2022年9月17日マチネ 劇団四季『ロボット・イン・ザ・ガーデン』@金沢




ロボット・イン・ザ・ガーデン
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ゆうき
ゆうき

山下さんベン×ミナミー再びです!

日時:2022年9月17日マチネ公演
場所:北陸電力会館 本多の森ホール
座席:S席1階B列49番




はじめに

興奮冷めやらぬ金沢公演1日目に引き続き、2日目も観劇です!ソワレ観終わったばかりでマチネだからマジで余韻に浸っている暇がねえ…。田邊真也さんベン×岡村美南さんエイミーがあまりにも良かっただけに、もっとこの余韻に浸らせてくれぇ~~~って感じです。

そんなことを言いつつも今回は久しぶりに山下啓太さんベン×岡村美南さんエイミーが観れるの嬉しくてワクワクしていました。2日間で2人の夫から愛されるミナミーを観れるの幸せすぎません???最高なんだが????

しかしながらせっかく北陸来ているのに、ブログ更新やら仕事やらで一切観光する時間ないの草です。いや、基本的に観光はあまりしないんですけど、それにしてもホテルにこもりっきりなの笑いますわ。ちゃんと観光しようね。富山はね、1日目のうちに行きたいところ行ってきたからあとでまとめて備忘録として残しておきます。

ひとまず2日目も楽しんできましたので、レポしていきますわ。ぜひぜひ最後までご覧くださいまし~!

総評

全体の感想です!

キャスト:★★★★★
座席:★★★★★
全体:★★★★★

1日目とキャストが大きく変わったので全体の雰囲気もかなり変わりました。プリンシパルで言えばベンとボリンジャー(とタング)が変わって本当にガラッと変わった印象です。特にベン変わるとかなり違いますね。3月21日ぶりの山下啓太さんベンだったので、すっごく楽しみだったんですよ。1日目は田邊さんベンを観たばかりだし。

しかしながら、面白いほど山下さんベンのお芝居が以前とは違っていたのでビックリ。子犬のような可愛らしいベンをイメージしていたから、まるでそんな雰囲気がない自立した男性になっていて衝撃を受けました。あれ、山下さんベンってこんなだったっけ…?と。だから同時にミナミーとの掛け合いの雰囲気もガラリと変わりました。岡村さん自身は大きくお芝居を変えてきているわけではないんだけど、東京・京都と続いてきた2人の関係性はまた別のものへとカタチを変えていたような気がします。

以前は共依存のような感じで、お互いに相手がいないとダメじゃーん!っていう雰囲気があったんですけど、今回はそれぞれが自立しているというか混ざり合っていない関係性だったんです。同じ家にいるけど心は別居状態みたいな。田邊さんベン×ミナミーのときよりは距離が近いですけど、それでもやっぱり山下さんベンのほうが他人をシャットアウトしている感じはありました。殻に閉じこもってたね。

完全に私の中では最後に観た京都公演のイメージがそのまま残っていたので、それを期待していた部分があったんです。でもガラッと変わっていたからマジでビックリ。山下さんベン、とっても大人になっていました。ゆきみさんと組んだことが大きく影響しているのか、それとも半年間の中でブラッシュアップしていった結果なのか、それとも田邊さんベンの影響を受けて変化をつけたのか…。私の知らない山下さんベンがそこにいた…って感じです、本音を言えばちょっと寂しい。

だからミナミーとしても「私がいなきゃだめでしょ!」っていうスタンスではなかったですね。ただただ彼が自信を持って、自分自身と向き合うようになってほしいという願いが大きく前に出ていた気がします。だけど、寂しさはすっごく感じていたと思うの。だってベンに離婚を告げるとき、泣いていたんですもの。

好きだったはずの彼が変わってしまったことの寂しさとか、自分という存在の必要性がないのではということの虚しさとか、想いが伝わらないことの悔しさとか色んな感情でいっぱいだったと思います。より一層、前回公演のときよりもすれ違ってしまっている感じが強調された夫婦仲でした。冷め切っていたというより、お互いに一方通行な感じ。だから凄く観ていてつらかったです。

まるで子供みたいに可愛らしい恋愛をしていた2人だったけど、半年間のうちに大人になってしまったんやな…。もしかしたら2幕で子犬みたいな山下さんベンが戻ってくるかもしれないってちょっと期待した部分はあったんですけど、結論から言うと最後まで凄く大人びていて自立したベンになっていましたわ。でもね、その分ミナミーがすげえ可愛くなったんですよ。以前は精神的なバランスとしてミナミーが完全にベンを世話して甘やかしている状態だったけど、今回観てみたらかなり対等なバランスになっていました。だから、バランスは凄く良くなったんだと思います。

ただね、以前のような可愛らしさのある姉さん女房と子犬系年下夫の構図が大好きだったからちょっと恋しいです。また会いたかったよ、尻尾ブンブン振ってるワンコ系山下さんベン。まあね、そのときしか観られないお芝居ってやっぱりあるし、あの頃のワンコみたいな山下さんベンがもう戻ってこないとしても私の思い出の中で生き続けるからさ…。いや、今回の大人びた山下さんベンもめちゃくちゃ素敵でしたわよ。マジで。

先入観を捨ててまっさらな状態で観劇するのって本当に大事なんだと思います。私は今回の山下さんベンの成長っぷりに寂しさを感じてしまってなかなか受け入れられなくなってしまった瞬間があったので、期待とか先入観とかそういうのはいったん捨て置いてゼロベースで観劇しなきゃな…と反省しました。1幕がそうだったから、2幕はちょっと意識した(笑)

でも、やっぱり岡村さんとしても山下さん相手だとやりやすいんだろうなっていうのは伝わってきました。変な緊張感はなく、比較的伸び伸びとお芝居していた印象がありました。山下さんのお芝居は大きく変わっていたからそれに合わせた部分も多々あったと思いますが、それにしてもかなり柔軟になっていました。そしてなんだかんだ言いつつ、やっぱり山下岡村チェンバーズ夫妻は最高ですよ。しっくり来ましたもん。

久しぶりの共演?なのもあるし、お互い回数重ねていけばまた感覚掴んでいってさらに息の合った掛け合いするんじゃないかな。今後が引き続き楽しみです。

そして今回はとにかくトラブルやらハプニングが多かったです。まず1幕冒頭の「ふたりのことば」で岡村さんが「心が軋むの」の歌詞を「心がちぎれそう」と歌ってしまいました。ここはそんなに大きなミスでもないので違和感もないし、気付かなかった人も多いんじゃないかな~。

続いてミナミー。「Free Free」でバスタオルをバサァとやって床に落とすところで、後ろの髪をまとめているところにバスタオルが引っかかっちゃったんですよね。「羽ばたけるの~自由に~」って本来なら両手を広げて羽ばたく仕草をやるやつは、バスタオルを取るのに時間取られちゃってできませんでした。こういうこともたまにはあるさ、ドンマイ…!

で、マイクトラブルがヤバかったのがリジーの部屋のシーンです。ここのやまはるさんのマイクがトラブってしまい、とにかくノイズを拾いまくっちゃっていました。なかなか修正もできなくて、今回座った席が上手サイドだったので下手側の舞台袖で「リジーのマイク」みたいなことが書かれたカンペが出されているのを見てしまいました。本当にずーっとノイズが響いている状態だったので、私も一切観劇に集中できなかったです。

ちょうどデイブとブライオニーの結婚記念パーティーが下手側で始まったときに多分調整をかけて、次のシーンからはノイズが消えていました。ひとまず安心ですけど、こういうトラブルは舞台上ですぐ修正かけられるものじゃないから難しいですよね~。本当にヒヤヒヤした瞬間でした。

あとは2幕のパラオのシーンでまちまりさんのイヤリングが客席に吹っ飛んでしまいました。ちょうど私が座っている上手ブロックの前方に落ちたんですけど、これなぜか終演後消えていたんですよね…。お客さんが持ち帰っちゃったのかな。カテコのときには確かに落ちてたの見かけたんですけど。これこのまま見つからなかったら、次回以降どうなっちゃうんですかね。心配です。

他にもちょこちょこあったかな~って感じですけど、ひとまず大きく目立ったのはこの辺です。続くときはトラブル続くんですよね~。本当にヒヤヒヤしっぱなしの公演でした。

でもそれを含めたとしても凄く素敵な公演だったことは間違いないです。三連休なのもあってお客さんが凄く多くて温かくて笑いもよく起こって、とにかくアットホームな公演でした。私の席もサイドはA列が空席だったので実質最前列で観やすかったです。サイドとは言ってもセンター寄りでしたし、ミナミーの表情も堪能しやすい席だったので最高でした。

細かいところも書いていきます。

まちまりさんブライオニーとツェザリさんデイブの朝のやりとり。ツェザリさんデイブがまちまりさんブライを抱き上げるとそのままその場で1回転していました。そして下ろしたらちゅっちゅして、そしたら次はまちまりさんブライがツェザリさんデイブにぴょんと飛びついて抱きついて脚をツェザリさんデイブの腰に巻き付けていました(笑)朝からイチャイチャしすぎで可愛すぎです。スキンシップが激しすぎる(笑)めっちゃ面白くて可愛かったです。

あとはマイクロンシステムズのシーン。今回から塚田さんが戻ってきたので、塚田さんと帯津さんのやりとりをまた観ることができて嬉しかったです。相変わらずツルツルーってやるタングの真似をしたがる塚田さんを咎める帯津さん。ツルツルーをやりながら上げた塚田さんの足を帯津さんが掴むので、解放された塚田さんが体が固まっちゃったのか腰を痛めていました(笑)この2人のやりとりも相変わらず可愛かったです。

ひとまずこんな感じかな。他にもたくさんあったと思うのですが、時間がないのでこんな感じにしちゃいます!

とにかく今回は久しぶりの山下岡村ペアを観れたことが何よりも大満足です。前回と大きく違った雰囲気や関係性に戸惑いはあったものの、やっぱりこの夫婦最高と思えるようなラストだったので個人的には安心でした。こういう変化や成長を楽しむのも生の舞台ならではですもんね。組み合わせならではの化学反応も舞台の醍醐味だし、私の中で感じたことをもっと咀嚼して理解につなげていきたいなと思いました。

今回も無事に幕が開いて幕が下りて良かったです。トラブルは多かったですけど、本当に最高の観劇ができました!観に行って良かったー!

NEXT>>キャストの感想です!

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