我らが岡村美南さんが2021年12月22日(水)開幕の『ロボット・イン・ザ・ガーデン』に出演予定となりました!11月1日に公式から突如投下された『ロボット・イン・ザ・ガーデン』のプレ稽古記事に、岡村美南さんが稽古に参加されている様子が写されていたのです。
『ロボット・イン・ザ・ガーデン』東京公演に向けて――プレ稽古レポート – https://t.co/pwtAJLDQ2F
— 劇団四季 (@shiki_jp) November 1, 2021
この写真を見る限りだと、前回公演でエイミー役を演じていた鳥原ゆきみさんの後ろに座っていらっしゃるのでおそらくエイミー役での出演となりそうです。岡村美南さんがエイミーかぁ…。ブライオニーかなと勝手に想像していたので、ストレートにエイミー役に抜擢されたのが嬉しくもあり、どんな感じになるんだろう…と今からとても楽しみです!
ということで、今回は岡村美南さんのエイミー役(仮)デビューに向けて『ロボット・イン・ザ・ガーデン』ってそもそもどんな作品なの?エイミーってどういう役?見どころは?など気になることをご紹介していきます。
『ロボット・イン・ザ・ガーデン』の作品紹介
まずは『ロボット・イン・ザ・ガーデン』の作品紹介から始めていきます。
『ロボット・イン・ザ・ガーデン』とは?
『ロボット・イン・ザ・ガーデン』はデボラ・インストール原作の小説『ロボット・イン・ザ・ガーデン』を舞台化した作品です。劇団四季のオリジナルミュージカルとして上演され、人気を博しました。台本・作詞は長田育恵さん、演出は小山ゆうなさん、振付は松島勇気さん。劇団四季では2020年10月3日に初演を迎え、2022年には嵐・二宮和也くん主演で映画化も決定しています。
家族の絆をテーマに描いた心温まる素敵な物語です。私も初演時に10回以上観劇しましたが、毎回ボロ泣きでした。PVも素敵なのでぜひ見てみてください。
ストーリー
アンドロイドが人間に代わって家事や仕事を行う、今からそう遠くない未来。
イギリスの田舎町に住むベンは両親を事故で失って以来、無気力な日々を過ごしていた。
妻・エイミーとの夫婦仲もうまくいかない。
そんなある日、庭に壊れかけのロボットが現れる。
「きみの名前は?」「…タング」
ロボットに不思議な魅力を感じ、ベンはあれこれと世話を焼く。
そんなベンに愛想を尽かし、ついに家を出て行くエイミー。
ショックを受けるベンだが、タングを修理するため旅に出ることを決意する。
アメリカ、そして日本へ。やがて、ある事実が明らかになる……。
劇団四季の公式サイトから引用させていただきました。主人公・ベンと、壊れかけのロボット・タングの絆と成長を描いた物語です。生きる希望を失くしていたベンがタングと出会い、旅をしながら生きる希望を見出していくという心温まるお話です。
旅先で出会う数々の仲間たちとの交流はとても刺激的で、ベンやタングの心を動かしていきます。そんな中で、ベンはタングを通して親心が芽生え、大切な人を想う気持ちに改めて気付かされ、妻のエイミーへの愛を再確認していきます。「家族」のカタチは1つだけじゃない。ささやかな出来事に幸せを見出せる。そんな人間の優しさと温かさを感じさせてくれる、素敵なミュージカルです。
原作を読むとより作品の世界観を楽しめると思いますが、読まなくても初心者でも分かりやすい内容なので安心してください。原作は全4作品あって、ミュージカル化されたその後のお話が描かれています。ベンやタングに対する愛しさがどんどん芽生えていくので、気になる方は原作も読んでみてほしいです!
『ロボット・イン・ザ・ガーデン』の楽しみ方
続いて私なりの『ロボット・イン・ザ・ガーデン』の楽しみ方を紹介していきます!
豪華すぎる香盤表
『ロボット・イン・ザ・ガーデン』ってアンサンブルが男女それぞれ数人しかいないのですが、プリンシパルとして配役されている俳優さんたちもアンサンブルとして登場してきます。香盤表がもし開示されることがあれば、その凄さに驚くこと間違いなしです。
主人公・ベンとタングは全編通して1役を演じ切りますが、エイミーをはじめ、ブライオニーやカトウ、リジー、ボリンジャーなどプリンシパルの俳優さんたちもところどころ違う役で出演されています。
前回公演で言えば、ボリンジャーを演じていた野中万寿夫さんがベンのパパ役として出演していたり、空港でパイロットとして出演していたり、秋葉原で通行人としてハチャメチャに踊ったり…ととにかく色んな役で登場してきました。同じようにブライオニー役の加藤あゆ美さんの出番も凄かったし、この人がこんなところに…!?という発見があって楽しいです。
もちろん岡村美南さんが演じるエイミーも色んな場面で登場しますので、お見逃しなく!
色んな作品のオマージュ
『ロボット・イン・ザ・ガーデン』は劇団四季のオリジナルミュージカルということもあって、至るところで「もしかしてあの作品のオマージュ?」と思うような演出がたくさん登場します。
分かりやすいところで言うと、「Free Free」というナンバー終わりにブライオニーの夫・デイブが発する「モーニングティーは薄め?濃いめー!なんちゃってー!」というセリフ。これは『キャッツ』の中で登場する歌詞の1つをオマージュしたものです。
他にも『ウェストサイド物語』のオマージュと思われる「ラブダイバー」のダンスシーンや、『ユタと不思議な仲間たち』のオマージュと思われる「夢見るマシン」の演出など、色々と「あれ?もしかして…」と思うような演出がめっちゃ出てきます。それ見つけるのもめちゃくちゃ楽しいので、ぜひ注目してみてくださいまし!
タングの愛しさ
ロボットのタングがとにかく死ぬほど可愛いので、タングを観ているだけでもめちゃくちゃ楽しいです。前回は2ペアの俳優さんたちが演じられていましたが、今回は3ペアがキャスティングされているみたいなので、どんな風になるのかとてもワクワクしています。
演じる俳優さん(パペティア)によってタングのキャラクターが全然変わってくるので、その違いもぜひ楽しみながら全キャスト制覇していただきたいなと思っています。マジでとにかくタングが死ぬほど可愛い。
まるで自分がベンを通してタングを観ているかのような気持ちになれますし、最初こそ機械そのものだったタングがベンと旅を続けていく中で「心」を持つようになっていって、どんどん人間らしくなっていく姿には涙が止まらなくなるはずです。子供の成長を見届けているような、そんな温かい気持ち…。
機械として作られたタングが、ベンたちによって家族のように愛されていくことの美しさと温かさにマジで泣かされます。タングの好奇心旺盛な仕草もとにかく可愛いので、ぜひぜひタングの一挙一動には注目していただけたら嬉しいです!
というか私がかつて観劇したときのレポとか読んでいただくと、当時の作品に対する考察とかも出てくるので良かったら合わせて読んでみてくださいまし~。
エイミーはどんなキャラクター?見どころを紹介!
最後に、岡村美南さんが演じるであろうエイミーというキャラクターを紹介していきます!
ベンの妻で弁護士。自分の力で人生を切り拓く強さを持ちつつ、あたたかな家庭への憧れも強い。
劇団四季の公式サイトより引用。
ベンの妻ということで、『マンマ・ミーア!』に続いて結婚している女性を演じることになります。(『マンマ・ミーア!』はラストで結婚したって感じですが…)いやもう、要は人妻ですよ。ひゃーーーーー!
と言いつつも、無気力なベンに対して怒りと呆れが芽生えて喧嘩別れをしてしまい、家を飛び出してしまいます。エイミー自身は弁護士として成功し、キャリアウーマンとしてキビキビと仕事をする女性。その一方であたたかな家庭にも憧れを抱いていて、その背景にはエイミーのつらい家庭事情がありました。
エイミーは4人兄弟の末っ子で、両親からは愛されずに育ってきています。そんな中でベンと出会い、ベンに恋をして結婚。子供も欲しいと思ってはいるものの、ベンの無気力さゆえに自分との温度差を感じ、嫌気が差してしまうのでした。
原作を読むとエイミーは結構キツイ性格をしているのですが、舞台版ではかなりマイルドな性格になっています。岡村美南さんも『ロボット・イン・ザ・ガーデン』をご覧になって「女性としてエイミーに共感できる」とおっしゃっていたので、ご自身が演じる際はその共感をお芝居に落とし込んで、説得力を持って演じられるんじゃないでしょうか。とても楽しみですね。
ベンに対しても傷つく一言を放ってしまいますが、すべてはベンを想ってのこと。本編を観ていただくと強く感じられると思うのですが、エイミーはベンのことを凄く愛しています。そういうところもいじらしくて、エイミーが最後には思い描いていた「家族」のカタチを手にすることの喜びと温かさには心が満たされるはずです。
もうね、とにかくどんな風に演じるのか楽しみで仕方ありませんわ!!!ということで簡単にですがエイミーの見どころを書いていきます。
歌うナンバー紹介
エイミーが主に歌うのは以下のナンバー。
・Free Free
・Gift
・ロボット・イン・ザ・ガーデン
ナンバー数で言うとそんなに多くはないのですが、どれも素敵なんですよ…。
ナンバー集もあるので、こちらも参考にしつつ、簡単に1つずつ紹介していきますね。
ふたりのことば
ベンと想いが通じ合わず、「あの頃に戻れたら…」と昔の幸せだった頃に戻りたいと強く願うエイミーとベンが歌うナンバーです。しっとりしたバラード調のナンバーで、2階で歌うエイミーと1階で歌うベンのそれぞれの想いが歌われます。
Free Free
家を飛び出してベンの姉・ブライオニーの家で朝を迎えるエイミーがブライオニーと共に歌うポップなナンバーです。「あなたにはもっといい人がいるわよ」とエイミーを励ますブライオニーとの、絆の深さと仲の良さを感じられるやりとりが多くてほっこりします。ブライオニー役の俳優さんとわちゃわちゃする岡村美南さんが観られるんじゃないかな!
Gift
ベンと出会って恋に落ちたときの回想シーンで歌われるナンバーです。ベンと歌うバラード調の素敵なデュエットナンバーですが、このナンバーでエイミーは羽根?翼?をつけます。観たことがない人には意味が分からないと思いますが、このナンバーでエイミーは天使の羽根(翼)をつけます。岡村美南さんが羽根(翼)をつけます。ちょっと文字に起こすと面白いですね。岡村美南さんには特注で宝塚のトップさんがつけるような大きな羽根を用意してあげてほしいです。
ロボット・イン・ザ・ガーデン
2幕ラストで歌われるナンバーです。あたたかな家族を手に入れたエイミーが、ベンたちと共に歌うのですが、もうこのナンバーが私の心の琴線に触れるので毎度大号泣。1幕の冒頭で見せる、切なく悲しい表情をしていたエイミーからは想像もできないくらい、温かくて優しい笑顔をしています。そんな彼女の表情の変化にもご注目くださいませ。
ここに注目!エイミー役以外でも出番あり!
先述したように、『ロボット・イン・ザ・ガーデン』はプリンシパルがアンサンブルとして登場してきます。そう、ついに…ついにアンサンブル・岡村美南を観られるんですよ!!!
では、エイミー役の俳優さんがエイミー役以外で出演するシーンをざっくりと書いていきます。
まずはリジーの研究所にベンとタングが訪れるシーン。その奥のほうで、研究所のツアーをしに来た観光客の女性が3人搭乗します。そのうちの1人がエイミー役の俳優さんです。前回は鳥原ゆきみさんが演じられていたので、ゆきみさんがサングラスをかけて自由気ままに動いていました(笑)
続いて、2幕冒頭の「TOKYO ELECTRIC TOWN」。秋葉原でアイドル・メアがライブを行っており、通行人やオタクたちが集まって踊り出すポップなナンバーです。ここでは、メアのライブを近くで見守るスタッフ役として登場します。黒のパーカーを着ていて黒縁のメガネをしていたと思います。前方に気を取られがちなのでここのシーンは見逃すことが多いかもしれませんが、ぜひ注目してほしいです!
そして最後はパラオシーンの「ラストリゾート」。ベンとタングがパラオに向かう際に歌われる陽気なナンバーで、男性3人にまじってエイミー役の俳優さんがTシャツと赤いキャップをかぶって踊っているんです。これ、ベンとペアルックなんですよ。めちゃくちゃ可愛いです。
ちなみにゆきみさんは投げキッスをしていました。可愛かったです。もしかしたら岡村美南さんも投げキッスをするかもしれませんね。死。
知れば知るほど素敵な女性
もうこれは原作を読んでほしいとしか言えないんですけど、エイミーは知れば知るほど素敵な女性なんです。マジで。めっちゃくちゃ素敵な女性なんですよ。
とりあえずこれは私の昔のツイートを貼っておくので、これ読んでください(笑)
エイミーはベンとの初デートで、弁護士と付き合うのはつまらないってベンに思われたくないからという理由であえてエナメルのピンクの靴履いてきちゃうような人で、昔から相手がどう感じるかを考えながら行動することができた頭の良い人だし、誰よりもベンのことを考えてたし大切に想ってきたのよね…。
— ロボット・イン・ザ・ゆうき (@yunkyand) November 24, 2020
エイミーは家族に疎ましく思われてきてつらい子供時代を送ってきたからただ温かい家庭に強い憧れがあっただけで、本当はめちゃめちゃにベンのこと大好きなので、あんなこと言っちゃったけど最後に「あなたじゃないとダメなの」って帰ってくるのくっそ可愛いんですよ。ゆきみさんのお芝居がマジで素敵。
— ロボット・イン・ザ・ゆうき (@yunkyand) November 24, 2020
ベンはエイミーの「家族になりたい」という想いを、エイミーはベンの「家族を失う寂しさ」を、それぞれ知る必要があった。ベンはタングを通して「家族になりたい」という気持ちを知って、エイミーはベンと別れたことで喪失感を知って、ようやく同じものを見て同じことを感じられるようになったの素敵。
— ロボット・イン・ザ・ゆうき (@yunkyand) November 24, 2020
エイミー、マジで可愛いんです。同役を今回も鳥原ゆきみさんが演じられるので、またあの素敵なエイミーに出会えるのか~と嬉しさでいっぱいなのですが、一方で岡村美南さんがどう演じるのかも気になります。ゆきみさんのようにフェミニンな女性像になるのか、それともクールビューティーなエイミーになるのか…。今から楽しみで仕方ないですね!
岡村美南さんがエイミー役デビューへ!
ということで、岡村美南さんが『マンマ・ミーア!』のドナ役で出演された2021年3月14日の公演以降一切姿を現さなかったので、一部では退団説も囁かれていましたが、まさかの『ロボット・イン・ザ・ガーデン』の開幕に向けてお稽古されていたことが分かりました。8ヶ月よ…。長かったわぁ…。でも信じて待っていて良かったです。
東京公演は1ヶ月間なので、どういうローテーションで出演するのかも分からないし、いつデビューするのかも分かりません。でも絶対にデビューは見届けるつもりでいますので、いつデビューしてもいいように準備は進めておきたいと思います。
東京公演のあとは京都公演、そして全国公演です。いやああああ、また京都か!!!大変だよ!!!そして全国か!!!もう大変ですが、また全国回れるの楽しみなので今からお金貯めときます。
んで、岡村美南さんにとっては2017年6月11日の旧秋劇場で上演された『ノートルダムの鐘』以来の浜松町です!めっちゃ久しぶりに浜松町で岡村美南さんを観られるの嬉しすぎるーーー!!!そしてそして、岡村美南さん、劇団四季人生初の自由劇場です!!!!!!!
何気に自由劇場では舞台に立たれていなかったんですよね。いやもう、自由劇場のキャパだと岡村美南さんの声量じゃ劇場破壊されますよね。凄く楽しみです。
何はともあれ、無事に生存確認ができたどころかまさかの新役デビューということに色々と衝撃と興奮とでいっぱいなのですが、私もまた岡村美南さんに一途なオタクとして活動を再開できるので生きた心地しかしておりません。もう12月からは『ロボット・イン・ザ・ガーデン』通いまくりますよーーー!!!
そんなわけで、1時間半で書き上げた雑なブログでしたが最後までご覧いただき、ありがとうございました!
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