2022年2月11日マチネ 『ボディガード』




演劇全般
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ゆうき
ゆうき

新妻聖子さんの歌声にぶん殴られに来ました!

日時:2022年2月11日マチネ公演
場所:東京国際フォーラムホールC
座席:S席1階7列16番




はじめに

久しぶりの観劇は劇団四季…!ではなく『ボディガード』です。昨年、『王家の紋章』で新妻聖子さんを久しぶりに拝見して圧倒的な歌唱力に惚れ込んでしまったので、また新妻さんの歌声を聴きたいと思ってチケットを取っていました。

日に日にコロナの感染状況が悪化していて公演中止も各地で相次いでいるので無事に上演できるか不安だったのですが、無事にこの日を迎えることができてホッとしています。

会場はもしかしたら初めて…?前にも来たことある?か定かではありませんが、東京国際フォーラムのホールCです。スピーカーが近かっただけなのかは分かりませんが、音響はとっても良い印象でした。

今年の12月には米倉涼子さん主演の『CHICAGO』もこの会場で上演されるので、視察がてら…。なんとなくステージは高い位置にあるように感じたので、前方席は首が疲れそうだなーなんて思っちゃいました。

余談はこの辺にして、早速楽しんできましたのでレポしていきます。ぜひ最後までご覧くださいませ!

総評

全体の感想です!

キャスト:★★★★★
座席:★★★★★
全体:★★★★★

元となっている映画ももちろんオリジナル版のミュージカルも観たことはありませんでしたが、とてもアメリカっぽい作品だなぁ…と思いました。私はあまり洋楽には明るくない人間なので知っている曲は2幕ラストで歌われる「I will always love you」だけだったんですけど、ホイットニーヒューストンの有名曲が多用されているらしく…。だから、ミュージカル!っていうよりもコンサートに近い印象を受ける作品でした。

ショービジネスの世界で活躍する女性を主人公にした物語でもあるので、相当な歌唱力が求められると思うのですがまあ新妻聖子さんに至っては最高の一言に尽きます。日本を代表するミュージカル界の歌姫ですし、痺れるパワフルな歌声にひたすら魅了されました。なんなら新妻聖子さんのコンサートに来ていたかのような感覚です。チケット代以上の価値がありました。

とにかく新妻聖子さんの歌声を堪能する作品っていうのが私のこの作品に対する率直な感想です。作品そのものも面白かったですが、1幕2幕ともに約1時間と短めなのでストーリー自体は結構あっさりしていた気がしました。せめて上演時間をあと20分でも伸ばして、2幕終盤のストーカーとの直接対決のシーンを丁寧に描いても良かったんじゃないかなぁ。

1幕も体感5分であっという間に終わってしまいましたが、1幕は構成的に物足りなさを感じるシーンはなかったので純粋に楽しかったです。あっけなさを感じたのはどちらかというと物語が大きく動く2幕ですかね。もっと肉付けして丁寧に描いたほうが…と思った瞬間が多々あったので、本当にあっさりと終わった印象があります。

あくまで歌を聴かせるためのミュージカルっていう印象かな?ショーのような派手な演出は凄く多くて楽しかったのですが、そんなショーをかき乱そうとするストーカーとボディガードの対決自体はじりじりと描いてきたわりに最後が一瞬だったので、焦らしに焦らしてこんな感じか~…と拍子抜けしてしまいました。ラストが駆け足な印象を受けてしまったので、もっと丁寧に演出しても良かったかなとも思います。

でもストーカーとの直接対決までの部分は、ストーカーがじわじわと主人公・レイチェルに近づいてきていることの恐怖感や緊張感を凄く丁寧に描いていて、私も観ながらヒヤヒヤとドキドキが止まらなかったです。BGMも緊迫感溢れるものが流れていて、心臓が止まりそうになりながら観ていました。拳銃も使うからいつ発砲音が鳴るか…とビクビクしていたし、マジで心臓に悪い(笑)

なんなら1幕が始まって客席の照明が落とされて真っ暗な空間で、いきなり銃声が大きく響いてスタートでしたから、全然心の準備ができていなくてビックリしました(笑)大きな音苦手なので気が気じゃなかったです。

そういう緊張感漂う中で華やかなショーステージに立とうとするスターたちの覚悟は凄くリアルに描けていたと思いますし、そんな自分を命がけで必死に守ろうとしてくれるボディガードと恋に落ちてしまうことの必然性も腑に落ちたので、キャラクターの描き方自体は凄く面白い作品でした。

何より、先述もしたようにこの作品最大の魅力は何と言っても名曲の数々。新妻さんの歌唱力にぶん殴られまくりだったのでエンターテインメントとしては最高に大満足でした。やっぱり歌が上手い人の歌は最高ですね…!レイチェルを演じる人によって印象も全然変わりそうなので、他の人でも観てみたいなーと思いました。

カテコもライブみたいなパフォーマンスでめっちゃテンション上がりました。本編はシリアスな要素が多いですが、基本的にはエンターテインメントの世界に生きる人たちを焦点に描いた作品なので全体を通してテンションが上がる瞬間が多くて楽しかったです。

最後のカテコでは新妻さんと大谷さんが2人で出てきてお辞儀していたんですけど、どうやって捌けるのかを話し合っていなかったみたいでグダグダ感満載(笑)舞台奥のほうに並んで、お辞儀をするのか捌けるのかお互い顔を見合わせて「ん?」みたいになって、大谷さんが舞台袖に捌けていこうとしたら新妻さんが腕を引っ張っていって、大谷さんが混乱しながらお辞儀して、そんな大谷さんを見て新妻さんがその場でしゃがみながら笑っていました(笑)

マイクで声も拾っていたので、2人して「え?」「え?」みたいになっていたのも全部聞こえてきてめっちゃ面白かったです。こういうグダグダなリアルさも生ならではですし、本編の重苦しさとはまったく違う雰囲気にほっこりしました(笑)

前回公演はコロナでほぼ中止になってしまったこともあってか、カンパニーの皆さんの気合いの入り方も凄くて、熱量の高さも感じられました。今回公演は今のところ中止になっておらず無事に上演が続いているので、私も観ることができて良かったです!

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