2021年9月16日ソワレ 宝塚・宙組『シャーロックホームズ-The Game Is Afoot!-』『Délicieux(デリシュー)!-甘美なる巴里-』




宝塚:宙組
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キャストの感想

キャストの感想です!

シャーロック・ホームズ:真風涼帆

お写真のイメージだけだと凄く真面目な方なのかな…?とも思ったのですが、実際に生で観てみるとめちゃくちゃキュートで可愛らしい一面もあってギャップにやられました。ザ・男役というかっこよさに加えて女性らしさも混じった愛嬌抜群のジェンヌさんで、一気に心を掴まれました。

そしてお芝居も上手。歌も上手。何においても長けたスキルを持っていて、シャーロックホームズとしての圧倒的存在感とキャラクターの説得力がありました。冷静沈着で聡明な喋りと佇まいでホームズの頭の良さを再現しつつ、セリフを早口で喋ることでキレの良さを出していて、ホームズの再現力がとても高かったです。

また、ホームズは変装の名人でもあるので姿を変えて登場してくるシーンもあって、遠目から観ていると本当に別人に見えました。体を屈めていてオーラを消すのも上手で、真風さんの演技力の高さと幅の広さに衝撃受けまくりでした。2階から観ているからなのか単純に私が初心者なだけか、本当に真風さんとは分からなかったです。そういうところも人を欺けるシャーロックホームズらしさがあって、とっても素敵でした。

トップとしてのオーラと存在感もさることながら、実力が伴っていて、真風さんの持つ雰囲気にシャーロックホームズというキャラクターがとてもピッタリだったのが余計に魅力を引き立てていたと思います。意外と声が低すぎることもなく、ちょっと気さくなホームズらしさが出ていたのも真風さんのオリジナルな部分があって良かったです。とにかくただただトップというだけでなく、トップであるからこその実力やオーラなどあらゆるものをすべて持った方だなぁ…ということで凄く引き込まれました。真風さんのホームズを観ることができて良かったです!

アイリーン・アドラー:潤花

潤花さんって初めてお名前を聞いたんですけど、めっちゃくちゃお芝居が上手でビックリしました。『シャーロックホームズ』では冒頭からアイリーンが登場してきて、ウィリアムズの寝ている隙に潜水艦の設計図を奪うというシーンがあるのですが、その冒頭部分でのセリフの喋り方や声色だけで「この人お芝居うっま!!!」と衝撃を受けたほどです。

凄く色っぽくて艶のある声をしていて、アイリーンというキャラクターを演じるにはピッタリの声質だなぁ…と思いました。加えてビジュアルも完璧で、凄くお綺麗…。おめめ大きくてめっちゃ可愛い…。なんと165cmと高身長な方だったみたいですが、周りのジェンヌさんたちも背高いので潤花さんがそんな高いとは思いませんでした。スタイル抜群ですね、さすがトップの娘役さんです。

とにかく佇まいもビジュアルもアイリーン・アドラーそのもの…。本当に美しくて少し小悪魔なところもあって、あの真風さんホームズが心を掻き乱されてしまうのも頷けるくらいの魅力的な女性でした。男性がどうしたら隙を見せるか、自分に振り向くかを知っているかのような余裕っぷりとイイ女っぷりがたまらなかったです。見事に私も落ちました。

でもその堂々とした佇まいの裏では寂しさのようなものも感じていて、圧倒的な高嶺の花で近づけない…というよりも、なぜか手を差し伸べたくなるような可憐さもありました。だから目が離せないのかな。潤花さんの放つ不思議な魅力が本当にたまらなくて、キャラクターの説得力が凄すぎたんですよねぇ。

アイリーンのことはそんな詳しくは知らなかったですが、コナン情報ではホームズが唯一愛した女性として紹介されていたから、それだけ魅力的な女性であることは間違いなかったと思います。だから、潤花さんアイリーンを目の前にして狼狽える真風さんホームズを観ると凄くドキドキしました。

そんな感じで『シャーロックホームズ』に関してはアイリーンという役がピッタリすぎて最高だったという感想が真っ先に来ます。ドンピシャに演じられていて、本当に美しすぎました。歌はね、まあ…うん。もっと声量であったり安定感あるといいかなとは思いました…!

また、『デリシュー』のほうではドレスがガラッと変わる早替えもしていて、これまた可愛らしい衣装がめちゃくちゃ似合うビジュアルしてるんですよね〜。潤花さんめっちゃ可愛い…。

そしてダンサーかと思うほどのしなやかなフェッテを決めていたのも凄すぎてビックリしました。え、フェッテしてましたよね…?潤花さんで合ってるかな?踊れて当たり前なのかもしれないですが、トップさんってあんなにバリバリ踊ってるイメージがなかったので衝撃受けました。凄く美しかったァ…。本当に何もかも器用にこなしちゃう方で、いろんな一面を観ることができて嬉しかったです。潤花さん、すっごく素敵で一瞬にして虜になりました!

ジェームズ・モリアーティ:芹香斗亜

芹香さんってお名前だけは存じていましたが顔もまったく知らなかったので、めちゃくちゃ顔が良くて惚れそうになりました。『シャーロックホームズ』ではモリアーティ教授を演じているのですが、モリアーティのビジュアルがかっこよすぎるんですよ…。前髪がちょっと乱れてる感じとかめちゃくちゃ色っぽい。あれはずるいですわ。

ビジュアル的なかっこよさはもちろんですが、ホームズの宿敵としての悪役的かっこよさも抜群でした。一見紳士な教授らしさを装っていますが、どこまでも冷酷でホームズがムキになればなるほど悦びを感じる性格の悪さがダダ漏れしていて、妖艶な笑みを浮かべながら悦びに浸る姿は観ていてゾクゾクしました。芹香さんもお芝居がマジで上手い…。

あと歌が上手い。宙組さんは皆さん歌上手いですが、芹香さんの歌も迫力があって良かったです。悪役を演じるからにはお芝居も歌も上手くて迫力があったほうが絶対いいので、芹香さんの歌声によってモリアーティがすげえ巨悪な感じ出ていたので存在感もありました。おかげで真風さんホームズのお芝居が引き立っていたし、アイリーンが本気でモリアーティから逃れたくなるほどの危険人物であるということにも説得力が出ていました。

悪役を完璧にかっこよく演じられる人ってかっこいいですよね…。芹香さんも2番手を務めるのが凄く頷けるくらい、魅力的なお芝居をされていました。オーラもめっちゃあったし、次期トップになる(順当に行けばなるよね…?)にはふさわしい方だと思いました。

個人的には『シャーロックホームズ』のラスト、駅に向かうホームズとアイリーンとすれ違う人がまさかのモリアーティだった…という演出に衝撃を受けたのですが、そのときの芹香さんモリアーティの不敵な笑みが恐ろしすぎてゾクゾクしました。あまりにも表情のお芝居が魅力的すぎる…。悪役だからなのもあるけど、芹香さんが凄くミステリアスでおぞましさのある笑顔を見せる瞬間が結構あるので、表情のお芝居にはとにかく引き込まれました。ご本人もきっと相当モリアーティ演じるの楽しいんだろうなぁ…っていうのが伝わってきて、こちらとしても観るのが楽しかったです。

モリアーティはとにかく芹香さんのお芝居によって魅力的なキャラクターに仕上がっていましたが、一方の『デリシュー』ですよ…。わりと冒頭のほうで青いドレスを着たご婦人が登場して、誰だろう?潤花さんじゃなさそうだなぁ…なんて思いながら結局誰なのか分からないまま観てたのですが、まさかのこのご婦人が芹香さんだそうです!終演後にフォロワーさんに教えてもらって、めちゃくちゃビックリしました(笑)

モリアーティと180度違うやん!同じ人なの?!す、凄い…。振り幅が凄すぎる…!だって普通にソプラノみたいな音域で歌ってたし…。衝撃が凄すぎて、芹香さんと分かった状態でもう一度観たいです(笑)いやぁ、すげえわ…。言われてみれば確かにちょっと男役さんみたいな雰囲気はありましたけど、とてもお綺麗でした。

そんな感じで1部も2部も芹香さんには魅せられまくりの観劇でした。凄く魅力的なジェンヌさんに出会えて嬉しかったです!

ジョン・H・ワトスン:桜木みなと

フォロワーさんのご贔屓とのことで、特に注目して観ていました。顔が小さくてスラッとした長身で、とてもかっこいい男役さんでした。よくTwitterで「ずんそら」というワードを見かけていたのですが、まさかその「ずん」のほうが桜木みなとさんだとは思わず、この人がずんちゃんだったのか!と謎の感動を覚えました(笑)

『シャーロックホームズ』ではワトスンくんを演じていて、ちょっと変わった登場人物が多い中での「普通」のキャラとして存在していて、とても真面目な感じが出ていて良かったです。でも真面目がゆえにホームズに振り回されている姿も愛らしくて、それでも彼を信じて必死についていこうとする姿が素敵でした。

また、真風さんホームズのアドリブに付き合わされる桜木さんが新聞で一生懸命顔隠して笑いをこらえていたのが可愛かったです(笑)ああいうリアルな反応って観てて楽しいですよね(笑)

そしてワトスンで一番印象的だったのがメアリーと結婚すると有頂天になってるシーンでした。ワトスンとメアリーのデュエットナンバーは幸せいっぱいの雰囲気で、本編のどよんだ空気を吹き飛ばしてくれるくらい明るくて良かったです。ここでの桜木さんワトスンの浮かれた笑顔だったり弾むような足取りが本当にバカップルそのものでめっちゃ可愛かったです(笑)

また、『デリシュー』では芹香さん同様、桜木さんも女性役(?)として登場してきたので1部との振り幅が凄すぎてビックリしました。めっちゃスラッとしたスタイルで美脚を惜しげもなく披露していて、鼻筋も凄く通っている方なのでとても美人さんでした。トップの男役さんをトップの娘役さんと3番手さんが奪い合うってあまりにも凄すぎてめっちゃ面白かったです。というか、一人称が「僕」らしいのですが、あれは果たして女性なのか男性なのか…。謎が多いところも魅力的でした。

そのシーン以外にも桜木さんがガッツリと踊るシーンがたくさんあって、凄くしなやかで美しくてずっと観ていられました。フォロワーさんに布教していただいたジェンヌさんなので、私も今後桜木さんに注目していきたいです。凄く素敵な方だったので、また観に行けたらいいな~と思いました!

G・レストレード警部:和希そら

警部役の人めっちゃ歌上手いなって思っていたので、これが和希そらさんだったのかー!と感動しました。本当に抜群に歌が上手い…。声量もあるし声の勢いがあるしで歌い出すと一気に惹きつけられました。それが警部としての貫禄も感じさせて良かったです。正直宙組で一番歌上手いんじゃないか…ってくらい、和希さんに関しては歌のインパクトがあったのでもっと色んなところで歌聴きたいです。そして警部でありながら探偵のホームズを頼っちゃうところも可愛くて憎めませんでした。

あとは『デリシュー』でも桜木さん同様ガッツリと踊るシーンがあって、ダイナミックかつしなやかなダンスには魅せられました。歌も上手くてダンスも上手いって強いですね。

和希さんは次の公演で別の組に異動されてしまうそうなので、私にとっては今回が最初で最後の宙組での和希そらさんになるかなと思います。また別の組で観られたらいいのですが、でも凄く宙組の雰囲気に合っているというか…周りのジェンヌさんとの掛け合いとかも凄く魅力的で良かったので、もっと早く出会いたかったです~。宙組としての和希そらさんをもっと観たいと思うくらい、素敵でした。ギリギリ滑り込みで宙組のステージに立つ和希そらさんを観られて良かったです!

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