2021年8月21日マチネ 劇団四季『はじまりの樹の神話~こそあどの森の物語~』

はじまりの樹の神話
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ゆうき
ゆうき

My初日&My楽です!

日時:2021年8月21日マチネ公演
場所:自由劇場
座席:S席1階3列9番

はじめに

8月15日に開幕した劇団四季の新作ファミリーミュージカル。すでに観劇した人たちが口を揃えて大絶賛していたのでとても楽しみでした。元々チケットを取っていたのはこの1公演だけだったので、My初日かつMy楽のつもりです。

四季のファミミュは毎回お話が素晴らしくて、いつも油断していると泣かされてしまうのですが、そういったこれまでの実績もあったから期待しかありませんでした。しかも他作品でたくさん観てきた俳優さんたちも出演していたから、久しぶりに会えるのがとても楽しみでもありました。特に若奈まりえちゃんとか…!

原作は残念ながら読んだことがなかったので何も一切事前情報を入れずの観劇。果たして作品をちゃんと理解できるかな~という不安もありましたけど、ファミミュで物語が難解だなんてことはきっとないだろうし大丈夫かな~と思いながら劇場へ。

今回は劇団四季ライブチャンネルでの配信もあったので、カメラが何台も劇場内に入っていました。見逃し配信はないとのことなので、そっちは観ることはできませんが、その分しっかり劇場での観劇を楽しむことに集中しました。

グッズはプログラムしか購入しなかったけど、デザインが可愛いグッズもたくさんあったみたいなので気になる方は購入してみてもいいかもです~。

気になる上演時間は休憩含めて2時間。子供も飽きないようにコンパクトにまとめられているので、私としてもこんな朝からで寝ぼけ半分な状態でしたけどしっかり集中して観ることができたと思います。

では、早速レポ始めていきますのでぜひ最後までご覧くださいませ!

総評

全体の感想です!

キャスト:★★★★★
座席:★★★★★
全体:★★★★★

いや~~~~泣かされた!すでに観劇した方でちらほら「泣いた」と言っていた方がいたのできっと感動するお話なんだろうなとは思っていたんですけど、2幕ラストの怒涛の「生きるって」というナンバーの演出は泣きましたわ…。ファミミュは基本的に子供も理解できるように複雑すぎないストーリーが作られていますが、だからこそ純粋に真っ直ぐに心に響くんだろうなぁ…って思いました。

生きることはこんなにも尊いんだよ、生きることって凄く大切なことなんだよという、劇団四季がずっと伝え続けてきたメッセージが、今このご時世だからこそより強く届いた気がします。私はもういい大人になりましたけど、ファミミュを観ることで今一度生きることの尊さや命の大切さについて実感させられたし、明日からの生きる活力になりました。

ストーリーは現代を生きるスキッパーとホタルギツネ、そして古代からやってきたハシバミを軸に、ハシバミを生贄として差し出した相手であるリュウを倒すために現代の知恵と技術を使って作戦を練っていき、古代からリュウを呼び出して戦おうとするファンタジーです。つい先日『王家の紋章』で現代から古代にタイムスリップしちゃうお話を観たばかりなので、今度は古代から現代か~!ってなりました(笑)

このように時代を超えてタイムスリップするお話って、今がどっちの時代を描いているシーンなのか分からないこともたまにあるのですが、この作品に関しては衣装によって時代の違いを表現しているので、言葉の説明も特に要らず視覚的にも分かりやすくて良かったです。

セリフも難しい言葉はちゃんと子供にも理解できるように簡単な言葉に言い換えられているし、それこそ開演前のアナウンスでも青山弥生さんがすっごく簡単で分かりやすい言葉を使って説明していたので、なんて優しい世界…と思いました(笑)人間の脳って自分の分からないことが出てくるとそこでつまずいちゃって思考が停止するようにできているんですよね。だからそういう部分も一切ストレスなく、誰が観ても分かるように作られているのが凄く綿密だなと思いました。

四季は昔から子供たちに向けた作品作りをしているからこういうところは本当に上手だと思います。今回のクリエイター陣はかつて俳優さんとして活躍されていた方ばかりでしたが、昔のファミミュと遜色ないレベルの高いものを作られていました。脚本が南圭一朗さんだそうですが、言葉選びも構成もすっごく上手だなぁ~って思ったのでこれからも色んな脚本担当してほしいです!演出の山下純輝さんもさすがですね。

ファミミュとしての完成度はもちろんなんだけど、ミュージカルという大きなくくりで考えてもかなり完成度高いと思います。演出や脚本に一切抜かりがなくて、「どうしてそうなったの?」「え、これってどうなるの?」という疑問がまったく浮かばなかったです。伏線も散りばめられていて、それらもしっかり回収される。だから純粋に作品に没頭できたし、面白さも満点でした。

2幕ラストのほうで登場してくるリュウは生で観ると迫力も凄くて結構怖いなと思ったのですが、ここもファミミュだからと手を抜かずに「怖いものは怖い」としっかり提示してあげていたのが良かったと思います。悪いものは退治するという結末ではなく、まずは相手を理解する、そして歩み寄る。今回はリュウの正体が実はハシバミの兄だったという設定なので結果的に最後は分かり合えたのですが、ただのご都合主義ではなくてちゃんとそのシーンにも意味を持たせてメッセージを伝えるというのが四季らしくて素敵でした。

体感5分であっという間でしたけど、凄くたくさんのメッセージがこめられていて本当に感動しました。歌も歌詞も素敵。泣けるナンバーもあれば明るくてワクワクするようなナンバーも多くて、純粋に楽しかったです。

特に印象的だったのは2幕ラストに歌う「生きるって」全員歌唱ver。最初は下手側に古代の人たちが、上手側に現代の人たちがいるフォーメーションでした。それが最後には立ち位置がごちゃ混ぜになるフォーメーションに変わって、古代と現代が交差することでまるで人生の尊さや命の大切さはいつの時代も変わらないんだということを表しているみたいで凄く良かったです。この辺は松島勇気さんの振付が関わってきているのかな?

振付に関しては確かに松島さんらしいな~と思うものも多く、既視感のある振付もいくつか見受けられました。TL見ているとちらほらあの作品のオマージュなんじゃ…と言っていた方もいたので、だから既視感あったのか~って感じです。手足を大きく使って全身全霊で踊る振付がたくさんあり、スタイリッシュなものも多くて見応えも十分でした。

そして『ロボット・イン・ザ・ガーデン』や『マンマ・ミーア!』や『パリのアメリカ人』などここ数年よく観劇してきた作品に出演されていた俳優さんもたくさん出ていたので、自分にしては珍しく最初からアンサンブルさんも誰が誰で…というのが分かって、楽しさ倍増でした。カテコではサンボの方々もソロで歌うパートがあったりして、それぞれに見せ場があったのも粋でいいなぁと思いました。

プリンシパルに関しても、ベテランさんが脇を固めて安定感を持たせつつ、主演の3人もキャリアのある方々だったのでお芝居の安定感は抜群。歌唱力も素晴らしい方々だったので、終始安心して観ていられました。

あとは今回座席は下手寄りのセンターだったんですけど、スキッパーの部屋が下手側に配置されるので結構下手側でのやりとりが多くて観やすかったです。自由劇場は前数列が段差ないので4~5列とかは観づらいかもですが、逆にもう少し引きで観ると全体の流れも掴みやすくていいのかなと思いました。

そしてフォーメーション的に扇形のように左右から舞台中央奥に向かって広がっていくシーンもあるから、サイドだと手前の人で隠れて舞台中央奥が観られない瞬間もあるのかなぁ…なんて。センターじゃないと画角的に見切れそうなシーンもあったので、個人的なオススメはセンターです。

でも、まずは何よりも席にこだわる前に生で観たほうがいいと自信を持って言えるくらい作品の完成度もキャストのレベルも高かったです。正直My楽と言ったけどもっと観たいし、もう片方のキャストも気になるな~なんて思っちゃうほど素敵な作品で大満足でした!ぜひ円盤化を頼む!

>>次のページからはキャストの感想です!

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