2023年7月27日マチネ 劇団四季『美女と野獣』@舞浜




美女と野獣
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キャストの感想

キャストの感想です!主に今回初見のキャストがメインです!

ベル:平木萌子

平木さんって『ノートルダムの鐘』の1枠さんだっけ?のイメージしかなかったんですけど、ベルがとてもお似合いで素敵でした。デビューされると知ったときから、絶対に素敵なベルだろうなと思っていましたが、いざ観たら朗らかさや聡明さがあってとてもおしとやかなベルだったので、凄くイメージピッタリ!何より愛嬌のある可愛らしい雰囲気や笑顔がとても素敵で、これはビーストも恋しちゃうの分かるな~って感じです。

表情もまるでアニメーションのようにコロコロと変わって、アニメからそのまま出てきたようなリアクションの多彩さは観ていてワクワクしました。特にガストンと接するシーンの表情の変化が良かったですね。

そして歌声がとても透き通っていて温かみもあって、包み込んでくれるような優しさも感じられて、素敵だなと思いました。ずっと聴いていたい美しさ。随所からベルの美しさや品の良さが感じられて、本当に素敵でした。何より、黄色のドレスを着た平木さんベルの美しさも圧巻。平木さんは綺麗というより可愛いお顔立ちではあるのですが、雰囲気も相まってとても美しさを感じられたのが良かったな。ベルというキャラクターとしての説得力がありました。

あと、チェンジ・イン・ミーで一瞬後ろを振り返る瞬間があって、モリースを見て「パパ」と言いながら温かな笑顔を向けていました。パパ想いな娘という設定にもとても説得力があって、とにかく終始素晴らしかった。本当に素敵なベルが誕生してくれて嬉しかったです。

ビースト:小林唯

今回の一番のお目当てでした。ちょっと観劇をお休みしていたタイミングでデビューしていたらしく、まさか唯くんがビーストデビューしているなんて知らなかったのでとてもビックリしました。正直唯くんって華奢なほうだと思うので、ビーストやるには小柄じゃないかな…なんて思ったりもしたんですけど、いざ観てみたらちゃんとビーストでさすがでした。

唯くんはもともと声低めですが、ビーストって多少声の補正もかかってると思うのですが、あの地鳴りのするような声を聞いた瞬間にこれ本当に唯くん!?と驚きました。全然唯くんとは思えないような声で、まさにビーストそのもの。迫力があって、でも確かにふとした瞬間に唯くんの声だなって分かるときもあって、ちゃんと唯くんの演じるビーストでした。

唯くんビーストの何が良いって、声色の使い分けです。1幕はおそらく補正がかかった淀みのある獣のような声色で人間離れした印象がありましたが、2幕は冒頭から補正が取れて唯くん本来の声に近い声色になっていました。そして、魔法が解けて人間に戻ると、唯くん本来の声からさらに高めというか明るめの声色に。この声色の変化は、まさにビーストがベルに出会って恋をしていく過程でどんどん野獣から人間らしさを取り戻していく変化が伝わってきて、凄く良かったです。

唯くんはもともとお芝居上手だなと思っていましたが、ビーストの変化をこうやって演じていくのか~というのは新たな発見で面白かったですね。ベルを行かせてしまったときの寂しそうなお芝居も、これまでの我の強さからは考えられないような弱さを見せていて、緩急があって凄く良かった。唯くんのお芝居の解釈とても好きでした。

あと、ビーストは癇癪持ちでちょっと子供っぽい一面もありますが、唯くんはベルを食事に誘うときの「よろしくお願いします」をごにょごにょ言う感じだったのが可愛かったです。清水大星さんビーストはめっちゃ子供っぽい駄々のこね方をしたりしてて可愛かったのですが、唯くんビーストは駄々をこねるというよりちょっと素直になれないような演じ方で、それぞれに魅力があって素敵でした。

何より、王子に戻ってからの唯くんのイケメン度合いが半端なくて…。ちゃんと王子!って感じのルックスがたまらないですね…。唯くん、私と同い年なんですけど結構幼さの残る顔立ちなので、成熟した男性というよりはまだ若さのある王子だな~って感じで凄く新鮮でした。平木さんベルもとてもフレッシュだから、なんか若い男女のカップル誕生でお似合いだったしビジュアル最強だったしで、とにかく良かった…。かっこいいんだけど可愛い。ちゃんとビーストの子供っぽさが受け継がれているというか、あどけなさのあるルックスが本当に可愛くて…。王子なのよ、ちゃんと王子なの…。

私がこれまで観てきたビーストってもう少し年齢層高めの方が多くて、王子は王子だけど成人した大人の王子っていう印象だったから、唯くんビーストの幼さのある若い王子って本当に新鮮でビックリしました。人間に戻った直後の髪が長い唯くんはちょっと見慣れなさもあったけど、そのあと髪縛って登場してきたときのキラキラ感はヤバかったですね…。この唯くんを観たいがためにBB通いたいくらい、あまりにもルックスが好みでした(笑)

今回一番のお目当てというだけあって期待値がとても高かったのですが、期待をはるかに超えるくらい素敵なビーストでした。なんだかんだで唯くんは裏切らないな…。実力があるし、やっぱり上手いわ。観られて大大大満足です!デビューおめでとうございました!(遅)

ルミエール:岩崎晋也

岩崎さんルミエールって今期でデビューですかね…?以前もやったことあるのかしら。岩崎さんルミなんて今回が初めてとは思えないくらいしっくり来すぎていて、色気もあるし歌も上手いしお芝居も上手いし、危険な香りがする感じがたまらなくドキドキしました。

前回は大木さんルミだったのですが、色っぽさはあるけど同時に若くて爽やかなのでとても純愛っぷり?が感じられたんですよね。なので、岩崎さんルミの大人な男性らしい妖艶さはまさに「火遊び」をするルミエールって感じで凄くハマっていて良かったです。

コッグスワース役のワイスさんとも見た目の年齢が近しいのもあって、同志らしさが感じられてバランスも良かったように思います。大人な岩崎さんルミとコッグスワイスさん、そして若い唯くんビーストの構図がとても良かった…。アニメの年齢設定は知らないですが、大人の召使に囲まれている王子の構図にとてもそっくりで個人的には凄くしっくり来ました。

岩崎さんの爽やかな役って久々だったので、優しくて紳士的な岩崎さんを久々に観られて嬉しかったな。長年の貫禄もついて、とてもリーダー気質のあるルミエールでした。観ていて非常に頼もしかったです。岩崎さんルミも観たかったキャストの一人なので、大満足でした!

マダム・ブーシュ:秋山知子

秋山さん、むしろミセス・ポットできるんじゃ!?!?って感じでしたけど、マダム・ブーシュで観られたのも嬉しかったです。秋山さんの包容力に溢れた歌声とても好きなので、ちょっとでも歌声を聴けて嬉しかった…。でも、マダム・ブーシュって凄い歌手だったという設定は本編で何度も出てくるわりに、実際に歌うシーンが少ないのとてももったいないですよね。

それこそ秋山さんがマダム・ブーシュを演じるんだから、もっと歌う場面増やしてもいいじゃない!って思っちゃいました。旧演出のお城の襲撃シーンでマダム・ブーシュ(旧演出ではタンス夫人だったかな?)の歌唱シーンもちょっとですけどあったので、最大の見せ場であるシーンがカットされちゃったの本当にもったいない…。凄い歌手だったことを本編で歌うことで説得力持たせられるはずだっただけに、なんだか切ない気持ちになっちゃいました(笑)

秋山さん、歌はもちろんですけどお芝居もすっごく上手なのでとても見応えがありました。秋山さんと早水小夜子さんってどことなく似た雰囲気を個人的に感じているんですけど、母性や包容力に溢れていてとても優しく温かく包み込んでくれるような感じが好きなんですね。マダム・ブーシュはミセス・ポットとはまた違った役どころですが、まさにミセス・ポットのように優しく包んでくれる温かい女性で素敵でした。大好きな俳優さんなので、役付きの秋山さんを久々に観られて嬉しかったです!

まとめ

全然回数観てない作品は感想も浅くて深いこと書けませんね…。でもね、今回観たことで感じられたことや再認識したことは本当にたくさんあって、個人的にはとても充実した観劇ができました。

座席に関しては恵まれなかった部分もありましたけど、この2時間はまさに夢の国にいざなわれたような没入感があって非現実的な時間を楽しむことができたような気がします。BBってアニメからそのまま飛び出したようなキャラクターの再現度が高い点が非常に好きで、今回はキャラクターに注目して観られたおかげで、まるでリゾートでキャラクターのグリーティングを体験しているようなそんな感覚で観劇できました。距離が近いっていうのも手伝った結果だと思います。

終演後、体がバキバキで疲労感もエグかったのでしばらくアンフィシアターの最前列には座りたくないなと思いましたけど(笑)でも、とても素敵な観劇ができたし、素敵なキャストの皆さんのお芝居をたっぷり堪能出来て嬉しかったです。

なかなか贔屓が出ていると他の作品を観に行く機会がないので難しいんですけど、贔屓が出ていないときは色んな作品や色んな俳優さんに触れてたくさんの刺激を受けたいと思います。とりあえずようやく2回目観れて良かったです!

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