2021年8月7日ソワレ 劇団四季『オペラ座の怪人』




オペラ座の怪人
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ゆうき
ゆうき

激熱トライアングルを観に来ました!

日時:2021年8月7日ソワレ公演
場所:四季劇場[秋]
座席:S席1階6列14番




はじめに

3週連続のオペラ座です!いつか兄と迪さんの組み合わせ観たいな~って思っていたら今週ドンピシャで来たので、これはもう行くしかないと思いました(笑)しかも紗衣さんも揃って、激熱トライアングルですよ…。まさか3週連続で行くほど沼落ちするとは思わなかったので我ながら驚きですが、今観なかったらきっと後悔するときが来るだろうし、観劇を決めて良かったです。

本当は町島智子さんをはじめデビューした人たちを観に『アナと雪の女王』も行きたかったんですけど、残念ながらチケットが取れず。アナ雪に関しては来週チケットを持っているので多分そこで観られるんだろうな~と楽しみにしておきたいと思います。

そしてついに東京は感染者数が毎度5000人近くまで増えてしまい恐ろしい日々が続いています。私は1回目のワクチンを来週接種するので、なんとか対策を万全にして当日を迎えられたら…とも思っています。が、副反応怖いですね~。来週はたくさん観劇予定入ってるから、あまり副反応ひどくならないことを祈りたいです。

そんなこんなで今回は観劇前にウォーターズ竹芝の珈琲館でご飯を食べました。ここは当日の観劇チケットを提示すると会計が20%オフという大盤振る舞い!観劇される方はぜひ利用してみてくださいまし~。

と、まあいつものことながら脱線しましたが今回もしっかりと堪能してきました!ちょっとずつ回数重ねて書けることも増えてきたので、今回も自分なりに感じたことを言語化できるように頑張ります。ぜひ最後までお付き合いくださいませ!

総評

全体の感想です。

キャスト:★★★★★
座席:★★★★★
全体:★★★★★

今回の組み合わせもめちゃくちゃ楽しかったです!全員がしっかり粒立っていて、複雑に絡み合う関係性の難しさと切なさをヒシヒシと感じられた観劇になりました。前回観た洋輔さんファントム×海沼さんクリスティーヌ×光田さんラウルの組み合わせのときとはまるで別作品を観ているんじゃないかと思うほど、印象が大きく違って面白かったです。

プリンシパルにおいては先週から変わったのってクリスティーヌとラウルだけなんですよね。他のキャストはほぼ変更なしなのに、この2人が変わっただけで全部が何もかも違いました。ファントムとクリスティーヌの関係性も、クリスティーヌとラウルの関係性も、そしてクリスティーヌを取り巻く周りの人たちとの関係性も…。

特に紗衣さんが海沼さんとはまったくタイプの異なるクリスティーヌなので、洋輔さんファントムとの掛け合いは大きく印象が違っていて目が離せませんでした。以前も書いたように、洋輔さんファントムと海沼さんクリスってお互いがお互いに心酔して共依存みたいな関係性になっているから、最後ファントムを裏切ってしまうことでクリスティーヌがひどく苦しさを感じるというところに恐ろしいほどの切なさを感じていました。

一方で紗衣さんクリスはもはや誰のものでもないように感じて、ファントムにも心を捧げてはいるけど捧げるのはあくまで心だけ。それ以外の部分は線引きしているというか、ファントムすらも入れないようなパーソナルスペースを持っているというか…独自の雰囲気を纏っているように感じました。だからファントムの一方的な片想い感がめちゃ強くて、より一層ファントムの孤独さが強調されていたように思います。ラストは本当にただただ切ない。胸が引き裂かれるような切なさというより、虚無感に近い感じかなぁ…。

紗衣さんクリスのガードがめちゃ固いからか、ファントムの付きまとい具合が凄く強調されて、だからファントムが最後また孤独になってしまうことに対しても「うん、そうだよね、自業自得だよね…」ってなったんですよ。

じゃあ紗衣さんクリスと迪さんラウルがラブラブかと言えば、それもまた違って…。先述したように、紗衣さんクリスって誰のものでもないんですよ、なんか…。本当に不思議な人。掴みどころがない人。上手く言語化できないんだけど、それがまたミステリアスで私はめちゃくちゃ好きだったりします。

でもそんな不思議な魅力を纏うクリスティーヌを必死に守ろうとする人たちがいて、そんなクリスティーヌに嫉妬する人もいて…作品そのものがミステリアスだからヒロインのミステリアスさも相まって余計に捉えどころのないふわふわ感と不安定さがあって凄くゾクゾクしました。

私は人間的な感情を剥き出しにするお芝居が大好きな人間なので前回観たオペラ座が超絶好みではあるんですけど、今回のオペラ座もなんかもっとさらに観たくなったんですよ…。全体的に前回とは大きく違う印象を抱いたけど、でも何がどう違うかを上手く言語化できない。そのモヤモヤした部分はもっと観ることで何か掴めるかもしれなくて、逆にこのもどかしさがクセになりました。多分スルメな組み合わせなんだと思います。観れば観るほど不思議な魅力に憑りつかれるってやつです。

だからそういう意味でも洋輔さんファントム×紗衣さんクリス×迪さんラウルがめちゃアツかったです。関係性が凄く複雑。もう皆さんそれぞれにキャリアも経験も積んでいるからか、お芝居も歌声も厚みがやっべえの。墓場シーンでのトライアングルは圧巻でしたし、とにかく豪華でした。

そして個人的にですけど、洋輔さんも紗衣さんも迪さんも岡村美南さんとの繋がりがある人たちなので勝手にグッと来てしまいました。ふとしたときに贔屓を思い出してしまって、なんか泣きそうでしたわ(笑)

あとね、3週連続で観劇しているのもあるからか作品への理解がどんどん深まって楽しかったです。今回、色々と気付くことがありました。気付くというか今までは流れるように観てしまっていた部分を、しっかり理解して何がどう面白いのかを感じながら観られたというのが正しいかもしれません。特に1幕のマネージャーシーンをこんなにも面白く感じたのは初めてでした。「あ、同じことを繰り返しているんだ…!みんなファントムに踊らされてるんだ…!」って今更ながらじわじわ来て、すっごく楽しかったです(笑)

毎回観劇後に気になったポイントを調べて、かつ映画も鑑賞して…というように復習をしているんですね。まだまだ私自身がオペラ座に対する知識が浅いのもあって、知らないことばかりなんですよ。だから観るたびに色んな発見があるんですけど、回数を重ねたことで解像度が上がってきて細かい部分や俳優さんの演じ方の違いや印象にもだんだん気付けるようになってきました。だから今回は本当に楽しかったです。以前紗衣さんクリスを観たときから、はるかに自分の作品への理解度が深まっていることを認識できた観劇になりました。それが個人的にめちゃくちゃ嬉しかったです。

あとはオフステで俳優の皆さんが話していた裏話を思い出したりして、いつもとは違うポイントを観てみたりできたのも楽しかった要因の1つ。ただ観ているだけでは気付けないポイントが至るところに散りばめられていて、凄く綿密に練られた奥深い作品であることも再認識できました。やっぱり『オペラ座の怪人』は凄いですわ…!

そして今回も座席は下手寄りだったので、前回に引き続きファントムとクリスティーヌの絡みを近くで観ることができて嬉しかったです。紗衣さんクリスはいつも上手でしか観ていなかったので、今まで観られなかった表情を堪能できたのは収穫でした。あと、ラストのクリスからファントムへのキスは紗衣さんががっつりキスしていて「うひょー」となりました(笑)やっぱり場数踏んでるだけありますな…。

今回下手寄りで観ていて良かったポイントとしては、TOMで歌っているクリスティーヌ越しにラウルを観られたことでした。目線的に2人が画角に収まることでこのシーンにラウル視点での物語がもう1つ生まれたような気がして、いつもとは違う感じ方ができて楽しかったです。

そんな感じで本編はめちゃくちゃ激熱で重厚で最高だったんですけど、カテコでは珍事件が起こって客席から笑いが起こるという場面も…。最後のカテコで俳優さんたちが上下に捌けていくのですが、上手側に捌けていく洋輔さんが前を歩いていた紗衣さんのドレスの裾を踏んでしまい、紗衣さんがそのまま歩こうとしたら裾がピーンと伸びまして…。無言で洋輔さんを振り返る紗衣さん。洋輔さんも無言のままフリーズして、2人で謎に見つめ合うということがありました(笑)

これが大変シュールで面白かったんですよね(笑)しかも2人の「え?」みたいな表情と間が最高すぎて可愛すぎました。本編があんなに重い内容なだけに、こんなほっこりしちゃうファンクリを観られてだいぶ心が軽くなって劇場をあとにすることができましたよ(笑)

この作品は終始緊張感が半端ないのですが、今回は個人的にもかなり余裕を持って観られたし最後のこのやりとりで思わず笑顔になっちゃったしで凄く楽しく観られました。3週連続はくどいかな…とも思ったけど、やっぱり観に行って正解でした。このトライアングルが実現したら絶対に観に行きたいと思っていたので無事に観ることができて嬉しかったです。

というか今回観たことでまたさらにオペラ座沼にドボンしたので、行けるなら来週も行きたい…(笑)観れば観るほどハマってしまう作品ですね、ヤバい!とにかく最高の観劇ができて大満足でした!

>>次のページからはキャストの感想です!

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