My楽です!
はじめに
来ました!今月はひたすら原稿月間だったのでマジでほとんど外出することなく家で原稿をやっていたのですが、11月初旬に観たこの作品がそろそろ千穐楽を迎えるということで居ても立っても居られずチケットを確保して観に来てしまいました。
というよりは妹に「絶対観たほうがいいよ」と勧めていて、試しに当日券チャレンジをしてみたら無事に整理番号1番を確保できたので妹に行ってもらおうと思いつつ、自分でもチケット取れるなら行こうと思ってチケパトしていたら譲渡が出たのでお譲りいただきました。ちなみに当日券ですが、今回は3枚分しか空きがなかったみたいです。そんなに狭き門だったとは…(笑)
何はともあれ、最後に松たか子さんのお芝居をまた観に行くことができて本当に嬉しかったです。まだもう少しだけ東京公演は上演されますが、多分もう観に行けないだろうなぁ…ということで今回がMy楽になります。その分しっかり楽しんできたのでレポ頑張ります!ぜひ最後までご覧くださいまし!
総評
全体の感想です!
前回観たのはまさに東京公演初日だったのですが、あれから20日経った今回の公演はかなり全体的にお芝居が柔軟になっていてスムーズに感じられました。前回はほとんどの人が噛み噛みでヒヤヒヤしながらの観劇でしたけど、今回はさほど噛む人もおらず安心しながら観られたのも大きな変化です。
何より、前回よりもストーリーを深く追うことができたので理解度もさらに高まって凄く面白く感じられました。「あ、こんなところに伏線があったのか」と気付かされた点も多々あります。ミステリーものって至るところに伏線が散りばめられているので、一度真相までたどり着いたうえで見返すと色んな発見があるし、1回目よりも見え方が変わってかなり面白いものですね。
そして前回からアドリブが進化しまくっていて、2回目だというのに腹筋が死にそうになるほど笑いました。特に皆川猿時さん。もうやりたい放題すぎてヤバかったです(笑)なんなら初日にはなかったようなアドリブもたくさんかまされて笑い死ぬかと思いました。なんとなーく全体の流れも分かっていたし、ここであのネタ来るなと分かっているものでさえやっぱり面白い(笑)来ると分かっていても面白く感じるのは、観客が初日と同じように大笑いしているという空気感があるからだと思っています。とにかくお客さんが笑うんですよ、大人計画の舞台って。ある意味訓練されているなぁ…と感じました。四季とは違った雰囲気や空気を感じて、とても新鮮で楽しかったです。
ギャグとシリアスのバランスがちょうどよく、退屈にもならないし興醒めすることもなく最後まで程よく観られるのがとてもいい塩梅でした。まあ腹筋は死ぬほど疲れるんですけど(笑)でも休憩含めの上演時間3時間10分がこんなにもあっという間に感じることってないですね。マジで体感5分の面白さでした!
大人計画の舞台は昨年の『フリムンシスターズ』のときはちょっと自分的に合わないなぁ…と感じていましたが、今回は脚本を手掛けた藤本有紀さんのテイストが自分的に合っていたのかなとも思います。今回改めて感じたのは、脚本が凄くしっかりしているなということ。すぐギャグに振り切っちゃう部分もありながら、軸がブレることなくミステリーとしては完成度の高い作品に仕上がっていたのが凄く良かったです。「あ、そういうことなんだ」と観ている側を納得させるトリックと結末はさすがでした。本筋がしっかりしているからこそ、途中やりたい放題やっても面白く感じられたんだと思います。
そういう意味でも、藤本有紀さんの脚本は自分的に凄く好きだなと感じました。調べてみたら『花より男子』や『ギャルサー』などかつて自分が観ていたドラマを手掛けていた方だったので納得です。素敵な脚本家に出会えたことも凄く大きな財産となりました。
あとはやっぱり出演者の皆さんがお芝居上手い。松さんは言わずもがなですし神木くんも小日向さんもさすがですし、脇を固める人たちもクセがあって、今回は席も近かったので表情もしっかり堪能できてより解像度を上げて全体のお芝居を観ることができました。だからなのかキャラクターの心情心理を細かく感じ取ることができて、セリフも1つ1つ咀嚼しながら聞き取ることができて、前回とは比べものにならないくらい物語をクリアに追うことができました。
俳優さんたちの掛け合いの間合いとかテンポとかが最高で、そこから生まれる笑いや重厚さも絶妙。ときにはセリフに被せるようにセリフを言う瞬間もあって、そういったリアリティさもまじえながらお芝居を繰り広げていくので良い意味で「お芝居を観ている」という非現実的な世界から一気に現実の世界に引き戻されるような感覚すら抱きました。フィクションとノンフィクションの狭間にいるようなワクワク感でいっぱいになって、なんかここ最近観てきた舞台にはない感覚を味わいながら観劇できた気がします。
とにかく一言で言うなら「楽しい」。大人たちが全力でふざけて全力で楽しくお芝居しているのが伝わってくる舞台なので、観ているこっちも楽しくて、本当に楽しい3時間を過ごせました。
初日の緊張感と初々しさでいっぱいの公演とは違って、ある程度公演も重ねて全員がリラックスしつつも程よい緊張感を味わいながら柔軟にお芝居している今回の公演を観られてとても良かったです。席も凄く観やすかったし、松さんをこんなに近くで観られたことも嬉しかったし、私にとって最高のMy楽となりました。
カテコでは上手側に捌けていく松さんと小日向さんが相変わらず仲良さそうで、小日向さんがかぶっていた深めのハットを脱いだかと思うと後ろを歩いていた松さんの頭にスポンと被せていて、松さんが顔が隠れるくらい深くハットをかぶらされていたのが死ぬほど可愛すぎてキュンとしました。こひまつ可愛すぎです。ここの2人のやりとりだけでも毎日見守りたいくらい…。
ということで、タイミング悪く原稿作業と重なってしまったため2回しか観ることはできませんでしたがこうしてもう一度観に行くことができて良かったです。本当にめちゃくちゃ楽しく観劇できたし、観劇でこんなに腹抱えるようにして声出して笑ったのって久しぶりなのでストレス発散にもなりました。やっぱり観劇っていいですね~。
そして松さんのお芝居をたっぷり堪能できたのが何よりの収穫だし幸せです。上手く言葉にできないけど、松さん大好きという感情でいっぱいです…。相変わらず可愛らしさとかっこよさ全開のお芝居で魅了されまくりでした。本当に最高の舞台を観られて大満足です!ついに残り数回となった東京公演ですが、無事に千穐楽まで駆け抜けられますように!
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