2021年9月22日ソワレ 劇団四季『オペラ座の怪人』




オペラ座の怪人
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ゆうき
ゆうき

兄×久保さんのファンクリ!

日時:2021年9月22日ソワレ公演
場所:四季劇場[秋]
座席:S席1階8列15番




はじめに

つい数日前に観劇したばっかりなのに、キャス変でまさかの久保佳那子さんがお戻りになり、飯田洋輔さんファントム×久保佳那子さんクリスティーヌが実現したので「これは行かねばあああ!!」となって血眼になってチケパトをし、無事に戻りを拾えました。

ずーっと観てみたかった組み合わせだったので、ようやく念願叶って良かったです。つい先日、あまりにも素晴らしすぎる公演を観劇したばかりなのでまだまだ余韻に浸っていたかったですが、このチャンスは絶対に逃したくないと思い、なんとかチャンスをものにできたので大満足…。

22日からちょうど秋劇場開幕1周年記念として、オペラ座のキャストのサイン入りボードがロビーに飾られていました。日付も入っていたので、もしかすると毎日別のポスターが掲載されるのかもしれませんね。

お兄ちゃん!ハートがついてて可愛いですね♡

あとは何だかんだで9月は毎週来ているので、ようやくスタンプラリーのスタンプが3個貯まって壁紙をゲットできました。高画質のものが3枚ももらえたのでめちゃくちゃ嬉しかったです!この調子で5個貯めてキャストのサイン入りポストカードももらいたいと思います。

ということで、今回はお目当てだった兄ファントム×久保さんクリスを中心に観劇してきたので感想がかなり偏るかもしれませんが、いつも通りしっかりレポしてまいりますので、ぜひぜひ最後までご覧いただけたら幸いです!

総評

全体の感想です!

キャスト:★★★★★
座席:★★★★★
全体:★★★★★

今回はガラッとキャストが大きく動いたわけではありませんでしたが、やはりクリスティーヌが変わるだけで物語全体の印象が大きく違いますね~。つい先日観たものと同じ舞台とは思えないくらい違っていて、とても楽しく観劇できました。

そして念願の洋輔さんファントム×久保さんクリスは期待をはるかに超えてきて、正直大パニックです。公演からしばらく時間も経っているのに、未だに心臓がバクバク言っているような気がします。終演後のTLを見ていると自分が抱いた感想と違う感想を書かれているフォロワーさんが結構いらっしゃったので、人によって解釈はそれぞれだなぁ…と思いましたが、個人的には一番好きな組み合わせでした。ちょっと今までにないファンクリを観たような気がします。

特に久保佳那子さんは先週まで連投していた山本紗衣さんとは全然違うクリスティーヌなので、ファントムに限らずラウルやメグとの関係性も全然違いました。クリスティーヌは久保さんも紗衣さんも海沼さんもそれぞれ好きなところがあるのでどのキャストで観ても大満足なのですが、やはり久保さんクリスを観ると毎回新しい解釈を与えてくれるし凄くしっくりくるお芝居が多くて好きだなぁ…と改めて実感しました。

お兄ちゃんファントムとの組み合わせも初だし光田さんラウルとの組み合わせも初めて観るので、あらゆることが新鮮で面白かったです。お兄ちゃんファントムはクリスティーヌのことが大好きだし、久保さんクリスティーヌはファントムを心から信頼しつつもラウルのことを愛しているし、光田さんラウルは静かにクリスティーヌを愛してくれているし、三角関係が複雑になっていて感情と感情がぶつかり合うと熱くてたまりませんでした。

久保さんクリスはAIAOYで凄く幸せそうな表情を浮かべながら歌うので、その落差で直後のファントムの失恋具合が強調されていて切なかったです。AIAOYでラウクリがめっちゃイチャイチャしまくって幸せオーラ全開だったので、1人ポツンと登場してきた洋輔さんファントムの置いて行かれた子供のような佇まいがいつになく寂しそうに感じました。クリスティーヌが他の誰かと幸せであればあるほどファントムの心が抉られていくというのが、今回の公演でより鮮明に感じられてなかなかにしんどかったです。

また、久保さんクリスはファントムに対して心を開いていて文字通りすべてを捧げるほどの崇拝的姿勢を見せていたので、余計にファントムに対する裏切りのようなものが強く感じてしまったのがしんどさを助長させていました。洋輔さんファントムと久保さんクリスだと、お互いの心が共鳴し合って濃い関係性を築けるんだけど、その分2人の関係性が壊れたときの反動も大きく感じました。だからこそ1幕ラストも2幕ラストも切なさと苦しさが混じるほろ苦さがあって、久々に胸が抉られるようなオペラ座を堪能できたと思います。

だけど同時に2幕ラストで洋輔さんファントムが「I love you」を告げたときに、久保さんクリスがファントムの告白を受け入れるようにうんうんと頷いて微笑みながら去っていったのを観て「なんだこれは!?」となったんです…。久保さんクリスは8月下旬に観たときもうんうんと頷きながら去っていったのですが、あんなにも穏やかに笑いながら去っていくのは初めて観たので衝撃を受けました。

ここの微笑みってどういう意味なんだろう…。観た当初は、クリスティーヌがファントムを許したというか「あなたのことは忘れないよ」「幸せになってね」といった想いを込めての笑みなのかなと思ってかなり涙腺に来たのですが、少し時間が経ってみるとそれだけじゃないのかな…?とも思い始めまして…。

というのも、久保さんクリスは最終決戦でファントムに怒りをぶつけまくるのですが、「選べ!」と決断を迫られてからは覚悟を決めたようにファントムを受け入れる態勢に入るので、結果としてファントムから逃れることができたという嬉しさもあの笑みに含まれているのか…?などと感じてしまいました。ファーストインプレッションは大事にしたいところなんですけど、時間を置いてみると「そういえば…」となりますね。これは観た人の感じ方次第だし、久保さんクリスがどういう意図で演じているのかは久保さんにしか分からないので正解は導き出せないでしょう。

だけど、劇場で観ていた当時の私は完全に久保さんクリスの洋輔さんファントムに対する「許し」を感じてしました。許しというか、あなたを否定する人はいないのよとでも言うような「救い」の眼差しというか…。ずっと人にバカにされ続け否定され続け恐れられてきたファントムを、「私は否定しないよ」という久保さんクリスのメッセージなのかなぁ…って受け取っていました。

それもあって洋輔さんファントムが少なからずいつも以上に救われたように見えたんです。思い違いかもしれないですけど、恋は実らなかったけど自分の想いを受け入れてくれたということへの幸福感を抱いているように感じられました。同時に彼女を失ったことの喪失感でいっぱいになって、失恋したことに対するショック以上の感情で溢れていたように思えました。

だから去っていったクリスティーヌを見つめる後ろ姿も、指輪をはめるときの仕草も、ヴェールに目を向けて抱き寄せて頬擦りするときの表情も、凄く喪失感でいっぱいなんだけど、いつものような寂しさはそんなに感じられなかったんです。むしろ彼女に想いを告げられたことへの安心感と彼女への愛情で満たされていたように感じました。だからなのか、ラストでメグが玉座に置いてあったファントムの仮面を手に取ったとき、仮面が笑っていたように見えました。角度の問題かもしれないけど、いつになく穏やかな表情していたように思えて凄くグッと来てヤバかったです。

このラストシーンで一気に感情もこれまでの記憶も全部持っていかれるくらい、相当破壊力が凄すぎました。洋輔さんファントムと久保さんクリス、今までにない新しいファンクリを見せてくれて最高に好きすぎました…。洋輔さんファントム×紗衣さんクリスも好きだし、洋輔さんファントム×海沼さんクリスも大好きだけど、この2組とは全然違うファンクリで本当に何もかもが衝撃的でした。個人的にはガッツリと好きな要素が詰まっていたので、絶対に皆さんにも観ていただきたいです。

もちろんこの2人以外のキャストも熱いお芝居をされていたので、どの瞬間を切り取っても素晴らしかったです。ただ今回は1幕のマネージャーシーンで手紙を読みながら歌い始める増田さんアンドレが、オケとのタイミングが合わずに歌い出しが遅れてしまったハプニングがありました。「夕べは素敵な舞台~」の「な」を飛ばすことで帳尻合わせていたのですが、改めてオペラ座って難易度高い曲が多いですね。皆さん歌うまさんなので難なく歌っているように思えましたけど、相当レベルの高いことを平気でやってのけているように見せてるだけなんだなと再認識して、劇団四季の凄さを実感しました(笑)

また、今回は8列センターに座ってみたのでいつもと少し景色が違いましたが距離が少し離れている分全体がとても観やすかったです。さすがに最前列ほどオフマイクがしっかり聞き取れるなんてことはありませんでしたが、音響もかなり良くて迫力もありました。天使像も観やすいしこれくらいの席で観るのも悪くなかったです。段差は緩やかなので、前に背の高い人が座らなければ視界良好だと思います!

そんな感じかなぁ…?とにかくお目当てのファンクリがあまりにも自分の中でクリティカルヒットしたので観に行って良かったと心から思えた観劇ができました。組み合わせ次第でこんなにも印象が変わってしまうオペラ座、ますます沼にハマっていきそうです。きっとお兄ちゃんはそろそろ抜けてしまう気もするし、ぜひ今がチャンスだと思って兄久保ペアの揃ったオペラ座を観てみてくださいまし!

NEXT>>キャストの感想です!

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