2020年9月6日マチネ 宝塚月組『WELCOME TO TAKARAZUKA-雪と月と花と-』『ピガール狂騒曲』@兵庫




宝塚:月組
この記事は約16分で読めます。
ゆうき
ゆうき

初めての宝塚観劇です…!

日時:2020年9月26日マチネ公演
場所:宝塚大劇場
座席:2階A席9列62番




はじめに

ついに…宝塚に手を出してしまいました。私の性格的に「観たら絶対にハマる」と周りから言い続けられていて、自分でも観たら絶対にハマるのは間違いないと思っていたのであえてずっと遠ざけていたところもあります。しかし、今回ついに意を決してチケットを取ってしまいました…。

正直宝塚のことは何も分からないですし、誰がトップでとかヅカ用語とかそういう基本的なことも一切知らない初心者でした。だからこの日の観劇のために、最低限の勉強だけはしていざ宝塚大劇場へ。

駅周辺には宝塚の像だったり階段だったり…色々とあって、街全体が宝塚歌劇団仕様になっていて心が躍りました。

劇場の隣にあるロッテリアに入ったら、壁一面にジェンヌさんのサインやポスターが飾られていて「さすが~」ってなりました。ファンにはたまらない聖地ですね。

そして、本物の宝塚大劇場!

歴史を感じられる建物の雰囲気、そして中に入った瞬間に宝塚一色に染まる美しくて豪華な内装。

このピアノは音楽が流れていて、開演前と幕間、終演後とですべて流れる音楽が異なっていました。こういう細かな演出もさすが宝塚だなぁ…という気持ちです。本当に異空間でとても楽しかったです。

めっちゃ引きだけど、出演者の方々のスチール写真が並んでいました。誰が誰だかさっぱり分からない状態だったけど、皆さん顔がイイ…。

そして今回は106期生の人たちにとって初舞台となったそうです。こういう習慣とかも宝塚独特だなぁ…と思いましたし、公演中には106期生を代表して2名から口上がありましたし、ようやく舞台に立てて良かったね~という気持ちで温かく見守ることができました。

さて、ずいぶんと長くなりましたが初めてながらにしっかりと観劇してきたので拙い部分はありますがレポしていきます!

2部構成だったのですが、1部に関しては日本舞踊の知識とかもほぼないのでキャストの感想は2部の『ピガール狂騒曲』をメインに書いていきます!各演目ごとの感想はのちほど!

総評

全体の感想です。

キャスト:★★★★★
座席:★★★★★
全体:★★★★★

初見ですしキャストにこだわりとかはまったくないフラットな状態だったので、そういう意味でもまんべんなくどのジェンヌさんも堪能できたと思います。その中で自分が気になる方を見つけていく…というのも、凄く久々で楽しかったです。やはり宝塚はジェンヌさんの煌びやかさと美しさは格別でした…。かっこいいし美しいし、観ていて夢の世界に誘われてしまうかのような幻想を抱かせてくれる魔法にかかったみたいです。

四季と大きく違う「スター制」のシステムも、なんかすっごく面白かったです。トップの方々が出てくると拍手が起こったり、トップをとにかく際立たせる演出だったり…そういうのもよりトップの方が魅力的に見える魔法なんだなぁと思いました。その一方で、今回初舞台を踏んだ106期生たちが初々しくて、それでも一体感は素晴らしくて…ベテランさんと新人さんが1つになって舞台を作り上げていきながら歴史を刻んでいくっていう、その独特の演出やシステムも観ていて凄く面白くて新たな発見と刺激がありました。

座席に関しては2階席のやや上手寄り。大劇場だから舞台との距離遠いかなと思ったのですが、銀橋もあるおかげかとても近く感じられました。見切れもあまりないですし、全体的に観やすかったので大満足です!これがいつしか役者さんの表情を観たい…となっていって、だんだん席にこだわり始めるのかもしれませんけど(笑)初心者なのもあって周りに身を任せる感じで観劇できたので、むしろこの席で5,500円って安いなぁ…と思うくらいでした。

総合的な感想としても、とにかく宝塚の独特のシステムやファンの一体感などあらゆるものに圧倒され続けた3時間でしたが観劇できて良かったです!2部に関してはストーリーも分かりやすくて、初心者の私でも充分に楽しめました。あとはこれでジェンヌさんを判別できるようになるともっと楽しいんだろうなと思います。でも初観劇にこれを選んで良かったと思えたくらい、凄く素敵な宝塚観劇ができて最高に幸せです!

キャストの感想

気になったキャストの感想を書いていきます。

ジャック・ヴァレット:珠城りょう

トップスターさんだったので1部でも2部でも唯一判別できたのは珠城さんだけでした。長身でスラっとしたスタイルで鼻筋も高くて、男役としても凄く素敵だけどどこか可愛らしさのある顔立ちも特徴的で、とってもキラキラしていました。ずば抜けて声が低いわけでもなく、ルックス的にも声質的にも凄く中性的な感じだったので、男装をすることになった女性という役どころにも凄くフィットしていたと思います。

トップというとキラキラしすぎて誰も近寄れないようなオーラを放っているのかなと思ったのですが、珠城さんは良い意味で親近感があって馴染みやすくて周りに上手く溶け込んでいて、だけど独特の魅力で人を惹きつけるほどのオーラがあって…と本当に不思議な方でした。優しそうな顔立ちとその甘いマスクでガブリエルの心を一気に掴んでしまうのも納得です。

ちょっと滑舌が危ういかなと思う箇所はいくつかありましたけど、これも声質ゆえのものなのかな?そこだけは若干気になりましたが、全体的にやはり見せ方だったり立ち居振る舞いだったりがトップの方ならではで、ついつい目で追ってしまうほど素敵な役者さんでした。

そしてピガールでは2役を演じていらっしゃって、顔が瓜二つの兄と妹をそれぞれ演じ分けられていたのですが、ジャックが中性的に見える一方で兄のヴィクトール・バーレンベルクを演じる際には低めの声でザ・宝塚っていう感じの声の出し方をされていたので「演じ分けゆえのあのお芝居だったのかー!」と納得でした。素晴らしい…。わざわざ着替え直して大変だったと思いますけど、しっかりシーンごとに演じ分けをされていたので観ているこっちも混乱せずに観ることができました。

しかし!!ラストでジャックとヴィクトールが同時に登場してきたんですよ…珠城さんが2人出てきた…と思ってしまって、一体何が起こったのか分かりませんでした。珠城さんがジャックを演じていらっしゃって、ヴィクトールはそのときだけ別の誰かが…っていうことだと思うんですけど、パンフにも名前載ってないし初心者の私が判別つくわけもなくて、一体あのシーンで誰がヴィクトールを演じていたのって凄く気になっています。分かる方がいたらぜひ教えてください…。

とにかく、珠城さんのキラキラしたオーラだったり顔の良さだったりにひたすら魅了され続けた3時間で、パレードでも大きな羽をつけて登場されたときのオーラは本当に凄いなぁ…と思いました。素敵なトップスターさんで宝塚デビューを飾ることができて嬉しかったです!

ガブリエル・コレット:美園さくら

トップの娘役さんで、1部では正直見分けがつかなかったので分かりませんでしたが2部のピガールで一気に心を奪われました…。まず顔がイイ。鼻筋が通っていて凄くお綺麗ですし、ガブリエルの衣装も相まって凄く洗礼された佇まいで、もうあっという間に虜になりました(笑)

綺麗な女性に目がないので、美園さんマジでお美しすぎてたまらなかったです…。くわえて喋り方もすっごく独特だなぁと思って、クセがあると言えばクセがあるのかもしれませんが、その喋り方も好きでした。自信に溢れているというのか、お高くとまっているというのか、貴族ってこんな感じの喋り方してそうだよな~っていう感じの喋り方で上品でありながら芯がある声で、聞いていて聞き惚れそうになってしまいました。セリフも聞き取りやすいし、決して高すぎず低すぎずの心地よい声も本当に素晴らしかったです。

何よりお芝居がとっても上手!喋り方もお芝居の1つだと思いますけど、ガブリエルという自立したくてたまらない女性の強さとか内面から染み出る美しさがお芝居を通して伝わってきて、同時にジャックと出会って恋をしてしまうことで揺らぐ心の変化とかも凄く繊細に演じられていて、ただひたすらにガブリエルを応援したくなりました。凄くプライドが高いように見えて隙だらけなのも危なっかしくてキュンとするし、これがトップか……と納得しかしないようなオーラを放っていて、見事に心を掴まれました。最高に好きでした…。

歌声に関しては娘役ってソプラノのイメージがあったのですが、結構低めの声で歌われるところもあってそれも凄く良かったです。歌も上手!とっても素敵なトップの娘役さんに出会えて幸せです。

シャルル・ジドレール:月城かなと

フォロワーさん何人かにオススメされていた月城かなとさん!実際に公演が始まってみると舞台メイクも相まって私にはどれが月城さんなのかさっぱり分かりませんでした…(笑)しかし家に帰ってパンフを見てみたら、私が劇中に凄く心を掴まれたキャラクターを演じていらっしゃってとても納得でした。歌が上手い。芝居が上手い。すべてにおいてレベルが高くて、本当に引き込まれました。

月組の2番手さんっていうことでいいんですよね…?珠城さんが卒業されたら次は月城さんがトップということになるのかな。その流れも納得できるくらい、すでにオーラと実力がありました。マジで月城さんの歌とお芝居は別格でした。素晴らしかった。

シャルルという役どころ的に、最初は怒鳴り散らしたり色々とめんどくさそうな一面が見えたのですが、ショーが失敗して落ち込んで、この世からいなくなろうと思うくらいに追い詰められてしまう…といった場面でのお芝居が特に光っていたと思います。まさにそのシーンにおいてソロで歌う場面があって、今にも消えてしまいそうな儚さと切なさ、そしてやるせなさが滲み出た歌声に聞き惚れました。若干自嘲気味に歌う姿も印象的でしたし、お芝居においてもメリハリをつけていらっしゃっただけにここでのシャルルがとても弱っちく見えて、一気に愛しさが増しました。とてもお芝居が上手で引き込まれずにはいられなかったです。

そして役柄的なものもありますけど、トップの珠城さんより低めの声っていうのも印象的でした。まさに月城さんが私の想像していた宝塚の男役!っていう感じの声で、めっちゃくちゃかっこよかったです。顔もかっこよすぎるし、珠城さんと並んでオーラがありましたし、今後の活躍が楽しみだなぁと思える役者さんでした。

ミシェル:光月るう

ミシェルというキャラクターがとても特徴的で面白かったので誰だろう~って思ったらこの方でした。振付師の役で、いわゆるオネエの設定なのかな?男役だとは思うんですけど、節々から女々しい感じが漂っていてそれが面白くて、至るところで笑いを取っていました。

声も中性的な感じで、凄く変人っぽさがある役どころなのでとにかく動きや仕草が目につきますし、脇役として凄く良いアクセントを出していたんじゃないかなと思います。フォロワーさんから教えていただきましたが、月組の中で一番のベテランさんとのことで、さすがお芝居が上手だなぁ…というのも納得です。

レオ:暁千星

圧倒的にダンスが上手で思わず目を引いた方の1人でした。作中でもトップダンサーという役どころだったのでダンスの見せ場が多かったですし、本当に美しくてしなやかでダイナミックなダンスに見事に引き込まれました。

特にフェッテを披露する場面では、軸が一切ぶれずに美しく何度も回転していてすっごく綺麗でビックリしちゃいました…。劇団四季なら『キャッツ』でミストフェリーズがフェッテを披露しますけど、女性のフェッテって生で観るのほぼ初めてだったのでその美しさにひたすら感動…。男役の方なので男性らしい大胆さも併せ持ちつつ、女性ならではの柔らかさと美しさを兼ね備えたダンスでとにかくちょろい私はやられました…。

ジャックの登場と共に人気を彼にかっさらわれてしまう役どころですが、暁さんのレオは凄く可愛らしいし、憎めない部分もあって良かったです。あとは個人的に顔が好み…。劇団四季の恒川愛さんにそっくりだと思うので、共感していただける方がいたら嬉しいです、はい。歌も上手でしたし、いやぁ…なんか思わず何度もオペラグラスで観ちゃいました。凄く素敵な役者さんでした!

ボリス・デュポン:風間柚乃

ボリスという弁護士の方がめっちゃくちゃ面白すぎて、ひたすら腹抱えて笑っていたので誰だろうと思ったらこの方でした。正直一番美味しい役どころなんじゃないかと思うくらいにインパクトがありましたし、とにかくどっかんどっかん笑いをかっさらっていました。本当に面白かったです(笑)

ガブリエルの元夫であるウィリーに頼まれてガブリエルとジャックを見張っていて、稽古中やショーの本番まで潜入捜査をしていたところ、手違いでショーに出演させられるっていう場面がありまして…。とにかくそこの風間さんボリスがやかましいし動きは面白いし小言は多いしで、死ぬほど笑いました(笑)ダンサーさんの中に紛れてダンスを披露するけど、手違いでの出演だから踊れるわけもなく、周りを見ながら見よう見まねで踊るのですが、「無理!」みたいにいちいち小言が多くてやかましいし、当然ダンスも変だし…でヤバかったです。ラインダンスを踊らされるときも1人だけ前に出ちゃって両隣から引っ込められて…みたいなのもあって、あれは全部風間さんボリスに持っていかれました(笑)

このボリスというキャラクターがいるといないとで作品の面白さが全然違うなぁと思いましたし、一気にコメディ作品として色味がついたと思います。人を笑わせられるっていう部分でもお芝居や間合いが上手なんだなと思いましたし、特にあのラインダンスはまた観たいです(笑)

観劇の感想・考察

気になった箇所の感想などを書いていきます。

1部『WELCOME TO TAKARAZUKA』の感想

1部は日本物レビューということで、皆さん顔は白塗りで着物を着ての出演でした。もう正直ただでさえ顔分からないのに白塗りされたら誰が誰だかマジで分からなかった(笑)珠城さんだけは演出でトップだと分かる場面が多々あったので、そこであれがトップの人か…と判断できた感じです。

なんか宝塚を観ているというより歌舞伎みたいな伝統芸能を観ているかのような豪華絢爛さで、凄く不思議な空間でした。私自身が日本舞踊にまったく知見がないのでただただ綺麗だなぁ…という感想しか出てこないんですけど、中でも専科の松本悠里さんという方は佇まいが抜群。なんと44期生とのことで大ベテランさんですね。東京公演の千秋楽をもって卒業されてしまうとのことで、とても貴重な公演を観に行けたのでは…と感じております。

歌舞伎であれば女形を男性が演じますが、宝塚ではその逆。女性が男性を演じながら日本舞踊をやるっていうのがとても新鮮で、やはり女性だからこそしなやかですし美しいし、非常に高貴で素敵なレビューを観られたのではないかと思いました。

2部『ピガール狂騒曲』の感想

1部とうってかわって、シェイクスピアの『十二夜』を題材にしたミュージカルです。シェイクスピアの話は難しいものが多いので予習したほうがいいかと思いながら結局できなかったのですが、全然予習も必要なくて人物相関も分かりやすくて物語も初心者でも取っつきやすくて面白かったです。コメディタッチで描かれているのもあって、すんなりと物語が理解できました。

宝塚ならではの豪華絢爛な演出で現台風にアレンジされていましたし、劇中劇もあって内容的にもかなり魅力が詰まっていました。舞台を隅から隅まで使った演出もあってかなりダイナミック。2階席で観ていたのもあって全体が分かりやすかったですし、逆に1階席で観たら感じ方がまた違うんだろうなと思います。特にショーのシーンとかは。

演出や台本の力もあると思いますけど、何よりも役者さんたちの力によってかなり面白くて笑える作品になっていたので私としては大満足でした。できることならまた観たいです!

106期生の口上とロケット

冒頭でも軽く触れましたが本公演で106期生がついに初舞台を踏んだということで、1部では口上が、2部のカーテンコールではロケットと呼ばれるラインダンスが披露されました。1部の口上は中央に組長の光月るうさんトップの珠城りょうさん(フォロワーさんに教えていただきました…!)、その周りを囲むようにして106期生が座っていました。もちろんみんな白塗り。まずは珠城さんから挨拶があり、そのあとに106期生を代表して2人が挨拶。

喋りを聞くだけでもまだまだ初々しいなぁ…と思うと同時に、こうしたコロナ禍でありながらようやく舞台に立てたことの嬉しさを噛み締めているようで凄く胸にグッと響きました。たくさんの素晴らしい先輩たちが同じ舞台に立っていて、いつしかこの子たちも先輩たちと同じようにピンスポットを浴びる日が来るようになるのかなと考えただけで込み上げるものがありました。

口上を終えたあとに1列になって銀橋を渡って上手から下手に捌けていくんですけど、そこの動きもみんなしっかり揃っていて凄く綺麗でした。私自身が宝塚初心者なのにここまでグッと来てしまうのだから、ずっと宝塚を観続けてきたファンの方はより一層温かく見守っていらっしゃったんじゃないかなと思います。

そして2部のカーテンコールでのロケット!宝塚と言えば、で連想される演出の1つでもあったので生で観ることができて凄く嬉しかったです。とにかく美しいしかっこいいし、素晴らしかった…。足がめっちゃ上がって、統一感も凄すぎて…いやもうこれが観たかったんだよ~!とめちゃくちゃ感動しました。こうして106期生のスタートを見届けることができたので、私としても今後の活躍に注目していきたいと思います!

男役が女役を演じることについて

見出しで何を言ってるんだって混乱するかもしれませんが、今回のピガールの演出的に宝塚のファンの方からしたらどういう印象を持つんだろうなぁ…と気になった部分がありました。それがまさに珠城りょうさんが演じるジャックという役についてです。

元々女性で、ある理由から男装をして男性として生きてきたというキャラクターでした。しかし最後にはガブリエルをはじめ周りの人間たちにその秘密を白状し、再び女性として生きていくことを決めます。そしてガブリエルと結ばれるかと思いきや、月城かなとさん演じるシャルルと結ばれる?という結末でした。男役の方なので、最後は女性として生き、男役の人と結ばれるという衝撃的な結末に私はかなり驚いたのですが、結構宝塚だとよくある話なのかな?

いや、言うたら珠城りょうさんは女性ですし女性役を演じることは当然なのだけど、宝塚の世界で男役として活躍されてきた方がそういう特殊な役を演じるっていうのがとてもビックリでした(笑)別に変でもないですし、女性らしい口調を話す珠城さんも凄く素敵だったので作品としては楽しかったです!だからこういう演出…というか男役のジェンヌさんが女性の役を演じるっていうのってファンからするとどういう印象を持たれるのかなぁと、初心者目線で思いました。

もちろん、女性が男性を演じるということの美しさは今回しっかり堪能させていただきました。本当にかっこよかったですし、女性が演じるからこそ生まれる男性の美しさがあって、これは確かに宝塚にハマる…っていうのが凄く理解できて貴重な体験になりました。

宝塚ファンの一体感と受け継がれてきた文化

宝塚は独特の文化があってファンの方々の一体感が凄いっていうのはなんとなーくのイメージで知ってはいました。そしていざ劇場でそれを体験してみると感動ものでした…。

トップの方が登場するたびに起こる拍手、曲での手拍子、カテコでは拍手が長引かない…といった、四季ではなかなかないようなことがたくさんあってその違いもとても面白かったです。四季はとにかくカーテンコールでの拍手が長いのが特徴で、何度も幕が開いては役者さんたちがお辞儀をして…というのが恒例となりつつあります。一方宝塚は、しっかり劇中で拍手をたくさんして思いのたけをステージに届け、カーテンコールはきっぱり1回で終わっていました。凄く潔くて、かっこよかったです。

もちろん、トップの方が登場すると拍手が起こるというのは受け継がれてきた文化の1つだと思いますが、そうやって役者さんに対して敬意を払うということの美しさも凄く魅力的でした。ファンの一体感によって作られた客席の雰囲気は間違いなくステージに、そして役者さんたちにしっかり届いているだろうし、それを受けて役者さんたちもよりお芝居に熱が入るだろうし、相乗効果でより良い公演ができていることを実感しました。いや、本当に凄いです…。

普段、劇団四季の舞台ばかり観ているのもあって宝塚の客席の温かすぎる雰囲気はとても新鮮で刺激的でした。この体験ができただけでも、宝塚の舞台を観劇できた価値があると思いました。

まとめ

結構長くなってしまいましたが、私にとっての初宝塚観劇はとても最高の形で幕を閉じました。演目も面白かったですし、素晴らしいと思える役者さんにもたくさん出会えましたし、宝塚の雰囲気を肌で体感することもできました。本当に来てよかったです。

観終わってみると、また次も行きたいなって思っている自分がいて、予想通り見事に宝塚にハマっていました(笑)これが前方席での観劇になったり、ご贔屓ができたりすると、どんどん沼化していくんだろうなーと思っています。なので今のライトなうちに色んな組の色んな作品に触れて、自分のお気に入りの組、そしてお気に入りのジェンヌさんを見つけたいです(笑)

記念に可愛いリラックマの宝塚デザインのぬいぐるみを買っちゃいました。他にも色々気になるグッズはあったんですけど、これ以上劇場にいたら沼にドボンしそうだったので急いで劇場を抜け出してきちゃいました…。

宝塚は東京にも劇場があるので、次回はそちらで観られそうなものがあれば観てみたいと思います。

ということで、初心者のざっくりとしたレポではありましたが、もし宝塚が気になるという方がいたらぜひ観てみてください!とても美しくて煌びやかな夢の世界に誘われること間違いなしです!

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コメント

  1. ネガティブ姉さん より:

    素敵なブログです。演者さんを的確にご覧になってる。今回の公演もコロナのために最後列の普段なら当日券というその日にならないと売ってないチケットがいまは販売されていて2000円です。スマホだと右に画面を寄せないと見つからないけど(笑)。

    都合がつくならどうぞ。この和物の躍りは上からの群舞がきれいです。映像では体験できないと思いますよ。

    • yunky373 yunky373 より:

      はじめまして!コメントいただき、ありがとうございます。
      初めての宝塚観劇だったのでどこか至らない点があったら…と思い、ビクビクしていたのですがそうおっしゃっていただけて書いた甲斐がありました。
      とても素敵な席が販売されているんですね…!なかなか関西には行く機会がありませんが、東京に来た際にはぜひ観に行きたいと思います!
      あらゆる角度から作品や踊りを観てみて違った発見ができたらいいなと思っております!

      • しらゆり より:

        公式には出ていませんが、珠城さんのダミーは男女とも蒼真せれんさんが演じておられます。

        • yunky373 yunky373 より:

          コメントありがとうございます!
          そして演じていらした役者さんをお教えいただき、ありがとうございます。
          勉強させていただきますね!

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