2022年12月4日マチネ 劇団☆新感線『薔薇とサムライ2-海賊女王の帰還-』




劇団☆新幹線
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ゆうき
ゆうき

2022年観劇納めです!

日時:2022年12月4日マチネ公演
場所:新橋演舞場
座席:1等席1階3列37番




はじめに

お久しぶりです!岡村美南さんがどこにも出演されていなかったこの2ヶ月、10月末の『美女と野獣』の観劇以降ずっと大人しく仕事していました。もうこのまま年内観劇せずに終わるのかな~なんて思っていましたが、ご縁をいただいてようやく『薔薇とサムライ2』観に行けることになったので嬉しかったです。

劇団☆新感線はもともと好きで、特に前作の『薔薇とサムライ』は映像のみですけど何度も観るほど好きな作品でした。その続編となると、どうしても行きたくてひそかにチケパトしていました。ずっと舞台で拝見してみたかった天海祐希さんを観れることの喜びが半端なくて、珍しく前日からソワソワするなどしておりました(笑)

おそらく年内はもう岡村さんきっとどこにも出演されないだろうなと思っているので、この薔薇サム2が私にとっての2022年最後の観劇です。たくさん笑ってたくさん感動して最高の観劇納めをしたいと思っています!

ぜひ、最後までご覧ください!

総評

全体の感想です!

キャスト:★★★★★
座席:★★★★★
全体:★★★★★

まずなによりも、最高でした!この一言に尽きます。新感線の舞台は久々だったものの、これこれ!って思うようなお馴染みの演出がたくさんあって凄く懐かしさを感じました。ロック調のかっこいい音楽も凄く心躍るし、ご丁寧にバックスクリーンに歌詞が映し出されるのもありがたかったし(笑)劇団員の皆さんも相変わらずクセが強くて、とにかく笑いました。今回は不参加でしたが、ここに橋本じゅんさんもいたらもっとカオスだっただろうなと思います。それくらいクセのあるお芝居と演出と脚本に、ひたすら笑って感動した3時間でした。

そして今回のお目当て・天海祐希さんは、想像の10倍素敵でかっこよかったです。こんなにもかっこいい人ってこの世にいるんだと思うくらいオーラがあって、華があって、何をやってもしっかり決まる、そんな姿が眩しかったです。1幕の時点ですでに心を掴まれていましたけど、2幕のアレコレでさらに心を鷲掴みにされました。

新感線はネタのぶっこみ方が神がかっているといつも思っていて、今回もそれは健在。なんせ元宝塚の天海祐希さんにまるで『エリザベート』のトートもどきの恰好をさせ、「最後のダンス」もどきの歌を歌わせていましたから(笑)死神ではなく「怪盗紳士」として、ダンスではなくタンスを盗むというふざけた設定にしていましたけど、不意打ちすぎてめちゃくちゃ笑いました。登場シーンも傘さして宙を舞っていたので、もうやばすぎです(笑)

そのあとの舞踏会のシーンでは黒燕尾姿で髪型もしっかり男役さながらカッコよく決めていらっしゃって、天海さんって50歳過ぎてますけどまるで現役かのような美しさと圧倒的オーラがありました。まさか2022年に天海祐希さんの男役が観れるとは…!と感動しまくりでしたし、客席の女性ファンも興奮気味でした。これはファンにとってはご褒美すぎますわな…。私も大興奮でした。

あまりにもネタというかパロディというか…色々ありすぎて正直ここには書き切れないですけど、それだけネタ豊富でとにかく不意打ちを食らいまくって笑いまくりの3時間でした。だから本当に最高の観劇納めです。新感線のノリは私的に凄く好きなので、元気そうな皆さんを観れて嬉しかったです(笑)

その一方で、新感線は脚本・演出も凄く上手だなと思っています。1幕序盤からまるでふざけたCMのような明るいノリの曲が何度も流れるんです。ブルブルの実とかいう果実を使ったブルブルジュースという不味いらしい飲み物を誰かが飲むたびにその音楽が流れ出して歌いながら踊るっていう謎時間が多々あって…。まあそれもネタの1つなのかなと思いながら最初は観ていたはずが、まさかそのブルブルの実が物語において重要なキーアイテムになるっていう終盤の伏線回収のような演出に、正直かなり興奮を覚えました。完全に油断していた…(笑)

新感線は伏線回収が凄く上手いから、多分初見なら普通にスルーしてそうなものが実はかなり重要だったみたいなことがあったりして、私たち観客の1歩2歩先をかいくぐるような結末を用意してくるので、本当に凄いな~って感心してしまいます。今回も素晴らしかったです。

あと、今回の薔薇サムは2010年に上演された1作目の続編ということもあって、前作からの設定を色々と今回のお話の中にも取り入れていました。前作に出演していたシャルル役の浦井健治くん。今作には出演していないくせに何度も何度も名前が出るし、なんなら何度も何度も映像が出るし、しかもその映像が既存のものだけでなく新規撮りおろしのものなので、もういっそ出演しなよ!って思いました(笑)浦井健治くんが映像で出てくるたびに客席からは笑いが起こっていて、その場にいないのに存在感がすげえ…ってなりました(笑)

一方、今作も出ているけど前作とは違う役どころの人もいて、高田聖子さんとか粟根まことさんとか。お馴染みの劇団員の方々の多くはだいたい違う役を演じていましたが、いやまあ今回は今回でクセがあって良かったです(笑)冠くんと教祖イコマノリユキさんとともに、今回は山本カナコさんも歌組に配置されていて、カナコさんのパワフルな歌声をたくさん聴けて幸せでした。相変わらず歌が上手いです…。右近健一さんとか河野まさとさんとか、お馴染みのメンバーが相変わらずクセ強くて面白くて盛り上げ上手でたまらんかったです(笑)

あと、新感線といえば殺陣も見もの。殺陣の達人・川原正嗣さんの切れ味バツグンな殺陣はやっぱり痺れましたし(川原さんちょっと恰幅良くなった?)、今回私は初見だったんですけど早乙女友貴さんがとにかく殺陣が上手い…!早乙女ってついてるからもしや…と思ったんですけど、早乙女太一くんの弟だったのね。そりゃ上手いわけだわ…。素晴らしかったです。

今回のキャスティングも全体的に凄く良かったので、大満足でした。本来だったら広瀬アリスちゃんが出演するはずでしたが、休養のために降板となってしまいましたけど、いつかまた機会があったら出てほしいな。アリスちゃん、絶対に新感線合うと思うので!

また、新橋演舞場という劇場でやる際には必ず花道を多用するので、下手に用意されている花道を演者さんが何度も駆け抜けるような場面があって、下手が羨ましい~!ってなっていました。今回の座席は上手側だったので、花道からはかなり離れていて、そっちからも観たかったなぁ…ってなってます。さすがにもう観ることはできませんが、新橋演舞場でやるということが分かっているときは下手寄りで観るということも若干意識してチケパトしてみようかなと思います(笑)

でも、2列目のサイド通路横だったので凄く視界は開けていて観やすかったです。こちら側にも天海さん来てくれたし、こんな近い距離から新感線の舞台を観たのは初めてだったので、大興奮でした。ただ、ステージから近い分、サイドだと前方にキャストさんが立つと舞台後方が見えなくなっちゃうのが難点でした。たとえば舞台後方センターにアンヌが立っていて、その周りを扇形のようにアンサンブルさんが囲んでいたりすると、アンヌが見えなくなっちゃうんですよね。やっぱりできることならセンターで観るのが一番なんだろうなとは思いました。

まあ、色々と課題もありつつ、今回は最高に楽しい時間を過ごすことができました。新感線は人気すぎてチケット取るの非常に難しいのですが、ご縁をいただけて無事に天海さんを生で拝見することができて本当に幸せでした。

薔薇サムの世界観も改めて好きだなと感じましたし、円盤出たら絶対に買おうと思います。WOWOWとかで今後放送があれば、ぜひ皆さんも観てみてほしいです!

NEXT>>キャストの感想です!

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