岡村美南さんが『クレイジー・フォー・ユー』アイリーン役デビューへ!




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我らが岡村美南さんが2023年4月25日(火)開幕の『クレイジー・フォー・ユー』に出演となりました!昨年12月末に公式サイトにてCFYの出演候補キャストが発表され、その中に岡村美南さんのお名前がありました。

多分開幕後にこのページは削除される気がするので、閲覧するならお早めに…!

さて、何よりも驚きだったのが前回のCFYではヒロイン・ポリー役を演じていた岡村さんが、今回のCFYではアイリーン役にスライドということです。岡村さんが同演目で枠をスライドすることってこれまでなかったので、今回が初めてとなります!

アイリーン役は絶対似合うだろうなと思っていたし、再びこの作品で岡村さんのお芝居を観られるのも感慨深いので、私にとってはあまりにも吉報でした。

ということで、今回は岡村美南さんのアイリーン役デビューに向けて『クレイジー・フォー・ユー』の見どころやアイリーンというキャラクターの魅力などを紹介していきます!




『クレイジー・フォー・ユー』の作品紹介

まずは『クレイジー・フォー・ユー』の作品紹介から始めていきます。

『クレイジー・フォー・ユー』とは?

ガーシュウィンの名曲で彩られたラブ・コメディミュージカルです。I Got RhythmやShall We Dance?など、一度は耳にしたことがあるであろう曲も登場するので、耳でも楽しめる作品だと思います。タップダンスや小道具を使ったダンスなど、とにかくダンスが魅力的で、「3秒に1回笑いが起こる」と言われているくらい随所に笑いのネタが散りばめられているのも特徴。観たら最高にハッピーになれるミュージカルです!

PVにはポリーを演じている岡村美南さんも映っているので、ぜひ見てください~!

ストーリー

1930年代、ニューヨーク。銀行の跡取り息子、ボビーは仕事よりもダンスに夢中。
母親の命令で、砂漠の町の劇場をいやいや差し押さえに行くが、そこで出会った娘ポリーに一目惚れ。
ところが彼女は、ボビーが差し押さえに来た劇場のオーナーの娘だった。
フラれたボビーは、大物プロデューサーのザングラーになりすまして劇場を救う、という作戦に出る。
町の人たちと協力してショーを成功させれば、劇場も恋もうまくいくはず――
しかし皮肉にもポリーは、ボビーが化けたザングラーにぞっこん。
さらにそこへ本物のザングラーが現れた…… 大混乱の恋のゆくえは!?

劇団四季の公式サイトから引用させていただきました。主人公・ボビーとポリーの恋愛を中心に展開していくボーイ・ミーツ・ガールな物語です。とにかくボビーがポリーにゾッコンで、別人に変装してでもポリーを振り向かせたくて仕方ない姿が非常に愛らしくてキュンとなります。

この作品はキャラクターの関係性も複雑に絡んでいくんですけど、観るとすっごく明快で分かりやすくて面白いんです。文字だけで申し訳ないんですけど、即席で相関図作ったので良かったら見てみてください。

こんな感じで、ボビーはポリーが好きだし、ポリーはザングラー(に変装したボビー)が好きだし、ザングラーはテスが好きだし…みたいな感じでだいたいの恋が一方通行なんですね。だからこそみんな好きな人に振り向いてほしくて必死に頑張る姿が愛しかったりします。だけど最後はみんなオールハッピーになれる劇団四季史上最高にハッピーな作品だと思っているので、私は一番好きな作品です。

『クレイジー・フォー・ユー』の楽しみ方

続いて、私なりの『クレイジー・フォー・ユー』の楽しみ方を紹介していきます!

キャラクター全員に名前あり

アンサンブルって「アンサンブル」と一括りにされることが多いですけど、CFYはアンサンブルのキャラクターにもすべて名前がついています。これは前回公演のキャスボなので、参考に。

全員に名前があるってことは、キャラクターそれぞれに特徴や性格があるってことでもあります。裏設定もあるらしくて、たとえば幕開け直後にフォーリーズが踊るシーンがあるんだけど「1人だけとにかく休憩のことばかり考えながら踊っている人がいる」とか、「ミッツィーがエレインに彼氏を取られた」とか、色々あるみたいなんですよ。

町の男たちとフォーリーズの間で新たな恋が生まれて、仲良くなっていくような描写もあるので、どのシーンも見逃せないくらい情報量が多いです。そういう意味でも、この作品はボビーとポリーだけではなく色んなところで色んな恋模様が見られます。ぜひそんな細かな設定を見つけてみてほしいです!

韻を踏む素敵な歌詞

先述したように、CFYはガーシュウィンの名曲で彩られたミュージカルです。そんな素敵なナンバーを日本語訳したのが和田誠さんという方で、和田さんの訳詞が本当に素敵なのでぜひ楽しんでいただきたいなぁ…って思っています。

たとえばBut Not For Meというポリーが2幕で歌うナンバーがあるのですが、「恋は枯れ木、まるで瓦礫、ロシア悲劇以上ね」という韻を踏んだ歌詞はめちゃくちゃ秀逸で私のお気に入りです。本当に素敵な歌詞が多くて、しかもガーシュウィンのナンバーって聞き馴染みがあって思わず口ずさみたくなるようなものばかりなので、音楽だけでもめちゃくちゃ楽しいと思います!

秀逸な小道具の使い方

CFYはあまり大がかりなセットはなくて、小道具をたくさん使うミュージカルです。ザングラーに扮したボビーが、町を活気づかせるためにフォーリーズを呼んで、町のみんなにダンスを教えていきます。町は砂漠の奥地にある田舎だから、ショーを盛り上げるような豪華なセットや音楽機材なんてそろっていません。

そんな環境で、彼らは小道具を楽器にして音を奏でていったりダンスに使ったりします。パエリアパンを使ったタップや、ロープを弦代わりにしてベースを奏でるダンスなど、小道具の使い方が非常に秀逸で観ていてワクワクします。


小道具で思い出したけど、岡村さんポリーがかつて作中で演奏に使うカスタネットを客席に吹っ飛ばしたなんてハプニングもありましたな……。懐かしいね(笑)

キスシーンめちゃくちゃ多い

これは楽しみ方というかCFYってそういう作品なんだよっていう紹介みたいなものですが、とにかくキスシーンが多いです。私がこれまで観てきたミュージカルの中で一番多いんじゃないでしょうか…。だってボビーとポリーそれぞれで8回とかあるもんね。ひたすらちゅっちゅしまくる作品なので、コロナ明けでキスシーンも解禁されたし、初見の方はかなり驚かれるんじゃないでしょうか。

前回公演ではカテコでキスするっていう大サービスもありましたし、コロナ禍での上演でその辺どうなるか分かりませんが、もしかしたらカテコも色々やってくれるかもしれないのでお楽しみに!

アイリーンのキャラクターと見どころを紹介!

さてさて、最後に岡村美南さんが演じるアイリーンというキャラクターを紹介していきます!

アイリーンは主人公・ボビーの婚約者です。婚約して3年経つも、一向に結婚してくれないボビーに苛立っているところから登場します。アイリーンはかなり高圧的で気高い印象があるので、日々結婚を迫ってくるアイリーンにボビーもタジタジになっていて、アイリーンからも婚約からも逃げ回る日々を送っているのが1幕冒頭で描かれています。

詳しくは描かれていなかった気がするけど、アイリーンもおそらく良いところのお嬢様じゃないかな。ゴージャスな服で着飾っているので、ボビーと同じくお金持ちだと思います。

そして、ハーバード大学を出て10年経っているボビーと年齢が近いからおそらく30歳前後。以前、バックステージツアーに参加したときにスタッフさんにボビーとポリーの年齢を聞いたんですけど、詳しい年齢は分かりませんでしたがポリーはかなり若いんだそうです。だから、ボビーとポリーは結構年齢差があって、アイリーンはボビーと歳が近いということだけ分かっています。

途中、ボビーをめぐってアイリーンはポリーと対峙しますが(このとき、ポリーはザングラーに扮したボビーに恋している最中)、言い合いをしていく中でポリーに対してアイリーンは「大自然で育ったお嬢ちゃんにしては言うわね」と言い、それに対してポリーは「おばさん」みたいな言い返しをしていたはずなので、ポリーとアイリーンも結構歳が離れています。

ニューヨークではアイリーンは生活に不自由せず、ボビーとの関係が上手くいかないこと以外には何一つ困っていない人生を送っていたであろうから、ある意味世間知らずでプライドも高いんですね。そんな彼女が、ボビーを追いかけて田舎町のデッドロックに出向き、様々な屈辱を味わいプライドをずたずたにされる姿は可哀想だけど愛しくもあります。

前回、ポリーとしてボビーに追いかけられる側だった岡村美南さんが、今回はボビーを追いかける側のアイリーンとして戻ってくるのは凄く楽しみです。前回ボビーを演じていた萩原隆匡さんは引き続き今回もボビーを演じるから、そこの絡みも凄くドキドキです(笑)

歌う&踊るナンバー紹介

アイリーンが歌ったり踊ったりするナンバーは、なんと驚きのNaughty Babyだけです。いや、厳密にはFinalもあるけどあれは全員が踊ったり歌ったりするカーテンコールを含むものなので、本編での見せ場としてはこのナンバー1曲になります。

このナンバーはアイリーン最大の見せ場でもあり、色気を爆発させながら男を誘惑するナンバーです。ボビーに散々振られて傷心していたアイリーンが、とあるキャラクターにビビビッと雷を打たれたように衝撃を受けて、そのキャラクターを大胆に誘惑していくというシーンです。

いや、もう四季ちゃんの稽古動画でお察しでしょうけど、誘惑する相手はランク・ホーキンス。ポリーにゾッコンで、15回くらいプロポーズしてはスルーされてる男です。そんな彼を誘惑するアイリーンは、これまでとは雰囲気が一変し、非常にエロティックで可愛らしい一面を見せるようになるので、観ているこっちもドキドキします。

そんな大人なナンバーを岡村さんが歌うの楽しみすぎるー!色っぽさ全開になるかな!?楽しみです!

CFYはダンスが魅力のミュージカルだけど、アイリーンは本当に歌わないし踊らないし結構もったいないんですよね。唯一このナンバーくらいだから、歌もダンスも得意な岡村さんの見せ場が少ないのは個人的にめちゃくちゃもどかしいんですけど…。

でもポリーを演じたからこそアイリーンというキャラクターを別角度で演じられると思うし、ボビーを愛しく想う気持ちは凄く理解できるだろうし、これまでたくさんの俳優さんが演じてきたアイリーンとはまた違ったアイリーンが観られるんじゃないかなと今から楽しみにしています!

ちょっと悪役寄りなお芝居が魅力

この作品って珍しく悪役がいないんですけど、アイリーンとランクは場をかき乱すキャラクターとして立ち位置的にはやや悪役寄りでもあります。ガッツリ悪役ということではなくて、別にアイリーンはみんなを困らせてやろうとしているわけでもありません。ただボビーを追いかけてきて、ボビーに結婚のOKの返事をもらいたい一心なんです。

でも、そのせいでデッドロックの町おこしのために躍起になっているボビーの前に立ちはだかる瞬間は多く、観ている側からすると邪魔をしてくるキャラクターというふうにも捉えられると思います。実際、邪魔をしてくるのはランクのほうなんですけどね(笑)

アイリーンは別に町おこしとか町の人とかは全然気にしてなくて、そっちはほぼスルーです。だから、町の人たちと絡むシーンってほぼほぼなくて孤立しています。だけど、ボビーを取り返すためにポリーには対抗心を剥き出しにして絡んでくるので、ボビーとポリーの恋路を邪魔するキャラクターではあります。恋敵という意味合いで、ちょっと悪役寄りなお芝居が多くなるのは逆に魅力でしょう。

岡村さんは『パリのアメリカ人』でもヒロイン・リズに恋する主人公・ジェリーを好きになり、想いが報われないラストを迎えるマイロを演じました。ただ、別にマイロはリズに対抗心を剥き出しになんかしていなかったし、そもそもジェリーがリズを好きだったことも知らなかったのでちょっと話はずれますけど、マイロとはまた違った形で恋のライバル役を演じることになります。

アイリーンは高圧的な言動が非常に多いから迫力もあって、岡村さんが迫力満点のお芝居を演じられるのかと思うとワクワクしますね。だけど、アイリーンも物語が進むにつれてどんどん可愛らしい一面が出てくるから、きっと大好きになるはずです。岡村さんのキュートなお芝居にも注目したいところです!

岡村美南さんがアイリーン役デビューへ!

簡単ではありますが、CFYの作品紹介とアイリーンの人物紹介でした!

CFYは私が劇団四季を好きになったきっかけの作品で、一番好きな作品です。岡村美南さんが再びCFYに戻ってきてくれることが本当に嬉しいし、CFYを観劇して最高にハッピーな気持ちに浸りたいと思います。

また、CFYは全国公演も決まっているからまたまた今年の下半期は全国回るぞー!!!!!引き続きフリーランスを続けていくので、ふらふらと行きたいときに行きたい場所に行こうと思います。

まずは、しっかり岡村美南さんのアイリーン役デビューを見届けます。岡村さんのことなので、間違いなく素敵なアイリーンになっていると期待しています。昨年10月以来の岡村さんだから、ようやく会えるよ…!!!楽しみです\(^o^)/

皆さんもぜひCFY楽しんでくださいね~!最後までご覧いただき、ありがとうございました!

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コメント

  1. かよ より:

    ご無沙汰しております。 大阪のかよです。
    岡村さん、クレイジーに向けてのお稽古に励んでおられますね。
    アイリーンでも素敵で素晴らしいと思いますが、是非ポリーでもまた観たかったな~!!と
    今も願望あります(^^)
    横浜へは遠征できないかもしれませんが、全国公演で岡村さんが関西で出演される際は絶対観に行きたいです♪

    ゆうきさんのレポも今からとっても楽しみにしております。
    マンマミーアの時同様、ゆうきさんのいつも愛溢れる文章に羨ましく、いつも楽しく読ませて頂いております。

    • yunky373 yunky373 より:

      かよ様
      ご無沙汰しています!お元気そうで何よりです!
      いよいよですねぇ、しばらくお姿をお見掛けしていなかったので不安でしたが、またまた新役デビューなので嬉しい限りです!
      私もポリー観たかった気持ちはありますが、アイリーンも絶対に素敵だと思うので今からワクワクしています。

      全国公演にも必ず出演されるでしょうし、そのときはぜひ観ていただけたら嬉しいです!
      私も観劇レポ久しぶりに書けるという意味でも楽しみですし、しっかり観劇して想いをブログにしたためようと思います。
      その際はぜひ読んでいただけたら嬉しいです♪

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