2022年2月27日マチネ 劇団四季『ロボット・イン・ザ・ガーデン』@京都




ロボット・イン・ザ・ガーデン
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ゆうき
ゆうき

我慢できなくて来ちゃいました!

日時:2022年2月27日マチネ公演
場所:京都劇場
座席:S席1階E列12番




はじめに

水曜日観に行ったんだから今週末は絶対に観に行かないと心に誓ったはずなのに、どうしても我慢ができませんでした。Twitterでも「今週末は行かないです」ってツイートしたらフォロワーさんたちから「ゆうきさんの行かないは嘘」やら「行かないなんて信じてません」やら総ツッコミが入りました(笑)

もうどれだけ信用がないんだ!って感じですが、ある意味岡村美南さんに対する絶対的な行動力を信頼されているからこそ「行かない」という言葉に対する信用が一切ないんですかね。ありがたいことです(笑)

そしてその信頼のなさの通り、結局京都へやってきてしまいました。実はね、元々土曜日ソワレはチケット持っていたんです。でも病院へ行くことになり他の方へ譲ってしまいました。通院終わってみたら全然ソワレ行ける時間だったから手放さなきゃ良かったなーと後悔はしていますけど、でもその分日曜日行ったるで!という気持ちで前予をしてしまい…。はい、取れてしまいました。

正直なことを言うと、この数日、ロシアとウクライナで戦争が始まってしまい正直現実逃避したかったんです。毎日痛々しいニュースを目にするのがつらくて、逃げたいな…と。それに、まさか今の時代に戦争が起こるなんて思いもしなかったので恐ろしくて、未来は何があるか分からないということを今一度強く実感したので、やはり「今」を大切にしようという気持ちが私を突き動かしました。

大好きな岡村美南さんが舞台に立っていてくださるのですから、観に行ける今をチャンスだと思って、行けるときは劇場に足を運びたいと思います。

さて今回は少し早めに京都に着けたのでまたまたミニチュアタングを探す旅に出かけていました。と言っても時間に余裕があるわけではないので今回も1ヶ所だけです。

JR伊勢丹の11階にいました。エレベーターで上がったら真逆の一番遠いところだったので、正直見つけるの大変だと思います。素直にエスカレーターで上がっていったほうが、11階に着いたときに目の前にミニチュアタングがあるのでそっちがオススメです!

残りはまた次回、時間があるときにリベンジしたいと思います。次週は泊まりで観劇予定なので(岡村さんが連投なら)、そのときにでも…。

ということで早速ではありますが今回のレポを始めていきますので、ぜひ最後までご覧くださいませ!

総評

全体の感想です!

キャスト:★★★★★
座席:★★★★★
全体:★★★★★

現実逃避したい…という想いを抱えながらの今回の観劇は、なんだか心にグサッと刺さるセリフがたくさんあって泣きそうでした。俳優さんたち、特に山下啓太さんのお芝居もいつになく熱く感じて、もしかしたら山下さんなりに今の世界情勢に対する想いをお芝居にぶつけているのかなぁ…なんて思う公演でした。

この作品は家族のカタチだったり「心を持つ者たち」の在り方だったりを丁寧に描いていますが、その中でも人と人がどうやって関わり合っていくのか、人と人ならざるものがどうやって共存していくのかを色濃く描いています。旅を通してベンとタングは色んな人と出会い、あらゆることを学んでいきます。そして、ベンはタングに、ボリンジャーに、争うことの醜さを諭します。

実験によってアンドロイドが人間を殺したことで「アンドロイドが人間を超えた証」と高らかに謳うボリンジャーに対して、ベンは「殺し合いなんて人間が生まれる前からずっと繰り返してきてる!その歴史を変えるのが、本当の知性じゃないか!あんたは愚かだ!」と言い放ちます。この言葉を叫ぶときの山下さんベンがいつになく熱くて、同時にこの言葉が今の情勢を考えるととても意味を持つもののように感じて、グッと込み上げるものがありました。

ベンが今の世界情勢を見たらどんなことを思うだろう…ってつい考えてしまいました。心優しいベンは、たとえ壊れかけのロボットにだって惜しみなく愛情を注いでくれます。だから、なんだか今回はもちろん岡村美南さんのお芝居にも癒されたし心を鷲掴みにされたんですけど、同時に心優しいベンの生き方や考え方にも救われたような気持ちになりました。山下啓太さんの包み込むような柔らかくて優しくて温かい歌声は、本当に心地良かったです。

なので今回は無理してでも来て本当に良かったなって思いました。なんか、生の舞台ってこういうことなんだよな…って。私のメモリーがジリジリした公演でした。チップに焼き付けたい観劇でした。世界が、生きている人みんながベンのように優しい心を持っていれば良いのに。そう感じてしまいました。たくさんのことを感じて、たくさんのことを再認識できて、たくさんのことを学べた素敵な観劇になりました。

同時に今回は(も)めっちゃ笑いをこらえるのがしんどい瞬間も多々あって、肩を震わせながらの観劇でもありました。この作品ってこんなに面白かったっけ!?ってくらい面白くてヤバい…。とにかく本城さんは笑っているだけで面白いし、いるだけでも面白い(笑)他の皆さんもやっていることだったりさりげなく言う一言だったりが面白すぎて、マジで腹筋が死んでしまう…。

今回はお客さんも凄く笑ってくれたので色んな場面で笑いが起こっていて、とても楽しかったです。個人的に面白かったポイントはたくさんあるんですけど、まずはまちまりさんブライオニーと長手さんデイブの夫婦には毎度笑わせられます。特にまちまりさんブライオニーは治安も悪いしで大好きなんですが、ベンやデイブだけでなくポラリスにもあたりが強いのが本当に面白いです(笑)

赤いバッグをバスルームに置いて行ったポラリスに怒り心頭なまちまりさんブライオニーは、ポラリスが「洗濯してまいります」と去っていったあとミナミーに愚痴をこぼしに行くんですが、そのときのオフマイクで「生意気なのよ」って大声で愚痴っていて笑いました。めっちゃつよつよなブライオニーで大好きです(笑)

からのデイブとのいちゃいちゃ。今回はまちまりさんブライオニーが長手さんデイブのほっぺにキスしたので、私にもして~という感じでほっぺを差し出していて長手さんデイブがまちまりさんブライオニーのほっぺにキスしていました。相変わらずのバカップルで可愛い。

そして長手さんデイブの空気読めない感じだったり間の悪い感じも大好きなんですけど、「ベンと君もお似合い」って言いながらミナミーに手でハートを作ってめっちゃアピール(笑)そのウザイ感じが凄く可愛かったです。「Free Free」終わりにエイミーとブライオニーが家を出て行こうとするところで、せっかく2人のためにコーヒーを淹れてきた長手さんデイブがオフマイクで慌てふためくんですが、今回長手さんデイブのオフマイクがうるさすぎて肝心のブライオニーとエイミーのセリフが聞こえなかったです(笑)

なんか朝の忙しなさとわちゃわちゃ感があって逆に凄く好きでしたし、オフマイクうるせー!と思ってめっちゃ笑いました(笑)本当にまちまりさんと長手さんのカップル面白すぎて大好きです。

そして京都はナンバー終わりの拍手も結構あったし、東京の客席とは雰囲気が全然違って凄く好きです。なんかね、初演を経ての再演である程度どのナンバーで拍手するかしないかが決まっちゃっていたような雰囲気あったので、それを見事に変えてくれて凄く気持ちよく観ることができました。

ただね、開幕後初めての日曜日にも関わらず結構空席は目立ったので寂しさも拭えません。凄く素敵な作品なのでぜひたくさんの人に観てもらいたいなーって思っているのですが、このご時世ですし世界的に知名度のある有名な作品っていうわけでもないし、なかなかきっかけがなくて足を運びづらいんですかねぇ…。初週でこれだとこれからがますます不安で仕方ないです。

でもマジですっごく素敵な作品なんですよ~~~。今回も私の後ろの席の人なんか大号泣していたし、泣けるくらい素敵なお話なんです。もうね、私のブログを読んでくださっている方はこの作品をご覧になっている方ばかりだとは思いますが、周りに「気になっている」とか「観てみたい」なんて言っている方がいたらぜひ誘ってあげてくださいませ…!

今回私が座ったE列下手寄りセンターという良席も前日予約で取れた席です。基本的に前日予約は4列目の下手寄りセンターから取れる仕組みになっているのでこの作品も例外ではありませんでした。E列は確かに近いですが、段差がつくのはF列からなので若干前の人の頭が邪魔で見えにくいのも事実。私は座高が高いのと今回は前方に背高い人がいなかったので比較的観やすかったですが、私の周辺の席に座っている方は時々頭を動かしたりしながら人と人の間を覗くように観ていたので、段差もスロープもない平坦なD~E列あたりは女性には観づらいんだろうなと思います。

まあでもE列は2席分しか前予確保分はないし、残りはG~I列あたりに散らばるようにして前予席あると思いますので、前方で観られるのは確かです。幸か不幸か、前予も全然取りやすい状態ですので、行けるチャンスがある方はマジで観てほしい…。

あ、そういえば今回久しぶりに下手寄りに座ったのですが、下手寄りも良いですね。エイミーは下手側に立つことが多いので正面で岡村さんのお芝居を堪能できて幸せでした。上手のほうを向いてお芝居するときは若干表情が見えにくいですけど、センターなら別に下手寄りでも充分に堪能できます。今回の席は1幕ラストの「地平線をめざして」で不審者こと岡村美南さんが下手のほうに来てバリバリ踊り出しても、何も障害なくしっかり全身を観られる席でもあったので最高でした!

どの席から観ても贔屓は世界一可愛い…。私の後ろのほうの席の女性たちも幕間に「岡村さんスタイルが良い」などと大絶賛していて、そうやろそうやろ…と思いながら頷きそうになってしまいました。本当に可愛い。顔の良さはもちろんですが、スタイルの良さも抜群だし、歌もお芝居もマジで上手い。岡村さんの持つ優しくて温かくて柔らかい雰囲気がこの作品にマッチしているので、すっごく自然で素敵でした。

カテコではタングとカトウ役の小林唯くんがバチバチしていて(というかタングが一方的に唯くんに敵意剥き出し)、カテコで隣同士なのですが唯くんが手を差し出してもタングは目をキッとしてなかなか手を繋いでくれなくて(笑)なんでそんなに唯くん嫌われてるんだろ、本編ではタングに凄く優しいお兄さんなのに(笑)

そんな謎のタングと唯くんの攻防がありつつ、お辞儀をし終えて下手側に捌けていくときに唯くんがベンたちを待たずに1人で歩いて帰っていこうとするタングの右手を取って、「あ、手握らせてくれた!」みたいに驚きつつドヤりながら客席を見ていました(笑)唯くん何してんの(笑)唯くんとタングのやりとりが面白すぎて思わずそっち見ちゃいましたよね。

また岡村美南さんもカテコで登場してくるときに「おいでおいで~」ってサザエさんみたいに後ろ向きながら走ってきて山下さんとタングを導いていく仕草をするだけでなく、5回目くらいのカテコではタングを背負ってくる山下さんと一緒になって、タングの足?を持って支えながら走ってきました。もうわちゃわちゃしすぎて何がなんだかよく分からないんですけど、このチェンバーズ一家の団結力があまりにも可愛すぎてキュンとなりました。

初日にもタングを山下さんと一緒に支えるっていうことはしていたので、京都ではこれがデフォになりそうですね。あと、岡村さんはタングのことが大好きなんだか可愛くて仕方ないんだか、カテコでずーっとタングのこと見ているんですよ(笑)お客さんに手を振るよりまずタングを覗き込む。下手に捌けていくときもまずタングの動向を見守る。タングがまだステージに残っていようものなら客席そっちのけでタングを見る。どんだけタング好きやねーん!って感じなんですけど、その様がまるでタングのお母さんみたいで凄く好きでした。ミナミーは絶対に良いお母さんになりますわ…。

あと、3回目のタング締めカテコでタングがいつものごとく手拍子に合わせて踊っていたんですけど、左手を頭に持ってきて次は右手を頭に持ってきて、そしたら左手を腰に持ってきて次は右手を腰に持ってきて、最後は腰を回す…という新しいダンスをしていました(笑)なんかのダンスのオマージュかな?なんか観たことあるようなないような…。ほんと、うぶかんタングはお茶目で可愛すぎです!

とりあえず今回はそんな感じかな!とにかく笑ったし色んなことを考えさせられたし、凄く充実した観劇ができました。水曜日行ったし今週末はいいかな~と諦めずに、結果行って良かったです。凄く心が満たされましたし、優しい気持ちになれました。これからの1週間、また苦しいニュースが目に入ってきてしまうことは間違いなさそうですが、自分だけのメモリーを大事にしながら今回の観劇で感じたことなどを忘れずに過ごしたいと思います。

それにやっぱり岡村美南さんのお芝居を観ると元気をもらえます。今回は初日からお芝居を変えてきた箇所もいくつかあって、凄く新鮮な気持ちで岡村さんのお芝居を観ることができました。どの瞬間を切り取っても大好きだなぁ…って実感できたし、これからも見守りたいし見届けたいって思いました。本当に大好きです、心から。

無事にスタンプラリーも2個目が貯まって、初日キャストでの集合写真画像がもらえる予定なので特典が配布される日を楽しみに待ちたいと思います。あとは4個貯めてサイン入りポストカードもらうぞ!!!もし岡村美南さんを引き当てた方がいたら、ぜひ写真見せてほしいです~~!良かったら私のDMに送ってください!!!!!!

脱線!話を戻します。とにかく今回はいつになく熱いお芝居を繰り広げられていて、観ているこちらまでがグッと熱くなってしまうような公演でした。ミスもハプニングも特になく、本当に素晴らしかったです。観に行って良かったし岡村美南さん充もできたし大満足の観劇ができて幸せでした!

NEXT>>キャストの感想です!

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