2021年12月22日ソワレ 劇団四季『ロボット・イン・ザ・ガーデン』初日




ロボット・イン・ザ・ガーデン
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ゆうき
ゆうき

ついに新演出版開幕です!

日時:2021年12月22日ソワレ公演
場所:自由劇場
座席:S席2階2列9番




はじめに

ついに『ロボット・イン・ザ・ガーデン』が再び東京に帰ってきました!しかも今回は前回とガラッと演出が変わった新演出版です。そして今回からは新キャストも登場して、前回とは大きく異なったロボットカンパニーの勇姿を見届けることができそうですね。ということで早速初日を見届けてきました!

なんだか前回以上にチケ難で全然手に入らないし、岡村美南さんも今期からエイミー役として稽古に参加されていたのでデビューは絶対に見届けたいんだけどマジでチケットを取れる気がしません。それこそ平日に突然デビューとかなったら確実に観られないから早いところスケジュール出てほしいなぁ…。

そして世間はクリスマスも近いということで、タングもなんとサンタさん仕様に~~~!めっちゃくちゃ可愛すぎてヤバいですね!着させられてる感満載のタングが愛しすぎました。

ということで、今回は前回公演との変更点や新キャストの感想を中心にレポしていこうと思います。ぜひぜひ最後までご覧くださいませ!

総評

全体の感想です!

キャスト:★★★★★
座席:★★★★★
全体:★★★★★

上演時間が前回から5分短縮されたので微々たる変更なのかなぁ…と思いきや、結構ガラッと変わっていました。特に変更が大きかったのは1幕。冒頭の「Lise!」は新しい歌詞が追加されていたものの、全体的にカットされた歌詞も多く短縮版になっていました。馴染みのあったメロディも一部変更になっていたので、ベースは同じ曲だけどまるで違う曲でした。

1幕は曲が短くなったものが多くなっていたので、それに伴い歌詞が一部カットされていたり演出がちょこっと変わっていたり…。エイミーが家を出て行ってしまった直後に歌うベンのソロナンバーは丸ごとカットされてしまいました。前回公演ではあのナンバーでベンが家族を失った悲しみに暮れて沈んでしまいそうになりながらも奮起して旅に出かける決意をする…といった描写がされていたので、今回からは曲が全カットになったことでただセリフだけで紡がれていく(しかも短縮版)のが納得いかないというか。

ここってどうしようもなかったベンが悩んで、葛藤して、決意するという起承転結の大きなポイントになるところだと思うので、正直カットしないでほしかったな~と思いました。そのためか、ベンの気持ちの変化や成長といった部分がさらっと流れるような印象を受けて、ベンに対して人間味を感じにくくなったのが正直なところです。

同じくタングも最初から結構流暢に喋っていたので、これも意図的なものだとしたら、ベンとタングの旅を通して描かれる成長や感情の変化というものがかなり薄らいだ演出になったんじゃないかな。「そこカットしなくていいのに!」と思う重要なシーンや歌詞が削られ、一方で「あ、そこは変えないんだ?」という部分は残したままで、1幕に関しては演出変更によって置いてきぼり感を食らいながら観ることになってしまったのでちょっと気持ちの整理がつかなったのが正直な感想でした。

「人間もやり直せる」とか「人生は変えられる」とか、そう感じる大きなきっかけを与えてくれるシーンこそ駆け足になってしまった演出は、この作品の魅力を少し削いでしまっているんじゃないかなとも思います。確かに前回公演は3時間と長かったし旅の途中の出来事も丁寧に描いていたから冗長な部分もきっとあったと思うんですが、あれだけ丁寧に描いたからこそ最後にベンとタングが成長した姿に感動したんじゃないでしょうかねぇ…。うーん…ねぇ…。

逆に大きく演出が変わらなかったナンバーは1幕だと「ベンの朝」「ふたりのことば」「サンフランシスコAM4:00」「Free Free」「砂の街のカイル」、2幕だと「Gift」「至高の砦」「ロボット・イン・ザ・ガーデン」「ロボット・イン・ザ・ガーデン(リプライズ)」くらいじゃない…?他のナンバーも歌詞は変わらないけど演出が変わったとか、微々たる変更はあったんですけど、全体的に大きく見直しが入った印象です。

私が気付かないだけで変更入っていたのかもしれませんが、とりあえずこんな感じでした。演出変更に対する不満は挙げたらちょっとキリがないのでこの辺にします…。前回公演に思い入れがあるからこそっていうのもあって、変わることは決して悪くないと思っているのですが、ただただ「カットしないでほしかった」じゃなくてちゃんと理由があってこそそう感じているので、余計に気持ちを整理しづらいところではあります。

でも、決して悪いことばかりではありません。1幕2幕通して、新たに追加されたセリフがいくつかあって、そのセリフを入れたことで前後の文脈が分かりやすくなった瞬間もたくさんありました。だからちゃんとブラッシュアップされているんですよね。2幕は1幕ほど大きな変更点はなかったのですが、前回公演で五十嵐春さんが歌っていた「地上の星雲」は今回から色んな人が歌い継ぐような形で歌っていて、サビはほぼ全員登場して自分の両手を広げると星がキラキラと光って、まるで人の命を星にたとえたような演出になっていました。

この演出変更によって、ベンの言う「みんなみんな、生きている光だ!」というセリフに説得力が増したと思います。しかもね、エイミーもその場にいるんですよ。めっちゃ沸きました。遠く離れているけど、エイミーも生きているんだよね…。同じ空の向こうで繋がっているんですよ。それがしっかり伝わる演出になっていたので、このナンバーの演出変更は個人的にめちゃくちゃ好きでした。

その直後の「ラストリゾート」もかなりブラッシュアップされていて、前回演出では男性3人だけのダンスでしたけど今回からは女性陣3人も加わっての賑やかなダンスになっていました。エイミー枠が着ていたI LOVE PALAUのTシャツが普通のアロハシャツに変わってしまっていたのは非常に残念なんですけどね!!!でも女性陣マジで可愛かったから問題なし!!!

それで言うと、全体的に縮小されてカットがかかってセリフが減ってしまった人もたくさんいる中で、エイミーはむしろ出番もセリフも増えていたので凄く嬉しかったです。確かに前回公演ってベンたちの側面ばかりが描かれるのでなかなかエイミーがその間どう過ごしていたかが分からなかったんですよね。別にエイミーの新規描写が増えたわけじゃないんですが、エイミー枠の出番が増えたという意味では、エイミーもベンとタングの旅を見守る一員になったんだと思います。

エイミーとして、というよりは他の役で登場する回数がかなり増えました。一番衝撃的だったのは1幕ラストの「地平線を目指して」。前回公演ではここにエイミーは登場していません。ですが今回はリジーの博物館のシーンで登場したサングラスをかけた貴婦人として、このナンバーで再び登場していました。なんなら一瞬ですけどセンターに来てバリバリ目立っていました(笑)しかもゆきみさんが結構やりたい放題なので動きも面白くて、上手の端っこのほうでタバコも吸ってました(笑)衝撃が大きすぎますわ…。え、これをのちのち贔屓もやるんだよね…と思ったらめっちゃテンション上がりました(笑)

なのでこのナンバーでの出番がまるっと増えたし、先述したように「地上の星雲」にも登場するようになったし「ラストリゾート」は1曲まるまる登場してバリバリ踊るようになりました。エイミーの優遇され具合がヤバい。神。

エイミー推しとしてはかなり嬉しい演出になっていたので大満足。全体的に大きく変更はありましたけど、でもこの作品が持っている温かさとか優しさは不変でした。今回は2階席からの観劇だったので少し俯瞰で観ることになって物語にガッツリ入り込むことはできなかったのですが、でもやっぱり凄く素敵な作品っていうのは変わりませんでした。本当に素敵な作品です。

とりあえずナンバーごとの簡単な演出変更だけまとめときます。

「Rise!」⇒「今日も明日も」にタイトル変更。歌詞変更。リズム変更。一部カットシーンあり。全体的にガラッと変わってまるで違う曲の印象。

「冒険の旅へ」⇒ベンのソロナンバーはまるごとカット。

「Void!」⇒「仕事をくれよ!」にタイトル変更。歌詞変更。リズムも変更。

「ラブ・ダイバー」⇒一部カット?短縮されたっぽい。

「ロボット・イン・ザ・ガーデン」⇒一部カット。ラスサビまるごとカットだった気がする。

「夢見るマシン」⇒短縮された気がする。

「地平線を目指して」⇒演出変更。エイミー枠登場。

「TOKYO ELECTRIC TOWN」⇒なんとなく短くなった気がする。

「絆を信じて」⇒ラストの「進めばいい」の歌詞が「進めるから」に変更。

「地上の星雲」⇒全員が歌うverに演出変更。

「ラストリゾート」⇒女性陣が全編にわたってダンスに参加。全体的に演出変更。

こんな感じ…?すっごくざっくりした書き方ですみません(笑)なんとなーく短くなったなぁ…って感じることが多かったので、次回観たときにまた注目してみようと思います。まあ、新演出初見は衝撃を受けることが多いと思うんですけど、これも見慣れていけばどんどん見えてくるポイントや気付けることがあると思うので、今回の感想だけで判断はしないようにします。

まあね!岡村美南さんのデビューも控えていますから!たっくさん通うことになると思いますし、今期のロボットも全力で楽しんでいきたいです。そしてオリキャスの安定感と新キャストの新鮮さとで新しいロボットカンパニーの門出を見届けられたので、凄く良かったです。贔屓含め、まだデビューしていない人たちが加わってくるとどんな感じになるんだろう~っていうのも今からすっごく楽しみです!

ということで、結構思ったことをつらつらと書いてしまいましたが、あくまで私の感想なので悪しからず。今期ロボットも面白いことは間違いないですし、素敵な作品であることに変わりはありません。だからぜひ皆さんも実際に観てみてご自身で感じたことを大切にしてほしいです。とにもかくにも素敵な初日だったので、観に行けて良かったです!

NEXT>>キャストの感想です!

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