2019年12月8日マチネ 劇団四季『パリのアメリカ人』@名古屋




パリのアメリカ人
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ゆうき
ゆうき

2019年ラストの観劇です!

日時:2019年12月8日マチネ公演
場所:名古屋四季劇場
座席:1階S席2列15番




はじめに

はい、毎度おなじみの「もう行かない詐欺」をしました。
前回のレポで「今回が年内最後の観劇です!」って書いたのに普通にやってきました。

いやね、やっぱりちょっと心残りがあったんですよ、どうしても…。
贅沢ですけど最高の席でしっかり見納めたいなっていうのと、8日に松坂屋でイベントがあるというのを知っていたので気になってしまって…(笑)

ということでやってきたわけですが、結果来て良かったです。
今回が本当の本当に年内ラストの観劇です。
しっかり岡村美南さんのお芝居を見納めてきました!

ぜひ最後までご覧いただけますと幸いです!

総評

全体の感想を書いていきます。

キャスト:★★★★★
座席:★★★★★
全体:★★★★★

先週からジェリーとリズが変わって、新しい組み合わせでのパリアメでした。これでジェリーとリズの組み合わせは全制覇。個人的に慈夢さんと近藤さんの組み合わせは一番相性が良かったんじゃないかなと思います。それもあって今回はさらに物語に入り込めましたし、全体的に熱量が高くて観ていて心に迫るものがありました。そして岡村美南さんが本当に今回も素敵なお芝居をされていたので、来て良かったと思います。最高のキャストで見納めが出来ました。

最後見納めるならやっぱりマイロ堪能席がいいなと思って。(松島さんが抜けたのもあって比較的取りやすかったです)大好きな下手寄りで観劇できたので、たっぷり岡村さんマイロを堪能できました。上手や中段席での観劇も楽しいけど、やっぱパリアメ観るなら下手寄りがいいですね。ということもあり、大満足な席で大満足な観劇ができました。

キャスト、座席共に大満足だったので当たり前ですけど大満足の観劇でした!私の周りのお客さんも凄くよく笑ってくれてて、なんか観劇していて楽しかったです。本当に楽しすぎてあっという間でした…。この作品が大好きだなと実感できたし、何より岡村美南さんのことをたくさん好きになれた観劇でした。マジで今回来て良かったです…。

キャストの感想

気になるキャストの感想を書いていきます。

ジェリー・マリガン:吉岡慈夢

2週間ぶりの慈夢さんジェリー、なんだかだいぶ良くなっていた気がします。
やっぱり酒井さんや松島さんに比べると落ち着きがあるジェリーなんだけど、それが逆に近藤さんと相性良くて。
凄くスマートなジェリーに思えて、よりかっこよさが増したように感じました。
どちらにしても慈夢さんの顔面偏差値が恐ろしいくらい高いので、何しても様になっちゃうんですよね…。
今回個人的にやられたなぁ…って思ったのがI’ve Got Beginner’s Luck。
リズが騒動に巻き込まれないようにとショーケースに隠れているところにジェリーもやってきて。
「これ~はビギナーズラックつ~い~て~る~な~」って歌ったあとね。
ここで石橋さんは笑うんだけど、近藤さんはそれでもまだ訝しげな表情でジェリーを見ていて。
そんな近藤さんリズに、慈夢さんジェリーがさっとあごに手をやったんですよ。
軽いボディタッチだったんですけど、そしたら近藤さんリズも表情を和らげていて。
なんかそれがめちゃくちゃかっこよくてビックリしちゃいました。
あとは特筆すべきといえば、やっぱり踊っているときの慈夢さんの表情。
この人は本当に楽しそうに踊るなっていうのが凄く伝わってきて、表情が多彩だし笑いながら踊るし、それがすっごくかっこいいんですよ。
パリバレエのジェリーは三者三葉ですけど、慈夢さんのとにかく踊ることが楽しくて仕方ない感じがCFYの松島さんボビーを彷彿とさせました。
なんとなく、いつか慈夢さんはボビーやってくれそうな気がします。
今回、最後に観るなら酒井さんジェリーがいいと思っていて、慈夢さんに変わっちゃったのが正直ちょっと残念に思っていた部分もあったんです。
でも今回観ていて、慈夢さんで良かったって凄く実感できました。
こんなにジェリーという人間に対して好きっていう感情を感じられたのは、今回慈夢さんがいてくれたからだと思っています。
あまりにもかっこよすぎるし、仕草が一つ一つずるいんだけど、そんなところも含めて最高のジェリーでした!
カテコで最後ジェリーとリズだけが残ったときに、近藤さんリズの手を取って、手の甲にキスをしていたのはずるかったです!
あんなジェリズカテコは初めて観たし、慈夢さんジェリーがマジで王子様すぎる!
とにかくずるいの一言でしたが、こんな素敵なジェリーを観られて幸せでした。

リズ・ダッサン:近藤合歓

久々に近藤さんのリズ観たけど、なんかめちゃくちゃ可愛いですね近藤さん。
凄く清楚だし、落ち着いていて精神的に大人な感じで、それが慈夢さんジェリーと相性抜群。
松島さんや酒井さんはリズに猛アタックする勢いなので、そのテンションの差というのかな?それが感じられてしまうんだけど。
慈夢さんジェリーも落ち着いたスマートな男性なので、テンションという意味でも近藤さんリズと差が大きく開かないんですよね。
観ていて精神的にやや大人なカップルに見えたし、とってもお似合いで良かったです。
だから、逆に松島さんや酒井さんの場合は石橋さんが相手だと凄くお似合いな感じがしました。
あと近藤さんリズは石橋さんリズよりも感情がやや読み取りにくい部分があって、それが凄く謎めいている感じ。
喜怒哀楽をはっきり示すのではないけど、うちに秘めた感情を冷静に伝えるというか。
石橋さんリズは感情を「ぶつける」、近藤さんリズは感情を「伝える」といったほうが正しいかもしれません。
たとえば2幕、アンリの家の外でジェリーと言い合うシーン。
「離して」っていう台詞も、石橋さんは拒絶というか感情をぶつけるように「離してっ」って感じなんですけど、近藤さんは「離して」って静かに伝えるように言っていて。
逆にその冷めた感じが、リズの繊細な心情を表しているように思えたし、個人的に凄くいいなって思いました。
あとはナイトクラブでジェリーに「ライザ」って呼ばれたときの「やめて」の言い方もね。
石橋さんは完全なる拒絶を含めた言い方なんだけど、近藤さんは拒絶ではなく失望というか…。
本当に常に落ち着いていて、逆に感情を出さないように押し込めながら生きてきたんだろうなっていう…。
そういうバックボーンが見て取れたので、今回観ていて石橋さんも近藤さんもどっちも好きだなぁ…って感じたんですよ。
近藤さんは初めて観たときに「これはないわ…」って思ったくらい、ある意味で衝撃を受けるお芝居の抑揚のなさだったんですけど。
それが近藤さんリズのこれまでの生き方だったのかもしれないって考えたら、凄く納得がいって。
そうやって自身の感情とか気持ちとかを抑え込みつつ、至るところで花が満開になるような可愛らしい笑顔を見せていたのがギャップを感じてとてもチャーミングだなって感じられました。
だから、今回慈夢さんジェリーとの組み合わせを観たことでより近藤さんリズの魅力が引き出されたように思うし、すっごく好きだなって感じることができました。
あとはパリバレエでジェリーと中央で向かう合うときに甘えるのも可愛かったです。
上手く言えないけど、とにかく今回近藤さんがとっても個人的に印象良かったので最高に楽しめました。
この慈夢さんジェリーと近藤さんリズの組み合わせ、美男美女だしぜひ観てほしいです。
なんかこれまでのパリアメのジェリズペアで感じたことのない、大人向けな世界観を体験できました!

マイロ・ダヴェンポート:岡村美南

見納めっていう気持ちで観たからかもしれないけど、久々に登場シーンで心臓バクバクしました。
最近はちょっと慣れちゃったのもあって普通に観られたんですけど、今回はいつもより緊張してたかも、自分が。
やっぱり舞台に立つ岡村さんが大好きだなぁ…って一瞬一瞬感じたし、観れば観るほど愛しさが増してなんかすっごく楽しく観劇ができました。
まあ、個人的に今回「あれっ」てなるところも正直いくつかあったんですけど(笑)
それはまたこのあとお話しするとして、とりあえず今回も岡村さんは丁寧で可愛らしく大胆なお芝居をされていて、改めてこの人を好きになって良かったと実感しました。
冒頭のマダムとのやりとりで、「なんてアメリカ人らしいのかしら」って言われたあとの「ありがとう」の言い方とか、皮肉を言われてるのに全然気にも止めてなくて。
そういう適当な感じのお芝居も、適当なように見せるために丁寧にお芝居しているっていうのが伝わってきて、凄く愛しさが込み上げました。
だから岡村さんのお芝居の根底にあるのって、丁寧さなんですよね。
これまでも岡村さんはお芝居が丁寧って言ってきましたけど、こういうところにこそより強く表れるなって感じました。
逆にそれが裏目に出たなっていうのが、ホテルリッツのシーン。
前回のレポでジェリーの話を聞きながらお酒飲みまくってるのが良かったって書いたんですけど、今回ほぼ飲んでなくて(笑)
ちゃんとしっかりジェリーの言葉に耳を傾けていたので、あーってなっちゃいました(笑)
むしろ前回が気まぐれだったのかしら。
もっとそこは適当でいいのにって思っちゃいましたけど、変なところで不器用なのが岡村さんの魅力でもあったりして…。
可愛いなって思いました、盲目オタクなので(笑)
そういえば「それから謙遜しすぎるのはダメ」の言い方も変わってましたね。
以前は「それから…」って一旦溜めて言ってたんですけど、そこも溜めずに言っていました。
こういう言い方になることで何が起こるかというと、以前までの言い方だとジェリーに念を押すような印象になっていたんですけど、今回の言い方だとスピード感が出てよりジェリーを急かす感じになるんですよね。
人の話を聞かずに自分のペースに巻き込むのがマイロの性格でもあるので、ある意味どちらの言い方も正解というか…。
個人的にどちらも好きだなって思いました。
あと変わった点といえば、2幕でジェリーに「この世界には金で買えないものもある」って言われたあとにアンリに声かけられるところかな。
大きな変化ではないですけど、「あぁ…これお好き?」って言う台詞の「あぁ…」がなくなってた(笑)
感嘆詞があるバージョンで慣れちゃっていたので、「あれっ」てなりました。
この辺も気まぐれというか、そのときのタイミングとかもあるのかなぁ。
こんな感じでちょっといつもと違うと感じた場面がいくつかありました。
でもそれが意図的なものなのか、その日の調子によるものなのかは正直分かりません。
そういう部分も含めて、毎日しっかりリセットして演じているんだなって感じましたし、生の岡村さんのお芝居を観られているようで楽しかったです。
あとはWho Cares?の「平気よ~」の部分でタバコ吹かした直後に歌うじゃないですか。
それでむせたわけではないと思うんですけど、歌い出しの音程がブレるっていうのもありましたね(笑)
だけどそこだけで、他は歌もお芝居も素晴らしかったですし、とても存在感がありました。
そういえば、セカンドラプソディでマエストロに絵を破られたあと、床に落ちた絵をパズルのように組み替えていくシーン。
2枚の絵が重なってちょっと手こずってた岡村さんでしたが、逆にそれを利用してゆっくり最後の1ピースをはめていく方向にシフトしたのが素敵でした。
ピンチもチャンスに変えちゃう岡村さん、尊かったです。
個人的に気になった箇所としては、ジェリーに「いい人だね、ミス・ダヴェンポート」って言われて立ち去る彼を見送る岡村さんマイロの表情。
いつもここの表情の真意を上手く読み取れなくて、彼女はどういう気持ちなんだろう…って凄く考えるんですよ。
怒るでもないし悲しむでもない、その狭間を行き来するような表情で。
ここの表情、宮田さんやあゆ美さんはどんな表情してるんだろうって気になるところなんですけど。
岡村さんマイロはまず、放心してて。
それから少しして俯いて、悔しそうな表情を一瞬して、苛立ちを隠すことなくお酒を煽るんです。
ほんと観たまんまの受け取り方なんですけど、ここの絶妙な心情の変化の表現が凄く繊細だなっていつも思っていて。
ここですぐ怒ったり泣いたりしない、前代未聞のことが起こってパニックになっていて、自分の感情を上手く処理できない…そういったマイロの心の葛藤が凄く上手に表現されているなって思うんですよ。
そのあとBut Not For Meへと続きますけど、ここでも彼女は決して涙を流さない。
立ち去り方も悲しみに暮れるんじゃなくて、自分を必死に奮い立たせるような歩き方で。
ここの一連の岡村さんマイロが、私的には凄く挫折と成長を感じて好きなんです。
ほんの些細なシーンだけど、岡村美南さんの芝居力の高さを感じさせるシーンで凄く好きだなと改めて実感しました。
それから、2幕終盤のリズの楽屋に訪れるシーンもね、昨日凄く良かったんです。
リズがジェリーから贈られた絵を見て、それから自分の気持ちに正直になれない姿を見た岡村さんマイロ。
「あのね…」って声をかけるまでの瞬間がとても長くて、それは近藤さんリズとの間合いもあったんだと思うんですけど。
彼女なりにリズのジェリーへの想い、そしてジェリーのリズへの想いを目の当たりにして、色々思うところがあったんだろうなって感じました。
いつもなら「フランス人ならこう言うわね」っていう台詞のところで綺麗に音楽が途切れるのに。
今回は「愛はお金じゃ買えない」とかその辺で音楽が鳴りやんで。
それくらい、ゆっくりと近藤さんリズに語り掛けていて、凄く優しいお姉さんでした。
そう言えば、岡村さんは間合いを大切にしながら演じる方だ…って、改めて感じさせられて、凄く懐かしさと同時に愛しさが込み上げたんです。
そして最後、パリバレエが終わって岡村さんマイロが出てきて、マエストロやマダムたちと談笑している姿を観て。
なんか「あぁ…これでしばらく岡村美南さんのこと見納めになるんだな」って感じて、なぜだか涙が込み上げてきました。
本当に大好きな人で、この1年はたくさん彼女のお芝居を観てきました。
毎回観るたびにたくさんの元気をもらったし、きっとこれからも変わらず好きでい続けるんだろうなって。
色んな岡村さんへの想いが込み上げて、最後、マイロを通して岡村美南さんをしっかり観ていた自分がいました。
本当に今回行って良かったです。
カテコでも山下さんや荒木さんとアイコンタクトを取りつつ、楽しそうに歌っている彼女がとても眩しかったです。
上手のほうから「岡村さーん」って呼びかけられて、驚きつつ手を振ってた岡村さんも可愛かったです。
一瞬一瞬すべてが愛しくて、本当にこの人に出会えてよかったと思いました。
翌日のキャス変でついに抜けられ、もしかしたら今回が岡村さんにとっても年内最後の出演だったのかな?なんて思いつつ。
こうしてステージの上で役を生きる岡村美南さんを堪能できて、最高に幸せでした!

まとめ

ということで、2019年ラストの観劇はパリアメ名古屋公演!
まさかパリアメで名古屋まで来るとは思わなかったし、1ヶ月で7回も遠征して8回も観劇することになるとは思わなかったです。

でも名古屋公演から本当に見違えるくらいパリアメがキャスト、作品ともに素晴らしくなっていって。
前のブログにも書きましたけど、個人的に上位に入るくらい大好きな作品となりました!

パリアメは今年1月26日に初観劇して、それがら27回。
多いのかどうなのかもう感覚が鈍っているので正直分からないんですけど(笑)
たっくさん観ることができて、作品への理解も深まったし、さらに岡村美南さんの新たな一面を観ることができました。

こんなに楽しい観劇の毎日を送れて、本当に心から幸せです。
岡村美南さんがパリアメに出演してくださって、すっごく幸せでした。
そしてこうして岡村美南さんを応援し続けることができて幸せな2019年でした!

ずっと大好きで大切なご贔屓さま。
こうしてあなたに出会えたから、この1年もうつ病から解放されて楽しい毎日を過ごせました。
たくさんの幸せと感動と素敵な思い出をありがとうございます。

ということで、これで2019年ラスト!本当にありがとうございました!!!!!!

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