2015年7月25日ソワレ 『かがみのかなたはたなかのなかに』




演劇全般
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ゆうき
ゆうき

2回目観劇してきました!

日時:2015年7月25日ソワレ公演
場所:新国立劇場小劇場
座席:Z席LB列25番




はじめに

前回見事にハマってしまった今作、観たくなって当日券並んできました。
9時に着いたのにすでに25人くらい並んでいてさすがに唖然としました…。
が、ほとんどの人が別作品やマチネ回希望だったので、ソワレは2人だけでした。
無事買うことも出来たのでそれまで時間潰し。

開場時間に向かい、ロビパフォ待ち。
開場してから15分くらい経って続々と出演者がやってきます。
外からやってくるんですね。
日差しに向かってずっと目線を向けていたり、かなり暑そうでしたけど(笑)
今回はテーブルのところにいたら、首藤さんと長塚さんがやってきてテーブルを挟んで向かい合う形に(笑)
近すぎですよまったく…(笑)
こんな近くで俳優さんのことなんて普通見れませんからね、とても面白かったです。
長塚さん、舞台上ではあんな役やってますけど、実際に見るととてもかっこよくて素敵でした。

今回はキャストの感想とかも全体的にあっさりと書いていくつもりです。
ただ、前回分からなかったところや思い出したところをちょこまかと書いていこうと思います。

キャストの感想

気になったキャストの感想を書いています。

タナカ:首藤康之

身体能力の高さもダンスもさすがでした。
バレエのダンサーさんということで、しなやかさがあって。
ロビパフォでガン見した時に、目力が凄い人だなぁって思ったんです。
実際に舞台上でも、ケイコに夢中な時とかは優しさに溢れているんですけど。
それが突然真剣な表情になると、一気にどこか怖さを感じさせて。
その目力の強さがお芝居にも活きているなと思いました。
前回感じたように、お芝居には落ち着きがあってその分ダンスに激しさがあって良かったです。

カナタ:近藤良平

相変わらず喋り方に癖があるなぁと思いました。
あの喋り方もむしろ癖になっちゃうくらい、個人的には好きです。
首藤さんとは違ったジャンル?のダンサーさん。
そんな2人が同じ動きをするということも面白いですが、そのシンクロ率もさすがでした。
ケイコが「べたべた触ってきて嫌い」って言ってたけど、確かにタナカよりもやらしさがある(笑)
下心が丸見えな感じがカナタにはありますね。
全体的に、女性に対してちょっと下心丸出しのキザな男っていう印象でした。
その分タナカが硬派な男らしさが強調されていたようにも思えます。

コイケ:長塚圭史

はぁ…可愛い(笑)
男性に対して可愛いというのは多少失礼かもしれないけど、コイケは凄く可愛い。
観るたびにその可愛さがキュンとなっちゃって困ります…。
もちろん全体的にガサツだし男らしさが垣間見えるんだけど、所々の仕草が凄く可愛い。
思い切り男の声で「女よ!どこからどう見ても女よ!」って主張するのが面白くて…。
明らかに男にしか見えないのに、自らを「可愛い」「イケてる」と主張するのが凄くツボです。
やっぱりお芝居の見せ方が上手ですよね、凄く魅力的です。
子供たちから大人気でしたよコイケ(笑)
何かしでかすたびに客席から笑いが起きていて、とてもほっこりしました。

ケイコ:松たか子

うん、やっぱり可愛い松さん!
こちらは純粋な可愛さです…コイケとは違って。
個人的に、松さんはあれくらいの髪の長さがとても可愛いんですよね。
ケイコの髪の長さ。
そして最初の方、ひたすらネガティブで自信なさげな感じが可憐な女の子らしさがあって。
でもだんだんと笑顔を見せるようになって、自信がついてくるのも凄く可愛くて。
それが行き過ぎて最終的にかなり傲慢になってきちゃうけど、やはり外見が凄く可愛い。
鏡という存在に利用されてしまう…というか残酷な結末がケイコには待っているので。
だから、それまで幸せそうに笑っているケイコを見るとちょっと切なくなっちゃいますね。
あとは、海に身を投げようとするシーンの「心中ですか?」の言い方。
ちょっと棒っぽいというか心がこもってない言い方なんですけど、これが「Q10」の前田あっちゃんそっくり(笑)
それと、テープを投げるシーンはやはりわざと後ろに飛ばすようにしているみたいです。
何をやっても上手くいかない感じがケイコの弱々しさを感じさせて、とても可愛いです。
久しぶりに松さんのお芝居観れて本当に幸せでした!

観劇の感想・考察

気になったポイントの感想などを書いています。

ロビーには、舞台の模型がありました。

こんな感じで、舞台の前方と後方がシンメトリーになっています。
今回は下手からの観劇だったので、前回観れなかったドアでのやりとりが観れました。
コイケがピザを届けに来るシーンとかね。

そして前回分からなかったシーンがいくつか分かったり。

最初、タナカが天国のお母さんに手紙を書くシーンがあるんですが。
書いてる途中で肩が痛み出したり、手が誰かに操られているかのように勝手に動き出したりして。
これは要するに、カナタという存在が自我を持ち始めたっていうことかな?
前回は何やってるんだろう…ってちょっと分からなかったので、少しだけわかったような。

それと、最後のケイコが半分にされるシーン。
体を半分にされたことでこちらの世界と向こうの世界の境界に閉じ込められ。
やっぱり、必死に叫ぶケイコが切なくてゾッとしました。
そしてコイケが実は生きていて、びしょ濡れになりながらケイコの目の前へ。
お互い手を合わせると、ケイコがようやく境界線から出てこれた。
前回、そこまでこのシーンをしっかりと考えなかったのですが。
対の存在であるコイケがいなくなって、自身が体を半分にされてしまったから境界線から出られなくなった。
でも、対の存在が現れて手を合わせることによって出られた。
ということは、やはり対の存在がいないとこの世界では自分として存在することが出来ない…ということ?
存在出来ないってわけではないけど、こちらの世界または向こうの世界で生きることが出来ないってことかな。
この演出によって、鏡の向こうの姿はいくら容姿や中身が違っても自分自身なんだと再認識させられました。
自分は1人なのか2人なのか…改めて考えさせられました。

そして、コイケとケイコの陰陽の表現方法がまた面白いなぁと実感しましたね。
ケイコの周りはいつも晴れ渡っているのに、コイケの周りは土砂降りだったり(笑)
ゴムパッチンも、ケイコがゴムを離してカナタに当たったり、逆にタナカがゴムを離してコイケに当たったり。
これは陰陽あまり関係ないけど、コイケの扱いが所々雑です(笑)
こんな感じで、かなりコイケが滑稽で邪魔な存在として描かれているなと感じました。

でも、鏡に映る姿がこんなんでも、自分の未来の姿だったり理想の姿だったり…。
きっとどこか自分と重なる部分があって、それを受け入れるしかないんだなと思わされました。
子供作品ながら、本当に色々と考えさせられます…。

まとめ

劇場に長塚圭史さんのインタビュー記事が掲示されていたので。

とても恐ろしく、素敵な作品に出会うことが出来ました。
観ることが出来てとても良かったです。

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