地元公演!
はじめに
今回も妹を連れて観劇してきました。
去年のCFY宇都宮公演に妹を連れて行ったらボビー役の萩原さんに惚れたらしく。
今回のWSSにも萩原さんが出ているため、行きたいと言い出しチケットを取りました。
残念ながらアニタが岡村さんじゃなくてカトクミさんだったけど、それもそれで凄く楽しみでした。
改めて岡村さんのアニタがどんな感じなのかを知ることも出来ましたし。
色々と考えさせられることがありましたが、それについてはまた後ほど。
やっぱり地方に来ると笑いどころが変わったりもするからそういう雰囲気の違いも楽しめますね。
あ、こういうところで笑えるんだーって(笑)
結構後ろのおばちゃんとかがよく笑ってたので、笑い声が生まれるっていうことの嬉しさが妙にありました。
でもどうしてだか今回はいつものようにがっつり作品に入り込めないところがありました。
贔屓が出てないからどこか冷静に観れる自分がいたんだと思います。
あぁ、ここはこういう風に喋るのかとかカトクミさんのこと分析してた気がします。
もうやだね~~~~~ちゃんと集中しなきゃ。
ということで、主に今回はアニタについて色々と書きたいと思います。
キャストの感想
気になったキャストの感想を書いています。
リフ:上川一哉
相変わらずクソ真面目そうなリフ(笑)
もっと和らいでもいい気はするんだけど、そうすると今度は爽やかになっちゃうかな。
リフのバックヤードを考えるともっと堅さを崩してもいいとは思います。
親に捨てられた?過去があるから、孤独は怖い。
だけど孤独が怖いからこそ仲間と明るく生きてるっていう、健気な部分が愛しかったりもして。
要するに、もっとお茶目な上川さんが観てみたいのです。
アニタ:加藤久美子
初めましてのカトクミさんアニタ。
なんとなく予想はしていたけど、まさに予想通りのアニタでした。
CFYのテスの時もそうだったんだけど、気が強い女性なんです。
テスとアニタって似てるところがあると思うんです。
包容力の塊のような女性。
それがカトクミさんが演じるとただただ気が強いだけの女性になってしまう。
優しさとか温かみに欠けてるからどこか淡白というか…冷たい印象。
岡村さんが包容力のある女性を演じるの得意としてるから余計に比較しちゃいました。
だから、岡村さんみたいなアニタを期待すると完全に期待外れです。
でも、こういうアニタもアリだな…と別の視点から考えれば全然受け入れられます。
まず、さすがにダンスに関しては岡村さんより断然良くて。
もちろん岡村さんも凄く素敵なんだけど、足の上がり方とか軽やかさとかキレとか。
そして何より余裕の有無ですね、カトクミさんには余裕が凄く感じられる。
岡村さんが以前インタビューの中で「自分が一番踊れるんだっていう意識を持ってやる」みたいなことを言ってました。
アニタはシャークガールズの中でも一番踊れる存在。
ジムのシーンでもジェラと対決するくらいのダンス力の持ち主。
岡村さんのダンス、個人的に大好きだから凄く迫力感じてましたよ毎回。
でもさすがにカトクミさんのダンスは凄いですわ…。
岡村さんはやっぱりどうしても余裕がなかったりするから一生懸命さは伝わってくるけど同時に凄く必死。
そういうところでは、カトクミさんアニタのダンスの迫力は素晴らしいです。
あとは、個人的にカトクミさんアニタのルックスがまさにアニタすぎて好きでした(笑)
結構濃い顔してるからめっちゃ似合うんですよね(笑)
そして岡村さんが仕草とか頑張って出していた色気が、カトクミさんには元々あって(笑)
アダルティーな雰囲気あるじゃないですか、カトクミさんって。
だから萩原さんと並んでも凄く釣り合ってるし美しいんですよねぇ…。
ただ。
ただね、やっぱり歌と芝居に関してはちょっとなぁ、と感じることが多かったですね。
岡村さんは歌のアニタ、カトクミさんはダンスのアニタ、と言えばわかりやすいでしょう。
声量や音域にどうしても限界を感じてしまう部分があって、Americaとかもちょっと勿体無いかな。
歌になると途端に迫力のなくなってしまうアニタだったので、物足りなさはありました。
また、先ほども書いたけど包容力に欠けたアニタでした。
劇中ナルドがアニタに「お前、可愛げがないな」って言いますけどまさに可愛げがないんですよ。
冗談が通じなさそうなアニタ、仕事にも恋にも厳しいアニタ、マリアやナルドとの距離が感じられるアニタ。
凄く仕事がバリバリに出来そうだしサバサバしてるし、一見凄くかっこいいキャリアウーマンって感じです。
ただ、あまりにも台詞も単調すぎるというか、常に淡々と喋ってて冷たい印象がある。
例えば、ブライダルショップのシーンで仕事終わりのマリアにアニタが「帰ろう」って声をかけるところ。
岡村さんは「帰ろっ♡」って感じなのに、カトクミさんは「帰ろう」ってまぁそのまま。
別にそれが悪いわけではないんだけど、岡村さんみたいに愛嬌がないんですよね。
もっとそこ、可愛らしく言えばいいのに、とか優しく言ってもいいんじゃないかな、って思うところが多々ありました。
だから、姐御肌っていうのとはまた違ってはいるけど、姉貴感バリバリのアニタっていう感じかな。
それもそれでアリなんですよ、多分。
やっぱり私は岡村さんのアニタが好きだから、カトクミさんアニタには違和感ありましたけど。
でもこういうアニタの一面もあるんだろうなーって新たな可能性とかが見えて面白かったです。
まとめ
もうほぼ(無意識に)アニタばかり観てたから他の方の感想なくて申し訳ないです。
あ、でもマンボでリフとジェラの本気のダンス初めて観ました!
すっごいですね…びっくりしちゃった。
あんな凄いことしてたのか、と(笑)
さて、話題はアニタのことに戻るのですが…。
もうねぇ…色々と書きたいことあるんですよ。
1幕に関してはカトクミさんも全然良くて、ダンスを楽しめるんですけどねぇ。
やっぱり2幕は芝居が主なのでどうしても岡村さんと比べてしまうところがありました。
まず、マリアの部屋でのデュエット。
ここのシーンのアニタって、怒りをぶつけて感情のままに訴えるように歌って、そしてポキッと折れてしまう。
どこのどんなシーンよりも一番アニタを「弱い」と感じるシーンです。
カトクミさんも全然悪くなかったです、ただやっぱり声量の問題かなぁ。
感情そのままに訴えるほどの声量がなくて、ちょっと綺麗に歌いすぎかなぁ…という感じです。
もっと怒っていいんだけど、歌での表現力がちょっと足りないような気がしました。
ここでも、アニタはマリアを「許す」、そしてマリアの愛するトニーを「許す」んですよね。
どこまでアニタは素敵な女性なんでしょうねぇ…。
ただ、これまでの過程でカトクミさんのアニタがどこか冷たい印象があったためにねぇ。
アニタの魅力のベクトルが全然違うんですよ、岡村さんと。
だから、感情移入がしにくいアニタといってもいいのかもしれないです。
要するに、レイプシーンでのアニタの悲痛な叫びを聞いて胸が痛くなることもあまりなくて。
もちろんここのシーンのカトクミさんの演技にも原因があるとは思うんですけどね。
あんなに優しくて温かかった逞しい女性が、こんな目に遭ってしまうことの悲劇。
それが薄れてしまっているような気がしました。
決して悪いわけじゃないんですよ、カトクミさん。
彼女なりの魅力が感じられるアニタだったから、それはそれで凄く好きでした。
そういえば、Americaでロザリアが「帰りたい!いい顔見せに」って言った時。
シャークガールズの誰かが「絶対やだ(笑)」って言ってて笑いそうになりました。
本当女性陣のオフマイク面白すぎです。
あー、もう一度岡村さんが観たい…!
岡村さんがもし戻ってきたら、見納めのためにまた観に行きたいと思います!
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