キャストの感想
キャストの感想を書いていきます。
アダム:朝美絢
念願の初・朝美さんです!失礼ながらずっと「あや」だと思っていたら「じゅん」と読むことに開演前の朝美さんの挨拶で気付きました。FNSで歌って踊ってるところしか観ていなかったので、喋る声とか全然聞いたことなかったんですけど、ちゃんと宝塚の男役さんの声してるんですね…感動しました。
そして顔がイイ!!!それこそFNSで見たときも「誰今のイケメン!」って目がとまったので顔がイイのは分かっていたつもりだったんですけど、生で観ると顔の良さが一層引き立ちますね…。整っているし、かっこいいし、何より可愛い。すべてが共存していて奇跡的な美しさでした。もう完全に私好みの顔立ちだったので、見事に落ちましたよね…。めっちゃ顔がイイ…好き。
くわえて、お芝居も歌も上手くてビックリです。劇団四季ばかりを観ていると他の舞台を観たときに台詞が聞き取りにくい問題が発生することがあるんですけど、朝美さんは低めの声でありながら一音一音がはっきり聞こえるので台詞がとても聞き取りやすかったです。滑舌が凄く良い。
無理に低い声を出そうとするとちょっと声がこもって聞き取りにくくなっちゃうんじゃないかな…という勝手なイメージもあったんですけど、朝美さんはあの声を凄く自然に出されているんだなぁとも思いましたし、全部が自然体だったのが素晴らしかったです。観ているこっちも違和感なく自然に観ていられました。
台詞も聞き取りやすいだけでなく、優しさと愛に溢れた柔らかい口調で話されていたのが印象的でした。もはや男役っていうよりプリンスって表現したほうがしっくり来るんじゃないかな(笑)アダムというキャラクターが嘘偽りのない真っ直ぐな青年だからこそ、トゲがなくて誰に対しても優しい心を持って接しているのが話し方からも伝わってきて良かったです。
何より笑顔が素敵…。すっごく柔らかくて爽やかな笑顔で、めっちゃ可愛かったんです…。あの笑顔を見たらきっと誰もが心を開きたくなるような、ザ・主人公っていう感じの笑顔でした。もう朝美さんすべてが素敵すぎて、お芝居も歌も最高だし、オーラも凄いし、いつかトップになるんだろうなぁ…って思わせてくれる圧倒的スター性がありました。観られて本当に嬉しかったです!
ジェイン:野々花ひまり
凄く可愛らしいヒロイン!16歳だか17歳だかの年齢設定だったと思うんですけど、あどけなさの残る少女らしさが全開でとても可愛かったです。ジェインは父に厳しく躾けられ、兄からはいじめ(?)られ、と悲劇のヒロインのような描かれ方をしているんですけど、その一方で純粋で優しくてとても愛らしい一面も持ち合わせている魅力的な女性でした。
元気いっぱいで明るくて子供っぽい一面もあって好奇心旺盛。アダムが次々と繰り出す魔法に興味津々で、驚きつつ怯えつつ嬉しそうで、表情が目まぐるしく変わるのも可愛らしくて素敵でした。歌もお芝居も上手。ちょっと鼻にかかった声もクセになって、より幼さが助長されていたように思います。
個人的には1幕ラストで、アダムに魔法の仕掛けを聞いても教えてもらえなくて駄々をこねるお芝居が凄く可愛くて好きでした。そのときのアダムとジェインの温度差も凄く好きで、野々花さんジェインのお芝居が朝美さんアダムの男らしさをより引き立たせているんだろうなぁ…と思うくらい真逆だったんですよね。ヒロインでありながら主演の男役さんを引き立たせるって、きっと宝塚だからこその構図だと思うんですけど、違和感なくその構図に持っていける野々花さんの自然なお芝居がとても良かったです。
そして2幕ラスト、3年だかの年月が経ち、ジェインは大人の女性へと近づいていました。そのときの野々花さんの雰囲気や立ち居振る舞い、お芝居も含めてジェインがすっごく成長していたのが感じられていたのが印象的でした。ちょうど16歳から19歳って少女から大人の女性に変化していくタイミングだと思うんですよね。
それまでずっと少女っぽいお芝居をしてジェインの幼さを出していた野々花さんが、2幕終盤で落ち着いた清楚な感じのお芝居をしていて、なんかそれだけで時の経過を凄く感じられました。お芝居の幅が利いていて、観ていて面白かったです。
程よくヒロインとしての存在感を出していて、個人的にはとても素敵な方だなぁと思いました。朝美さん以外どなたも存じ上げなかったのですが、野々花さんのことを今回の舞台で知ることができて良かったです!
モプシー:縣千
凄く難しいお名前ですけど、「あがた」と読むらしいです!モプシーはアダムが飼っているわんちゃんで、アダムはモプシーと会話ができるので劇中でも普通に喋る犬として存在感を発揮していました。最初パンフを見たときに「犬とは!?」となったのですが、いやもう舞台が始まってしまったら縣さんモプシーの虜になりました(笑)
とにかく面白いのと可愛いのとで隙がないんですよね。癒し系のマスコットキャラクターかと思いきや、笑いをかっさらう三枚目キャラでした(笑)犬なので設定に準じた動きもするのですが、時々普通の人間みたいに振る舞ったり、反抗期のように好き勝手やったり…とやりたい放題。正直どこまでが台本でどこからがアドリブなのか分からないくらい、自由でした。
アダムや周りのキャラクターに対してツッコミも入れるし、メタ発言もするし、ポロッと面白いことを発して客席を笑わせに来るし、ずるかったですねぇ…。アダム以外にはモプシーの喋っている言葉が分からないという設定なので、それを良いことに結構暴言吐いたりもしていて、容赦ないのがとても面白くてめっちゃ笑いました。
今回は朝美さんを観たかったのもあってオペラグラス使って朝美さんばかり観てしまったんですけど、朝美さんが中央でお芝居をしていたとしたら舞台袖のほうで縣さんモプシーがちょこまか動き回って好き勝手していたりもしたので、目が足りない…!朝美さんも観たかったけどモプシーも観たかったよ!モプシーが何しているのかをひたすら観察する観劇の回も欲しかったです(笑)
そんな感じでモプシーとしての存在感は素晴らしかったのですが、同時に立ち上がるとスラっとしていてスタイルが良くて背が高くて脚が長くて、踊り出すと凄くダイナミックでかっこいいのが素敵でした。ギャップがヤバい(笑)あんな素敵な人があんな三枚目の犬をやってるのか…というギャップにやられそうでした。
残念ながら黒燕尾姿は見分けがつかなかったので誰が縣さんか分からなかったのですが、フォロワーさんにあの中に縣さんがいたというのを聞いて驚きました。きっとめっちゃかっこいいんだろうな…。とにかく縣さんのモプシーは最高のキャスティングでした…。凄く良かったです!いつか別の作品でも人間役の縣さんを観てみたいなと思いました!
ニニアン:華世京
なんと、私が昨年観た月組の『ピガール狂想曲』に初出演していた106期生の方らしいです!フォロワーさんからも「新人さんで抜擢された」と聞いていたのできっと凄い人なんだろうなぁ…と思っていたんですけど、まさか私が観たあの106期生だとは思いませんでした…。え、凄い…。
ニニアンは臆病なマジシャンで、正直新人さんだからそんなに出番多くないんだろうなーって思っていたんですけどめっちゃ出番多くてビックリしました。なんならソロの歌もあったし、凄いですね!?そして抜擢されるだけの実力が伝わってくるくらい、歌がとても上手でした。凄くしっかりした声でブレることなく歌っていて、どこまでも伸びる歌声がとても聴き心地良かったです。
そして臆病という設定もしっかりお芝居で伝わってきて、挙動不審な感じだったり小心者で怯えてる感じを細かく演じられていました。中性的な感じも相まって、可愛くて憎めないキャラクターでした。演技力の高さもそうですし、台詞も聞き取りやすいし、本当に凄く上手だなぁ…という印象です。
また、ニニアンも3年後には凄く成長していて、堂々とした姿をしていたのが印象的でした。臆病だった頃のニニアンとはまるで別人のようで、お芝居の変化も違和感なくて良かったです。この方は男役?娘役?どっちになるのかな…。なんか凄く存在感あって周りの先輩たちに劣らない演技力で堂々と舞台に立たれていたので、本当に素敵でした。とっても今後が楽しみな方の1人になりました!
まとめ
全然まだまだ宝塚のこと分からないマンなので浅いレポしかできず申し訳ない…。ですが、私個人はめっちゃくちゃ楽しい観劇をしてきたのでそのことだけでも伝われば十分です(笑)
いやね、もう年中劇団四季ばっかり観ている人間なのでなかなか宝塚の公演を観る機会がなくて、今回もお誘いをいただかなかったらきっと2021年も宝塚を観ずに終わっていたと思うので、まずはお誘いくださったフォロワーさんに感謝です。念願の雪組さん、念願の朝美絢さんを観られて本当に幸せでした。
私はもうこれから「朝美絢さんを生で観たことのあるゆうき」として生きていけるので、胸を張って生きていきたいです。そしてそんな朝美絢さんに見事に落ちたので、人生初の宝塚ブロマイドを購入してしまいました…。
一生の宝物にします。朝美絢さん本当に最高でした…。また観たいな!
そして次回は東京宝塚劇場にも足を運びたいです…。チケット取れる気がしないけど…。せっかくなのでまだ観たことのない花組さん、星組さん、宙組さんもね、いつか。そして私が初めて宝塚を観た月組さんのトップである珠城りょうさんと美園さくらさんの退団公演も控えているので、もし観に行けるなら観に行きたいな…。
そんな感じで、ゆっくりゆーっくりと宝塚沼に足を踏み入れようとしているのですがなんとかまだ理性を利かせてとどまっている最中です。でももう次背中押されたら沼にドボンでしょう(笑)それくらい宝塚って魅力的でしたし、夢がたくさん詰まっていて、もう最高でした。
劇団四季とは全然違うし、そういう意味でも色んな刺激を受けられてすっごく楽しいんですよね。宝塚のことは分からないことだらけですが、これからも機会があればちょっとずつ宝塚の舞台も観に行こうかなと思いました。なので皆さん、私がゆっくりとヅカ沼に落ちていくのを温かい目で見守ってやってください…。
ということで凄くあっさりとしたレポになってしまいましたが、最後までお付き合いくださいましてありがとうございました!
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