2015年5月6日マチネ 劇団四季『クレイジー・フォー・ユー』千秋楽

クレイジー・フォー・ユー
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ゆうき
ゆうき

千秋楽、見届けてきました!

日時:2015年5月6日マチネ公演
場所:四季劇場[秋]
座席:1階S席2列21番

はじめに

あっという間でした。
2月22日に開幕してからまだ1週間しか経っていないかのように感じられます。
2ヶ月半、全70公演。
岡村さんが出演したのは38公演でした。
だから宮田さんが32公演で、だいたい半々ってところかな。
私は21回観劇しましたが、そのすべてが岡村ポリーでした(笑)
宮田さんのポリーを結局観ることが出来なかったのは心残りではありますが…。
岡村さんのポリーで幕を閉められたことは、とても嬉しく思います。

千秋楽も4日ソワレ、5日と同じ2列21番での観劇となりました。
3公演連続同じ最前列の席っていうのもきっと今後一生経験することないだろうな。
千秋楽のこの席は、先行で取ることが出来た席。
だからこそ岡村さんが戻ってきてくれたことが本当に嬉しかったです。
上手寄りはポリー堪能席。
私にとって最良の席で、千秋楽を見届けられたことが幸せです。

さて、千秋楽を迎え一区切りつきましたのでいつものごとく総括として書いていきます。
そのため、フェス楽やマンマ楽の記事読まれている方なら分かるかと思いますが…。
かなり細かく、かつめちゃくちゃ長くて読むの疲れるかと思います(笑)
そして岡村さんのことばかり書いてしまうと思いますが、ご了承ください。

まずは千秋楽公演について。
いやぁ、序盤から色々とハプニングだったりがあって…ハラハラ。
1幕のビリーとワイアットによる銃撃戦。
ワイアットがビリーに銃を向け撃ちますが、まさかの不発。
もう一度やってなんとか鳴りましたが、伊藤ビリーはすでに倒れているという不思議な事態に(笑)
こればかりはどうしようもないですよね。
続いてボビーがポリーの真似をしてハリーからお酒を受け取るシーン。
2回目の時にビンが後ろに落ちないで手前に落ちてしまって。
だけど後ろの方でガシャンとビンが割れた音がするというこれまた不思議な事態に(笑)
こういった小道具のハプニングが続きましたね。
CFYは小道具がたくさん使われるし、こういうハプニングは付き物ですよね。
色んな意味で序盤からとても楽しかったです。
そして5日もそうだったんだけど、Naughty Babyで大和アイリーンのマイクにノイズが。
うーん、CFYはなんだかマイクトラブルが結構多かったなぁという印象です。
岡村さんもIGRの歌詞を間違えちゃったりと、ハプニングだらけの千秋楽となりました。
なんだけど、なんかそういった部分すら笑えちゃうくらいに凄く楽しくて面白い千秋楽でした。

キャストの感想

気になったキャストの感想を書いています。

ボビー・チャイルド:松島勇気

今期のCFYは松島さんが完走しましたね。
田邊さんが来るかなって予想していたけど、結局来ませんでしたね。
でもCFYを観て松島さんのファンになった方はたくさんいらっしゃるんじゃないでしょうか。
それくらいにボビーというキャラクターがはまり役でした。
ボビーのダンスに一生懸命な感じとか、割とお気楽な感じとか。
何より、好きなものに対する情熱とかそういった部分が凄く上手に表現されていました。
私、正直松島さんのお芝居ってそんなに上手だと思っていなかったのですが。
いやぁ…凄く良かった。
この役があまりにもはまり役だからなのかもしれないけど、表情も仕草も表現力もすべて良かった。
笑いを取るのも凄く上手で、コミカルなお芝居はきっと得意分野だろうし。
お調子者なのに凄く愛しくて可愛いの。
そして松島ボビー岡村ポリーのペアで凄く好きだったのが身長差。
これまでのボビーポリーは恐らくだいたいがボビーのが背高いか同じくらいか。
それがついに岡村ポリーデビューにより逆転。
松島さん結構小柄なんですね、まぁ岡村さんも171あるから…。
だからShall We Dance?で松島ボビーが岡村ポリーの背後から顔覗かせる時とか。
あ、小さいって思うんだけど、それがまたなんか新しいボビーとポリーの関係性を上手く表してて。
ポリーに一生懸命付きまとう感じがね、その身長差だと凄く可愛いの。
言うたら大和アイリーンとの身長差もまぁ凄いけどさ。
小柄だからこそ凄く動き回る感じとか一生懸命な感じが伝わってきて、愛しさが募ります。
そしてそういうコミカルな一面だけでなく、シリアスな部分もとても素敵です。
They Can’t Take~から一気に表情が変わりますからね。
デッドロックを去る最後までポリーへの愛を貫き伝えたボビーが、切なくて。
ニューヨークに帰っても諦めることも忘れることも出来なくて。
劇場を手に入れるという夢が実現したけど、その夢よりももっと大切なものを選ぶ姿がかっこよくて。
ボビーってすっげえお調子者だし色々と気持ち悪いところあると思うけど。
好きなものに対しての思いっていうのだけは一貫して強くてかっこいいんですよね。
松島さんのボビーは、そういうのが全部伝わってくる素敵なボビーでした。
やっぱり松島さんといえばダンスですが、タップダンスも本当に凄かったなぁ。
すっげえ楽しそうに踊ってる姿がボビーそのものでしたもん。
私もこの公演を通して、松島さんのことより好きになりました。
完投、お疲れ様でした!

ポリー・ベーカー:岡村美南

今期のCFYでポリーとしてデビューした岡村さん。
初日のこと、今でも鮮明に思い出します。
開幕前に最終稽古の画像があがって、カツラ似合わないよねって話してて(笑)
実際に観たら、その違和感もすっかり忘れ、初日でありながら完成度の高さに驚いてました。
でも正直まだ伸びしろはあるって感じていたので、まだ行けるって思ってて。
日に日に仕草とか言い方とか変化つけてきて、きっと色々と模索してたんだと思う。
回数を重ねていくごとに良くなっていってるのが凄く分かって。
そしてこの楽週、ようやく岡村ポリーの完成形を観れたような気がしています。
もちろんまた期間を空けてたくさん舞台の経験を積んでから再びこの役をやると、さらに良くなるけど。
だけど楽週の岡村ポリーは以前と数倍も違って良くなっていました。
彼女の中に役が染み込んで、いや…憑依したように。
ポリーの魅力は、男勝りな部分と乙女な部分とのギャップ。
男勝りな部分が凄く上手く表現されていたんです。
登場シーンで、デッドロックの男たちを後ろから驚かすところとか。
音を立てずに近付いていく時のあのいたずらっ子なような笑みとかも素敵でした。
ドスの効かせ方が凄く良かったのも、男勝りの印象を持たせるのに凄く良かったです。
「ボビー・チャイルド。この野郎が来たら叩きのめしてやる!」の言い方が楽週でちょっと変わって。
以前は「叩きのめしてやる」が強い口調で素早く言ってたんです。
が、楽週になってその部分をゆっくりと言うようになりました。
それがボビーに対する怒りをフツフツと沸き上がらせてるかのようでした。
見事に男の中に馴染んでいて、むしろまさに男たちよりも強そうな感じのポリーでした。
だからこそ乙女になった時との落差が大きくて凄く良かったです。
岡村さんって色気あまりないから、表面的な色気は正直そこまで伝わってはこなかったけど(笑)
なんていうのかなぁ、ポリーの内面的な可愛さが凄く一気に出てくるのよ乙女になった途端に。
Someone To Watch Over Meで、恋を夢見る少女の姿がしっかり描写されていますが。
実際に恋をしてみたらもう周りが見えなくなっちゃって、アプローチもなかなか凄くて(笑)
まるで出会った頃のボビーと同じような状態…。
ボビーの影響でも受けちゃったのかしらね(笑)
まぁ、そういったポリーのちょっと幼い感じとか恋の駆け引きとかもしっかり上手に演じていました。
もちろん演技の面だけでなく歌もダンスも凄く素敵だった。
特にIGRですっげえ楽しそうに踊る岡村さんのこと観てるといつも幸せ感じてましたもん。
千秋楽では、1番の「嬉しさいっぱい」を「笑いと嬉しさいっぱい」って歌っちゃってたけど。
その歌詞間違えは別に違和感のあるものではなかったし、全然許容範囲ですけどね。
21回観てきた中で、歌詞間違えたり台詞噛んだりこけちゃったり…と色々ありましたよ岡村さんも。
デビューだから仕方ないなんて、そんな言い訳は一切通用しない世界ですので。
ただね、怪我とかしなくて本当良かったなって思います。
小道具たくさん使うし、Stiff Upper Lipのように危険と隣り合わせのパフォーマンスもあるし。
何事もなく無事に千秋楽を迎えられたことは本当に安心でした。
そして、やっぱり私が一番好きなのは岡村さんのお芝居。
ポリーがボビーへの気持ちに気付くシーンからの演技が素晴らしかった。
細かい心情すら丁寧に拾って、自分の中で咀嚼して。
ポリーの魅力を引き出していて、観るたびに素敵だなぁと感じていました。
私にとって忘れられないのが5月3日の公演。
あの日の岡村さんは本当に何かが違っていて、正直千秋楽の公演よりも素晴らしかった。
But Not For Meの時に流した溢れんばかりの涙。
今でも頭に焼き付いています。
そんなさ、こうやって忘れることも出来ないくらい衝撃の公演って必ずあるからさ。
毎日でも観に行きたくなってしまうんですよね。
でも、本当にこの2ヶ月半で岡村美南さんという女優さんの新たな一面を知ることが出来ました。
こんなにポリーが合うとは思っていなかったから、凄く驚いてます。
岡村さんも合間に猫行ったりと忙しかったと思うけど、本当にお疲れ様でした。
そして、ポリー役デビュー心から、おめでとうございます。

ランク・ホーキンス:志村要

前にも書いたことあるかもしれないけど、2010年のCFYで志村さんのザングラー観てるんです。
その時はあまりに酷かった記憶しかなくて、正直ランクもどうなんだろうって思ってたの。
でもいい意味で期待を裏切られた!
ちょっと面白さに欠けるかなってところはあるんですけどね。
IGR直前の「暗雲は晴れ、正義は勝利するってことだ。あーはははは!」っていう台詞とか。
いちいち憎ったらしい絡みをしてくる志村ランクなんだけど。
でもどこか憎めないところがあるんですよね、ランクって。
ボビーに一切口喧嘩で勝てなかったり、怒ったポリーに対して身を縮めたり。
意外と弱っちいんです、ランクという男は。
そのギャップが志村さんは上手に演じられてるなぁって思っていました。
そして志村さんもニコ生で言ってたけど、ランクって一番にデッドロックのことを愛してるんですよね。
ランクは悪役に見えちゃうけど、むしろその逆なんですよね。
本当憎めなくて可愛いんですよ。
アイリーンとの掛け合いもなかなか面白かったし、大和さんとの相性もとても良かったと思います。
志村ランクの笑顔が、結構キュンとしちゃうくらい可愛くて好きでした。
志村さんも完投ですね、お疲れ様でした。

アイリーン・ロス:大和貴恵

大きかったなぁ…大和アイリーン。
むしろあの長身が上手く活かせて、アイリーンにより迫力を持たせられたと思います。
アイリーンもまた凄く可愛らしい女性なんですよね。
ボビーとは同じハーバード大学卒業の幼馴染。
銀行の令嬢とか…そんな感じのお嬢様なアイリーンですが、ボビーには振り向いてもらえず。
でも結婚式の計画はすべて立てていたりドレスを青か白にするのか迷ってたり。
ボビーを探しにデッドロックに来ちゃったり、意外と可愛いんですよねアイリーンも。
凄く一途なんです、ちょっと強引なところはあるけども(笑)
ボビーもボビーでちゃんと振らなかったのも悪いのかもしれないけどね。
だからこそ、ずっと好きだったボビーに「もう終わりだ。僕はポリーを愛してる」って言われて。
「ボビー?」って戸惑ったような声で立ち尽くしちゃう姿が切ないんですよね。
こんなに尽くしてるのに、違う土地まで会いに来たら別の若い女の子に夢中になっちゃってるなんて。
アイリーンのこと考えたらちょっと可哀想だけど…。
でも、ランクに出会ったのが運命的でしたね。
ボビーが優しすぎたのもあって、ランクに暴言吐かれた時の衝撃ね。
大和さん、最初の頃はそこの演じ方がちょっと物足りなかったのだけど、凄く良くなっていました。
間の取り方だったり、表情だったりね(笑)
強引な姿勢は変わらないけど、ちょっと乙女になっちゃったり。
だけどランクを好きになったのはきっと正解だと思う。
喧嘩するほど仲が良いとはよく言うけど、2幕終盤でむしろラブラブすぎるのがまた面白い(笑)
「ここで暮らしてるんです。主人と!」ってすっげえ幸せそうな笑顔で答える大和アイリーンが凄く可愛い。
ようやく本当の自分を愛してもらえるというかさらけ出せるというか。
あんなに好きだったボビーがポリーと再会するのを笑顔で見守っていたり。
きっとボビーを好きだった頃はどこか無理してたところがあったと思う。
それがランクを好きになり愛されてからは一切そういうこともなくなって。
心から相手の幸せを祝福出来るような、優しい女性へと変わっていったのが凄く素敵ですよね。
大和さんのちょっと低めの声の響きが凄くアイリーンに合っていて、凄くはまり役だと思いました。
色気もあるし、強気というか強引な感じもありつつ、でも乙女な可愛らしい一面もあって。
彼女もまたギャップがあって、凄く愛着の湧くキャラクターですね。
大和さんと岡村さんの間に挟まれる松島さんの構図も凄く好きでした。
大和さんも完投、お疲れ様でした。

ベラ・ザングラー:青羽剛

本当に青羽さんも可愛かったなぁ。
ザングラー役が凄くぴったしでしたし、凄くお芝居が上手でしたね。
青羽さんも言ってましたが、ザングラーさんってあんな大物プロデューサーなのにどこか残念で。
訛っててたった1人の女性に夢中なのになかなか振り向いてもらえなくて。
デッドロックに着いたらお酒ばっかり飲んだりだらしない一面ばかり見えてくるけど。
でも、テスに対する愛情だけは凄く真面目で。
ちょっとスケベな部分もあるけど、そういう姿勢だけは凄くかっこいいなって思いました。
ポリーにキスされるところで、1回目は驚いて目開いてるけど。
2回目では最初は驚いて目開いてるのに、気を良くしちゃって目閉じちゃってるのがまた変態…。
そりゃ、ここに来るのが癖になりそうですよね(笑)
で、2幕での銃撃戦のあとのビリーの軌道を追っていくところ。
「はーって来て、くるって…はーって来て…くるって」って言うようになったのは最近なのかな。
前は無言でやってたけど、これを言うようになってから随分と笑いが起きるようになりました。
もう楽週では松島さんとの息もぴったり。
デッドロックに来てからなかなかかっこいい面がないザングラーさんですが…。
でもBut Not For Meからのザングラーさんは、やはりプロデューサーの腕の見せどころで。
きっとニューヨークの俳優に比べたらデッドロックの人たちなんて本当に大したことなくて。
それでもテスのために、すべてを捨ててこの町を救おうとする。
こういうところの潔さ?っていうと違うかな…。
好きな人のためにすべてを捨ててしまうところが、やっぱりこの作品ならではの愛情表現のようで。
もしかしたらこの作品で一番「クレイジー・フォー・ユー」なのは、ザングラーさんなのかもね。
テスにようやく振り向いてもらえて思わず「やった…」って嬉しそうに呟くのも可愛いですよね。
1幕冒頭でボビーに「お前なんか世界中どこへ行ってもモノにならん!」って叫んでるのに。
ポリーには「確かに間抜け野郎だが、才能はある」と伝えていて、しっかり人を見ているな…と。
ザングラーさんもなんだかんだってやっぱり凄い人です。
青羽さんも完投ですね、お疲れ様でした。

エベレット・ベーカー:松下武史

松下さんのエベレットが本当に可愛くて大好きでした。
劇中何度も「舞台に立つポリーの母親の姿を見せたかった」と話し出しては遮られ…(笑)
一度でいいからちゃんと全部聞いてみたいですよね。
エベレットがいかにポリーのママを愛していたのか、劇場を愛していたのか。
かなり話は長いんだろうけど、しっかりと聞いてみたかったです。
ポリーも恐らくもう何度も聞かされてるんだろうけど、一度も嫌な顔してないのが優しいところ。
本当いい娘さんに育ちましたよ、ポリー。
岡村ポリーの場合だと、エベレットがポリーの後ろから抱きつく構図がまた新しいんですよね。
かなり身長差があるから松下さんが頭を傾けて顔を出してるのが凄く可愛くて。
ザングラーさんに手にキスされた時のリアクションがもう面白くて(笑)
劇場を掃除してるシーンでのリアクションとかもいちいち面白いなぁって思います。
本当に劇場を愛してる姿を見てると、娘でなくてもこの劇場を守りたいって思っちゃいますよね。
そして、エベレットにも訪れる恋の予感…。
もう数年前に観た時もここで大笑いしちゃって、かなりインパクトの強いシーンだと思ってます(笑)
結局蛙の子は蛙ってやつなのかしら…違うか。
ポリーがボビーを探しにニューヨークへ行こうとするのを、後押ししてあげる姿にも泣けますね。
きっとポリーがエベレットに言った初めてのお願いというかわがままというか。
まぁ、20代なのは間違いないからポリーにとって初めてのお願いってことはないと思うけど。
ポリーがいなくなったら、せっかく満杯の客がいる劇場にも再び危機が訪れるかもしれないのに。
それでも、娘の願いを聞いてあげる優しいパパなところが、エベレットの素敵なところ。
ベーカー父娘って、いつもお互いを尊重し合っていて、凄く素敵な関係だなって思います。
松下さんも本当にお疲れ様でした。

ボビーの母:平田曜子

平田さんはボビーママとパトリシアと2役。
元々の特徴なのだろうけど、結構サバサバした喋り方をするなぁって思ってました。
前半の方で中野さんに慣れすぎたのか、アイリーンと言い合いする時の声の張り合いとかが物足りなくて。
もっと張り合った方が面白いのになぁ…なんて思ってしまいました。
いつも思うんだけど、ボビーとアイリーンが婚約した経緯を凄く知りたい。
ボビーママが「最悪のことだけやったわけね」って言ってるから、承諾したのはボビーママじゃないし。
まぁ、それはいいや。
やっぱりそのサバサバした喋り方のせいか、結構冷めた印象があって。
あまりボビーにも関心を向けていないような感じがしたんです。
銀行の跡取り息子であるだけにダンスや田舎娘に夢中になってるのを好ましく思えないだろうけど。
だけど、ボビーがニューヨークに帰ってきてからポリーのことをたくさん聞かされたんだろうなって。
でもあまり聞く耳を持たずに、銀行の跡取り息子としてしっかり仕事させようとしていて。
「誰と結婚するにせよ私の許可が必要だからね」とまで言っていて。
もちろんポリーという田舎娘と結婚なんてさせる気は一切なかったんでしょうけど。
ボビーが再びポリーに会いに行くと決めた時に、ちゃんとボビーママにもお願いしたんだろうな。
デッドロックにまでしっかりついてきてくれたのがなんだかんだで親だなって思いました。
「その子にあったらすぐ帰るからね」って言ってたけど結局エベレットに出会って留まっちゃって(笑)
そこらへんはやっぱり「クレイジー・フォー・ユー」だなって思っちゃいますね(笑)
平田ママの冷めた印象から一転して、エベレットに出会った時のちょっと乙女な感じが可愛らしいです。
平田さんも2役と、お疲れ様でした。

テス:荒木美保

正直荒木さんのテスがここまで良くなるなんて思わなかったです。
初日はまぁ…ところどころ酷いなぁと思っていたし、カトクミさんのテスのが好きかもって思ってたし。
Slap That Bassのロープ切るタイミングもなかなか酷かったけど。
でも、見事に見違えました。
楽週になって、すっげえ荒木さんのテスが好きだなって実感しました。
千秋楽の「肩引いて!頭アップ!ワンラストターイム!」が、凄く良かったの。
凄く気合い入ってるって思いました。
もう、千秋楽の荒木テスは恐ろしく素晴らしかったです。
Embraceable You後のパッツィーとムース、ミンゴ、サムのお稽古のシーン。
「ストーップ!」って声をムースに対して張り上げ。
凄く引きつった笑みを浮かべて皮肉に「酷くいいわね」って言うのが凄く上手い。
あの笑顔のぎこちなさというか引きつり方がめちゃくちゃ良かったです。
そしてSlap That Bassのロープ切りのタイミングも完璧になって。
何より、一番荒木テスに感動してしまうIGR。
全然最初の方はテスに注目してなかったしポリーしか観てなかったからいつからああだったのか。
でも楽週になって、ようやくテスにも注目するゆとりが生まれ(遅い)。
デッドロックにやってきたフォーダー夫妻の話を聞いて。
「じゃ…お二人だけなのね」と驚きと戸惑いを隠せない表情が絶妙で。
もうこの時点で荒木さんの目が凄くうるうるしてて。
ボビーが「これはみんな私の責任だ」と言い出したのをただ見つめていることしか出来ず。
なんのフォローも出来ずにいるところに、ポリーが切り出し。
ポリーの話を聞いて、ポリーが歌いだして、ようやくテスに笑顔が戻り。
涙ぐみながら凄くクシャっとした笑顔で踊る姿には、凄く心を打たれます。
なんかもうここは、荒木さんっていうより荒木さんにテスが憑依したかのような感じで。
本当にあの涙を見ながら楽しそうに踊る荒木テスを観てると泣かずにはいられないです。
そして、荒木テスは岡村ポリーを抱き締めて優しく頭を撫でてくれるお姉さん。
凄くテスとしての包容力の高さとかも感じられて、より荒木さんのテスが好きになりました。
全体的に、千秋楽の気合いの入れ方は素晴らしくて、もうほとんどのシーンでテスに感動してました。
ザングラーさんにキスされるところの声の変わりようとか表情とかも絶妙でいいです。
ここはね、初日からとても良かったです(笑)
荒木さんのテスはとにかく包容力、優しさに溢れた素敵なテスでした。
凄く感動しました、お疲れ様でした荒木さん。

ユージーン・フォーダー:吉賀陶馬ワイス

ワイスさんってもっと若いイメージあったけど髭あると見事に老けますね(笑)
1幕で登場してから、ポリーが「この…ショーの!」と言ったあと。
以前は普通に「ショーを見に来たわけじゃないんだが」って言ってたんですが。
いつからなのか、笑ってからそういうようになりましたね。
ちょっと小馬鹿にする感じが増してイラッとしますけどね(笑)
そして千秋楽でワイスさんがちょっとやらかしまして。
2幕終盤で、ニューヨークに向かったはずのポリーがデッドロックに戻ってきて。
みんなで一斉に「ポリー!」って叫ぶシーン。
見事にワイスさんがフライングして、1人で叫んでしまっていました。
ちょっとタイミング見計らい損ねましたかな。
ちょっと惜しかったけど、ワイスさんも完投です、お疲れ様でした。

パトリシア・フォーダー:西田有希

5年前にもパトリシアを西田さんで観てますが、その時のキャスト表に。
「西田有希(劇団俳優座)」って書いてあったので当時は客演だったんだろうけど。
四季に入団されたってことでよろしいのかしら。
西田さんも結構長くこの役やっていますし、さすが安定していますね。
Stiff Upper Lipで、ボビーとポリーがテーブルの上でダンスで競ってるとこ。
ボビーを負かしたポリーを凄く笑顔で応援してるのが、個人的にとても好感を持ちました(殴)。
ボビーが車でデッドロックに来た時に煙が凄く舞って、それを顔をしかめながら払ってるのがいいです。
ちょっとした細かい演技などもなかなか見ごたえがありました。
西田さんもお疲れ様でした。

ムース:宇龍真吾

いやぁね、脇の匂い嗅いだあととかパッツィーに「ニッコリして」って言われた時の笑顔ね(笑)
もう声出して笑っちゃうくらい愛嬌があって可愛いです(笑)
ムースのどんくさい感じが凄く出ていて、雰囲気もばっちりで凄く良かったです。
ベースを弾くテンポも速かったりしてお上手でした。
最後にバーテンダーとして登場した時のかっこよさがまたギャップあっていいです。
とにかくムースって凄く可愛いキャラクターだなって思いました。

サム:見付祐一

祐一の漢字が出てこなかった…。
マンマの時の神父さんと違って寡黙なサム役。
そのためなかなか台詞がないけど、凄く存在感のあるキャラクターですね。
パッツィーに「もう一回やろう」ってお願いするところ。
無言で指を立てて前に押し出す時のなんともいえない感じが凄く面白かったです。

ミンゴ:阿部よしつぐ

まさか四季でよしつぐさんを観れるなんて思いもしなかったです。
凄く小柄で、イケメンなのであまり田舎のどんくささがなく爽やかさがありました(笑)
ムースがテスに「ストーップ!」って言う時に、ムースの後ろに隠れてビクビクしてるの可愛いです。
よしつぐさんお気に入りの「また稽古かよ。俺なんか1週間も前から完璧なのにな」の台詞。
千秋楽はより気合いが入っていて良かったです(笑)
The Real American~でいつだか岡村ポリーに頭撫でられてたのがとても印象に残ってます。
ポリーより年上なのか年下なのか知らないけど、ちょっと弟感があって可愛かったな。

ビリー:伊藤綾祐

久しぶりに伊藤くん観た時にこんなちっちゃかったっけと驚いたのを覚えてます。
厂ちゃんのが圧倒的に身体能力は高いんだけど、ちっちゃいながらに一生懸命動いてるのが可愛かった。
銃撃戦で倒れる時の空中一時停止が凄かったな。
Tonight’s The Nightてツェザリさんに頭をガシガシと撫でられてるのが結構好きでした。
嬉しそうに笑ってるのが凄く可愛くてキュンとなってました。
ポリーと絡むことも結構あって、その身長差もまた弟感あって可愛かったです。

パーキンス/カスタス:脇坂真人

やっぱりどうしても脇坂さんの喋り方が苦手だなぁ。
あの語尾の伸ばし方というか、なんともいえない独特の喋り方があって。
それと2幕終盤で作戦会議をするシーン。
パッツィーが理解出来なくてもう一度集まる時にカスタスは劇場に向かってドレス取りに行くんだけど。
スタンバイしてる時の腕が劇場入口のガラスから見えちゃってたのが本当残念。
とはいえ、長年この役やり続けてるから、凄く安定感はあるんですよね。

ジュニア:平田郁夫

名前そのままにジュニア感満載の平田さんの笑顔が可愛かったです。
ピアノ?オルガン?を蹴った時に足痛そうにしてるのがなんともいえないですよね。
そして、最前16番には2回座ってるのですが。
IGRのパエリアパンでタップ披露するところ、ちょうど平田ジュニアが目の前になるのですが。
なんかね、視線が凄く最前に向いてるんですよ平田さん。
すっげえ観られてるような気がしてドキドキしてました。
Tonight’s The Nightで女性楽屋を必死に覗こうとしてるのも可愛らしいです(笑)

ピート:三宅克典

マジでハリー・ポッターでした…。
雛菊を一生懸命育ててるところとか、とても可愛らしいですよね。
そしてピート最大の見せ場である演劇ヲタク全開のあの台詞。
「ユージン・オニールはギリシャ悲劇のシンボリズムについてまだ研究し始めたばかりだが、もちろんアントン・チェーホフのリアリズムの影響も未だに顕著であり、そしてスタニスラフ…」
であってるかな?
フォロワーさんに訂正していただいたから大丈夫だと思う。
さすがにこんなこと突然言われても困るだけですよね(笑)
三宅ピートのヲタクっぷりがとても良かったです。

ジミー:山下純輝

山下さんも田舎の男とは思えないくらいかっこよかったですね。
結局ジミーの新しいペットを探すのすっかり忘れてしまいました…。
蛇に変わる新しいペットとは一体なんだったのだろう。
ラスト3日間で座った21番はIGRで山下ジミーが目の前なんです、パエリアパンタップの時。
いやぁかっこいいですよ、本当。

ワイアット:小野功司

小野さんのワイルドな感じが凄く好きでした。
千秋楽で銃の火薬が不発っていうのは今期初めてのことかと思うけど。
そればかりは小野さんにもどうすることも出来なかったですからね。
ワイアットはパッツィーとカップリングという感じでいいのかしら。
パッツィーに投げキッスしてたりと、なかなか可愛らしい一面もありますよね。
そして常にガム噛んでるのがまたヤンちゃんな感じで。
ぜひ小野さんのランクも観てみたかったです、全国かどこかで観れたらいいな。

ハリー:ツェザリ モゼレフスキー

ツェザリさんの抜群の存在感がやばいですよね。
ポリーにコルクで股間狙われた時は本当にお疲れ様でした…(笑)
直後の痛そうなリアクションも面白かったです。
台詞といえる台詞が「2週間ね」だけなんだけど、なんか凄く存在感ありますね。
2幕の銃撃戦が終わって捌けていく時の「バン!バン!」が可愛い(笑)
フォーリーズがデッドロックに来た時に、髪を必死に整えてミッツィーに話しかけに行くのとかも面白いし。
オーディションを受けるかっていう話の時に、胸の話してたり(笑)
台詞はないものの、結構面白いことやってるんですよねツェザリさん。
凄く可愛かったです。

パッツィー:相馬杏奈

いやもう杏奈さん、凄くはまり役でしたね!
めちゃくちゃ可愛くて愛嬌がありました。
ボビーがザングラーに扮してる時に「わしは侮辱された!」と怒ってる後ろで同じく怒ってるパッツィー。
思い切りほっぺを膨らましてぷくってしてるのがめちゃくちゃ可愛いんです。
「ボビー、いい線言ってるわよ、本物そっくり!」って褒めながらテスに慌てて連れてかれるのも可愛い(笑)
テスとペアになって色々してることが多いですけど、やっぱりテスと並ぶと妹感あって可愛いな。
IGR前、凄く寂しそうな顔でボビーを見つめている表情が切なくて。
がっかりしてるようなあからさまな表情ではないんですが、なんていうのかなぁ。
凄く寂しそうな顔なんです、それが凄くいいの。
だからこそ、IGRでテスと一緒に笑顔で踊り出す姿観るとやっぱりグッと来てしまいます。
2幕もパッツィーのおとぼけな感じとか可愛さが爆発していて(笑)
劇場でのミーティングシーン。
ポリーが「誰か、議長をやってくれない?」って言った途端に立ち上がってアピールしてて(笑)
「議長?私やっていい?」とか「議長やりたい!」とかテスだったりポリーに言ってて。
結構杏奈パッツィーのオフマイク聞いてると凄く面白いんですよね。
そして私的に最も好きな、作戦会議のあとの「私わかんなかったぁ!」が本当に可愛くて(笑)
テスがちょっと呆れたように「もう一回集まって」って言ってみんな集まった時に。
「ちゃんと聞いてたんだけどね、わからなかったの」って言い訳してるのがまた面白い(笑)
5日だったっけな、「聞いてた聞いてた」って適当なこと言ってたし(笑)
もう、パッツィーだから許されるちょっとおバカな可愛さが凄く上手に演じられていました。
本当に凄く杏奈さんのパッツィーは良かったなぁって思います。

シーラ:野田彩恵子

野田さん目が大きくて凄く可愛いですよね。
Slap That Bassの時にポリーに衣装を作ってもらって衣装合わせしてもらってたの羨ましいな(殴)。
同じくこの曲で「がんーこなオヤジだってもしズンズンしたら」の振りで顔を上げた瞬間。
いっつも前髪がボサっと乱れるんだけど、それすら一生懸命さが伝わってきて凄く良かったです。

ミッツィー:原田美欧

原田さんといえばカテコの幕が上がった瞬間の嬉しそうな笑顔が凄く印象的。
ミッツィーの見せ場であるStiff Upper Lipのトゥタップが本当に凄いですね。
昔、バレエで踊った「四羽の白鳥」ってやつらしいですね。
ミッツィーの裏設定として、フォーリーズの中でもゴージャスナンバー1らしいです。
こういう裏設定を理解して観てみたらもっと面白さが増すんでしょうね。

スージー:長江愛実

長江さんは元宝塚の女優さんなんだっけ?
凄く可愛らしい方ですよね。
I Can’t Be Bothered Nowでのボビーと2人でのデュエットが見せ所なスージー。
凄く楽しそうに踊ってる姿が印象的です。

ルイーズ:坂本すみれ

すみれさんも凄く綺麗な方ですよね。
リハ見の時に言ってたルイーズの裏設定ですが、なかなか見抜けないよね(笑)
ルイーズって楽天家なんですってね。
IGRで女性1人だけ屋根の上に登って踊るルイーズも、意外と見逃せないです。
ポリーを見て、凄く馬鹿にするような視線を向けてるのがまたたまらないです(笑)

ベッツィー:高田直美

赤メガネが凄くにあってました、高田さん。
1幕冒頭でフォーリーズ4人が踊ってる時に、ベッツィーが動き逆になってて。
それをテスに注意されて、やっちゃったみたいな表情するのが凄く可愛らしいです。
高田さん…胸大きいですよね…。
ごめんなさいね、そんなところばかり観てしまって。
凄く大人の色気漂うベッツィーだったなぁ、と思います。

マギー:稲葉菜々

ちょうどI Can’t Be Bothered Nowのフォーリーズが寝転がるところ、マギーが目の前で。
ちょっとこっち見て微笑まれてるような錯覚でドキドキしてました(笑)
Slap That Bass前にベースを弾いてるザングラーを見て、ハリーと一緒にベース弾く真似してたり。
一緒にふざけて手拍子してたりと、結構マイペースなところがあって可愛らしかったです。

ベラ:小幡朱里

私、どうしてもなかなか女性アンサンブルさんの顔が覚えられなくて。
ベラがどれなのか認識するのに随分時間を要しました…。
Nice Work~で一番最後まで残って「やれば出来るでしょ」って歌ってるのがベラですね。
小幡さん、歌お上手ですよね。
最後まで残って歌ってる時の安定感と、声の可愛らしさがとてもキュンとなりました。

エレイン:石戸瑶子

エレインも同じく全然認識出来なかった1人でした。
でも21番座った時に、Slap That Bassでちょうどエレインがやや斜め前になるんです。
ムースにベースを弾かせてるのを見て、ボビーに
5日は「ベース、意外と似合ってるかもよ」
千秋楽では「あれ立てておいたら?」みたいな感じで話しかけてて。
結構面白いこと喋っているんだなぁ…と(笑)

って感じかな、アンサンブルさんたちの感想がやや雑になってしまいましたが。
どうしても全体を見渡すには目が足りないのよ…。
特にご贔屓さんが出てるとね、そこばかり目が行ってしまうので…。
でも、初日から楽までそんなに大きくキャストが変わることもなく。
カンパニーの結束力も凄く高まったと思います。
ニコ生とかTwitterとかでも伝わってくる仲の良さが、そのまま舞台に現れていた気がしました。

観劇の感想・考察

気になったポイントの感想などを書いています。

幕開け

先ほどのテスのところにも書きましたが、幕開けのテスの台詞。
「肩引いて!頭アップ!ワンラストターイムッ!」の気合いの入り方が本当に素晴らしかった。
実際に、ここはザングラー公演千秋楽の舞台裏のシーン。
千秋楽ということが重なったのもあり、より実感を持ってこのシーンを観ることが出来ました。
なんかここもルイーズの裏設定が明かされてたりもしましたが…。
実はこの4人の中に、1人だけ休暇のことばかり考えている人がいるとか…。
それと、隣の女に彼氏を取られて、いつ足を引っ掛けてやろうかと考えてる人がいるとか…。
そんな裏設定もあるそうですよ、もしかしたら今回の演出では変わってるかもだけど。

K-Ra-Zy For You

ザングラーさんにボビーが新しい振りを披露するシーン。
タップを踏み続けているところでザングラーさんを見る松島ボビーの表情(笑)
ここも犬みたいな顔して、ザングラーさんの表情を伺ってるのが可愛いです。
でもザングラーさんが時計見始めて、慌ててラストに持っていくボビーの慌てようも面白くて。
とにかくこの曲というかこのシーンは松島ボビーのタップが素晴らしかったです。

I Can’t Be Bothered Now

ボビーが空想の世界に浸る可愛らしい曲。
スージーが車の中から出てきて一緒にボビーと踊ってる時の2人の笑顔も可愛らしいです。
そのあと、続々とフォーリーズたちが出てきて「はい、ボビー!」って声かけるのも可愛い。
というかボビーの脳内って常にあんな感じなのかと思うとなかなか凄いですけどね(笑)
もうとにかくこの曲は可愛いの一言に限る。
千秋楽は何事もミスなく終わりましたが、この曲も結構ハプニングが起きたりしてました。
新聞が真っ二つにならなかったりそもそも新聞開けなかったり、マイクトラブルがあったり。
ボビーが女の子たちに囲まれて楽しく踊ってる姿が凄く可愛いです。

Bidin’ My Time

場面転換で場所はデッドロックへ。
もうゆーったりとしてますよね、本当に廃れちゃった町って感じがする。
ジミーのペットである蛇が車に轢かれて、それを悼んでる情けない男たち。
そんな中で、1人笑顔で元気に登場するポリー。
ポリーがいかにこの町で健気に生きているかということを痛感するシーンです。
IGRの時にポリーが「前はただの怠け者だった。なんにもしてなかった」って言いますが。
まさにそんな感じが描写されていて、特に楽しみもなくのんびりと過ごしている時代ですね。

「郵便!」

岡村ポリーの第一声いいですね~。
驚いて腰抜かしちゃう男たちを見て豪快に笑うポリーがまた可愛らしいです。
岡村ポリーが帽子を取るタイミング、割と定まっていないみたいでいつもタイミングが違いました。
ニューヨークからの手紙を見つけた時の岡村ポリーの表情の変貌がいい。
「なにこれ」の言い方が、ちょっとぶっきらぼうというか。
なんか、ここのポリーの怒った台詞ひとつひとつ凄く強い語尾でゆっくりと言うんです。
これがなんともポリーの怒りを表現するのに絶妙な速さだなぁと思ってました。
「ボビー・チャイルド。この野郎が来たら叩きのめしてやる!」って言ったあとにドンッて地団駄踏むパワーも凄い。
岡村さん、この怒った演技が凄く上手いです。
「ポリーがあんなに怒ったの初めて見たな」ってビリーが言いますが。
確かにそれまでの穏やかな表情とか、驚かせて笑ってるような優しい感じから一転するギャップがあるから。
ポリーのこと怒らせたら怖いなっていうのが一気に伝わってくる仕草だと思いました。
そのあとの、ランクがエベレットに色々と文句を言ってる時に岡村ポリーが言う台詞。
「ランク・ホーキンス!私のお父さんに向かってなによ!よくもそんな口が聞けるわね!?」
って言ったあとにランクを睨んで口むくってやる表情がめちゃくちゃ可愛いんですよ…。
ランクが思わずビクッとしてしまうのも分かります…。
劇場の2階からそれをやるポリーですが、いちいちドアを体を屈めて出てくる岡村さん。
長身だから結構大変そうだなぁ…と思いながらいつも観てました(笑)

Things Are Looking Up

ボビーがポリーに一目惚れしちゃうこの曲。
松島さんの目と口を大きく開いた衝撃の表情と、他の人たちの一時停止を楽しむ場面です(笑)
ポリーが大声で「ランク!」って叫んで劇場から出てくる時にボビーがビクッとなって顔上げますが。
その時に、松島さんの顔から汗が垂れて舞台上に水たまりが出来ちゃうのはいつものことなのね。
あの汗の量はなかなか凄いです…。
私いつもここで岡村さんが一時停止をした瞬間に同じく目を閉じないように観てるんですけど(笑)
さすがに全然ダメですわ…もう涙とまらなくなっちゃって(笑)
岡村さんがここで瞬きしたの観たことないですもん…本当に一時停止の天才かなぁ。
ランクの足を蹴って、エベレットに「さぁお父さん、食事よ」と優しい口調と表情に変わるあの切り替えよう。
ポリーを敵に回したら恐ろしいです、まったく。

「とにかく…二度としないでよ」

ポリーが着替えてランクの酒場にやってくるこのシーン。
目の前でよろけてしまうボビーを見てちょっとからかうように笑う岡村ポリーの笑顔が好きです。
ポリーに肩を借りて歩き出した時に一気にアンテナがピンと張る感じが上手い松島ボビー。
「足足足…」と引きずられている時に言う言葉ひとつひとつも自然で面白いです。
で、突然のキス。
岡村さん、戻ってきてから、キスされる時にまた事前に口を閉じるようになっちゃったんだよなぁ。
千秋楽も、直前で笑っていた口の動きから、ボビーにキスされる直前でちょっとだけ閉じるようになって。
完全には閉じきらなくて、キスされたと認識されてからしっかり閉じるようにはなったんだけど。
ここは予測してちゃいけないところですね、なかなか難しいかもしれないけど。
それで慌てて唇離して「何すんのよ!」って叫ぶ岡村ポリーの驚きと怒りの表情が面白くて。
それから随分を間を空けて、松島ボビーが「分からない」と呟くのも面白いです。
いつの公演からか忘れたけど、「とにかく二度としないでよ」の言い方が、「とにかく…二度としないでよ」に。
本気で嫌がってる感が出ますね、とにかくのあとにちょっと間を入れてみると。
そのあとに唇を消毒するためのベルトをキュッとあげる仕草がまたかっこいいのよ(笑)
コルクを口で開けて吹き飛ばす仕草まで男前でかっこよくて。
ボビーも真似するけど上手くいかないあたりが、ポリーとの生まれ育った環境の差とかを感じさせる。
ポリーに振り向いてもらいたくて、一生懸命チャレンジする姿が凄く愛しいです。
酒場にいる男たちと一緒に、お酒の強さにびっくりして震えるボビーを見て笑ってるポリー。
まぁ彼女自身がかなりの豪酒なので、こういう弱っちい男が珍しく映ったのかもしれないですが。
そうやって軽く馬鹿にされてるボビーには、そんな彼女すらミロのヴィーナスに見えてしまうほど美しくて。
もちろんミロのヴィーナスなんて言われたことのないであろうポリーもさすがに戸惑いを感じ。
ちょっと迷惑そうにボビーから逃げようとする表情がまた可愛らしいです。

Could You Use Me?

急いで逃げようとするポリーの手を掴んで引き止めるボビー。
その時に岡村ポリーがすっげえ嫌そうな顔するのがなかなか印象的です。
どんなに逃げようと試みてもボビーに引き止められてしまい。
「君ならば相応しい僕のパートナーに」と言われて、笑ってみせるポリー。
さっきのあの弱っちい感じを見て、相応しいなんて有り得ないと馬鹿にしているかのようです。
そんな笑っている隙に再び顔近づけてキスしようと「んー」と迫る松島ボビーも可愛いです(笑)
椅子に座る時にちゃんとスカートの間に手を入れて脚があまり見えないように座るあたりは女らしく。
ボビーが一生懸命口説いている時に、その言葉を聞いてまたフッと馬鹿にするように笑って。
一蹴してやろうと挑発的に返してやるところがポリーの性格の現れの1つですね。
「あんたなんか」の歌詞でポリーがボビーの方にドンッと置いた手をボビーが見て。
指先をつけるようにそっと寄せていくのがまた気持ち悪くて面白いです(笑)
「酷い趣味ヤワな足さぁとっとと街に帰ってよ」の「さぁ」にドス効かせるのが凄く好き。
こういうドスの効いた歌い方するだけでもポリーの強気な感じが現れるのでとても良いです。
裏声をあまり使わずに歌いきれるのも岡村さんの歌唱力の高さが伺えますね。
「あんたなんかお呼びじゃないわ」で再び迫ってくるボビーから慌てて逃げるように立ち上がる表情。
ポリーが見せる笑顔も、ほとんどどこか冷めたような嘲笑ばかり。
この曲ではとにかくポリーの西部の女らしい強さとかを感じさせる仕草が多いなぁと感じました。

Shall We Dance?

先ほどの曲に続いて、ひたすらポリーを口説きまくるボビー。
得意なダンスで彼女を自分の世界へ誘おうとするあたりがボビーらしいです。
「Shall We Dance? 踊ろうよ」と言ってボビーに握られた手をバンッと離す岡村ポリー。
腕を組んでボビーから体ごと背を向けて拒絶をする表情が凄く怖くていいです。
こういうところに可愛さ求めちゃいけないですよね、とにかく怖さが増した方がより良い。
「考えてみたとこで」の歌詞でポリーの後ろから顔を覗かせる松島ボビーが可愛いです。
ここでも2人の身長差が意識されちゃうんですけど。
松島さんが一生懸命顔を上にあげて岡村さんを見つめる感じになって。
ボビーが必死に付きまとってるのが、この身長差だとよりコミカルに映るんですよね。
そのあとも立ち去ろうとしてボビーに呼び止められ、振り返る時の岡村ポリーの凄くめんどくさそうな顔。
どんなに逃げようとしても捕まってしまって、結局ボビーを冷めた目で見つめます。
この時の2人の温度差が、このあとの展開に効果を生み出しますね。
「踊れる限り」と踊りながら誘い、ボビーが両手をポリーの前に差し出し。
ずっとボビーを冷めた目で見続けていたポリーが一瞬、微笑むんです。
と思ったらまた無表情になって逃げようとするけど、ボビーも付きまとい(笑)
必死に逃げてるのに付きまとってくるボビーを見て凄く気持ち悪そうに戸惑いの表情をする岡村さんが面白い。
そしてそんなポリーにひたすら笑顔を浮かべて付いてくる松島ボビーが凄く気持ち悪い(笑)
どんなに逃げてももう無駄だと判断したポリーが、「はぁ…」と溜め息をつきます。
ここまで大胆なストーカー男に付きまとわれるのもなかなか気持ち悪いものがありますよね…。
本当に1幕の序盤のボビーって凄く気持ち悪いと思うの。
ここからはちょっと曲調も変わって、ボビーがポリーをダンスへと誘っていく場面。
膝カックンしたり足を引っ掛けたりしてポリーをちょっとずつ絡ませていき。
もちろんこうやってちょっかい出されて、黙ってるポリーでもありません。
足引っ掛けられた時に岡村ポリーが歯を食いしばるような表情で怒るのが凄く怖いです。
ポリーはまだこの段階では「ダンス」をしてないんですよね、「芝居」をしている。
彼女はまだダンスというものに触れていない段階です。
ボビーがもう一度ダンスをしようと両手を差し出しますが、ポリーはその手を取って投げ飛ばす。
千秋楽では普通に戻ってたんだけど、ここで松島ボビーが両手を差し出した時。
「ハァハァハァ」と犬みたいに何かを期待するような表情をしていたのが凄く気持ち悪かった(笑)
ボビーを投げ飛ばしてご満悦のポリーが再び何かしてやろうかとボビーに近付いた時。
ここから、ボビーが強引にポリーをダンスに誘い、踊り方も分からない彼女を踊らせてみる。
岡村ポリーも驚きと戸惑いに満ちた表情で、ボビーのされるがままに踊っていく。
ポリーがダンスというものに触れていく過程が、凄く上手に描かれている曲だと思います。
しかし、ボビーから一度離れ凄く怒った表情で、踊っているボビーを睨む岡村ポリー。
ボビーの足でも踏んでやろうかと近付いて。
それからまた曲調が変わり、2人の距離が一気に縮まっていくことに。
この曲調がゆったりとしたところに変わった瞬間に、ポリーの心情に変化が。
これまでボビーに受動的に踊らされていたダンスを、自ら踊り出す。
ポリーの表情が強ばったものから柔らかな笑顔へと変化する。
ダンスというものに初めて触れ、その楽しさを実感した瞬間なんだと思います。
ボビーへの気持ちも、恐らくちょっと好意的なものに。
ダンスを通じて2人の体の距離が近くなると共に、心の距離も近づくという演出が凄く美しいです。
そしてダンスを踊って見つめ合った瞬間。
私的に、ここがポリーがボビーに恋をした瞬間だと思ってるんだけど、どうなんだろう。
明らかにここからのポリーの表情が変わるんだもん。
ボビーもこれまでみたいにへらへらとした表情でなく、真剣な表情で彼女を見つめ。
ポリーもボビーをうっとりとした表情で見つめる。
ここでボビーとポリーが踊り出す時に舞台のセットが袖に捌けていくんです。
これも、ボビーとポリーが2人の世界に浸っていくという現れなんじゃないかなぁ…なんて思ったり。
とにかくこの曲では凄く楽しそうに踊る2人がとても可愛い。
ポリーにとって、この町で暮らしていることに何か楽しさとかを見出していなかったように感じるし。
毎日笑顔で元気にみんなと暮らしていたけど、きっとどこか物足りなさを感じていたんじゃないかと。
そんな彼女に、ダンスの楽しさを教えてくれたボビー。
ポリーが終盤でボビーを探しにニューヨークに行く時、エベレットに言う台詞。
「一緒に踊ったこととか、その時に触れた彼の腕とか…楽しかったことばかり思い出すの」
まさに今この瞬間が、ポリーにとってボビーとのかけがえのない思い出の瞬間であり。
ポリーに生きがいを感じさせてくれる瞬間だったんだと思います。
2人でダンスを踊ったあと、自らキスをするポリー。
そのキスに驚きつつも、すぐに目を閉じてキスを受けるボビー。
そのあとの両手だらーんが可愛いですよね。
ちょうどね、上手寄りに座ると岡村さんのキス顔堪能出来ます。
めちゃくちゃ可愛かったです。
キスしたあとに2人で子供のようにはしゃぐ姿も可愛いですよね。
この曲はダンスナンバーなんだけど、ただダンスを踊るだけでなくて2人の距離が縮まる大事なナンバー。
岡村さんが「ただダンスにとどまらないように頑張りたい」と言っていました。
うん、しっかりと伝わってきましたよ、ポリーの心情の変化。

「考えてごらん。この劇場が生まれ変わるんだ」

ポリーがボビーを劇場に案内するシーン。
「子供だった頃はここで大きなショーをやっていたのよ。華やかな照明、それから音楽」
このポリーの台詞から、ポリーがだいたい何歳くらいなのかを推定出来ますね。
ランクが「20年も前に郵便局になっちゃってるじゃないか」と言っていることから。
このガイエティー劇場が劇場として機能していたのが20年前まで。
その時ポリーが子供だったとすると、ポリーは今25~28あたりじゃないかなぁなんて。
で、ボビーに近付いてさりげなくボビーの手を握るポリー。
「ここも昔は結構大きな町だったのよ。でも金が取れなくなって閉山して…ほとんどの人がここを見捨ててった」
この台詞を寂しそうに言うポリーの心情が、ボビーにも伝わって。
かける言葉も見つからないままに視線を下にやったら、いつの間にか手を繋いでいたことに気付き。
2人して「あっ」て言って離れていくのが、本当初々しい(笑)
そしてボビーが衣装とかを見つけて、劇場を救うための手段を思いつき。
「ショーをやるんだ、この劇場で!一種の慈善興行だよ。その売上で抵当権を取り戻せばいい」
と嬉しそうに言うボビーを、少し呆れたような表情で見つめる岡村ポリー。
ポリーもこの劇場を守りたいと思いつつも、どこか諦めの気持ちもあるんでしょうね。
こんな廃れた町でショーをやるにしても演じる人も観に来る人もいないだろうって。
「東部の人ってみんなあなたみたいにおめでたいわけ?」と呆れた口調でボビーに問い。
でもボビーは「いいじゃないか!」って励ますようにポリーに返し。
「歌はあのバーにいた連中にやらせればいいよ」というボビーの言葉に爆笑するポリー。
このさぁ、岡村ポリーの笑い方マジで酷いよね(笑)
女性らしさの欠片もない笑い方がまた三枚目要素増して、なかなか面白いです(笑)
「ダンサーは僕が連れてくるよ。ザングラーフォーリーズの女の子たちをね。みんな友達なんだ」
というボビーの言葉に、ポリーが笑顔から驚きの表情に変わる感じが岡村さんはとても上手いです。
「知り合いなの!?」というポリーの言葉にボビーが鼻で笑って。
「知り合い?冗談じゃない。僕らは、ツーカーの…仲さ!」という間が上手い松島さん。
松島さんってこういう台詞とかの間合いが凄く上手だから、笑いを取るのも凄く上手ですよね。
ポリーの中でボビーへの期待がどんどんと高まっていく中で、でもどこかまだ不安があって。
ザングラーさんが実際にここでやってくれるわけではないと知って、ちょっとがっかりするポリー。
そんなポリーを見て、必死に「僕にやらせてよ。きっとやり遂げてみせる」と自信を持たせるボビー。
この台詞を聞いて、笑顔で首を傾げる岡村ポリーがとても可愛いんです。
まだ不安が残るポリーに自信をつけさせるべく、ボビーがこの劇場を見渡し。
「考えてごらん。この劇場が生まれ変わるんだ」と目を輝かせる姿がかっこいいです。
それとは対照的に、この劇場を見渡して、どこかまだ不安がありそうなポリーの表情。
思わず「本当に…上手くいくと思う?」と聞くポリーに、ボビーが「もちろん」と言い切り。
ようやくポリーの中に確信が生まれて笑顔で「やってみてもいいかもね!」と答える。
ポリーにとっては本当に嬉しい話だったと思います。
このあとの岡村ポリーの表情を見てると、喜んでるんだけど、安心させるように息をついたりしてて。
実感が湧いてないのだろうけど、生まれ変わった劇場を思い浮かべて嬉しそうな笑顔を見せるのが可愛いです。
さらにボビーのお調子者な性格が出て、ダンスを披露してみせる。
でもポリーの足を踏んでしまうという失態。
岡村ポリーは踏まれた足を何度も痛そうにぶるぶると振っていて三枚目要素全開なんだどね(笑)
「あ、いいのいいのいいの!」っていうのがまたポリーの女性らしさ皆無というか面白いところで(笑)
それとは逆に松島ボビーがオフマイクで「またやった…またやった…」って自己嫌悪に陥ってて。
その対照的な2人を観てるのもなんだか面白いです。
そして、ここでようやく互いの自己紹介。
ボビーの名前を聞いて、一気に態度が変わるポリー。
あの豪快なビンタも実際に当たったら痛そうですよね…。
3月6日の公演で実際にビンタしてしまったららしいですけどね。
先ほどまでの賑やかな雰囲気から一転、ポリーの罵倒が始まります。
「今度私に話しかけたら…ぶっ殺す」の言い方。
この「ぶっ殺す」をいうのに、口を何度も開きかけて、手もちょっと動いたりして。
言うのを躊躇うかのような、言葉を絞り出すかのような仕草がより、リアル感を持って良いです。
岡村さん、本当こういう細かいお芝居がうまいなぁって思います。

Girls Enter Nevada

これはとにかくフォーリーズのシルエットが凄く美しい!
めちゃくちゃ見せ方が綺麗ですよね。
ずっとニューヨークのようなネオン輝くような賑やかなところにいたのもあり。
デッドロックに着いて凄く期待に満ちた表情をしているフォーリーズたちが可愛いです。
ここもね、全部を観るには目が全然足りないんですよね(笑)
本当に色々やってるのよ、色んなところで。
女性を物珍しそうに見つめる男たちと、そんな男たちの行動に驚きながらも楽しんでるフォーリーズたち。
ビリーとか特にすばしっこく動いてて、最後にはシーラを誘拐して(笑)
凄く見ごたえのあるナンバーだと思います。

Someone To Watch Over Me

楽週になって一気に表現力が増したこの曲。
というか、歌い方が変わったんです。
フェスでもさ、あの美空ひばりみたいな衣装着て歌ってたじゃないですか。
あの時はフェス用の演出だったから、また違った良さがあったんだけど。
これは完全に誰かに見せるためのパフォーマンスではなく、少女の恋に憧れる心情を歌ったもの。
フェスのようにどこかのバーで歌っているかのようなちょっと謎の演出はないです。
そのため、凄く純粋であり何かに期待してるような、うぶな感じも出せると凄く良くて。
これまでのポリーの描かれ方が、ほとんど男勝りな部分。
恋なんてものとはほど遠いような土地に暮らす、健気な紅一点の女の子。
そんな彼女でもやっぱり恋には憧れていて、「誰か」を想って歌う姿がとても乙女で。
だからEmbraceable Youとはまた違った、ポリーの乙女な部分が垣間見える曲でもあります。
岡村さんって、凄く幸せそうにというか目を閉じて期待を膨らませるような表情で歌うことが結構あって。
歌い始めとかも目を閉じながら歌ったりと、凄くポリーの穏やかな表情が見れます。
「彼となら怖くない」と「そんな人見つけたい」の歌詞。
フェスの時や以前であれば、まぁ普通に歌っていたんだけど。
楽週になってからは「彼となら怖くーない」「そんな人見つけーたい」とちょっと伸ばすようになったんです。
これを聴いての感じ方は人それぞれだから一概には言えないと思うけど。
この歌詞を普通に歌うよりも伸ばすことによって、より甘さを含むと同時に羨望が滲み出る気がして。
ポリーのこれまでのツンツンした雰囲気から一転、柔らかさのある優しい雰囲気がまといます。
「見守ってくれるならいい子でいるから」の歌詞の時の岡村さんの表情が凄く好きでした。
凄く穏やかな優しい笑顔で「いい子でいるから」とちょっと照れるように、はにかみながら歌う表情。
そんな表情から伝わるポリーの恋心への憧れとかドキドキする気持ちとかが繊細に表現されていました。
「早く来てよお願い私の生きがい」で下手から上手へ歩きながら歌うんですが。
ちょうど空を見上げるように、また優しい笑顔で歌う姿がとても印象的です。
「私の生きがい」のところはちょうどカスタスのお店の柱に手をかけてちょっと俯くように歌います。
柱に体を寄せながら最後のロングトーンを綺麗に伸ばして静かにフェードアウトしていく歌声。
最後に微笑みながら照明がフェードアウトしていくのと相まってとても綺麗です。
今年だけで岡村さんのサムワン45回くらい聴いてるけど、楽週は一番良かったなぁ。
ポリーの優しさに溢れた表情とか歌声とか雰囲気が凄く伝わってきましたもん。
そして何より、安定の歌唱力が、客席を魅了したと思います。

Slap That Bass

この曲はどうしてもポリーを観ちゃうんだけど、なんとか全体も観ることが出来ました。
宇龍ムースのベースを弾くテンポが随分と速くて、でも凄く上手くてびっくりしました。
ベースを持ってるのを見て、フォーリーズたちが色々と話し合ってるのがまた面白くて(笑)
エレインのオフマイク、結構面白かったです。
最初はぐだぐだで全然踊れなかった男たちでしたが、次第に踊れるようになっていく姿は感動しますね。
ポリーが最初出てきて、一生懸命踊ってる男たちに声をかけながら歩く姿も可愛いです。
たまーにね、「開いて合わせて」の振り一緒にやりながら歩いてくることもあって。
みんながダンスを踊っていることに喜びと驚きを感じている岡村ポリーの表情がまた素晴らしいです。
そしてロープを使ってのフォーリーズのベース見立てのダンス。
荒木テスのロープ切りも上手くなり、あのベース見立てのダンスの照明とかもかっこよくて。
やっぱりここでもこういう小道具の使い方が斬新で面白いなぁって思います。
また、上手の端っこでその様子を見ている松島ザングラーと荒木テスが楽しそうに喋ってるのもいいですね。
そして再びポリーが登場して下手の脚立にのぼり、みんなを見つめます。
最初は踊ってるみんなを見て、凄く嬉しそうな表情で見守っているんです。
が、曲調がサムワンに変わると同時に彼女の視線が松島ザングラーに釘付け。
ここでサムワンの曲調になるっていうのもポイントですよね。
先ほど彼女が歌った「優しい誰か」という想い人が、ようやく現れたのを表現しているかのようで。
岡村ポリーの表情がだんだんとうっとりとしたものに変わっていきます。
ここからは松島ザングラーを目で追うようになり、最後にはみんなが完璧に踊れる様子を見つめ。
誰よりも早く、大きな拍手を送ってあげていて。
彼女自身がダンスの楽しさを知ったのもあり、みんなが活気を取り戻したのもあり。
町のみんなが一丸となって何かを成し遂げていく姿を見れたことが凄く嬉しいんだろうなって。
そして、踊りきったみんなが抱き合ったりしながら喜んでる姿も凄く感動します。
あんなに踊れなかった男たちが、ようやく踊ることが出来た。
そんな様子を褒めてあげたり励ましてあげたり喜んでるフォーリーズにも、凄く胸を打たれます。
本当にこの曲のパフォーマンスは凄くレベルが高いなぁといつも実感していました。

「大自然の中で育ったお嬢ちゃんにしては言うわね」

ボビーを探しに来たアイリーンにあっさりと変装がバレるボビー(笑)
「最近彼に会っていませんなぁ。ワイオミングに行かれてはいかがですかな」
「まぁボビーじゃない」
「アイリーン。やぁ」
このやりとりのテンポが凄く良かったです(笑)
千秋楽では「ワイオミング」を軽く噛んじゃってたような気がします、松島さん。
そして「ザングラーさぁぁぁあん!」と嬉しそうに駆け寄る岡村ポリーの可愛さがね…凄いですよ。
「あなたは奇跡を起こしてくださったんですもの」と言ってほっぺにキスするポリー。
そのあと、チラシで口元を隠しながらザングラーを見つめる岡村ポリーが凄く可愛いのですよ…。
ちなみにこの時のアイリーンのハッとした表情もなかなか恐ろしいですけどね(笑)
「ちょっと出てきます…このチラシを渡してこなきゃならないので…」と名残惜しそうに去っていくポリー。
まだここにいたいんだけど行かなくちゃいけない…みたいなもどかしい感じが伝わってきて凄く可愛い。
去っていくポリーを見つめて凄く小さな声で「可愛い…」と呟く松島ザングラー。
これね、本当になかなか聞こえないんですよね…千秋楽も口の動きでようやく分かったくらい。
そりゃ、自分の惚れた女の子にあんなことされたら可愛くて仕方ないだろうね。
そしてそんなボビーの後ろで怒りをふつふつと沸き上がらせているアイリーン。
ボビーが振り返った時に、ちょうど大和さんの首あたりに視線が来るのがまた面白いです(笑)
立っているだけでアイリーンの迫力を感じさせます。
ポリーがザングラーに恋してることをすぐに見抜くあたりがやはり女性だなぁって。
そのあとボビーに迫って「私もう我慢出来ない!」って言って強引にキスするのもアイリーンらしい。
大和さんと並ぶと余計に松島さんが小さく見えて、ボビーがアイリーンに強く当たれない感じも納得出来ちゃう。
再び「ザングラーさぁぁぁあん!」と飛んでくるポリーが2人のキスを見て「ごめんなさい」と大人しくなるのも面白い(笑)
「紹介しよう。ポリーはこの町でただ1人の女性なんだ」
「だからそんなにくたびれた感じなのね」
とアイリーンに言われて一瞬でおこな表情になる岡村ポリーがまた可愛い。
ポリーの後ろで身振り手振りで「もうやめてよ~」って言ってる松島ボビーも面白いです(笑)
怒った表情で振り返る岡村ポリーに慌てて拍手を送る松島ボビーの忙しさも面白くて(笑)
「ポリー、彼女はわしの古くからの友人で」←だっけ?
「でもお年の割には素早い方ですのね」
「お年の割に…ですって?大自然の中で育ったお嬢ちゃんにしては言うわね」
「年取るとそんなドレスを着なきゃいけないのならお嬢ちゃんでいたいわ」
「古くなったらあげてもいいのよ」
「お墓に入る時にお借りするわ」
「君たちならきっと気が合うと思っとったよ」
だったかな、ボビーとポリーとアイリーンの言い合い(笑)
お互い皮肉を込めて相手をけなしあってるポリーとアイリーンの女の戦いがまたテンポ良くて(笑)
しかも長身の2人の間に挟まれて凄く不安そうな表情で成り行きを見守ってる松島ボビーが凄く肩身狭そう(笑)
以前は「ウブなおぼこ娘にしては言うわね」でしたが4月2日の公演から台詞が変わったそうで。
確かにこっちの方が理解しやすいんだけど、皮肉のこもり方は前の方があったかなぁ。
そのあとポリーは上手の方でずっと怒った表情してるんですけど。
もう、上手寄りの席座ってると目の前でじっくりとその様子を堪能出来るので本当に幸せでした。

Embraceable You

この曲は本当に大好きで、岡村さんがどんな風に歌ってくれるんだろうって凄く楽しみでした。
実際に初日聴いた時、想像以上に良くてびっくりしたのを覚えています。
色気はないんだけど、内なる乙女の部分が垣間見えるんです。
これまでポリーの強気な部分、男らしい部分がしっかり表現されていたからギャップが生まれて。
とっても可愛くて、いっつもザングラーが羨ましいと思っていました(殴)。
松島ザングラーに「ボビー・チャイルドのことなんじゃが」と言われて落胆する声のトーンも面白いです。
ポリーの片思いの相手を必死に探ろうとする松島ザングラーを見て、にっこりとする岡村ポリー。
「何にも分かってらっしゃらないのね」とちょっと寂しそうに言う感じも、すでに乙女モード全開。
あなたのことなのにどうして分かってくれないの、と目の前の鈍感男に呆れつつも愛しさが募っている感じです。
ここからはもうポリーにはザングラーの声なんか一切耳に入ってないでしょう(笑)
目を閉じて決心が固まったかのように幸せそうに歌い始める岡村ポリー。
「私は待っていたのあなたを」とポリー人生初の告白でしょうか。
驚くザングラーの手を取って自らの胸に引き寄せ、鼓動を聞かせるポリー。
目を閉じて彼に自身の鼓動を聞いてもらってることにすら喜びを感じて、決して離そうとしない。
もうお酒でも飲んで酔ってるんじゃないかと思わされるくらい、ポリーが彼に酔ってます(笑)
まさか自分がポリーの想い人だなんて思っていなかったボビーはなんとか誤解を解こうと必死になりますが。
もう、乙女モードに突入したポリーには彼の言葉も彼の正体も一切分からない。
「抱いて私の好い人」と太い歌声で歌いながら野獣の眼で彼を捕らえ、確保に向かう岡村ポリー(笑)
いやぁ肉食系女子になったポリーに捕らえられたら逃げるの大変ですね(笑)
両腕を回して捕らえようとする時に空振りしたらブンッていう音聞こえてきましたもん(笑)
でも「抱いて他にはない人」と甘い歌声に変わってザングラーを後ろから捕らえる岡村ポリー。
もうザングラーを捕らえて後ろから抱き締めた時の幸せそうな表情がたまんないです(笑)
岡村さん、ここの歌声の使い分けが凄く上手でいつも聴いてて楽しいです。
「私の心のジプシー」っていう歌詞もまた遊び心があって面白いなぁって思います。
その時にザングラーの頭を掴んで左右に揺らすもんだから、ボビーが必死に「だめだめだめだめ!」って(笑)
ここの必死感がすっげえ伝わってくるんですよ(笑)
千秋楽は恐らく岡村さんも結構素で笑ってたような気がします。
「あなたが踊らせるらしい」と歌う時にもやや笑いながら歌ってましたからね(笑)
「好きよあなたのすべてが」と歌う前に一度コクンって頷いてから抱きついてました。
「焦らしちゃいやよポリーのそばに来て」のあのハートをやる時。
やっぱり岡村さんの身長だと、やや身をかがませないと上手くハートが作れないようでした。
そしてポリーの手が頭に近付いてる時の松島さんの変顔がマジでやばいです(笑)
逃げようとしてもポリーに掴まれてしまって抱きつかれてしまう。
まるで、Shall We Dance?でポリーがボビーから逃げようとする時と同じように。
「あなたの方がずっとダンスが上手」と、もう彼女は盲目になりつつあります(笑)
「…そんなはずはないんじゃが」の松島さんの言い方は凄く面白くて、いつも大きな笑いが起きますね。
ポリーのされるがままに踊り、やはり戸惑いは拭えないんだけど心地が良いのでしょうね。
ポリーの背中に回した手を、最初は躊躇っていたんだけど目を閉じると共に背中に置くんです。
「さぁさ愛を讃えましょう」とポリーに見つめられ、戸惑いもありながらどうすることも出来ず。
「何度も愛を与えましょう」と自らの腕を離れるポリーを見つめると同時に。
ポリーを抱いていた自分の腕を、指先を見つめる松島さんの表情が凄く切ないんです。
また、ここの岡村さんの歌声が凄く好きなんです。
ポリーがようやく運命の人に出会えた喜びを歌とダンスで表現しているのが、歌声からも伝わってきて。
「焦らしちゃいやよポリーのそばに来て」とねだられ、ついに折れてしまうボビー。
最後、見つめ合ってキスをする時の身長差もやっぱりちょっと気になるけど(笑)
この曲の岡村さんの表現力はなかなか破壊力があると思いました…。
凄く可愛かった…ポリーの肉食な感じ、野獣の眼があまりに怖くて(笑)
思わず心の中で「ボビー逃げて!」って思いました(笑)

Tonight’s The Night

ここの楽屋のシーンは下手ならフォーリーズ、上手なら男たち堪能席なんですが…。
楽週はほとんど上手なので男楽屋の方観てました。
ツェザリさんに頭ガシガシやられる伊藤ビリーが可愛かったり。
ムースの靴を入れてやろうと必死になってるジュニアとか、色々と面白かったです(笑)
そしてポリーとボビーが登場してからはもちろんそこしか観てないけど…。
「あの人には実行力がる。やり遂げたんですもの。エネルギーと野心に溢れてるし」
と目を輝かせて言う岡村ポリーが凄く可愛いです。
エネルギーと野心って言う時に両手を出す仕草って以前からやってたかしら。
「あなたがそんな石頭じゃなきゃ、あの人から学べることがいっぱいあるのにね」
残念そうにボビーを見つめる岡村ポリーの表情もまた可愛いんですよね。
そのあとのランクとアイリーンのやりとりも面白いです(笑)
ランクが本当に間抜けすぎて、愛しさが芽生えます(笑)

「一緒に働いて、一緒に考えて、生きてるんだって実感してる」

ポリーがザングラーさんをいつの間にか「ベラ」と呼ぶようになってて。
「彼はエネルギーと野心に溢れている。実行力もある。彼はやりとげたん…」
とポリーがさっき言った言葉をそのまま反芻してるだけのボビーが可愛いですよね(笑)
それもポリーのキスによって遮られちゃうけど。
そしてここでようやく登場するフォーダー夫妻。
この夫妻と、ボビーたちとの温度差がまた結構面白くもあり切なくもあるんです。
この駅に降りたのが2人と、ご年配の紳士(ザングラーのこと)だけと聞いて。
期待に満ちた笑顔が消え、一気に不安に満ちた表情に変わる岡村ポリー。
彼らが探しているのがランクのホテルと知って、顔を引きつらせるのも凄く細かいです。
これまでSlap That Bassだったりでみんなが一生懸命練習してきた過程が描かれているから。
お客さんが1人も来なくて落胆している姿が余計に切なく映りますね。
それでもなんとか駅の方を見て、もしかしたらという可能性を捨ててない人もいたりして。
ショーの主催者でもあるボビーも相当なショックを受けていて。
その様子を見ている荒木テスや杏奈パッツィーの表情が凄く切ないのがグッと来るんです。
きっとボビーと特に仲がいいであろう2人は、たくさん相談も受けてきただろうし。
だからこそ、去っていこうとするボビーをポリーが引き止めて救ってくれたことがより嬉しくて。
「みんなの顔を見て」と笑顔で健気に励ます岡村ポリーの表情もグッと来る。
「私たち、前はただの怠け者だった。何にもしてなかった。でも、あなたが来てからは不思議なくらい変わったの」
というポリーの言葉に、荒木テスたちが周りを見渡して涙ぐむ姿が…またたまらないんです。
「一緒に働いて、一緒に考えて、生きてるんだって実感してる」と力強く言った岡村ポリーに泣けます。
決してただ落胆したザングラーを励まそうとこの言葉を言ったんじゃなかくて。
心から、みんなを変えてくれたことに感謝して言った言葉だから、ポリーの表情が凄く穏やかなんです。
IGRが始まる直前のここのシーンでのみんなの表情が、IGRで笑顔に変わるから凄く感動します。

I Got Rhythm

この曲ほど観ていて楽しくて泣ける曲ってないなぁって思いますね。
ポリーが「溜め息なんか用はないお金もいらない小鳥は歌う声合わせ歌えば幸せ」と歌います。
ポリーにとってここでの暮らしでの幸せって、本当に些細なことなんだろうなって思いますね。
お金がほしいわけでもショーの成功でもなく、この町に笑顔や生きてる意味を取り戻したことが彼女の幸せで。
ボビー、そしてザングラーに出会ったことで手に入れたダンスを踊りながら歌い出すポリーが凄く愛しいです。
そしてピートが登場した時からずっと育ててる雛菊が満開になっていて。
これ、1幕の登場時にはまだ蕾の状態なんですよね。
町に活気が戻ってくる過程が描かれていると同時にこの雛菊も徐々に花を咲かせているんです。
雛菊が満開になっているのを見て、笑顔を取り戻すみんな。
岡村さん、歌詞ちょっと間違えちゃったけどもう楽しそうに歌って踊ってるから全然気にならなかった。
ポリーとザングラーが踊り出した時に、ビリーやカスタス、みんなが小道具を使ってリズムを作る。
その様子を見て嬉しそうな笑顔を浮かべる岡村ポリーに、また泣けちゃいます。
テスとパッツィーが踊り出すと一気に雰囲気がガラッと変わって賑やかに。
涙ぐみながら笑顔で踊る荒木テスや、凄く楽しそうに踊る杏奈パッツィーにもグッと来る。
そして幸せそうに楽しそうに、でも少し涙を浮かべながら踊る岡村ポリーに胸を打たれ。
そんなポリーたちを見て、下手の方にいた松島さんが涙を浮かべていたのがとても印象的でした。
岡村ポリーがトンカチで演奏したり、鍋蓋をシンバル代わりにして叩いてみたり。
楽しそうに踊ってる岡村さん観ると愛しさが募って、本当に胸が苦しかったです。
そして一番泣けてしまうのが、パエリアパンを使ってのタップ。
松島ザングラーがタップをやり始めると、見よう見まねで続々とタップを始める男たち。
その様子を見ていたフォーリーズが凄く嬉しそうな表情するんです。
あんなに踊れなかった彼らが踊っている姿を見て、抱き合ってたり喜んでたり。
同じくビリーがそんな彼らの様子を見て、急いでポリーを呼びに行くのもたまらないです。
フォーリーズと同じように、驚きつつも嬉しそうな表情を浮かべる岡村ポリーが本当に愛しい。
フォーリーズと抱き合って、テスと抱き合って頭を撫でてもらえて。
ラインダンスではとにかくみんな楽しそうに踊ってる姿にうるっと来て。
ザングラーと目を合わせて微笑むポリーが凄く可愛いです。
「生きてるんだって実感してる」という言葉をまるで再認識するかのような2人の笑顔。
約7分にわたる長いダンスシーン、とにかく楽しくて仕方ないんだけど。
それ以上に、このダンスが出来上がるまでのドラマがあるから、凄く感動してしまいます。
千秋楽、きっといつも以上に気合いが入っていたんだと思う。
皆さんの笑顔が本当に輝いていて、とても素晴らしかったです!

The Real American Folk Song

みんな楽しそうに歌って踊ってるのがいいですね。
ランクも凄くニコニコした笑顔でその様子を見てるのが意外とキュンとしちゃいます。
しかし、フォーリーズ夫妻だけまるで別次元にいるかのように食事進めてて面白いです(笑)
岡村ポリーも楽しそうにカスタネット叩いて踊るのが凄く可愛い。
それと毎回思わず観ちゃうのが、大和アイリーン。
全然踊りもしないし、ネイルとか見て無関心な感じを装ってるんだけど。
みんなが体を弾ませる時にさりげなく一緒になって体弾ませてるんですよね~。
それにハッとなってすぐに自分の部屋に戻っちゃうけど(笑)
でも、みんな楽しそうに幸せそうに踊ってるのが凄く感動するナンバーだなぁと思います。

「ボビー私ね、ザングラーさんに恋してるの」

ボビーがポリーに大事な話があると連れ出します。
「結婚…してほしいんだ」とプロポーズをするボビーに、思わず吹き出しちゃうポリー。
一生懸命ポリーに気持ちを伝えるボビーだけど、ポリーはもう全然話を聞いてないです(笑)
「ボビー私ね、ザングラーさんに恋してるの」というポリーの言葉にボビーが思わず頭を抱えます。
「さっきまでお祭り騒ぎだったのよ。まるでショーが成功したみたい。みんなあの人のおかげだわ」
と、もうすでにとろーんとした表情でポリーの乙女モード突入(笑)
「ダメなの…あの人といると…なんか変な感じがしてくるの…あの…おへその下の方が…」
と衝撃発言するポリー、そして思わずおへその下の方を見て唖然としちゃうボビー。
恥ずかしがるように「むふふふ」と笑って脚の間に手を入れて笑うポリーさん、だいぶ酔ってます(笑)
そのあとにボビーに「ごめんね」とほっぺにキスする声とか凄く冷めてて。
岡村さんのちょっと恥ずかしがるような言い方が、凄く可愛くてキュンとしちゃいます。
もう完全に酔ってるポリーを引き止めて、しっかりと真相を打ち明けようとする松島ボビーの表情。
呼び止められてイラッとしてドスドスと歩いてくる岡村ポリーの「何」も冷めてていいですね。
なんとか誤解を解こうと必死になるボビーですが、ここでまさかの本物のザングラー登場。
彼を視界に入れたポリーには、目の前にいるボビーなんて一切見えてないです(笑)
本当にポリーほど「恋は盲目」という言葉が似合ってしまう登場人物はいないんじゃないかな。
「はぁい、ベラ」と彼を呼ぶ岡村ポリーの声色がもう甘さを含んでちょっと官能的に。
倒れちゃうボビーのほっぺを両手で包んで「おやすみボビー、名演技だったわ」と励まし(笑)
本物のザングラーに熱いキスをしてしまうポリー。
ちょうど私の座った席がそのキスシーンほぼ目の前でがっつりと観れちゃうのですが。
まぁ、熱いキスに見せかけてしているのは普通のキスですが、なかなか見せ方が上手い。
唇を離した時にザングラーを見つめる岡村ポリーのアヒル口ととろんとした目が凄く可愛いです。
しかし、やっぱり色気ないよね(笑)
ザングラーの腰を撫で回す仕草とか全然色気感じないんだもん(笑)
ポリーが恋に不慣れっていうのを考慮すれば、色気が出ないっていうのもアリかなとは思うんだけど。
そして驚きつつも気持ちよくなって目を閉じながらキスを受ける青羽ザングラーも変態(笑)
よーく見れば全然違うのに、お酒が入って酔ってるのもあってか全然気づかないポリーが可愛い(笑)

What Causes That?

松島さんと青羽さんの息がぴったりでした。
まぁ曲が始まるまでの2人のシンクロシーンがかなり長いんだけど。
とても面白く作られてますよね(笑)
観れば観るほど似てきて、体格とかの差はあるんだけど、本当に瓜二つのようでした。
青羽さんが椅子をくるくる回すやつ凄く下手だったんだけど。
楽では随分と上達していて、やっぱり場数を踏むと上手くなるもんだなぁ…と思いながら観てました。
松島さんも可愛いんだけど、この時の青羽さんの表情がとても可愛いです(笑)

「こんなに恥ずかしい思いをしたのは、生まれて初めてよ」

「郵便!」と1幕初めと同じ台詞で登場するポリー。
ボビーを呼びますが、そのボビーが二日酔いで変な替え歌を歌いながら起き上がり。
ザングラーに変装した状態のボビーを見て、あんぐりと口を開けて固まってしまうポリー。
やっぱりここも岡村さんの凄い技の発揮どころです。
あんなに口を大きく開けて目も開けて、ずっととまっていられることが凄すぎる。
そんなのに構わず「お袋からの手紙」を読むボビーとの対比がまた面白いんですけどね(笑)
「あなたなの…」と言われ、顔に手をやってようやく状況を把握したボビー。
髭とカツラを取る仕草というか演技がまた、間合いが凄く面白いんです。
「抱いて私の好い人~♪覚えてる?抱いて他にはな…」と歌ってる途中で往復ビンタを食らうボビー。
ボビーが倒れ込んで変顔してる時、真正面なんですよね(笑)
あまりに近くでそれやられると笑いがよりこみ上げてきて大変でした(笑)
そしてここからのボビーとポリーとザングラーのコントのような掛け合いが本当面白いです(笑)
「どうしてさ。僕を愛してるんだろ!?そう言ったじゃないか」
「私が愛してるのは…ザングラーよ!」
「…わしかね?」
「違う!」
「じゃ、第三のザングラーがおるのかね!?」
「私の好きな人よ!本物のザングラーよ!」
「だから言ってるだろ。それが僕だって」
「とすると、君が本物のザングラーかね!?」
「いや違う僕は本物じゃない…僕は、ザングラーだ」
「じゃ、私は一体誰なんだ…」
「それを聞きたいのは私よ!」
「…よく分からん」
「私が夕べキスしたのは誰なのよ」
「「はい」」
「あっ…」
「君もかね」
「もちろん」
「以前から付き合ってるのかね」
「ずっと前から愛してる」
「なかなかのキスだったろうね」
「へへ」
「やめて」
「やめて」
「やめなさいいい加減に」
「うちのお袋みたいな言い方するね」
「私を馬鹿にしてたのね」
「してないよ」
「いいえしたのよ!」
「してないってば!」
「わしはしたかもしれんな…」
「「口を出さないで!」」
だったかしら…もしかするとところどころ間違ってるかもしれないけど。
このスピード感溢れる掛け合いが本当面白くて毎回腹抱えて笑ってました。
青羽さんが凄く面白いんですよね(笑)
しかし怒って帰ろうとするポリーを引きとめようとするボビー。
「こんな恥ずかしい思いをしたのは…生まれて初めてよ」と告げる岡村ポリー。
さっきまでのコミカルな雰囲気から一転、その一言で一気にシリアスな雰囲気へと変わります。
静かな、低いトーンでそう告げる岡村ポリーから、悲しさとか怒りとか色んな感情が伝わってきます。
こういう一気に雰囲気を変えるお芝居が出来るって凄いなぁ。

Naughty Baby

大和アイリーンの色気爆発曲です。
私もお姉さまにあんな風に迫られてみたいものです(殴)。
アイリーンの誘惑に負けないようにと気を引き締める志村ランク。
でも気付けば鼻の下を伸ばしてアイリーンを見てしまっていて。
ランクにとっても実は「イケナイ女」がタイプだったそうですね(笑)
ずっとボビーに対してもポリーにもランクにも、強気な姿勢を取っていたアイリーン。
そんな彼女がこの曲ではやはり強引だけどどこか乙女になり。
大人の色気を爆発させて誘惑する姿がとても色っぽいです。
前楽も千秋楽もこの曲でマイクトラブルが起きてしまっていたのですが。
千秋楽では、大和さんが汗かな?を拭いてトラブルを解消。
もうかっこいいですよ、姐さん…。
新たなカップル誕生の瞬間ですね。

Stiff Upper Lip

いつも疑問に思う、なぜこの会議にフォーダー夫妻が参加しているのか。
彼らのおかげで一時的に元気は取り戻すんだけどね。
まぁ、この曲は何度観てもドキドキがとまらないですね…。
ボビーがユージーンと歌い出したのを見て、ぷくっとした顔をしながらボビーの隣に座る岡村ポリー。
嫌がってるくせに隣に座っちゃうあたりがポリーの可愛いところですね。
「がーんばれぃっ」って感じの歌い方がめちゃくちゃ可愛くてキュンとなります。
そしてボビーを殴る横暴なポリー(笑)
大自然の中で育ったお嬢ちゃんなために本当に粗暴な部分がありますよね、ポリーは。
この曲のボビーとポリーが小学生みたいに幼いケンカしてて凄く可愛いんですよね。
互いに体つつきあったり叩きあったり(笑)
でも、ボビーは決して本気出してポリーに害を加えないからまだ優しいです。
ポリーなんか本気で殴るし叩くし、松島さん実際に痛そうにしてたし(笑)
もちろんボビーは男ですから本気出したらポリーなんか簡単にやられちゃうかもしれないけど。
まぁこれは俳優さん個人の話だからあれだけど、腕の細さだって全然違うしね。
それでもポリーにやられまくるボビーの構図が、凄く心地いいと言ったら変だけどそんな感じ。
しっくりきますね。
空いてる席を確保しようと2人で走り出したり、ポリーがボビーを通せんぼしたり(笑)
お前ら本当に小学生かって思っちゃうくらい幼稚で、似た者同士で凄く可愛いです。
そしてテーブルの上に乗ろうと頑張るけど、他の人たちに取られてなかなか立てない。
慌ててボビーにしがみついて、エベレットのところまで運ばれるポリー(笑)
やっぱりエベレットに向ける表情は凄く優しいんですよね、ポリーは。
しかし再びボビーに顔を向けるとぷくっとした表情に。
ボビーに差し出された手を取って、中央まで引きずられていきます。
松島ボビーが「ねえちゃんとやってよ!」みたいなことをオフマイクで言ってますね(笑)
エベレットがフォーダー夫妻と踊ってる時は、優しい表情で見守っていて。
降りたのを確認したら、次こそ!と言わんばかりにテーブルに乗ろうとしますがまた取られ。
ポリーが怒って、下手の方の椅子に座ってるワイアットのところに文句言いに行ってて(笑)
なんかやっぱりポリーってデッドロックの人たちと仲いいんだなぁって思いながら観てます。
で、ミッツィーがトゥタップを披露し終えたらワイアットがポリーに「次!」って言って。
ポリーもボビーもテーブルめがけ走りますがテスとパッツィーに先越され(笑)
そしてようやくポリーとボビーの番。
スカートをつまむポリーの真似をしようと、ズボンをちょこんとつまむボビーが可愛いです。
最初は楽しそうに踊ってるポリーだけど、ボビーが勝ち誇ったようにダンスをするのに怒って。
ボビーをテーブルから落としてしまいます(笑)
その時のポリーの勝ち誇った表情がまた可愛いんですわ…。
そんなポリーを見て、ミンゴが「危ないじゃないか!」ってすげえ文句言ってるんですけどね(笑)
そして逆三角形になって行進するところなんか本当レミゼ(笑)
ポリーのスカートの裾に顔をくるめてるボビーも可愛いです。
ポリー側とボビー側でそれぞれタップをし、ちょっと勝負するかのような体制に。
しかしやはりここでも、このダンスを通じて2人の距離がまた戻っていきます。
ポリーがボビーと一緒に笑顔で踊ってる姿が、とても印象的です。
最後の椅子の積み上げからのバリケードへ登るパフォーマンス。
過去にも大きな失敗とかはないらしく、成功率も極めて高いそうなので良かった…。
とはいえ、毎回ハラハラしつつ最後無事にボビーが旗を振り上げた姿を観ると凄く感動しますね。
千秋楽も見事に大成功しました。
満面の笑みでバリケードのてっぺんに立つボビーとポリーの姿がとても美しかったです。

「君のパンチで歯が2、3本折れたけどね」

一時的に再び活気を取り戻した一同でしたが、やはりどこか諦めの気持ちがあり。
続々と去っていってしまう仲間たち。
取り残されたボビーとポリーが、劇場を見下ろして、どこかさっぱりした笑顔を見せます。
「まぁ…やるだけやった」とボビーが切り出し。
ポリーが笑顔で「ええ」と返答し。
そんなポリーを見て、ボビーがすまなそうに「ごめん」と呟き。
笑いながら、優しい口調で「あなたのせいじゃない」とフォローするポリー。
階段を無事降りきると、「全部はね」とダメ押しするかのように付け加え。
ボビーもそれに「えっ」て顔をしながらも、笑って階段を降り、そっと右手をポリーの左手に重ねます。
すると、岡村ポリーの表情に陰りが。
そっとボビーの手から自分の手を離して、視線を俯かせてしまいます。
そんなポリーを見て、松島ボビーも視線を俯かせると切ない表情を向けます。
テーブルから降りて「じゃ、さようなら」とポリーに告げ、去ろうとするボビー。
「どこへ行くの?」とちょっと笑って尋ねるポリー。
振り返って、笑顔を浮かべて「ニューヨークへ帰る」というボビーに胸が締め付けられました。
「行っちゃうの…?」と、岡村ポリーは訊くように寂しそうな声で呟きます。
「もう、ここにいてもしょうがない…だろ?」と、僅かな期待を込めての台詞。
もしかしたらポリーが引き止めてくれるんじゃないか…っていうような期待が少し感じられる。
だけど、ポリーは笑って「そうね」と返し。
その笑顔と返事を受けて、ボビーから笑顔が消えます。
「そう…しょうがない」と、まるで自分に言い聞かせるように呟くボビー。
それから再び笑顔を浮かべてポリーに近付き、手を差し出します。
「ありがとう」というボビーに、ポリーも笑顔で「なんでお礼なんか言うの」と。
「凄く楽しかったよ。君のパンチで歯が2、3本折れたけどね」と最後まで冗談っぽく言うボビー。
楽週になり、岡村ポリーはその言葉を受けてすぐ背中を向けるようになりました。
どうしてそうしたのかは分からないけど、以前はボビーの胸を軽くパンチしていて。
それをしなくなったことによって、ポリーの受け止め方に変化が現れて。
ボビーがいなくなる事実から、目を背けようとするような、受け止めたくないというような。
そんな印象を受けました。

They Can’t Take That Away From Me

背を向けてしまったポリーを見つめながら歌い出す松島ボビー。
先ほどまでの笑顔が消え、彼女を見つめる表情は真剣で。
「君の歌を覚えていたい」と歌うボビーを振り返り、笑顔を見せる岡村ポリー。
その笑顔を見て、松島ボビーが優しく微笑みます。
「君の笑顔誰も盗めはしない」と続けて歌うと、ポリーは再び背を向けてしまいます。
どこかを見つめている岡村ポリーの瞳には涙が浮かび始め。
でも、まだ素直になれなくてボビーの真っ直ぐな気持ちにも振り向けずにいる。
この立ち位置が、ボビーとポリーの性格そのものを表しているようですね。
出会った頃から今まで、真っ直ぐに気持ちを伝えてきたボビーは今もポリーを真っ直ぐ見つめ。
ボビーの真っ直ぐな気持ちから逃げてきたポリーは今もボビーの気持ちから逃げるように背を向け。
気持ちから逃げるというよりは、自分の気持ちに気付いたけど素直になれずにいる。
なかなか視線が合わずにいるけど、最後までボビーはポリーを見つめながら歌います。
一瞬ボビーを振り返り、やはりその視線と気持ちを受け止められずに逸らしてしまう。
ポリーへの想いを諦めつつも、歌い続ける松島ボビーの表情が凄くグッと来るんです。
涙をこらえるように顔を引き締め、声を震わせながらもしっかりとポリーを見続ける。
その真摯な姿勢が、ボビーのどこまでも真っ直ぐで純粋なポリーへの愛を表現していました。
「二度と会えなくても僕は1人で守り続ける思い出」とあるように。
ポリーへの永遠の愛を誓うほど、ボビーが彼女に惚れている姿が歌詞に描かれていて。
ポリーもこれまでプロポーズとかされてきたりとボビーの気持ちは分かっていただろうけど。
ザングラーさんに恋してるとか言って全然相手にしてこなかったために、知らなかったのかもね。
ボビーがこれほどまでに自分のことを想ってくれていたことを。
千秋楽でも、岡村さんの目には涙が溢れ、その涙をこらえるように唇を噛み締めていました。
歌い終わったボビーが去ろうと歩き始めます。
再びボビーを振り返るポリーですが、ボビーがもう一度ポリーに視線を向けると同時に背を向けて。
結局、振り向いてもらえなかったボビーは、がっくりと肩を落として去っていきます。
ボビーが去っていったと同時にまた振り返ったポリー。
誰もいなくなりたった1人取り残されたポリーの姿が、凄くちっぽけに感じられました。

But Not For Me

倒れた椅子を立て直しながらそれと同時に自分への苛立ちだったりをぶつけるポリー。
椅子をドンッと置いて、どこにもぶつけることの出来ない怒りを露わにします。
ボビーの真っ直ぐな愛にも視線にも振り向くことが出来ず、素直になれなかった自分への苛立ち。
器用でありながら恋には不器用なポリーが、初めて恋への愚かさや尊さを感じた瞬間かな。
この曲の歌詞の韻の踏み方が凄く綺麗で、四季の曲の中で一番好きな歌詞です。
「おしまいこのお芝居」とか「恋は枯れ木まるで瓦礫ロシア悲劇以上ね」とか。
歌詞が秀逸ですよね…凄く美しくて、ポリーの心情を凄く綺麗に表してるなと思います。
そしてこの曲、凄く上手寄りの席が堪能席で、本当に最高の席でした。
サムワンで恋を夢見ていたポリーが、実際に恋をしてみたらこんな結末。
現実に絶望した悲しみとか虚しさとかが、この綺麗な歌詞に綴られています。
「お伽話は素敵なことだけ だけど世の中は嘘だらけ」という歌詞。
夢で描いた理想の恋の形が、現実ではこんな儚いものだったことを実感したポリー。
「嘘だらけ」のところで、まるで気持ちを吐露するように歌う岡村さんの歌い方が切ないです。
「愛の歌は書けない空に星も見えない~ロシア悲劇以上ね」の原詞を見てみると
世の中には多くの愛の詞が存在し、空には多くの星が輝いてるのに、私には愛の詞も星もない
恋の導くままにというけど私がそうすると上手くいかなくてロシア悲劇なんて問題じゃない
といったようなニュアンスの訳がされているんですね。
原詞そのまま載せると長くなるから自分なりに省略していまいました申し訳ないです。
それをこんな綺麗な歌詞にしてしまうのが凄く美しいな…と感心します。
ポリーは、まるで自分だけがこの世に取り残されたかのように、自分の恋の結末を嘆き。
虚空の彼方を見つめるようなその寂しげな表情が、ポリーの心にぽっかり空いた穴を表現していて。
「恋は愚かなことだわ恋は悲しいものだわ」と恋のつらさを実感すると共にボビーへの気持ちを想い。
表情を歪ませて椅子に座り、涙を隠すように自らを腕の中に閉じ込めてしまいます。
それと同時にザングラーたちが現れて、ショーをやることをデッドロックの男たちに告げます。
全財産を出資し、ショーをやるための準備をしろと指示を出すザングラーを見つめるテス。
その表情は驚きと嬉しさに満ちていて、これまた荒木さんの表情が凄くいいんだ。
舞い上がって急いで準備をし出す彼らを見送ってテスが嬉しそうにザングラーに話しかけ。
「あの連中か…大したことないな」と本音を告げるザングラー。
もちろんテスは驚いて問いますが、ザングラーは「君のためにやるんだ」と答え。
恐らくザングラーさんもショービジネスに関しては一切妥協してこなかった人だと思うんです。
だから、大したことない人たちのためにショーを開催してやろうなんて思わないだろうけど。
それ以上に、テスのために全財産を注ぎ込んでまでしてショーを行おうとする。
ザングラーがいかにテスに惚れ込んでいるのかということが伺えるシーンだと思います。
テスがようやく、ザングラーの想いの大きさに気付いて笑顔で応えてあげる。
テスの笑顔を見て思わず「やった」と嬉しさを漏らすザングラーさんが可愛いです(笑)
ここでこのシーンを挟むのが凄く、ポリーの現在の心情との対比を示していていいなぁと思います。
ポリーが上手く行かなかった恋の行方を嘆いている一方で、ショーが開催されようとしている。
ポリーにとってザングラーさん本人がショーをやってくれるのは夢に描いたことのようで。
しかし、今のポリーにはそれ以上に失ったものの大きさに打ちひしがれていて。
いなくなってしまったボビーが、この町を救おうとやってくれたショーが再び実現しようとしていて。
しかし、当の本人はもういない。
ポリーにとって、その事実は2重に悲しみを与えたように思います。
また、自分はボビーの想いの大きさを知っても応えることが出来ずに逃げてしまい。
一方で、テスはザングラーの想いの大きさを知って笑顔で応えた。
たった今叶わなかった恋があって、たった今ようやく叶った恋があって。
この2組のカップルの対比もまた、ここで上手く表現されているなと思いました。
そしてザングラーさんに声を掛けられ、顔をあげるポリー。
「どこで習ったのかね?」とダンスを誰に教わったのかを聞くザングラーさんに、ポリーは言い淀み。
「あの…友達から」と、ボビーの存在を言わずに「友達」と表現する。
岡村さんの、ちょっと視線を俯かせて迷っているような俯瞰しているような。
その表情が、ポリーの心の傷の深さを表しているように思えました。
ザングラーさんが、ボビーにショーの主役をやらせる話をポリーに話し出しますが、ポリーは俯き。
ザングラーさんが去ろうとする直前、その背中に静かに告げます。
「あの人もういないのよ。出てったの、この町から」と、まるで自分自身に言い聞かせるように。
それを受けてザングラーさんは軽く驚きつつも前向きに他を当たろうと言い出します。
「そうだ。君が主役をやればいい」とポリーに主役の話を持ちかけるけど、ポリーは笑って背中を向け。
「とても無理よ」と、もう限界の胸の苦しさだったり彼への気持ちだったりを滲ませながら告げます。
岡村さんのここの表情だったり声色だったりが絶妙なんです。
エネルギーに満ち溢れていたポリーの姿は今はなく、今にも崩れてしまいそうなちっぽけな姿がそこにはあって。
ザングラーさんの「大丈夫かね」という問いかけに、俯いて痛感する気持ちを必死に押しとどめ。
顔を上げて強がった笑顔で「ええ」と、ポリーらしく返事をする。
しかしザングラーが去っていく後ろ姿を見つめ、再び1人になってからの表情の移り変わりが素晴らしいです。
「楽しく開く1幕 涙で閉じる2幕 筋書きさえ寂しく変え 別れるのね」と歌うポリー。
ちなみに原詞は以下の通りです。
「どんな情事だって結婚ていう結末で終わるのに私にはそんな結末もないの」
これを、舞台になぞらえて訳すのがまた美しいんだよなぁ。
歌の終わりに向かって岡村さんの力強い歌声が響くのがまた、凄く感動しました。
ポリーのボビーへの気持ちの大きさが、その力強い歌声に現れていて、本当に素晴らしかったです。

Nice Work If You Can Get It

一方でニューヨークに帰ったボビーも、6週間にもなるのに仕事が手につかなくて。
ポリーのことをずっと忘れられずにいて。
再び空想の世界に浸り、ポリーのことを想います。
ピンクのチュチュのフォーリーズたちが凄く可愛いですよね。
フォーリーズたちがボビーに、恋の素晴らしさを歌で伝えます。
ボビーの体に手を這わす高田ベッツィーの仕草がなかなか色っぽいんですよね…。
そして消えていくフォーリーズたちの歌声の響きがまた切ない。
最後に「やれば出来るでしょ」と歌う小幡ベラの歌声が凄く可愛くて好きです。
そしてフォーリーズが消えると共に、目を閉じてポリーとの思い出に耽るボビー。
Shall We Dance?で初めてポリーと心を通わせた振りを、ここで再び踊り出します。
隣にまるでポリーがいて、一緒に踊っているかのように。
凄いですよね、松島さんのここのダンスとか表情を見てると、本当に隣にポリーの姿が見えるんですもん。
しかしふと現実に戻り、一気に表情に陰りを見せる松島ボビー。
それでも踊り続けるボビー。
目を閉じて楽しそうに踊る松島ボビーの表情が凄く秀逸です。
大好きなダンスを踊っているんだけど、その気持ちはダンスにではなく彼女に向いていて。
踊っていく中で彼女への気持ちがさらに大きくなっていってるのが凄く伝わってきます。
「出来ればいいな やれば出来るだろう」と歌って頷き。
帽子を被って、ザングラー劇場の権利証をポケットから出して。
「やるしかないだろ」と力強く歌って、権利証を握りながら踊り。
目を閉じてポリーへの想いを爆発させ、「ポリー!」と叫ぶボビー。
もうここ聴くだけでいつも涙が溢れてくるんですよね…。
凄くね、松島ボビーのお芝居ってポリーへの気持ちが伝わって来るんです。
権利証を破って捨て、劇場なんかよりダンスよりもっと大切な人の元へ向かう決心をするボビー。
最後、暗闇の中へ消えていくようなダンスが凄く美しくて。
松島ボビーの綺麗なダンスに力強い歌声、そして細やかな表情にとにかく泣かされるナンバーです。

French Bidin’

この曲はランクとアイリーンのめちゃくちゃ幸せそうな姿を観るための曲ですね(笑)
気付いたら夫婦になってて、ランクもアイリーンもこれまで見せなかったような笑顔してて。
なんだかんだでこの2人が結ばれたのは運命的でしたね(笑)
お互い、自分の想い人には振り向いてもらえずそれでもアプローチしまくってたし。
報われない恋を追い続けるより、ここで出会えた運命の人との新たな恋を始める。
またこの新しい恋の形を象徴していて、凄く観ていて幸せな気持ちになります。
そしてこの曲を歌っているのがムース、サム、ミンゴの3人。
1幕で歌われた「Bidin’ My Time」と同じフレーズが使われています。
1幕の汚いボロボロの服ではなく、みんなウェイター姿。
この町が以前のような華やかさを取り戻した証拠ですね。
ここでリプライズとしてこの曲が歌われるのは、デッドロックの場面に転換したからっていうのもあるけど。
なんか「何にも慌てることはひとつもない 時が来るまで待てばいいのんびりと」っていう歌詞。
この曲の直後にニューヨークへ急いで旅立とうとするポリーに言い聞かせてるかのようにも聞こえて。
っていうのは深読みしすぎなんだと思うけど(笑)
慌てて出ていかなくても、きっと彼は戻ってくる…みたいな(笑)
実際に、もしポリーが本当にニューヨークへ行ってしまったらボビーと行き違いになってたしね。

Finale

ボビーとポリーを再会させるためにみんなが作戦を立ててあげるのが凄くいいですよね。
なんであのウエディングドレスがあったのかよく分からないけど(笑)
舞台用の衣装として劇場に置いてあったのかな。
手を洗ってきたボビーが、不思議そうに周りを見渡した時。
テスが「悩み捨て気分変えよう」と歌い出すのがまた泣けちゃうんだなぁ。
全員が出てきて、ボビーに笑顔で歌ってあげるという演出が凄くほっこりする。
アイリーンとランクがラブラブそうにしてるの見て笑ってるボビーがまた面白いですね(笑)
そして、ムースたちがボビーと話をしていて気を逸らさせている間。
エベレットに連れられ、ボビーの元へ連れてきてもらうポリー。
岡村さんのウエディングドレス姿もとても綺麗ですし、ボビーを見つけた時の笑顔が凄く可愛くて。
散々逃げてきて自分の気持ちを偽ってきて素直になれなくて遠回りしたけど。
ようやく素直になれて、大好きな彼に会えたことに嬉しさをにじませるポリーが本当に可愛いです。
後ろからそっと近付いて、ボビーの肩をそっと叩き。
千秋楽では振り返った松島ボビーが、ポリーの姿を見て感嘆の溜め息をつきました。
千秋楽、岡村ポリーの「踊らない?ボビー」がこれまで聞いてきた中で最も良かったです。
ボビーを見つめる優しい表情も、優しい声も、凄くボビーへの愛しさが溢れていて。
ここで、ポリーが「好き」とか「会いたかった」とかそういう言葉を言わないあたりがCFYらしい。
彼が教えてくれたダンスで、彼と心を通わせたダンスで、彼に気持ちを告げるポリー。
そして、同じく千秋楽で、最も素晴らしい「この日が来るのを信じてたよ」が聞けました。
キャスト全員が凄く晴れやかな、幸せそうな笑顔で幕を閉じたCFY。
もうフィナーレでは涙がとまらなくなってしまいました。
愛の形って様々で、この作品ではそれぞれの愛がどれも実って美しい結末を迎えて。
本当に観ていて幸せになれる、そんな素敵な作品でした。

随分と長くなってしまいましたが、本編の感想は以上になります。
最後にカテコの様子も軽く書いていきます。

特別カテコや口上はありませんでした。
しかい、拍手が鳴り止まず何度も幕が開いてカテコが続きました。
前楽同様、結構ぐっだぐだなカテコでしたけどね(笑)
いつもの岡村ポリーのキスねだりカテコですが、千秋楽のためか岡村ポリーがいつもより欲しがりやに(笑)
いつもみたいに唇を突き出してキスをおねだりする岡村ポリーを見て、松島ボビーが呆れた顔して。
「しょうがないなぁ」みたいな顔を客席に向けて、ちゅっとキスをしますが…。
それでも足りなかった様子の岡村ポリーがまだ唇突き出してキスねだり(笑)
松島さんも笑って驚いてて、もう一度キスをして、岡村さんも客席を見て笑ってました。
さすがにあれは反則ですわ~。
続いてのカテコでは松島さんが胸に手を当てながら、感謝するようにお辞儀をしていて。
そんな松島さんに拍手を送りながら登場した岡村さん。
千秋楽でやったのか前楽でやったのか忘れちゃったんだけど…。
岡村さんがお辞儀をしている時には松島さんが岡村さんの方を指差してホイホイとやってました。
何回目のカテコかは忘れたけど、フォーリーズ5人から始まるカテコがあって。
そして、いつだか忘れたけど捌ける時に上手側の人たちが捌けていくのに下手側の人たちが捌けなくて(笑)
上手側の人たちも捌けていいのかわからなくなって戻ってきたりとぐだぐだ(笑)
大和さんと志村さんが捌ける時にぶつかって笑ったりしてて(笑)
もう本当ぐだぐだだったんだけど、それすら愛しく思えてしまう公演になりました。
岡村さんにも少し手を振っていただけて、とても嬉しかったです。

まとめ

本当に凄く幸せな千秋楽となりました。
ハプニングとかもたくさんありましたけど、やっぱり最後は幸せに閉じる舞台。
改めてCFYという作品が大好きになりました!

千秋楽は快晴かつ満員御礼。

一生出来ない贅沢をさせていただいたCFY。
岡村ポリー堪能席でした、21番。

この日がくるのを信じてたよ!
岡村美南さん、ポリー役本当に素敵でした。

東京公演は閉幕しましたが、8月からは全国にボビーたちがやってきます。
「この日が来るのを信じてたよ!」とまた言える日が来るのを、気長に待ちたいと思います。

CFYは9年前、私にとって劇団四季の入口となった大切な作品。
また、たくさんの思い出をありがとうございました!

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