2021年12月7日ソワレ 宝塚・星組『柳生忍法帖』『モアー・ダンディズム!』




宝塚:星組
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キャストの感想

キャストの感想です!

柳生十兵衛:礼真琴

お名前だけは存じていましたが、顔も実力も全然知らないまま拝見したのでマジでビビりました…。めちゃくちゃに歌が上手すぎます。これまで観てきた方の中でもずば抜けて上手いんじゃないかっていうくらいの歌声の安定感と音域の広さでした。ただ上手いだけじゃなくてビブラートが凄く美しくて、低音も無理に出している印象もないし、ひたすら聞き惚れてしまいました。

トップさんが安定していると組全体が安定しているように感じますね。それだけトップとしての実力の高さをまざまざと見せつけられ、思わずひれ伏してしまいたくなるほどにかっこよかったです。もちろんお芝居もダンスも素晴らしかったんですけど、礼さんに関してはとにかく歌の上手さに衝撃を受けすぎてしまってそれしか感想が浮かんでこないです…(笑)

礼さんが歌い始めると思わず口元がほころんでしまったくらいでした。フォロワーさんに礼さんが歌っているLet It GoやDefying Gravityの試聴ページを教えてもらったのでちらっと試聴してみたのですが、そんなパワフルナンバーも軽々と歌いこなしていて本当にビビりました…。上手すぎる…。ハイトーンの伸びも美しくてブレが一切ないのが私の好きな歌い方ドンピシャで、一瞬にして礼真琴さんに心を奪われました。

とにかく歌でぶん殴られるような衝撃を受けるほどの歌唱力の持ち主なので、礼さんが歌うたびに心が躍っていましたが、お芝居もすっごく上手で良かったです。柳生十兵衛の飾らない自然体な雰囲気と、時折見せる優しさとのギャップにやられました。眼帯姿も様になっていて、真っ直ぐな目で口角を上げながら笑う姿はあまりにもかっこよすぎでした。そして十兵衛を演じるうえで欠かせない殺陣。剣捌きも凄く滑らかで時には鋭さもあって、甘えと妥協の一切ないお芝居が十兵衛というキャラクターのリアリティをとても引き出していたんじゃないかと思います。

なんかもう、礼真琴さんすべてにおいて抜かりがなくてたまらないですね…。ダンスも凄く上手でしたし、ちょっとあまりにも全体的にレベルが高すぎました。顔もイイ…。結構本気で心を奪われてしまったので、また礼真琴さんを観たいという気持ちが非常に高いです。凄く素敵なトップさんに出会えて嬉しかったです!

ゆら:舞空瞳

途中までどなたが舞空さんなのか分からなくて中盤でようやく判明しました…(笑)なんかもっとヒロイン的な立ち位置でたくさん登場するのかなーと思っていたのですが、そこまでたくさん出番があるというわけではない…?単純に私が途中まで判別できていなかったから見落としてるだけかな。

自分の見落としが多いだけだとは思うのですが、ヒロインとしての魅力がそこまで伝わらない役どころだな…というのが正直な印象でした。演じている舞空さんはめちゃくちゃお芝居も歌も上手だったのですが、脚本的な部分でゆらが凄くふわっと描かれている印象を受けたので、どうして最後十兵衛が「葬ってやりたい女が1人いる」みたいなことを言うほど惚れた?のだろう…と感じてしまいました。なので違う役を演じる舞空さんが純粋に観たいです(笑)

舞空さんは目が大きくて凄く可愛らしい顔立ちをされていて可憐な印象を受けました。でもただ可憐なだけじゃなくて芯が通った真っ直ぐで綺麗な歌声を披露されていて、女性としての強さも感じられました。そして歌がマジで上手い…。本当に星組さんの歌唱力の高さは素晴らしいですね。礼さんとの歌声のバランスも良く、とてもオーラのあるトップ2人だなぁ…と思いました。

部分的にですけど舞空さんの歌やパフォーマンスはしっかり堪能できたので、次回作ではもっと舞空さんの魅力を存分に引き出せるような役どころを観たいです。凄く素敵な娘役さんだったので、これからも注目したいと思います!

芦名銅伯:愛月ひかる

Twitterでちょこちょこ「愛ちゃんの死」なんてワードを見かけていて、愛ちゃんって人は愛されてるなぁ…と思っていたらまさかのこの方だったんですね!?終演後に知りました…。勝手に「愛ちゃん」っていう呼び方から娘役さんのことだと思っていたんですけど、呼び方も多様ですね…。そして本公演で愛月さんは退団とのことで、それも驚きでした。

退団公演というのを知ったのは幕間だったので、ちゃんと観ておけば良かった~という気持ちもありつつ、ショーはしっかりと愛月さんにも注目してきました。1部でも感じたのですが、愛月さんも歌が上手い…!出てくる人出てくる人みんな歌上手いの訳分からないですね。愛月さんも芯が通った真っ直ぐな歌声をされていてとても素敵でした。

退団公演だからなのかは分かりませんが、愛月さんに花を持たせるような演出も多いように感じ、そのたびに凄く素敵な表情をする方だなぁ…と思っていました。1部の銅伯のお芝居は役どころ的に鋭い表情をすることが多かったですけど、ショーでは慈しむような表情を何度もされていたのが印象的でした。初見の私が言うのもなんですけど、舞台に立てる喜びだったりお客さんへの感謝だったり同じ舞台に立つ仲間への愛だったり…そういうのを噛み締めながら、今舞台に立たれているのかなぁ…って。単に取り繕う笑顔とかではなく、心の底から湧き上がる感情がそのまま表情に出ているような印象を受けて凄く引き込まれたんですよねー。

まさかこんな初見で見納めとなってしまうとは思ってもいなかったので衝撃でしたが、とても素敵なジェンヌさんでした。歌もお芝居も上手だし、礼さんとのバランスも凄く良かったように感じます。退団前に愛月さんを観ることができて嬉しかったです!

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