2025年10月・11月 劇団四季『マンマ・ミーア!』@名古屋(リハ見あり)




マンマ・ミーア!
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キャストの感想

ドナ・シェリダン:岡村美南

2020年のデビュー時からずっと観てきた岡村さんドナにまた会えて最高にハッピーでした。デビューから5年経ち、年齢もキャリアも重ねてから演じられるドナはお芝居に深みが出ていて、ドナをより魅力的に演じられるようになったと思います。岡村さん自身が課題を感じられていた母親としての部分も、デビュー時よりかなり母親らしさが出たんじゃないかなぁ。

若くして子供を授かってしまった母の未熟さは変わらず、ソフィが大好きで大好きで子離れできない溺愛っぷりも変わらず。母親らしさという点の説得力はえばちゃんドナのほうが圧倒的なんですけど、岡村さんドナみたいなお母さんになりきれない未熟さの残る母親もいるよねとは思ってて。

Slippingでは愛しさだけでなく、母親としてちゃんとソフィと向き合ってこなかったことへの後悔が凄く感じられました。母親らしいことをしてあげられなかったことへの後悔、それを強く実感していて。なんて愛しいお母さんなんだろうと思いました。ソフィにとっても、そんな岡村さんドナはちゃんとれっきとした唯一無二のお母さんで。

岡村さんドナのSlippingを観ていると、大丈夫だよちゃんとお母さんだから安心してって思ってしまうんです。凄く不思議な感覚。でも子供は自分が思っている以上に自分のことを理解してくれていて、ちゃんと愛情を注いでくれていたことも分かっているし、ソフィはどんなドナでも大好きなんですよね。ドナがママで良かったと心から思ってる。そういうすれ違いというかも含め、今期は母娘の絆や切なさを凄く感じるSlippingだったなぁと改めて思いました。

The Winnerでは女としてではなく母としてサムとして向き合う瞬間もあって、ソフィを守らなきゃという責任感も感じました。だけど次第に一人の女性としてサムを求めてしまう瞬間も出てきて、サムに気持ちをぶつけながら自分自身がどんどん傷ついていく様子もしっかり演じられていて、ドナというキャラクターにとても深みが出たような気がします。

今回の新演出によってお芝居の指示も色々入ったのかなとは思いますが、岡村さん前回公演からかなりお芝居にメリハリがついたように思いました。元カレ3人と再会したときの「あなたたち、何してるの?」やターニャとロージーに言う「なんでもないわほっといて、言えないわ」の穏やかさを装った言い方も緩急ついて上手いな~って思いましたし、セリフの言い方で笑いを取るのが凄く上手になったと思います。

「ハンドバッグのお手入れとか、色々あるから」と言って元カレ3人の前から立ち去るときも、以前は泣きそうな顔して「ひぃぃ」って言いながら去っていきましたけど、今期はあくまで穏やかに取り繕いながら引きつった笑顔で去っていくようになったりと、凄くドナのユーモアさが強調されました。岡村さん、本当にコメディ上手くなりましたね…。感慨深いです。

新演出はわりと岡村さんに合ったドナ像に近づいたんじゃないかなと思ってます。岡村さんの得意とする要素が増えたというか。だから多分岡村さんもより演じやすくなっただろうし、凄くイキイキと演じられているのが伝わります。ドナを演じるの大変だけど楽しいんだろうなって。

あとはやっぱり岡村さんがカテコで凄く幸せそうに客席を眺めながら歌って踊るお姿を観ていると、とても感慨深い気持ちになります。キラキラした笑顔でステージに立つ岡村さんを観られてファンとしても本当に幸せです。なので、再びドナを演じてくださってありがとうの気持ちでいっぱいです。

今期はまだ石村さんソフィと組んでいないので、新しいソフィとはどんなふうに掛け合いするのかな~というのも楽しみにしています。そしてきっと公演を重ねるごとにますます深みが増して魅力的になられると思うので、変化や進化も楽しみです。もう本当に岡村さんのドナ大好きなので、たくさん拝見できて最高に幸せでした!

※めっちゃ書きたいことあったけど文字数えぐくなるのでこれくらいで我慢した…!頑張った!

ソフィ・シェリダン:三平果歩

大大大好きなぺーちゃんソフィにまた会えて嬉しかった~!本当に愛嬌たっぷり、太陽のように明るくて伸び伸びと育った可愛いドナの娘です。ぺーちゃんはソフィを演じているというより、役に憑依しすぎてソフィそのものなんですよね。仕草にしても表情にしても、それって演技なの?と思ってしまうほど、ソフィと一体化していて改めて凄いな~と感じました。

マンマはわりと自由度の高い演目なのでぺーちゃん自身その日の気分や流れに合わせて動きや演技を変えたりもしていて、その日その日でソフィの人生を生きているんだなぁというのが感じられます。だからとてもお芝居がイキイキしているし、凄くリアリティがあります。

ママのことも大好きで、岡村さんとは前回公演からさらに仲良くなったんだろうな~というのが伝わってきます。ママへの愛を惜しみなく表現してくれるのでドナ推しとしてもニコニコしながら観てしまいます。

普段が底抜けに明るいからこそ、シリアスなシーンや落ち着いたシーンでの寂しそうな表情とのメリハリも大きくて好きです。特にSlippingのぺーちゃんソフィは既視感があるというか、自分もこんなときあったな~って思わせてくれる瞬間が多くて。ドナの部屋に入ってくるとき、ドナの機嫌をうかがうようにうつむきがちな視線を上に持っていく感じが、まさにお母さんに怒られたあとの子供の表情だなぁ…っと思ってとてもリアリティを感じました。

ドナに許されて笑顔になって、ドナが固まっちゃっていると舌を鳴らして呼びつけて、そういう一連の流れや表情の変化もまったく違和感がなくて、本当にドナの娘なんだなぁと思わせる説得力があります。改めてぺーちゃんがソフィを演じてくれて良かったと実感した観劇になりました。

私にとってぺーちゃんソフィはこれまで出会ってきた中でのNo.1なので、また会えて本当に嬉しかったです!岡村さんにもいっぱい絡んでくれてありがとうございました♡笑

ターニャ:八重沢真美

八重沢さんってターニャ何年目ですか!?私が初めて観た2010年マンマも八重沢さんターニャでしたけど、年齢を重ねてもなお現役でターニャを演じられるの本当に凄いなと思います。背中も綺麗だし歌声も衰えず、とてもエネルギッシュなターニャで改めて好きだな~と感じました。

八重沢さんターニャはもう演じているというよりもはや自然体過ぎて、八重沢さんの紡ぐターニャのセリフはどれも本当にそのまま口から出てきた言葉のように馴染むんですよね。なんなんだろう、この役との一体感。ターニャの仕草もおばちゃん感も上手いというか、自然で面白くて。

そりゃもう15年以上演じられている役だから役が染み込んでいるんだと思うんですけど、それにしても八重沢さんターニャの凄さって上手く言葉で説明できないです。ターニャは38歳設定なので、年齢的には恒川さんのほうがターニャの実年齢に近いんですけど、でも八重沢さんターニャってターニャそのものなんですよね。改めて今期も八重沢さんターニャを観られて良かったなと実感しました。

今期はまだ恒川さんターニャを拝見できていませんが、前回公演で恒川さんターニャは何度も観ていて凄く好きなターニャだったので、今期でどんなふうにお芝居が進化したのか楽しみにしてます。

ロージー:久居史子/平田陽子

久居さんロージーは2014年~2015年のマンマでたくさん観てたキャストなので、10年ぶりにお会いできてすっごく嬉しかったです。新演出版のロージーにもピッタリ合うお芝居をされるし、久居さんロージーはユーモアに溢れているのでセリフの言い方で抑揚を付けたりして笑いを誘うのが本当に上手だなと思います。

歌声も厚みがあって上手だし、なんだかもう久居さんロージーのすべてが懐かしくて愛しくて、本当に久居さんロージーをずっと観ていたいくらい大好きなんだなぁと再認識しました。

個人的に久居さんロージーの好きなポイントは、結婚式でビルに肩を触られて「うわあああああ!」と奇声を上げながら立ち上がり、謎の屈伸運動をしながら「こんなことってある!?」って言い出すところです。驚き方もその勢いで謎に体を上下させながらセリフを言うのめちゃくちゃ面白すぎて笑っちゃうんですよね。久居さんロージー、常に勢いがあるので本当に面白くて大好きです。

そして今期デビューの平田さんロージー。平田さんってあんまりユーモアのある役を演じられる印象がなかったので、ロージーとてもお似合いでびっくりしました。八重沢さんターニャとの相性が抜群で、お二人が並んだときのザ・おばちゃん感のある喋り方が凄く面白くて好きです。

ロージーだけ年齢設定が分からないんですけど、体にガタが来ているところを見ると3人の中で一番年上なのかな?その辺も平田さんロージーだとダイナモスの年齢的なバランスが綺麗な印象があって、ロージーが体痛めるところとかも納得しながら観ることができました。

平田さんロージーの一番好きなポイントは、結婚式でみんなが立ち上がってソフィの入場時に歌を歌うときにロージーだけふにゃ~としちゃってるんですけど、気を取り戻して立ち上がったときにちらっとビルを見る仕草です。ロージーとビルが目を合わせることでターニャが二人の関係に気付くっていう流れになるの、凄く面白くて大好きなんですよ。乙女になっちゃうロージー愛しいです。

久居さんは小動物系ロージー、平田さんはサバサバ系ロージーなので両者タイプが違って面白いです。個人的には2014年にえばちゃんドナ×八重沢さんターニャ×久居さんロージーで観ていたので、この組み合わせが実現したら観に行きたいなぁ…って思ってます。

サム・カーマイケル:萩原隆匡/梅津亮

萩原さんサムは2020年のデビュー時に2回拝見し、今回久々にガッツリとお芝居を堪能しました。相変わらずドナへの愛が爆発しているサムですよねぇ。本当に萩原さんサムのためにチケット代払う価値があるくらい、私がこれまで出会ってきた中でもトップレベルに好きなサムです。

エーゲ海の小島にやってきたのもドナと復縁する気満々だし、ドナへの下心が常に感じられるし、建物は二の次、とにかくドナ!って感じのサムなんです。ドナのこと好きすぎるだろ。結構お芝居のアプローチとしてはボビーに似てるのかなと思っていて。好きな女性に対する真っ直ぐな気持ちやユーモアの部分が、ボビーと共通しているなと感じました。

「つねってあげようか」「結構よ!」「好きだったじゃないか!」や「私、吠えるより噛みつくほうが凄いから」「確かに」といったドナとのやりとりも容易に想像ができるんです。昔そうやってドナと刺激的で楽しい日々を過ごしたんだろうな~って。萩原さんサム、凄く明るいし面白いし、ドナが惚れるのも分かるなぁとなりました。

そしてドナのもとを去ってしまったことへの後悔と自責の念がとても強く、萩原さんサム自身もかなり傷ついてきたんだな…というのがThe Winnerでの佇まいから伝わりました。あんなにドナへの愛を爆発させていたのに、The Winnerでドナと向き合うときの背中はとても小さく、苦痛の表情で俯く瞬間が何度もあって。ドナの想いを聞きながら萩原さんサムも傷を負うかのように痛みを感じていて、こんなに切ないThe Winnerは今まで観たことがなかったです。

萩原さんサムは感情をそのまま歌に乗せてくれるので、サムの解像度がかなり上がるんですよね。サムがどんなことを考えていたのか、今何を感じているのかが凄く伝わってきたので、改めて萩原さんの表現力の高さを実感しました。今回は岡村さんドナとも組んでくれましたし、再び演じてくださって本当に嬉しかったです。

そして今期デビューの梅津さんサム。梅津さんサムはわりと典型的なサムのイメージに近く、真面目で誠実な印象があります。人間より建物のほうが大事な、ザ・建築家という感じのサムだなと思いました。あまりにも真面目すぎるがゆえに、冒頭でサングラスかけて登場してくるのもなんかぎこちないというか、違和感があって(笑)でも久々にドナに会えるからかっこつけてきたのかもしれないと思ったらちょっと愛しくなりました。

萩原さんサムほどドナへの愛が爆発しておらず、下心もあまり見えません。常識に従って行動しそうな印象があり、当時のサムがドナのもとを去って婚約者のところへ帰ってしまったのも凄く頷けるサムだなぁ…と思いました。その分ハメを外す印象もないんですけど、常に罪悪感を抱きながらドナと付き合ってたのかもなぁ、だからドナは彼のそばにいても寂しさや孤独を感じてたのかもしれないとも思いました。梅津さんサムだと、わりと当時からドナとはすれ違っているような印象があります。

そんな梅津さんサムの好きなところは、Knowingでソフィに息子たちの写真を見せるときに一瞬ためらう表情をするところです。ソフィが自分が21年間好きな女性の娘で、しかも自分が父親かもしれないという状況の中で、普通なら息子の写真を気軽には見せられない気がします。なので、ためらう仕草をしてくれるの凄く解釈一致で好きだなと感じたポイントでした。マジでどこまでも常識的で真面目なサムです。

あと、梅津さんサムの「離婚したんだ。21年間ずっと君を愛してきた!」の言い方めっちゃ好きです。ここでも梅津さんサムの誠実さが声に乗って、真っ直ぐドナに響く感じがして素敵だな~って聞くたび思ってました。萩原さんサムの感情を爆発させるような言い方も良いですが、梅津さんサムの言い方が好みドンピシャでした。

萩原さんサム、梅津さんサムともに全然タイプも演技のアプローチも違うので、違いを楽しむのも面白くて。正直どっちのサムも凄く好きです。今期のマンマで出会えて良かった~となりました。

ハリー・ブライト:白石拓也/鈴木涼太

どちらも今期デビューのハリー。白石さんハリーは初めて観たとき衝撃を受けました。私が今まで観てきたどのハリーとも違うタイプで、ユーモアもあって一緒にいて楽しいと感じるような、ただ優しいだけじゃないハリーでした。萩原さんサム、渡久山さんビルと一緒に組んでいると3人とも雰囲気が似ていて、とても陽気な感じがするんですね。ハリーって優しくて落ち着きのある地味なイメージがあったので、白石さんハリーはむしろその逆で新鮮さがありました。

でもその陽気さと優しさの掛け合わせによって、ドナも惹かれたんだろうなという説得力もあって。子供心を忘れないお茶目な一面もあり、凄くハリーに魅力を感じたんです。こういうタイプのハリーはマジで初めて出会ったので、白石さんハリーが誕生してくれて感謝しました。

涼太さんは11年前にスカイで拝見しているので、ダディーズとしてデビューされて感慨深い気持ちです。涼太さんハリーはまさにザ・ハリー。ハリーのイメージそのものの優しさに溢れた男性でした。常にニコニコしていて優しさが全身から滲み出ていて、ドナはそんな優しくて温かくて一緒にいて癒やされる彼の一面に惹かれたんだろうなというのが伝わってきました。

アワラスでドナに「家族もいるのね」と言われたときに若干気まずそうな顔をする涼太さんハリーも好きです。このときのハリーはまだドナに本当のことを打ち明けられていないですからね。さすがマンマ経験者なだけあってお芝居が細かくていいなぁと思いました。

正直ハリーに関しては両者ともタイプが全然違って魅力的なので、白石さんハリーも涼太さんハリーも好きです。デビューしてくださり、ありがとうございました。

ビル・オースティン:渡久山慶/脇坂真人

今期デビューの渡久山さんビルは、デビューしてくれてありがとうという気持ちです。まさに豪快なイメージで、リュックサック一つで世界中を旅している自由さも持ちあわせていて、さらにユーモアもあって。理想のビル像そのものでした。

岡村さんドナとぺーちゃんソフィとの組み合わせだと、渡久山さんビルが父親っぽいな~って思うんですよ。雰囲気が似ているし、こんな両親からぺーちゃんソフィが生まれそうだなっていう説得力があります、感覚的にですが。

今まで「この人が絶対父親だ」と思うキャストとはなかなか出会ってなくて、こんなにも父親としての説得力を感じたのは渡久山さんビルが初めてでした。久居さんロージーとのTake A Chanceもユーモアがあってお似合いだったし、ビルのあらゆる感情を丁寧に掬い取ってお芝居に乗せるのが本当に上手くてずっと観ていたかったです。

CFYで渡久山さんランクと岡村さんアイリーンのカップルも大好きだったので、せっかくならドナとビルとしてももっと掛け合いを観たかったなぁ…と思うほど贅沢なキャスティングでした。

そして安定の脇坂さんビル。渡久山さんランクのようなユーモアさはそこまでなく、相変わらず真面目な感じのビルですね。真面目なのにもし本当に父親だって分かったら逃げ出しそうな雰囲気があるのはなぜなのか…(笑)

スカイ:橘友希/森健心

橘さんも森さんも今期デビューのスカイですが、どちらも好青年で素敵なスカイでした。

橘さんスカイはとても誠実で、ソフィのことを心から愛してるのが伝わってくる優しいスカイです。2幕でソフィをたしなめるときも誠実な感じが伝わってきて、ちゃんとソフィと向き合ってくれているのが感じられましたし、凄く素敵でした。個人的に橘さんスカイで好きなのは、結婚式の挨拶の練習をしているときに声が裏返っちゃうところです。緊張してるのが伝わってきて可愛いです(笑)

森さんスカイも誠実だしソフィを愛しているのが伝わりますけど、ユーモアもあるスカイです。レイオール前のDQアカペラは毎回歌うパートや歌い方を変えてきて、不意打ちを食らう瞬間もあるので笑っちゃうんですよね。あと、2幕早朝のシーンで片足だけフィンをつけてくるところ、森さんスカイは歩き方が絶妙に面白くて笑いが起こるんですよ。笑いの取り方も上手いし、声も素敵。

今期、素敵なスカイが2人もデビューしてくれて嬉しかったです。

まとめ

めちゃくちゃ長くなってしまいましたが、最後まで読んでくださりありがとうございました。大好きなマンマの世界に久々に浸ることができて本当に幸せでした。

まだ今期観れていないキャストもいるので、できれば全員制覇したいです。えばちゃんドナも大好きなので、名古屋は難しくても横浜では観に行きたいなと思っています。

ちなみに期間中に時間があったのでコラボメニューも食べてきました。3,000円超えとお高めでしたがマンマの世界観がしっかり表現されていて素敵でした~!

久々にこうして遠征もできて岡村さんのお芝居をたくさん堪能できて、本当に嬉しかったです。岡村さん、ずっと変わらず舞台に立ち続けてくださってありがとうございました。

次回は未定ですが、またそのうち観劇します~!楽しい2ヶ月間でした!

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