2020年2月15日ソワレ BW版『WICKED』レポ

WICKED
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ゆうき
ゆうき

念願の本場のウィキッド観劇!

日時:2020年2月15日20時公演
場所:ガーシュウィン劇場
座席:1階オーケストラ席C列3番

はじめに

2016年まで劇団四季でも上演されていた『ウィキッド』ですが、それ以降お蔵入りになってしまい全然観る機会がありませんでした。しかしこうして『FROZEN』を観るためにブロードウェイ行きを決めたのであれば、ブロードウェイで本場の『WICKED』を観れば良いのだとなり、チケットを購入。

ずっと本場の『WICKED』を観たいと思っていたのでようやくその夢が叶うことに喜びを感じていましたし、こうして大好きな作品をまた観ることができてその嬉しさも倍増でした。

ちなみに劇場はガーシュウィン劇場という名前なので、『クレイジー・フォー・ユー』好きの自分からするとそれすらも大興奮の要素。ひたすら岡村美南さんを感じることのできるブロードウェイ遠征となりました!

劇場周辺は『WICKED』一色!

レポをする前に、簡単ではありますが劇場周辺や劇場内の様子について軽くご紹介していきたいと思います。『FROZEN』もそうでしたけど、本当に劇場周辺が作品色に染まっているんですよ。

これは劇場入口の様子です。一番手前側が「Will Call」、つまり窓口受け取りの列でした。

『WICKED』は劇場前の柱すべてが『WICKED』仕様で、すでに劇場に入る前から作品の世界観へいざなってくれます。

グリンダ様~~~!

エルフィー!!!!

フィエロってそこまで扱い大きくないんですね(笑)

そして劇場内に入ると、開演まであと何分だよっていう掲示がされていました。とても優しいですね。

劇場のど真ん中にはガーシュウィン劇場についての説明かな。シズ大学の何かにも思える作りで、これも作品の一部のような気がして良かったです。

そして壁には『WICKED』の地図が大々的に描かれていました!

手前にはマンチキン国の記載もありますよね。めちゃくちゃテンションが上がりました。

劇場入り口付近のグッズ売り場。とてもデザインが可愛いグッズがたくさんあって、おたくの財布の紐がどんどん緩んでいきました(笑)

そして作品には欠かせないドラゴン時計も展示されていて、もう『WICKED』の世界観が広がりすぎててすでに泣きそうでした。マジで『ウィキッド』おたくは『WICKED』を観に行くべきです。

ドリンクを販売していましたが、ちゃんとグリンダとエルファバをイメージしたものもありましたよ。私はエルファバのドリンクを頼みましたが、結構炭酸強めのドリンクでした。確か札幌で『ウィキッド』が上演されていたときも、キャライメージのカクテルがありましたよね。おたくはこういうのに弱いので、どんどん販売してほしいと思います。

と、そんな感じで劇場の外も中も『WICKED』一色で、開演前から興奮しっぱなしでした!

総評

キャスト:★★★★★
座席:★★★★
全体:★★★★★

『FROZEN』と違い、特にキャストにはこだわらず(というかキャストの名前を聞いても多分ピンと来ない)というのもあって純粋に楽しむことができました。やはり特に主役のグリンダとエルファバの女優さんが素晴らしくて、お芝居も歌もすべて引き込まれましたし、本当にレベルが高すぎて鳥肌が止まらなかったです。

先述しますが、個人的にはエルファバ役のHannah Couneauに魅せられました。元々岡村美南さんがエルファバを演じていたこともあり、エルファバという役自体が大好きではあったのですが、Hannahが本当に素晴らしくて、こうして彼女のエルファバを観ることができて幸せでした。

そして座席は下手サイドの通路から2席目で全体はとても観やすくて良かったのですが、いかんせん前に座っていた男の人が巨漢で結構遮られました…(笑)段差はかなりあったはずなのに、こんなに見えないもんか…とアメリカの洗礼を受けたような気がします。本当に席の見え方は運だなぁって感じました。

でもそれを抜きにしても本当に本場の『WICKED』はレベルが桁違いでしたし、ブロードウェイの雰囲気も相まって笑うところは笑えたし凄く心に響く話だなぁ…って改めて実感することができました。『WICKED』を観に行くことができて本当に良かったです。

キャストの感想

簡単にキャストの感想を書いていこうと思うのですが、とりあえずこの日のキャストを一覧でご紹介します。

グリンダ Ginna Claire Mason
エルファバ Hannah Corneau
フィエロ Jake Boyd
ネッサローズ Shoba Narayan
ボック Riley Costello
マダム・モリブル Christianne Tisdale
ディラモンド Michael X. Martin
オズ陛下 Michael McCormick

マダム・モリブルのみアンダースタディの方でした。もう全体的に素晴らしいキャストの方々で、実力があるし歌もお芝居も上手だし、本当に素晴らしいの一言に尽きます。やはり向こうの人たちって喉が強いなーって実感しましたし、ユーモアセンスもあるんですよね。笑いがどっかんどっかん起こって、観ていて凄く楽しかったです。

グリンダ:Ginna Claire Mason

Ginna Claireはかなりお姉さんみのある、包容力に溢れたグリンダでした。というのも、エルファバ役のHannahがデビューしてまだ1年経っていないのもありますし、身長的な見た目も含めてHannahより背が高いGinna Claireのほうがリードする印象があったからです。

でもそういう視覚的なものだけでなく、Ginna Claireグリンダは本当にエルファバを大切に想っているんだなっていうのが節々から伝わってくるグリンダ様でした。表情もそうだし、声色もそうだし、なんかこれこそグリンダだよな…っていう。

日本で観てきた『ウィキッド』ってエルファバのほうがお姉さんみあって、グリンダは駄々っ子な妹感溢れる女の子で…っていう関係性が印象強かったんです。でも今回はその関係性が逆転。グリンダのほうがお姉さんらしいけど、どこかおバカで、エルファバよりも無力で…。だけど、そんな自分より世間的に立ち位置が下のエルファバを大切に想っていて、誰よりも気にかけていて、まるで無茶をする子供を見守る母親のような、そんな存在でした。

だからシズ大学時代の頃のグリンダよりも、グリンダ様になってからの彼女が全面に出ている感じでしょうか。本当にグリンダ様そのもの。グリンダが「あの子」って言うと、日本ではそれを聞いたとき若干違和感があったのですが、Ginna Claireが言うと凄く説得力があるというか。本当にとにかくお姉さんっぽくて、優しくて、温かみに溢れたグリンダでした。

当然歌も上手ですし、お芝居も申し分ありません。グリンダには欠かせないユーモアセンスも抜群。「Popular」はひたすらチャーミングで面白くて、Ginna Claire劇場炸裂でした。本当に素敵なグリンダ様に出会えたなーって実感しています。とても素晴らしかったです!

エルファバ:Hannah Corneau

私が今回最も衝撃を受けたHannah Corneauのエルファバ。日本公演を観てきた方の多くは、エルファバと言えば背が高くて落ち着いた印象があるのではないでしょうか。いや単純に私が岡村美南さんのエルファバに対して思い入れが深いものあるかもしれませんが…。しかし、Hannahエルファバはそのイメージとは真逆。小柄で華奢で、むしろ子犬のように噛み付く陽キャなエルファバでした。

小柄で陽キャなイメージは樋口麻美さんや岡本瑞恵さんのエルファバがまさにそうだったかもしれませんが、本当に私の知っているエルファバとはまったく異なるタイプ。先述したように、グリンダ役のGinna Claireよりも背が低いので、その見た目だけでもHannahエルファバは妹感に溢れていました。

小柄な分動き回るのが凄くわちゃわちゃしていて本当に子犬感(笑)そういったイメージもあって、落ち着いた印象よりもかなり陽キャ感のあるエルファバに思えました。元気に溢れていて、噛み付くときはとことん噛み付いて、でもお勉強はしっかりできて…。なんかそういうエルファバ像があまりにも新鮮で、愛しさがどんどん芽生えていきました。

そしてエルファバと言えばなんといっても圧倒的な歌唱力が魅力です。まあブロードウェイで観れりゃ誰だって歌うまさんやろって思ってましたけど、Hannahはその小柄な体のどこからそんなパワフルな歌声が出てくるのってくらいのパワフルボイスの持ち主でした。本当に圧巻すぎて、マジで鳥肌立ちまくりでしたもん。「The Wizard and 」や「Defying Gravity」、「No Good Deed」など歌唱力が求められるナンバーを恐ろしいほどの歌唱力で歌いこなしていました。一応探してみたら「No Good Deed」の歌唱動画があったので、ぜひ聴いてみてください。ヤバいです。

キャストには一切こだわらずに観劇した『WICKED』でしたが、結果としてHannahのエルファバを観ることができて本当に嬉しかったです。私の中のエルファバ像を覆してくれたのも驚きでしたし、だからこそ余計に惹かれるものがあったんだと思いました。歌うまさんが大好きなので、こうして素敵な女優さんに巡り合えて私はとても幸せです。

観劇の感想・考察

続いて、観劇して気になった点などをつらつらと書いていきたいと思います。

グリンダのユーモアセンスは日本と違う

日本公演で印象的だったのは、舞踏会で意気投合したグリンダとエルファバが自室に戻ってオシャレの仕方を教えてもらったりするやりとりでした。あのシーンではグリンダがおバカ全開で客席の笑いを誘っていましたが、グリンダのユーモアシーンのアプローチが日本とブロードウェイとで違っていたのが印象的だったんですよね。

正直具体的にブロードウェイがどうですっていうの言えるくらい記憶が鮮明ではないのですが、逆に日本のように「変わるのよ!あたしのおかげで」っていうあからさまで大げさな動きっていうのはそこまでありませんでした。多分、日本ってあそこまでしないとウケないのかなー。それともユーモアセンスが異なるのかなー。単に演出が途中で変わっただけかもしれませんが、日本のような大げさな動きっていうのをGinna Cliareグリンダはそこまでやっていなかったです。

動きで笑わせるというより、言葉で笑わせてきます。これはオリジナルの強みだと思いますが、やはり言葉で笑いを誘うのは日本より上手いです。向こうの笑いのセンスやニュアンスを、日本に持ち込んだとしても同じように和訳ができるわけでもないし、日本ではそもそもウケない可能性が非常に高いです。だからこそ、ブロードウェイのグリンダは言葉で笑わせることができて、動きは二の次という印象でした。

英語は分からない部分が多かったけど、日本公演を観ていたからなんとなく内容は把握できていたし、その場の雰囲気に呑まれるじゃないですけどなんか笑うことができたっていうのは自分でも驚きでしたね。グリンダ様はどこの国に行っても凄く楽しかったです。

「As Long As You’re Mine」はエルファバからキス

この「As Long As You’re Mine」でどちらからキスをするのか問題は、私が岡村美南さんのエルファバを観るようになってから気にするようになった部分です。岡村美南さんのエルファバは自らガッツリとキスしに行って、相手役のフィエロを驚かせていました。これがあまりにも印象強すぎて、毎回観劇時に注目してしまうポイントなんですよね。

で、いざやってきた「As Long As You’re Mine」。HannahエルファバとJakeフィエロが情熱的に歌っています。Hannahエルファバが小さいので、その身長差も含めて凄くドキドキしました。

ちなみJakeフィエロがマジでイケメンです。

そして曲が終わるとエルファバが「I feel wicked」と呟いてキスシーンへ。岡村美南さんエルファバと同じく、Hannahエルファバから積極的にキスをかましていました。もうその構図が懐かしすぎて私、大興奮(笑)キスに対して積極的なエルファバが大好きすぎて、もうこれを観れただけでお金を払った価値があります…。

でも岡村美南さんエルファバと違ってHannahエルファバは元々明るめで積極的な印象があったのもあって、特にギャップは感じませんでしたね。控えめで大人しめなエルファバほど、キスシーンで積極性を見せてくると「おっおっ」となるのですが、ある意味順当な感じでこれはこれで良きでした。

もうあまりにも嬉しかったので、ちょっとここだけテンション違うと思いますが自分用メモとして残させてください。

「For Good」で見せたグリンダの優しさ

これ、ほんの一瞬の仕草だったんですけど、Ginna Cliareグリンダに泣かされそうになったんですよね。「For Good」の始まる前だったかな、多分「私には友達がたくさんいたわ。でも大切なのはあなただけ」っていう台詞がありますが、まさにそこだったと思う。

Ginna CliareグリンダがHannahエルファバの唇にスッと指を伸ばして、つんってしたんですよ。それに対して、Hannahエルファバが笑顔になるっていう、その一連の動作に「え?は?え?」と思考回路停止。あまりにも尊すぎる仕草にちょっと理解が追い付きませんでした。

百合的な目線で観ちゃうとそうなっちゃうんですけど、これもここまでのGinna CliareグリンダとHannahエルファバの関係性を考えると凄く美しくて説得力のある仕草だなと思ったんです。これまで、Ginna CliareグリンダはHannahエルファバと向き合いながらも彼女を支えて、信じ続けて、優しく見守ってきたお姉さんのような立ち位置でした。ここの唇つんは、彼女なりの優しさの表れだと思うし、信頼の証だと思うんです。そしてそんなグリンダの優しさを受けて、Hannahエルファバも微笑んだのかなーなんて考えたら尊さで爆発しそうになりました。

こういう触れ合いもそうですけど、立場的に対等なんだけど若干グリンダのほうがお姉さんみたいで、無茶する妹に「大丈夫だよ」って言っているかのような。そんな仕草が凄く美しかったし、これはこの2人だからこそ成り立つ空気感だろうなって思いました。とてもいいものを見せてもらった気がします。

カーテンコールの模様

今回は前に巨漢の白人がいたこともあって、残念ながら動画は断念しました。途中までは撮影していたんですけど、その人が立った瞬間に何も見えなくなりまして…(笑)

ということで、簡単に写真だけ。でもとても良い写真が撮れたと思うので、ぜひぜひ観てくださいー!

抱き合うGinna CliareグリンダとHannahエルファバ。この身長差がたまりません。そしてこの左手に見える影が巨漢の男性です(笑)

観てくださいこのめっちゃいい笑顔のGinna Cliareグリンダ。凄くキラキラしていて、本当にグリンダ様そのものでした。

両隣が大きくて、捕らえられた宇宙人状態のHannahエルファバ。ボックと身長変わらないですし、とても可愛らしいです。

本当に素敵な笑顔でした。写真に切り替えて良かったです(笑)でもちょっと悔しいので、次回また行く機会があればリベンジしたいと思います!

まとめ

ということで、『ウィキッド』単体で考えれば4年ぶりとなる観劇でした。懐かしさが込み上げたし、改めてこの作品が大好きだなぁ…という気持ちに浸ることができました。考えてみれば、私の四季の入り口は『クレイジー・フォー・ユー』だったのですが、こうしてガッツリ劇団四季にハマるようになったのは『ウィキッド』に出会ったからです。そして岡村美南さんを好きになるきっかけもまさに『ウィキッド』でした。

私にとって大切な作品をこうして本場で観ることができて、本当に幸せです。何より、やはりグリンダ役のGinna Cliare Masonとエルファバ役のHannah Corneauのペアを観ることができたのが幸せでした。素敵なエルグリに出会えましたし、素敵な思い出をもらえた気がします。

またもし観に行くことができたら、次もこの2人で観たいなぁ…。またいつか会えることを願いながら、次回のブロードウェイ遠征計画を立てていきたいと思います!本当に『WICKED』を観劇できて嬉しかったです!

そして、ちょっと話がずれますが『FROZEN』のOBCであるCaissie LevyとPatti Murinが歌う「For Good」も動画があるのでぜひご覧ください。この2人のエルグリも観てみたいものです。

『WICKED』は歴史があるだけに、歴代のキャストも豪華ですね。きっとGinna CliareもHannahもその中に名前を刻むキャストとなるのかな。彼女たちの動向にも注目していきたいです!

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