2022年2月11日マチネ 『ボディガード』




演劇全般
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キャストの感想

キャストの感想です!

レイチェル・マロン:新妻聖子

圧巻の歌声でしたし、新妻さんの魅力が大爆発していて最高に素敵でした。圧倒的存在感で、スターとしての輝きも抜群に放っていました。さすが新妻さんです。歌に関しては心配が一切なくて、むしろもっと歌ってくれ~ってなるくらいめっちゃ歌ってくれたので本当に耳が幸せでした。

パワフルなハイトーンボイスを披露するアップテンポなナンバーもあれば、しっとりと聴かせるバラードもあって、新妻さんの歌い方ってどんなナンバーにも合うのでまるで七変化のようにあらゆる新妻さんの歌声を聴けて楽しかったです。ほんとね、どの歌声も最高なんですよ…。レイチェルという役柄はまさに新妻さんにピッタリで、誰もが認める歌姫としての貫禄がありました。

そして新妻さんの凄いところは歌をただ歌として歌うのではなく、ミュージカルの中の文脈としてセリフのように歌うことです。感情を込めて歌われるので、レイチェルの心情がビシバシ伝わってきました。あんなに小柄なのにどこから化け物級の声量が出るのか不思議です。

特に2幕ラストのエンダアアアアで有名な「I will always love you」は圧巻でした。余計なセットや演出はなく、ピンスポットだけが当たったシンプルな空間で歌うこのナンバーは本当に美しくて、透き通った新妻さんの歌声が劇場に響いていて痺れました。本当に新妻さんは世界一歌が上手いです…。

あとは大谷亮平さんとハグしたりキスしたりするときに、身長差があるせいで新妻さんが目一杯背伸びしていたのが可愛すぎました。仕草も表情も可愛らしくて、単にかっこいいだけじゃない女性としての一面も魅力的なレイチェルでした。

今回は新妻さん目当てで観劇したので、思った以上に新妻さんの歌声を堪能できて幸せでした!

フランク・ファーマー:大谷亮平

初めましての大谷さん、ドラマとかでは観てきましたけど舞台でも渋いかっこよさがあって素敵でした。声がややこもっているのでセリフが明瞭ではなかったのが気になりましたが、お芝居自体はとてもナチュラルでしたし、ボディガードとしての佇まいも完璧で凄く良かったです。

感情的になりすぎず冷静さを失わずにお芝居をするのがとても素敵で、ボディガードとしては華奢なんですけど凄く頼りになる風貌で男らしさがありました。あーこれは確かに大谷亮平さんにピッタリな役だなぁ…としっくり来ました。それはそれとして大谷亮平さんと竹野内豊さんが顔似過ぎていて、生で観ても区別がつきませんでした(笑)似てますよね???

あとはカラオケバーで歌を歌う大谷さんがめっちゃ音痴で、インパクト大でした(笑)ちょうどその直後に新妻さんが歌ったので落差も凄かったです。この音痴設定がホンモノなのか演技なのかは分かりませんが、完璧だったフランクの「隙」が描かれた瞬間で凄く可愛かったです(笑)

普段ドラマや映画を主軸に活躍されている方が舞台に出演したときに、歌唱力の低さが露呈してズコーッとなりがちなのですが、逆に音痴設定を公式のものとしてると清々しいな―と思いました。この作品ではその欠点すらも上手く取り入れていたのが凄く良かったです。ボディガードという仕事に対しては器用だけどそれ以外の部分は不器用な大谷さんのフランクは愛嬌もあって素敵でした。

ニッキー・マロン:AKANE LIV

この方は初めて知ったのですが、元宝塚ということでさすが歌もお芝居もお上手でした。確かに宝塚みもあるような声質でしたし、背も凄く高くてスラっとしたスタイルもかっこよかったです。レイチェルのお姉さん役で、スターの妹に対して嫉妬心と羨ましさを感じている役どころなのですが、圧倒的な存在感とスター性のある新妻さんの佇まいとは違って、ひっそりとした柔らかい雰囲気の女性でした。

声質もルックスも全然違うので、姉妹だけど正反対な感じがしっかり出ていて良かったです。ニッキーはレイチェルに憧れを抱いていて、2幕の途中でレイチェルの雰囲気に寄せた風貌をするんですが、運悪くストーカーと遭遇してしまって人違いが原因で殺されてしまいます。かなりショッキングな展開でしたが、ニッキーがひたすら不憫だったのでまったく報われなくて胸が痛みました。

役としては悲しい結末を迎えてしまいますが、カテコでは楽しそうに歌っていたのでなんとなく救われた気持ちになれました~。

ストーカー:入野自由

初めましての自由くん~!ストーカー役ということでかなりホラーな役どころでした。声優としての自由くんは爽やかな印象でしたが、今回のストーカーは粘着質で陰湿。正直リアリティがあって凄く怖かったです。役も役なので多弁な感じではありませんでしたが、お芝居はとてもナチュラルだったので違和感もありませんでした。

やっぱり声優を本業としている方は舞台でもお芝居に違和感がまったくないので凄いなーと思います。自由くんの暗い陰湿な感じが本当に怖かったですし、ストーカーが出るたびに心臓止まりそうになっていたので寿命縮んだ気がします(笑)もっと自由くんらしい爽やかな役どころで観たかったですけど、こういう自由くんも貴重だったので堪能できて嬉しかったです。

本編はひたすら怖い役どころでしたが、カテコでは振り切って爽やかに歌う瞬間もあって、ちょっとストーカーの雰囲気を引きずりながらダンスも踊っていて、まさか自由くんの歌声を聴けると思わなかったので興奮しました。凄く歌上手だったのでもっと聴きたかったです~!声優さん好きとしても入野自由くんを舞台で観られたことは凄く幸せでした!

まとめ

今回はあっさりめのレポでしたが、とても楽しかったので観に行くことができて良かったです。四季以外の作品を観に行くにしても何かしらのきっかけがないと観に行くことがないのですが、新妻さんが出ていなければこの作品に出会うこともなかったので出会えて良かったと思います。

新妻さんの歌声を全身で浴びたいと思っていた自分にとっては最高すぎるミュージカルでした。ほぼ新妻さんのコンサートでしたし、本当にかっこよすぎてさらに好きになりました。やっぱり歌が上手い人は大好きです…。今後も新妻さんの歌声を聴きに、新妻さんが出演する作品は観に行きたいと思いました!

本当であれば13日は『ラ・マンチャの男』を観劇予定でしたが残念ながら公演中止になってしまったので、来週行きます。無事に上演されますように…!

ということで最後までご覧いただきありがとうございました!

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