グレイがいるなんて知るわけもなくて。グレイが目の前にいるにも関わらずバッサバッサしまくる松山育恵さん看護婦と、その風を受けながらも微動だにしない萩原さんグレイの構図があまりにもシュールで笑っちゃいました(笑)

そして、岡村美南さんデオン。先週からちょこちょこお芝居変わったな~と思うところがあって、結構新鮮でした。一番変わったのは笑い方かな。グレイに「取り憑いているのか!?」と聞いた直後に「アハハハハ!面白い!」と言うんですが、このときの笑い方が変わってました。

説明が難しいんだけど、今までは「ア↑ハハハハ↓」っていうイメージで最初のアが高い笑い声だったんですけど、今回は「ア↓ハハハハ↑」というように最初のアが低く、次第に笑い声が高くなっていく笑い方になっていました。観たことある方なら分かると思うけど、1幕ラストの「君がクリミアの天使か!アハハハハ!」のときの笑い方と同じです。地鳴りがするような腹の底からの笑い声。まるで地獄のような、邪悪な笑い声。

別に今までの笑い方も嫌いじゃなかったけど、今回の笑い方のほうがデオンらしいっちゃらしいな~と思いました。悪役っぽさが出るし、笑い方が統一されたことによってデオンのキャラクターがしっかり固まった印象を受けました。急に笑い方を変えたのは誰かに言われたのかな~?なんだろうな~?でも凄く良かったです。

めっちゃ好き!となったポイントは、デオンのソロナンバーの表情でした。「僕にふさわしい~とても美しい~最期にするためには相手を選~ぶッッッ」のところ、「僕にふさわしい」はニヤッと笑いながら歌っているのに、「相手を選ぶ」は執念に取り憑かれたような目力と唇を震わせる悔しさや憎しみ、怒りといった感情の感じられる表情で歌っていて、この表情の変化にめっちゃ痺れました。感情の表現力が凄すぎるんですよね、岡村さん…。

本当にデオンがすっごくイキイキしてるの。歌うことに精一杯になるんじゃなくて、歌いながら表情でもデオンの感情を表現していて、本当に凄いな~と思いました。1週間ぶりに観たからか殺陣のスピードも速くなったように感じて、もうなんだかすべてが凄かったです。世界一輝いてましたね…。

カテコでは最後に2人で残った志音ちゃんと萩原さんですが、顔を見合わせた瞬間に志音ちゃんが照れちゃって顔を手で覆い隠してたのが可愛かったです(笑)ここの志音ちゃんは完全に素なんですよね、毎度可愛いです(笑)

いや~今回も素晴らしい公演でした。もう終演後は全身が痛くて寝ても疲れが取れませんでしたが、でも観に行って良かったです!

まとめ

岡村さんファンのフォロワーさんたちもこの日は劇場に駆け付けているのを見て、愛だな~と思いました。私も本当ならソワレも他の日も観劇したかったですが、ひとまずマチネだけでも観られて良かったです。

改めて、岡村美南さんお誕生日おめでとうございました!

せっかくなのでキーホルダーも作って、記念に撮影してきました。デジタルキャスボだと上手く撮れないね(笑)

この日は帰り際にケーキを買って、おうちでひっそりお祝いしてきました。

オタク痛々しい~~~~~。ケーキはとても美味しかったです。

岡村さんにとっても素敵な1年となりますように。私も体調が回復したら、また劇場に通いたいと思います。

ということで、短いレポでしたが最後までご覧いただきありがとうございました!

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