2020年初めての観劇です!
はじめに
2020年の幕開けは、岡村美南さんではなく…カモ猫!
ずっと観たかった演目だったので、ちょうど冬休み中に地元・栃木に来てくれて嬉しかったです。今回は家族4人での観劇。
ファミミュ自体観劇するのかなり久しぶりだったんですけど、ファミミュって侮れないですよね…。素敵な作品に出会えたなって実感しました!
総評
今回が初見なので、キャストについては特にこだわりなく。CFYでよく観ていた志村要さんとかもいらっしゃって、凄く懐かしい気持ちになりながら観ることができました。全体的にキャストのバランスも良かったですし、厂ちゃんも最高でした!
座席に関しては最前列ではありますが、下手サイドの真ん中あたり。ステージが広い分、上手寄りのお芝居はかなり遠く感じましたけど全然大満足です。逆に2列目とか3列目あたりは段差がなかったっぽいので、サイドでも最前列で観れて良かったです。
特に大きなミスとかもなかったと思いますし、安心して観ることができました。演出的に最後のフォルトゥナ―タの飛ぶシーンはワイヤー使っても良かったのでは…なんて思ったりもしましたけど(笑)
だけど浅利さんのいない劇団四季がこんな素敵な作品を作り上げたっていうことだけでも素晴らしいなって思いましたし、改めて四季っていいなって感じました。本当にとても素敵な作品に出会えた気がします!
キャストの感想
ゾルバ:厂原時也
厂ちゃん観るの多分結構久しぶりだと思うんですよね、相変わらず可愛かったです。猫ということで俊敏な動きとか猫っぽい動きとか、シンバをやっていたこともあって凄く上手でした。ただ猫というよりは動きが完全にライオンのそれでしたけどね(笑)
ちっちゃい体をめいっぱい使って動く厂ちゃんがとても愛しかったですし、なんかそういうのも含めて毎回厂ちゃん観るとキュンとしちゃうんですよね。
そして男前なママとして母性を発揮(?)していたところも愛しさが込み上げました。同時に自分が本当にフォルトゥナータを育てられるのかと苦悩する姿や、自信をなくす姿などは勇ましいながらわずかに見える弱さが引き立っていて、とても良かったと思います。
あと、やっぱり歌が上手で安定していて、安心しながら聴けました。ファミミュに厂ちゃんが出ているっていうこと自体、観ていて安心につながったというのもあります。相当厂ちゃんのことを過信している部分はあったんですけど、でも期待通りのゾルバで本当に良かったです。子守りをする厂ちゃんなんて他作品では観れませんし、貴重な姿が観れたなって思いました。
フォルトゥナータ:横田栞乃
初めましてですが、めちゃくちゃ愛嬌があって可愛かったです。タマゴからかえったときの驚いた表情ももちろんなんですけど、とにかく笑顔がめちゃくちゃ可愛い。お人形さんかなって思うくらい華奢で、目がくりくりしていて。こりゃゾルバもついつい親心を発揮しちゃうわ〜って思いました。
童顔なのでヒナのときも全然違和感ないですし、大人に成長していったときもまだあどけなさが残っていて可愛らしくて、ずるいわ横田さんってなりました。ひたすら外見の話をしたくなるくらい、横田さんの可愛さにやられたのですが、フォルトゥナータに関してはそこが特に重要だなって思ったし、適役ですね…。
ずっと観ていたいと思わせるその可愛さってフォルトゥナータの武器でもありますし。いやもう本当にひたすら可愛かったです(語彙力)
大佐:志村要
久しぶりの志村さん、やっぱりこういう役が多いんですかね(笑)CFYのランクのように結構めんどくさそうな役かなって思ったんですけど、意外とそんなことはなかったです。ただ途中で駄々をこねるようなお芝居とかされてましたけどね(笑)そういうチャーミングなところも志村さんの魅力ですね〜。
なんかとにかく志村さんの笑顔って愛嬌あってキュンとします。でもストプレとかもやられているだけあって、お芝居自体も表現方法はとても分かりやすいんだけど、だからこそストレートに伝わってくるし、上手だなって思いました。若干誇張する感じのお芝居も、志村さんの演じる役だと許されるというか。それがキャラクター性なんだなって思わせてくれるので、やっぱりこの方はお芝居素敵だなって思いました。
秘書:三宅克典
個人的に今回三宅さんの秘書がとても良かったなって感じました。三宅さんの人柄もあると思うけど、生真面目な役がとても多くて。ちょっと変わった秘書役でしたが、今回も役も根本的に真面目な性格なんだろうなって。キビキビとしつつ、どこか優しさが滲み出ている感じ。これも三宅さんにしか出せない良さだと思います。
ちょっと開口が目立つ方だから、逆に違和感ある喋り方といえばそうなんですけど。でも聞き取りやすいし、本当にこの方はファミミュ向けにお芝居するの上手いなって実感しました。
博士:青木朗
私の妹が、青木さんがお芝居するたびに隣でケラケラ笑ってました(笑)
青木さんも愛嬌があるというか、なんなんですかね。やっぱりファミミュ向けなお芝居をするのが上手なんだと思います。だから難しく考える必要なくスッとお芝居が心に響くのかなって。
これってなかなか岡村さんのお芝居とか観ているときには感じられない感覚なので、とても新鮮でした。あと、博士のカツラに一切違和感がなくて、妹も「あれ地毛?」って言ってました(んなわけあるかい)
ブブリーナ:宮澤聖礼
最初この子がヒロインなんだと思ってました(笑)お嬢様猫ってことで、やんちゃな中にも上品さがしっかり感じられる佇まい。声の温かさと柔らかさも素敵でした。
フォルトゥナータにおいでおいでーってやってるところが可愛かったです。この役、辻茜さんもやっているってことで、そっちも観たかったなぁ。
マチアス:明戸信吾
明戸さん、酔っ払い役めっちゃいいじゃん(笑)物凄くリアリティあるし、チンパンジーも凄くお似合いでした。
明戸さんっていうとマンマのハリーが印象に強く残っていて、敵役って大丈夫かな…なんて思ったりもしたんです、正直。だけど酔っ払いっていう設定がかなり活きた感じで、明戸さんのちょっとふわっとした感じが逆に酔っ払いっぽさを出してて本当に良かった(笑)
呂律が回らないというか、はきはきとした口調じゃないのも逆にマチアスらしさを出すっていう…なんかもう明戸さんのためにある役なんじゃないかって思いました(笑)でもちゃんと声も出るし、怒れば迫力あるし、マジでいい意味で期待を裏切られた感じです。
観劇後の備忘録
ファミミュだけどファミミュじゃない…?
ファミミュっていうと「命の大切さ」をテーマにした作品がほとんどで、もちろん今回のカモ猫も命の大切さをしっかり伝えています。
その中でも「勇気を出すこと」とか「仲間を信じること」といった、そちらに重きを置かれているっていうのがまたファミミュらしいけどこれまでのファミミュとはまた違った観点から伝えられてて面白いなって思いました。物語自体結構ぶっ飛んだ話ではありますけど、凄く観ていて楽しかったですし。
先述しましたが、ラストのフォルトゥナータの旅立ちシーンだけちょっとアレってなっちゃいましたけど(笑)でも、それを抜きにしても物語自体凄く面白くてつい泣きそうになるくらい感動しました。
あとはファミミュ恒例の「みんなで歌おう」系のアレがなかったので、ちょっと安心(笑)
どうしてもね、物語にお客さんを介入させちゃうとメタ的に感じちゃって少し興ざめしてしまうんですよね。だからそういう意味でも物語としてしっかり完結させたことも素敵だなって思いました。本当にいい作品に出会えた気がします。
お見送りに間に合わなかった件
正直ファミミュってあまり観ないのもあって、お見送りのことよく分かってなくて。のんきに終演後お手洗いに並んでいたら「まもなくお見送りを終了しまーす」っていう声が聞こえてきて。ちょうど妹や母と並んでいたんですけど、妹がお見送り行きたそうだったので慌ててロビーへ(笑)
そしたらゾルバとかフォルトゥナータとかその辺の俳優さんたちはもういなくなっちゃってて。なんとかギリギリ、志村さんや明戸さんたちとハイタッチとか握手とかすることができました。別にこれ自体が目的で観に来ていたわけではなかったのでいいのですが、ちゃんと時間制限があるんだなっていうことを今回学びました(笑)
ちなみに志村さんには肩ポンポンされたので、それもいい思い出です(笑)皆さん疲れているだろうにお見送りまでしてくださって、ありがとうございました…!
まとめ
ということで初見なのもあってかなり感想が薄っぺらいんですけど、許してください(笑)でも何度も書いてるように、めちゃくちゃお話としては面白かったです。
ファミミュと思って観に行くとかなりいい意味で期待を裏切られます。いやね、ファミミュってだいたいどれもそうなんですよね。侮れないんですよ、マジで…。
命の大切さとかそういう誰もが理解しやすいことをテーマにしているからこそ、より自分の心に響きやすいんだと思います。下手にパリアメとかみたいに恋愛や戦争を主軸としたものよりも、命の大切さや仲間の大切さといったシンプルなテーマのほうがストレートに心に響きやすいなって感じました。
もちろん前者のように頭をフル回転させながら観るお芝居も好きですけどね。でも時にはファミミュを観て心から感動するのも凄くいいなって思いました。
そんなわけで私の2020年の幕開けはファミミュ!ちょっと自分でも意外でしたが、とてもいい幕開けになったと思います!!
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