2021年8月21日ソワレ 『王家の紋章』

東宝主催
この記事は約7分で読めます。
ゆうき
ゆうき

おかわりしちゃいました!

日時:2021年8月21日ソワレ公演
場所:帝国劇場
座席:S席1階E列44番

はじめに

つい1週間前に観たばかりでしたが、あまりの歌唱力の凄さにただただ感動しまくってリピートしてしまいました。まったくその予定はなかったので我ながら驚きです。今回はチケットをお譲りいただき、前回とはメインも結構変わっての公演でした。

まあ、前回のレポでも書いたのですが作品そのもののストーリーはあまり好みではなかったんです。観たあとに疑問が残る部分がたくさんあって、なんだかモヤモヤ…。それでも観に来てしまいたくなるほど、キャストの歌唱力に圧倒されました。特に新妻聖子さん。新妻さんは本当に凄い…。

そして今回は12年ぶりに神田沙也加ちゃんを観てきました。最後に観たのは新妻さんも出演していた『レ・ミゼラブル』。ちょうど私が観に行った日に、神田沙也加ちゃんがコゼット役で、新妻さんがエポニーヌ役で出演していたので、この2人の共演はかなり楽しみでした。12年前と同じように1人の男を奪い合う女性たち。そして今回も新妻さんは沙也加ちゃんに負けてしまうという…(笑)

そんな自分にとっての感慨深い組み合わせが実現したということで、とても楽しみでした。2回目だからある程度余裕も持って観ることができたし、色々と自分なりに感じたこともたくさんあったしで、収穫が多い観劇ができたと思います。

この日はマチネに劇団四季の『はじまりの樹の神話』を観てきたので、マチネは古代から現代にタイムスリップしちゃう女の子の話、そしてソワレは現代から古代にタイムスリップしちゃう女の子の話というタイムスリップ系マチソワが実現!とても楽しかったです(笑)

ということで自分なりに感じたことなどを書いていきますので、ぜひ最後までご覧ください!

総評

全体の感想です!

キャスト:★★★★★
座席:★★★★★
全体:★★★★★

とにかくこの作品はキャストの歌唱力を存分に浴びられるのが一番の魅力だなぁ…って思いました。今回も新妻聖子さんが圧巻すぎて、正直新妻さんの独壇場です。凄すぎて帝国劇場の屋根吹っ飛ぶんじゃないかと思いました。

そして今回メインどころで初めてだったのがキャロル役の神田沙也加ちゃんとイズミル役の平方元基さん。2人ともめちゃくちゃ良くて、ご自身が演じるキャラクターにもピッタリでとても似合っていて良かったです。相変わらず原作は未履修ですが、作品の世界観が伝わってくるくらい演技に違和感がありませんでした。

原作を履修していなくとも観るだけでなんとなくこのキャラクターってこういう性格なんだろうなぁ…っていうのは伝わりますし、前回観たときに感じたものが今回で「やっぱり」となった点もたくさんあったので、前回以上に楽しめました。Wキャストでの違いもたっぷり堪能できて面白かったです。

たとえばキャロル役の神田沙也加ちゃんと木下晴香ちゃん。パンフレットを読んでいたらアイシス役2人との計4人での対談インタビューがあって、その中で新妻さんが「再現度マックスのさーや、等身大でナチュラルな晴香ちゃん」とおっしゃっていました。もう本当にその通りだなって。加えて木下晴香ちゃんの魅力として、品と知性があることも指摘されていて、凄く分かると思いました。

特に前回と大きく印象が違ったのがキャロルだったので、演じる人によってこんなにもガラッと印象変わるんだなーって面白かったです。前回観て、キャロルのキャラクターは神田沙也加ちゃんがピッタリだろうなと思ったけど、まさに再現度マックスだなという説得力を感じられました。これがWキャストの醍醐味ですね!

また、海宝くん、新妻さん、平方さんといったキャストの歌唱力には痺れたし、2幕のカルテットも凄く美しくて耳が幸せでした。王家のナンバーはじわじわと耳に残るようなスルメ曲が多くて、中でもアイシスが歌う「王家の呪い」と「想い儚き」は中毒性があってたまらないです。私がアイシスというキャラクターに凄く魅力を感じているのもあってか、彼女の歌い上げるナンバーは特に印象に残りました。本当に耳が幸せだった…。このために14,500円払った価値がありました。

その一方でやはり作品そのものは好きになれない…というのが本音です。今回観ていて、改めてツッコミどころ満載やんか!となりました(笑)イズミルが撤退するのも雑な感じだし、キャロルも盛大に斬られたのにあっという間に自然治癒しているし、敵側のルカが最後は普通にメンフィスたちのそばにいるし…。何がどうしてこうなった!?というシーンはやはり多くて、疑問は解消されませんでした。

マチネで観た劇団四季の『はじまりの樹の神話』は構成もしっかりしていて現代と古代の描き方も自然だし伏線も回収されるしで作品の完成度も高く、同じタイムスリップものでもこんなにも違いが生まれるか~と思ったのが正直なところです。王家は壮大なスケールと圧倒的な世界観は本当に見ものだと思うのですが、粗が多すぎて細部のフォローがし切れていないのが凄くもったいないと思いました。

2幕冒頭でキャロルが現代から古代にさらっとタイムスリップしちゃったけど、それはどうして???特に何のきっかけもなくあっさりタイムスリップしちゃったので、ちょっと理解が追い付かなかったです(笑)タイムスリップって現実では絶対にありえない事象なので、何かしらのきっかけが必要なんだけどなぁ…と思うのだけど、そこもご都合主義みたいなところがあって違和感はぬぐえませんでした。

メンフィスとキャロルの時を超えた愛を描くことに全力を注ぎすぎて、それ以外の部分がおろそかにされてしまっている印象はやはり2回目観てみても否めなかったです。タイムスリップに関する認識もふわっとしているし、アイシスもなんか報われないし、本当にルカはなんでこっちサイドにいるのか分からないし、モヤモヤが残りました。

でも原作はこのあとも続くから、舞台ではキリの良いところで切ったのかなぁ…。それにしても舞台にするならある程度肉付けは必要だろうし多少改変してでもモヤモヤの残らない構成にしたほうが良かったんじゃないかなとは思いました。キャストもナンバーもきっと原作も素晴らしいであろうだけに、本当にもったいなかったです。

こんなウダウダ言いつつも、結局キャストが素晴らしすぎて観てしまうから不思議な魅力はあるんですけどね…。とりあえず壮大なミュージカルを観たなぁ…という感じはするし、部分部分でのシーンの完成度は高いところもあるから、ポイントごとでの評価は凄く高いなと思いました。

ちなみに座席はE列なので前から5列目?帝国劇場は何列が最前列なのか分からないですが、とても近かったです。帝劇でこんな前方席に座ったのって初めてだったので、かなり迫力ありました。その一方でずっと劇団四季の中サイズの劇場ばかりに足を運んでいるから、帝劇の広さにめちゃくちゃ驚きました(笑)

今回座ったのが上手寄りのサイドブロックなんですけど、下手ブロックがすげえ遠い!上手と下手にそれぞれ前にせり出すようにステージが作られているんですけど、上手ブロック側はめっちゃ目の前だったので俳優さんが立つと肉眼で表情を確認できる位置だったので凄く興奮しました。神田沙也加ちゃんや新妻聖子さんをこんな近くで観たの初めてだったので、めちゃくちゃ嬉しかったです。

でも下手側は本当に遠かったのでオペラグラス必須でした。なんならセンターですらも遠く感じたし、帝劇の広さを身をもって知ることができて良かったです。音響も良いし迫力も満点。ただ、この日はマイクトラブルが多かったのかキャストが喋るたびにノイズとかも結構あったので、それは気になりました。

また1点気になった点としては、メンフィスとキャロルが向かい合って何かやりとりをするときにメンフィスのマントがすげえ邪魔だなってことでした(笑)この男女の立ち位置って『オペラ座の怪人』でも気になっていたポイントで、要は男性が手前に立ってしまうと女性が体格差で隠れてしまうという問題が発生するんです。正面から観ていれば隠れることはないけど、サイドから観ていると女性がマジで見えない。しかもメンフィスはマントあるから余計に面積取って全然見えない(笑)

これは正直座ったのがサイドすぎると言われてしまえばそれまでなんですけど、せめてメンフィスの立ち位置をもう少し奥側にするなどしたほうが全方位に優しかっただろうな~って思いました。まあでもこればかりは仕方ないですし、色々と気になるところはあったもののとにかく臨場感を味わうことができたので大満足です。

残念ながら東京公演では観られなかったキャストもいましたけど、Wキャストでの違いも楽しめましたし、何より今回も新妻聖子さんの圧倒的歌唱力にひたすら痺れて帰ってくることができたので幸せでした。劇団四季以外の作品はなかなか観る機会もなかったので、また観ることができて良かったです!

>>次のページからはキャストの感想です!

1

コメント

タイトルとURLをコピーしました