キャストの感想
キャストの感想です!
ベル:五所真理子
五所さん大好き芸人なので、五所さんベルを観ることができて凄く嬉しかったです!五所さんって小柄だけど凄く大人びた顔立ちをされているから、ベルの優等生っぷりがメガネかけているのも相まって雰囲気凄く出ていました。そういえば、今回からベルはメガネをかけるようになっているんですよね。ヒロインがメガネをかけているといえば、『ウィキッド』のエルファバが思い浮かぶけど、彼女も本が好きだったというかよく本を読んでいたイメージです。
さて、五所さんベルですがとにかく小柄で本当にちっちゃい。ルフウ役の山本道くんとほぼ一緒くらいなので、2人が並んだら小人の集まりみたいで凄く可愛くてキュンとなりました。ビーストとも身長差があるから、対比でビーストの大きさもしっかり強調されて良いね(笑)町ベルのときはとにかくお人形さんみたいで可愛かったです。
「ひとりよがり」のナンバーでガストンに引きずられたり持ち上げられたりするんですけど、そのときなんかあまりにも五所さんベルが重力を感じさせていなくてビックリしました。本当にされるがままでお人形さんみたい(笑)その重力のなさが凄くアニメっぽくて、めっちゃリアルベルとガストン~~~!って感動していました。とにかく完成度が高くて最高でした。
でね、町ベルのときはお人形さんみたいなキュートさがあったんだけど、黄色いドレスを身にまとった五所さんベルは打って変わって大人びて綺麗でまさにお姫様のようでした。雰囲気や佇まいの変化には私もドキッとしたし、黄ベルのほうが五所さんには凄く合っていて素敵。とっても煌びやかで、おしとやかに踊る姿も美しかったです。小柄だけどそれでも凄くしなやかに美しく佇む姿はベルそのものだったし、声も綺麗なので浄化されるような気持ちでした。
五所さんの歌声は凄く真っ直ぐで包み込むような優しさに溢れているので、聴きながらとっても包まれるような感覚になれました。とっても綺麗な歌声。そしてBOGでたっぷり踊っている姿を観られたのも嬉しかったな~。ニコニコに微笑みながら踊っている姿がとっても素敵で、小さい体を全身使いながら一生懸命ダンスする五所さんがとってもチャーミングで可愛かったです。キュンキュンしまくりでした。
まさか五所さんベルを観られるなんて思っていなかったから本当に嬉しかったです。とっても素敵なベルでした。歌も歌えるしダンスも踊れるしお芝居も上手だし小柄で可愛いし。Wキャストの平田愛咲さんのベルも気になっているけど、これまた違うタイプのベルなんだろうなーって思うといつか観られる日が来るのが楽しみです。まずは本命の五所さんベルをしっかり堪能できて幸せな観劇でした!
ビースト:清水大星
デビュー2日目とは思えないくらい凄く素敵なビーストでした!とにかく清水さんビーストは可愛い!こんなにもビーストに愛着が湧いたのは初めてかもしれません。癇癪の起こし方が野獣のような怖さではなくて幼稚で子供っぽくて、テンションの上がり方も駄々のこね方も本当に子供みたいで可愛かったです。こんな可愛い王子様がいてたまるものか!?って感じですけど、反則級に可愛すぎました。
凄くあどけなくて不器用で人との距離感の掴み方が分からなくて、本当に不器用さが凄く滲み出ていたビーストだったので、愛くるしい存在でした。同時にチャーミングでコミカルなので、ベルに頑張ってアプローチしようとするところはしょっちゅう笑いが起こっていました。丁寧な言葉遣いがとてもぎこちなくなるがゆえにちょっとネチネチしたオネエっぽい口調になったのも清水さんビーストのオリジナリティがあって良かったです。清水さんってこんな面白い人だったんだ~と新発見できた観劇でした。
その可愛さの一方で、お芝居の上手さにも改めて驚かされました。特に良いな~と思ったのが、図書館でベルが本の読み聞かせをしてくれているシーン。ベルが話す物語にいちいちリアクションをする清水さんビーストの健気さに胸を打たれたと同時に、テンションが上がりながら「しばし忘れさせてくれる!僕が誰か!」と言いかけて、それから嬉しそうな顔がだんだん憂いて「……いや、僕が今何かということを…」と溜めながら言ったのが凄く印象的でした。お芝居の緩急が凄く良かったポイントです。
清水さんビーストにとって、ベルと過ごす時間は自分が何者であるかを忘れさせてくれるほどにありのままの自分でいられるかけがえのない時間なんだなぁ…というのが伝わってくるお芝居でした。2幕の清水さんビーストはベルへの想いを自覚して、ウブながら初恋のために一生懸命頑張ろうとする姿も彼女との時間を大切に過ごそうとする姿も凄く素敵でした。
そして何より、声が良い…。清水さんの歌声は以前から素敵だなと思ってはいましたけど、ビースト最高じゃないですか。行きの電車の中でBBのCDを聴いていたんですけど、CD収録キャストの芥川さん(現・鈴木綜馬さん)の声に雰囲気似てるなーって思いました。だから余計に耳に馴染みやすかったかも。どのナンバーも最高でしたけど、やっぱり圧巻なのは「愛せぬならば」です。ラストに向けてどんどん盛り上がりを見せてくるところで歌う高音はしっかり音が出るし力強さもあるし、最後のロングトーンは伴奏が終わるまでずーっと伸ばし続けていて凄かったです。本当に圧巻でした。
いやー、多分出るんじゃないかなと思ってはいるけど新演出版の新キャストでのCDが欲しいですね。清水さんビーストの歌声はマジで残ってほしいです。とっても素敵でした。また聴きに行きたいくらいです。正直今回がデビューとは思えないくらい完成度も高かったので、とっても見応えがありました。素敵なビーストの誕生です。デビューおめでとうございました!
モリース:菊池正
菊池さんモリースはおそらく初めましてなんですけど、とっても優しいパパでした。優しいだけじゃなくて温かみも感じられて、ベルと慎ましいながら幸せな生活を送っているんだな~っていうのが伝わってくるモリースでした。
だからこそベルと一緒に歌う「二人で」のナンバーがカットされちゃったのがもったいないなぁ…。リプライズのほうは残っていたからそっちは菊池さんモリースが1人で歌っていましたけど、リプライズじゃないほうも五所さんベルと一緒に仲良く歌っている姿を観たかったです。
菊池さんはこれまで色んな役でお芝居もされてきているだけあって、お芝居上手ですね。モリースは出番が多いわけではないですけど、ベテランとして包み込んでくれるような寛大さと安心感があって、私自身安心して観ていられました。とても素敵なモリースパパに会えて嬉しかったです。
ガストン:金久烈
グヨルさんガストンは今回がデビューかしら。いやもうフォルムがそのままガストンなんですよ(笑)腕の筋肉あれ本物なのか…?ってくらいムッキムキで、まさにリアルガストンでした。筋肉質でムキムキなんだけど、身長は高くてスタイル良いしバレエもできるから動きは軽やかっていう、あまりにも芸術的なガストンすぎました(笑)
声はアニメに比べるとやや細めなのでなんとなくチャラめの男っぽさというかキザな感じが前面に出る印象がありましたけど、まあそれもガストンっぽいよなーって思うと愛しかったです。あとはグヨルさんの「ベル」の呼び方も「Bell」ってまるで英語で発音しているかのように凄く滑舌が良くて、そんなところもキザっぽくて良かったな。凄くグヨルさんのオリジナリティが出たガストンです。
酒場でのダンスは本当に圧巻だし、踊れるガストンって最高ですよね。マジでスタイルが良すぎるし脚も長いから、性格に難がなければ凄く良い男ですわ…。マグダンスも軽やかに披露されていて、なんというか…なんでもできちゃうパーフェクトっぷりが逆に鼻につきますね。それすらもガストンらしさがあって良かったです。あと、かなり自信家なので失敗を一生懸命隠そうとする姿もいじらしかったです。
ガストンを演じる俳優さんは毎回観るたびに再現度高いな!って驚かされるんですけど、グヨルさんガストンも再現度高すぎてビビりました。とってもかっこよくて素敵なガストンでした!
ルフウ:山本道
道ルフウ、ちっちゃくて可愛い!道は本当に可愛くてちっちゃいね…。五所さんベルと並んで同じくらいなのが本当に可愛すぎて、小動物すぎて最高でした。道ルフウ、歌も歌えるしダンスもしっかり踊れるから安定感しかありませんでした。ちょろちょろ動いているのも凄く可愛かったです。
ただ、ルフウというよりは『アラジン』のイアーゴに近いかも(笑)もうちょっと恰幅があってマヌケな感じが出るとルフウになるのかな。少しばかり賢そうな感じもあったから、イアーゴやなぁ…って思いながら観ていました。でも凄く安心して観ていられるルフウで、お芝居も上手だしコミカルな動きとかも面白いし、再現度はとても高かったです。グヨルさんガストンとの凸凹感も最高でした!
ルミエール:大木智貴
いやー、大木さんルミエールめちゃくちゃ良かったです…。元から顔がかっこいいからさ、そりゃルミエールは似合うよ。色男っぽさもしっかり再現しつつ、人をおもてなしするのが大好きなポジティブさというかおもてなし精神にもいやらしさがないし、その点もめっちゃルミエールそのもの。だからとにかく大木さんルミエールには心を鷲掴みされてばかりでした。あれはね、多くの人が大木さんルミエールに落ちますわよ…。
で、私がこれまで観てきたルミエールってどちらかというと大人の色気があってアダルティな印象があったんですけど、大木さんは若いのもあって青年ならではの性に突っ走る危なっかしさとバベットとの若さゆえのバカップルっぷりがかなり強調されていたように思います。その点はとても新鮮で良いなと感じたポイントでした。年齢と経験を重ねて演じたら大木さんルミエールもさらにアダルティな雰囲気になるんだろうなと思うとドキドキしちゃいます。
そして歌も上手だからすっごく安心して聴いていられました。ルミエールのビッグナンバーといえばBOGですけど、観ている私たちをも引き込んでおもてなししてくれるような語り掛ける歌い方にはキュンとさせられましたし、随所でウインクするのがまあずるい…。本当に色男すぎてかっこよかったです。お芝居をガッツリ観たのも今回が初めてでしたが、自然で凄く上手でした。ルミエールならではの軽やかさと、締めるところはしっかり締める重厚さの緩急も良かったです。すべてにおいて安心して観ていられるルミエールでした!
コッグスワース:吉賀陶馬ワイス
皆さんに「コッグスワイス」という愛称がつけられているワイスさんコッグスワース。確かにこれはコッグスワイスって言ったほうがいいですな(笑)うん、めっちゃワイスさんならではのコッグスワースだなぁって印象でした。ワイスさんって真面目過ぎないけどチャラくもない、凄く絶妙な立ち位置の俳優さんだなーっていつも思っているんですが、コッグスワースに関してもそんな感じがしました。
ただ、これまでコッグスワースってかなりベテランの方が演じている印象があったので、ワイスさんが演じると一気に若返りますね。なんなら大木さんルミエールと年齢近いくらいにも見えるし、ワイスさんは声も若いから、若めのコッグスワースな雰囲気がありました。だから、コッグスワイスさんは人生経験があるがゆえの物知りというよりは真面目で堅物だからこその物知りって感じかな。ちょっと変人なところは相変わらずです。ベルにお城の中を案内するときに拡声器を使って声を反響させながら案内していたシーンはめっちゃ笑いました(笑)
あと、1幕冒頭のモノローグの語りはワイスさんが担当されていました。CDでの低めの声の語りを聴きすぎたからワイスさんの高めの声の語りはとても新鮮でしたけど、滑舌も良くて聞き取りやすくて良かったです。ワイスさん歌上手いからコッグスワースがもっと歌うシーンあればいいのに~って思っちゃいますね。でも、大木さんルミエールとの組み合わせや掛け合いの雰囲気はそれぞれ若さがあるからか、戦友っぽさが感じられて素敵でした。大木さんルミとともにコッグスワイスさんを観られて良かったです!
ミセス・ポット:潮﨑亜耶
潮崎さんってお名前はなんとなく知ってはいましたけど、認識して歌を聴いたりお芝居を観たりするのは初めてでした。とても温かみのある声をされていて、ミセス・ポットの包み込んでくれるような雰囲気もしっかりと表現されていて凄く良かったです。ミセス・ポットって、ベルとビーストが踊るシーンでの「美女と野獣」を歌うこともあって非常に重要な役どころじゃないですか。だからとにかく歌声の温かみが凄く重要なんだろうなーって思うんですけど、潮崎さんの優しくて温かい歌声は聴いていて心がポカポカするような感覚になりました。だからすっごく良かったです…。
でさ、ミセス・ポットの衣装がめちゃくちゃ可愛いのよね。以前はもっと重厚感のある衣装でしたけど、今回は軽やかで明るめのデザインの衣装になっていて、凄く似合っていました。
また、ミセス・ポットはママでもあるので、チップに向ける表情であったり声色であったりにも優しさが感じられて良かったです。人間に戻ったときにチップを迎え入れる姿がとてもお母さんの優しさと温かさに溢れていて、本当に素敵でした。初めましてだからどんな感じなんだろうなーって不安も正直あったんですけど、とっても素敵なミセス・ポットで安心しました!
マダム・ブーシュ:戸田愛子
タンス夫人のお名前がマダム・ブーシュになっていて慣れない(笑)しかもマダム・ブーシュを演じるのが戸田さんって知ってどんな感じなんだろうって凄く楽しみでした。戸田さんは『オペラ座の怪人』のマダム・ジリーでしか観ていなかったので、あのミステリアスな戸田さんがどんなお芝居するのかなーって気になっていたんですけど、まるで同じ人とは思えないですね!?こんなに吹っ切れた戸田さん、あまりにも新鮮すぎて面白かったです。
私、前回の公演で観たときのタンス夫人が178cmの大和貴恵さんだったので、今回戸田さんのマダム・ブーシュを観たら「ちっちゃ!」って思っちゃいました。いや、大和さんが大きすぎたんだけどな(笑)ミセス・ポットの潮崎さんと並んでも同じくらいだったので、サイズ感がバグってしまって(笑)戸田さんマダム・ブーシュがミニマムに見えてとても可愛かったです。
吹っ切れたお芝居が凄く面白くて良かったんですが、マダム・ブーシュはコンクール?で歌った経験があるオペラ歌手とかなのかな。その設定なのに、せっかくその歌声を披露できるはずの2幕終盤の村人たちとの戦いのシーンがカットされちゃったから、今回の新演出ではほぼ歌声をじっくり聴ける瞬間がなくてもったいないな~って思っちゃいました。キャラ設定が活かしきれてないのが惜しいなと思った点です。だから、マダム・ブーシュに関してはお芝居メインかな。戸田さんのコミカルなお芝居、凄く良かったです。あと、衣装も可愛くなってて素敵でした。新しい戸田さんの一面を観られて嬉しかったです!
バベット:朴悠那
朴さんのバベットめちゃくちゃ可愛くてセクシーで素敵でした!前回観た荒木美保さんのバベットが大好きだったので朴さんのバベットどんなもんかな~って気になっていたんですけど、小悪魔みたいな可愛さとずるさがあってとにかく最高…。本当に可愛らしくて素敵でした。年齢も若いから、大木さんルミエールとも雰囲気がピッタリでお似合いなんですよね。若々しいバカップル、マジで最高でした(笑)
歌も上手だけどバベットが歌うシーン少ないよ~!ダンスも観たいのに少ないよ~!本当に贅沢なキャスティングだなって思います。そしてバベットも衣装がかなり軽やかになってとっても可愛くなっていました。朴さんしっかり着こなしていて可愛かったです。本当にキュートでセクシーで最高に可愛いバベットでした、観れて大満足!
まとめ
冒頭で色々書きましたし、自分としても期待値高すぎたのかなぁ…とちょっとショックを受けていたのは正直なところでした。元々大好きな作品だったから、自分の好きだったものとは大きく変わっちゃったし、それを受け入れるまでには確かに時間がかかるかもしれません。だけど、ちゃんとパンフレットにセットに関しても変更の意図が明記されていたことは私にとって救いでした。
なんでそうしちゃったんだろう…とネガティブに捉えるのではなく、「そういう意図があって今回こういう造りになっているんだね」と理解して納得できたから、私としてもそれなら意図を踏まえてもう一度ちゃんと観てみたいと思えたので、パンフレットをしっかり購入してちゃんと読んで良かったです(笑)
まあでも、自分が最初に抱いた感想って多分間違いじゃないのよね。自分はそう感じたっていうことは事実であって、意図を知ったり他の人の感想を読んだりすることで、自分が本来なんの情報も得ずに感じていたであろうまっさらなファーストインプレッションに少なからずの影響が出るわけですから。なので、自分が抱いた感想はしっかり大切にしつつ、それが作り手の伝えたいメッセージや意図とどこまで乖離があったのか、ある意味答え合わせができて良かったです。
だから次観劇するときはこの意図をしっかり踏まえて観たいなと思います。次のチケット持っていないですけど、いつか取れたら観に行きたいな。
とにかくどんなカタチであれ、再びBBを観劇できる日が来たことが嬉しかったです。舞浜に行けば、チケットが取れれば、またBBを観られるんですもんね。嬉しいな。ひとまず1年間のロングランは決まっているので、気長に待ちながら次の観劇を楽しみにしたいです!
私も仕事がこれから忙しくなるので、ひとまず観劇できて良かったです。またしばらく観劇できないし、もしかしたらこれが年内最後の観劇かもしれません。最後に大好きなBBを観ることができて幸せでした!
ぜひ皆さんも新演出の『美女と野獣』観てみてください!長々と書いてしまいましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました!
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