「松たか子」という役者の存在について

演劇・ミュージカル関連
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突然ですが、今回は松たか子さんについて色々書いていきたいと思います。

3~5年に一度のサイクルで松たか子さん熱が高まるため、自分にとってこの方の存在がどういうものなのか整理したいという気持ちもありました。ファンと名乗るには未熟ですし、ただの「好き」とも違う気がして、自分の松さんに対する感情に名前が付けられません。

スタートラインがふわふわとしていますが、松たか子さんの魅力とか好きになったきっかけとかをまとめながら自分にとって「松たか子」という役者がどういう存在なのかを見出していきます。よろしければぜひお付き合いください。

松たか子さんのプロフィール

松たか子さんを知らない方はいらっしゃらないと思いますけど、松さんについて話していく上で欠かせませんのでまずは簡単なプロフィールをご紹介します。

生年月日:1977年6月10日
出身地:東京都
血液型:A型

松たか子さんは歌舞伎の名門・松本家の末子であり、父に二代目・松本白鸚さん、兄に十代目・松本幸四郎さん、はとこに市川海老蔵さんという華麗なる家族構成で知られています。2007年にはミュージシャンの佐橋佳幸さんと結婚、2015年に第一子を設けており、公私ともに充実している日本を代表する女優さんです。

デビューは1993年ということで、私が生まれた年と同じということに若干の嬉しさを感じています。松たか子さんの女優歴=私の実年齢です、覚えておきましょう。

舞台をはじめ、テレビドラマや映画での女優業に加え、歌手活動、アニメの声優業なども務めており、マルチな才能を発揮している松さんはこれまでに数々の賞を受賞。ここに挙げ切れないほど多彩な賞を取られており、各方面から高い評価を受けています。詳しくはWikipediaを見てください。←

そして松たか子さんはあらゆる大ヒット作に出演されていて、どこかしらで松さんの作品をご覧になられている方は多いと思います。テレビドラマで挙げるなら『ロングバケーション』『ラブジェネレーション』『HERO』『カルテット』など、映画なら『告白』『マスカレードホテル』など、声優業なら『アナと雪の女王』…。他にもたくさんありますけど、本当にたくさんの代表作をお持ちです。特に『アナと雪の女王』は日本で驚異的なヒットとなり、大人から子供まで幅広い世代に松さんのエルサが親しまれたと思います。

2020年には世界各国のエルサたちと一緒に「第92回アカデミー賞授賞式」で日本人初となる歌唱を行ったことでも大きな話題を呼びました。その高い歌唱力も『アナ雪』で大きく知られたことでしょう。ここまで簡単に挙げただけでも、訳わからないくらいハイスペックな女優さんすぎて鳥肌が立ちそうです。

ちなみに素の松さんは結構サバサバとされていますしふわふわとしています。女優としてお高くとまっていないですし、男前な一面もあって、結構「梨園の娘」と聞いて持たれる世間一般のイメージよりも凄くスタイリッシュでかっこいい女性です。

そんな松たか子さんですが、最近ではなかなかサイコパスな役柄を演じられることも多く、その高い演技力で唯一無二の存在として今も最前線で活躍されています。一度松さんの魅力に憑りつかれてしまうと、もう抜け出せなくなるはずです。私も、実際その1人です。

「役者・松たか子」との出会い

そんな私が松たか子さんを強く意識したのは、2006年頃にテレビで放送されたNODA・MAPの『贋作・罪と罰』の映像が最初でした、多分。私は当時小学6年生です。松さんのことはもちろん知っていましたし、東宝ミュージカルの『モーツァルト!』が大好きだったのでライブ盤CDで松さんの歌声はよく聴いていました。しかしそれまで松さんのお芝居に触れる機会はあまりなかったため、『贋作・罪と罰』が私にとって「役者・松たか子」を初めてしっかりと観た作品になります。

正直当時の私に野田秀樹さんの作品は話が難しくてすべてを理解することはできませんでしたけど、主演を務めた松たか子さんの白熱したお芝居に小学生ながらとても衝撃を受けました。何がどう凄いって言葉では表現できないくらい、顔もぐしゃぐしゃになるくらい汗と涙を流して台詞を発する松さんの姿、そして熱いお芝居に、画面越しではあったものの強く胸を打たれました。その日の夜、ベッドに横たわりながら先程まで観た松さんのお芝居を思い返して、興奮と感動とでなかなか眠ることができなかったのを今でも鮮明に覚えています。12年間生きてきた中で、こんなに誰かのお芝居に胸を打たれて眠れなくなるという体験をしたのはこのときが初めてでした。ちなみにその映像がYouTubeに一部上がっているのでぜひ見てみてください。本当に凄いです…。

両親が演劇好きで、その影響で私も小さい頃から演劇が大好きでした。幼稚園の頃から色んなミュージカルに連れて行ってくれて、そのおかげで小学生のときには劇団四季の『クレイジー・フォー・ユー』や市村正親さんの1人芝居『クリスマスキャロル』など、たくさん私の心を揺さぶった作品に出会えました。そんなときにこうして新たに松たか子さんという素敵な役者に出会い、初めて「松たか子は凄い」という感情を強く抱いたのです。私の演劇人生の中で、「役者・松たか子」の存在が大きな種を芽吹かせた瞬間でした。

そして同年6月、私は劇団☆新感線の『メタルマクベス』を観劇して初めて生の松たか子さんのお芝居を観ました。生で観る「役者・松たか子」は、鳥肌が立つくらいかっこよかったです。

『HERO』と「雨宮舞子」と松たか子

そして私が松たか子さんを語る上で絶対に欠かせないのが、テレビドラマ『HERO』の存在です。

『HERO』は2001年に放送され、平均視聴率30%超えの大ヒットを記録したドラマです。「検察」に焦点を当てた物語で、主演は木村拓哉さん。キムタク演じる型破りな検事・久利生公平の事務官・雨宮舞子を演じたのが松たか子さんです。

詳しい時期は覚えていませんが、『HERO』の再放送を見て私はがっつりとこのドラマにハマりました。正直それまで検察のことなんて知りませんでしたが、単純にドラマの内容が面白くて、もうあっという間に引き込まれました。本当にテレビドラマ1期は面白かったです。

そして2007年に『HERO』が映画化されると、いよいよ本格的に『HERO』熱が高まって映画館に何度も足を運ぶようになりましたし関連書籍もすべて取り寄せて読むようになりました。同時に、松たか子さん演じる雨宮舞子があまりにも可愛すぎて一気に松さんに夢中になりました。松たか子さんを「好き」と感じたのはこのときが初めてです。

自分の中で「松たか子は凄い」というイメージに加えて、「松たか子は可愛い」という感情が芽生えたのもこのときです。とにかく雨宮舞子という女性が本当に可愛かったです。真面目でお堅く恋愛の1つもしたことがないような女性で、眼鏡姿とか誰にでも噛み付くような子犬っぽさとか至るところに可愛い要素が溢れているキャラクターでした。正直、松さんがこれまで演じてこられた役の中でも一番好きですし、日本の全ドラマの中でも一番雨宮舞子というキャラクターが大好きです。

ただ不思議なことに、『HERO』の雨宮舞子という役を演じる松さんと、私の知っている役者としての松さんが自分の中でイコールにならなくて違和感を抱いていたのも事実でした。凄く複雑な考え方をしているなと自分でも感じるのですが、自分にとって「松たか子は凄い人」であってほしいのだと思います。だから「凄い」よりも「可愛い」が勝る雨宮舞子という役は私の知っている松たか子という役者に重ならず、じゃあ私はそもそも松さんをどう思っているのだろうと結構悩みました。

恋愛感情的な意味で雨宮舞子(=松たか子)に恋をしてしまっている自分もいれば、尊敬的な意味で松たか子さんという役者の存在に恋をしている自分もいて、決してそれをイコールで結ぶ必要はないのですが結びたい自分もいます。『HERO』を見ていると雨宮に対する愛しさでいっぱいになって、私の松さんへの気持ちが迷子になります。感情に名前をつけなければならないなんてそんなことないはずなのに、松さんに対して凄く誠実でいたい気持ちが芽生えてしまいます。そんな誠実でありたいと願う自分の心を惑わすのが、『HERO』の雨宮舞子という存在でした。

『アナと雪の女王』で確信した「役者・松たか子」への期待

そしてもう1つ、松たか子さんを語る上で欠かせないのが『アナと雪の女王』です。

『アナ雪』と言えば、松たか子さん演じる雪と氷の女王・エルサのナンバーがとにかく大きな話題を呼んだ作品です。ワールドワイド的な意味でも、松さんの出演作でもっともヒットした作品なのではないでしょうか。この『アナ雪』で松さんの怪物級の歌唱力は大きく知られ、松さんの歌声に全世界から注目が集まりました。

余談ですが、松さんがエルサに起用された理由は「エルサは王女⇒日本で王女と言えば?⇒伝統芸能⇒歌舞伎の名門・松本家⇒松本家の娘⇒松たか子」とのことです。そういったキャラクターとの親和性に加えてビッグナンバーを歌えるだけの歌唱力を持ち合わせていたのは、もはや運命としか言いようがないですね。日本でエルサを演じられたのは、松たか子さん以外にいなかったでしょう。

当然ながら、『アナ雪』における松たか子さんの凄さの1つは抜群の歌唱力です。1では「Let It Go」、2では「Into the unknown」や「Show Yourself」といったパワフルで高らかに歌い上げるビッグナンバーがありました。元々松さんの歌唱力をご存知だった方からすれば「やっぱり松さんはさすがだなぁ」ってなりましたでしょうし、知らなかった方からしたら「松たか子すげえ!」ってなったと思います。しかもなかなかメディアで歌わなかっただけに、2020年のアカデミー賞授賞式でついに満を持して(しかも日本人として初の)歌唱を行ったことは相当な注目を浴びましたし大きなニュースになりました。

こうして松さんの歌唱力に注目が集まることは、純粋に嬉しかったです。私が抱いていた「松たか子って凄い」という感情を世界中の人たちが感じているということに、喜びと満足感がありました。松さんに寄せた信頼や期待を簡単に超えてくる。その事実が凄く嬉しかったんです。

一方で松さんの歌唱力が素晴らしいという事実は、ある意味私の中で大前提でもありました。松さんが歌上手ってことは知っていましたし確かに歌唱面も凄かったのですが、それ以上に私が凄いと感じたのは『アナ雪』における松さんのお芝居でした。

松たか子さんならではのエルサが確立していたということに対して、「役者・松たか子」の凄さを見た気がします。オリジナルのイディナ・メンゼルが演じるエルサと松たか子さんが演じるエルサは、たとえ同じ映像を見ていてもきっと印象が180度違うように感じるでしょう。松さん自身、イディナの息遣いや雰囲気を大切にされていたとは思います。そこにプラスして松さんならではの優しさや柔らかさ、温かさ、弱さ、強さ、美しさ、気品さ…といったあらゆる要素が詰め込まれていました。そうすることによって、松さんにしか演じることのできない「日本のエルサ」が誕生します。

そして「声」のみでのお芝居って本当に難しくて、普通のお芝居は上手なのに声のお芝居だけになると下手に感じる人も少なくありません。そんな中で、松さんのお芝居はとても自然でエルサにしっかりと息が吹き込まれていました。そもそも松さんは2006年の映画『ブレイブ・ストーリー』で声優として参加し、高い評価を受けていた方です。舞台をメインに活躍されている方は声のお芝居も上手な傾向があるのですが、やはり松さんもその1人でした。「声」という五感の中の聴覚だけに頼るお芝居ではあるものの、松さんらしさの滲み出るエルサが確かに存在していました。

『アナと雪の女王』を通して松たか子さんの歌唱力、そしてお芝居に触れたことで、私の「役者・松たか子」への期待と信頼は確信に変わりました。私が2006年に感じた「松たか子は凄い」という気持ちを、この作品で再び実感することができたんです。「ああ、やっぱり松たか子さんはこうであってほしい」と思う気持ちを、改めて自覚するきっかけになりました。

「役者・松たか子」の凄さについて

私は松たか子さんを天才だと思っています。あらゆる才能に恵まれた、唯一無二の役者さんだと思っています。不思議な魅力を放っていて、じゃあその魅力って何なの?と聞かれたら上手く言葉では表現できなくて。掴みどころのないミステリアスさとマルチな器用さに、いつも驚かされていました。

舞台、テレビドラマ、映画、アニメ、歌手…色んな分野で幅広く活躍して高い評価を受けている松さんは本当に器用で才能に溢れた人です。同時に、いずれにおいてもお芝居に型がないのも「役者」だなと思わせてくるポイントの1つ。その作品に合ったお芝居をされるので、だからこそ掴みどころがないのだと思います。

そう考えると、『HERO』の雨宮舞子が私の知っている松さんと違う印象だったというのも頷けます。そっか、あれが松さんの「雨宮舞子」の演じ方なんだな…と納得できました。そう考えたら、より一層雨宮舞子への感情が高まりましたし、松たか子さんへの信頼が高まりました。

でもそんな松さんも、年齢を重ねて経験を積み重ねていくことでよりお芝居に深みが増してきたように思います。良い意味で垢抜けて、味のある役者さんとして今でも伸びしろを感じさせるようなお芝居をされています。

たとえばテレビドラマなら、坂元裕二さんが脚本を務めた『カルテット』や『スイッチ』でのお芝居がとても印象的でした。どちらも一見普通の女性に見えるのに実は裏の顔があったというミステリアスな役柄で、松さんのシリアスなお芝居にゾッとしました。こういった狂気的なお芝居は特に輝かしいなぁ…と思います。映画『告白』や『マスカレードホテル』でのお芝居もかなり狂気的でしたが、松さん自身の温かくて柔らかい雰囲気からは想像もできない、背筋が凍るような冷たい眼差しと何を考えているのか分からないような恐怖感を抱かせる表情や声色は本当に癖になります。巷では「黒松」なんて呼ばれているみたいですが、こういうリアルな人間の闇の部分を演じさせたら松さんの右に出る者はいないのではないでしょうか…。

役を演じるときに「松たか子」であることを捨てて全身全霊でお芝居されている、これも松さんの魅力であり凄さだと思います。『贋作・罪と罰』でも感じた部分ですけど、松さんは女優としての美しさとかイメージとかそういうのをまっさら捨てて、自分がどうなろうとそれ以上に役と真正面から向き合うことを大切にされている印象があります。だからこそお芝居から感じられるエネルギーが凄まじいのかなと実感させられました。

「松たか子」と聞いて、上品なイメージや美しさ、大人びている、お淑やか…そういった印象を持たれている方は少なくないはずです。でもそのイメージを覆すのが「役者・松たか子」です。だからある意味、人間の闇が描かれるキャラクターを演じたときのギャップと迫力に圧倒されるのかもしれません。常に全身全霊で、その姿が本当にかっこよくて惹かれてしまうわけです。

また、ジョン・ケアード演出のミュージカル『ジェーン・エア』では孤児として育てられた美人でも裕福でもない地味な家庭教師を演じられていて、松さんのお芝居との向き合い方についてとても考えさせられました。役柄的に地味でいなければならないという点を特に意識されていたそうですが、正直なことを言えばステージに立つ松たか子さんの存在感とオーラって凄いので、「地味」でいるのは相当大変なことだったと思います。でも、この作品に関しては本当に華やかさの欠片もなく、確かに普通の人として舞台に存在していました。私の知っている「役者・松たか子」の迫力はそこに存在していなかったです。だけど、普通なのにどこか他人と違う何かを持っていて、つい目を追ってしまい、気付いたら惹かれている、そんな魅力も放っていました。

松さんの凄さってこういうところにある気がしています。何もないところから奇跡を生み出すお芝居ができる人。0から1にするのではなく、1から100に伸ばすのでもなく、0から一気に100にいける人。きっとこんな評価をしても松さんは買いかぶりすぎだなんて思うかもしれないけど(笑)

でも本当に、これが「役者・松たか子」の凄さであり魅力だと私は思っています。100人が全員松さんのお芝居を「上手」と評価するかと言われたらそうではないかもしれないですし、100人全員が松さんを「美人」と思うかと言われたらそうではないかもしれません。そういう、絶対的な「完璧」ではない=普通の存在なのに、他の人と違う魅力があって恐ろしいほどのエネルギーで惹きつけられて、気付いたら「役者・松たか子」の虜になっている。宝塚のような華やかさをまとっているわけではないのに、その辺に咲いている紫陽花みたいにどこにでもありふれた佇まいでありながら様々な色に変化して私たちの心を惹きつけてくる。親近感を抱かせるくせに、なぜか絶対に手が届かない特別な存在。そんな不思議な人です。

どの役でも「松たか子」らしさを失わずに「松たか子」であることを忘れさせるというのがもう唯一無二の魅力だと思います。自然体でリアルなお芝居。でも決して不快にならないお芝居。それは松さんが松さんであるからこそ成り立つお芝居なんだと思いました。もうここまで自分で書いてても意味分からないですもん。本当に訳分からないくらいの天才ですよ、松たか子さんって。

私にとっての「松たか子」

最後に、改めてこの記事を書き始めたきっかけを振り返ってみたいと思います。私の中で定期的に松さん熱が高まるため、私にとって松さんってどういう存在なのかを知りたくてこの記事を書き始めました。正直、本当に書き始めの段階ではその答えがまったく見えていなかったです。しかし、こうして松さんについて書いていき、何日も書き途中のものを読み返してここはこうじゃない…と修正していく中で、その答えがようやく見えてきました。

松さんのファンかと問われたらきっとそうではなくて、松さんのことが好きかと聞かれたら確かに好きだけど普通の意味の好きとは若干違う。でも松さんが大好きだし尊敬している。そんな「松たか子」という存在は、私にとって永遠に凄い人であってほしいという期待そのものでした。これが答えです。

小学6年生の自分が、松たか子さんに対して初めて抱いた感情が「凄い」。そのときの衝撃と感動が今でも忘れられず、そのまま「松たか子は凄い」という感情をずっと大切に持ち続けてこうして大人になりました。途中、雨宮舞子に恋をしたり他のものに興味を持ったりと寄り道もたくさんしましたが、私が松さんに抱いていた印象はずっと変わっていませんでした。何年経っても、テレビや映画や舞台で観る「役者・松たか子」は凄かったです。それが本当に嬉しかったです。

こうして変わらずに「凄い」と思わせてくださることへの喜びはいつしか期待へと変わり、自分の勝手な期待ではあるもののそれに必ず応えてくださる松さんを観て安心感を覚えるようになりました。

そしてもっと松さんのお芝居を観たいと思い、ここ数日、ジョン・ケアード演出の『ジェーン・エア』をはじめ、串田和美演出の『もっと泣いてよフラッパー』、野田秀樹演出の『贋作・罪と罰』、岩井秀人演出の『世界は一人』など色んな松さん出演の舞台を映像で視聴していました。正直、どれを観ても松たか子さんは素晴らしかったです。そして型にハマることなくその役に合ったお芝居をされている姿を観て、「やっぱり松たか子は凄い」と思いました。

私が松さんと出会ったのが舞台なだけに、舞台人として全身全霊のお芝居をされている松さんを観られたことが何よりも嬉しかったです。やはり松さんは舞台において圧倒的なパワーと存在感と全身全霊のお芝居で心を揺さぶってきましたし掴んできました。舞台人として尊敬できる人だと、私が14年間抱き続けてきた彼女への期待が報われたことにひどく安心したと共に、松さんに対してさらなる期待と尊敬の念を抱きました。

同時に『HERO』や『カルテット』や『アナと雪の女王』を観ていると、私にとって松さんは芸能人というよりも舞台の役者さんというイメージが強いこともあって、テレビや映画など舞台以外の場所で活躍されていることがどこか凄く不思議な感覚でもありました。舞台人の松さんがテレビや映画で活躍されている…って。だから舞台ファンという立ち位置として、松さんがあらゆる分野で活躍されていることは素直に嬉しかったです。でも一方で松さんを「芸能人」として認識することには若干の抵抗がありました。多分、自分の中で松たか子さんが「役者」として尊敬し続けていきたい人だったからだと思います。「芸能人」という色眼鏡で見るのではなく、「松たか子」という人間として彼女と向き合いたかったんだと思います。

正直、ここまで真面目に自分にとってこの人って何なんだろう…と考えさせられたのは松さんが初めてです。それくらい、松さんに対する感情が複雑すぎました。私が応援している劇団四季の岡村美南さんに抱いている感情とも全然違うものなので、本当に悩みました。でもその答えは「尊敬から来る期待」。こうして私のお芝居に対する価値観を大きく変え、人生に大きな衝撃を与え、期待に応えてくださり続けた松さんを、純粋に人として尊敬していますし、これからも松たか子さんという人間に対して敬意を払い続けたいです。そして期待し続けたいです。見守り続けたいです。好きでいたいです。

尊敬の気持ちもここまで大きくなると、恋愛みたいに訳分からなくなるものなんですね。松さんへの感情を拗らせているなと自分でも思っていますが、やっぱり単純な「好き」とは違うし、ファンの形としても当てはまらないだろうし、本当に松たか子さんという存在は自分にとってとても謎です。でも大好きです。可愛いなって思うし綺麗だなって思うし、顔も声も大好きだし、バラエティでの素の一面を見ていると「あー好き」って思うし。何なんですかね、私松さんに恋してるんですかね。自分でもよく分からないです。

まあでも。

松さんに対しては誠実でありたい。
松さんを軽率な気持ちだけで「好き」と思いたくない。

そう感じていることそのものが、もう私が「松たか子」という存在に夢中になっている証拠ですよね。

うん。

うん、やっぱり大好きです。本当にこんな天才に出会えて幸せです。こんな凄い役者さんが舞台だけにとどまらず、たくさんの場で活躍されて高い評価を得ていることが嬉しいです。好きです。好きです。尊敬しています。好きです。同じ女性として好きです。役者として好きです。人として大好きです。

結局、答えを導いたのにそうやってまた自分の松さんへの感情が分からなくなって振り出しに戻ってしまいました…(笑)夢中ですねぇ…、本当に不思議な人。でもこうして今回、松さんについて気持ちをまとめることができて良かったです。やっぱり松さんは、私にとって永遠に「凄い人」だなぁって感じられましたし、改めて松さんを好きでいて良かったと感じました。これからも、松さんを「1、松さんを尊敬している人間」として応援し続けたいと思います。

突然の松さん語りでしたが、最後までご覧いただきありがとうございました。もちろん歌手の松さんも、癖がなくて澄んだ綺麗な歌声なのでぜひ聴いてみてください。私が大好きな曲です。

「役者・松たか子」は永遠に凄い人であると期待し続けたい存在。
そして、「松たか子」は人間として役者として誠実に尊敬し続けたい存在。

松たか子さんの魅力に憑りつかれたら、きっと人生100倍楽しくなるはずです。

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