2022年2月27日マチネ 劇団四季『ロボット・イン・ザ・ガーデン』@京都




ロボット・イン・ザ・ガーデン
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キャストの感想

キャストの感想です!

ベン:山下啓太

前のページでも書いたように、今回の山下さんベンは凄く熱量の高いお芝居をされていました。山下さんベンがいつになく男らしくて、いつになく人間として成長していて、すっごく心にグッと来ました。凄くかっこよかったです。

山下さんベンって凄く泣き虫で優しくて自分のことより誰かのことを考えるのが大好きな人だと思います。同時に自分のことは認めてあげられなくて愛せなくて、自信がない。誰かと比べて自分を卑下するのではなく、自分は自分、他人は他人の考え方ができるんだけどどうしても自分に自信がない。そういう弱さや自信のなさは1幕冒頭のお芝居を観ているだけでも充分に伝わってきたのですが、今回は2幕のタングと一緒に歌うRIGの中で出てくる「誰かを助け育みたいと感じたときに強くなれる」という歌詞にハッとさせられました。

山下さんベンは他人と関わることを極度に恐れているし、周りの人たちが自立していて何でもできてしまう人たちだから必然的にベンの助けを必要としていなかったんだと思います。でもある日タングという壊れかけのロボットが目の前に現れて、ベンはタングを助けたいと思い、次第にタングを守りたい、最後にはタングと家族になりたいと思うようになりました。このプロセスが、ベンを強くしました。他人と関わること、そして他人と関わりながら自分がどうしたいかを考えるようになること、これらは旅を通してベンがタングと共に学んできたことです。

山下さんベンが今回いつになく熱いお芝居を繰り広げられていたのはコンディションなのか世界情勢を鑑みてなのかは分かりませんが、いつも以上にベンの成長を強く感じられたんです。あーそっか、だからベンはこんなに強く逞しくなったんだ…って。

泣き虫で優しくてお人よしなところは変わらないですが、明らかに1人の人間として、男として一回り以上大きくなって帰ってきたなぁ…っていうのが2幕ラストのお芝居で伝わってきました。それこそ今回は離婚届を持っているエイミーを見て「絶対に書きたくない!」と語尾を強くして言ったり、エイミーに「君が好きなんだ!」「君と本当の家族になりたい!」「君と生きるために!」と自分の想いを伝えるときにはっきりと強く言ったり、凄い声量でしっかりと自分の意見を伝えていたんです。いつもこんなに声量張ってたっけ!?って驚くくらいに、凄く強い意志を感じました。

だから、なんというか…1幕冒頭のベンがもし心を入れ替えて「僕も君と家族になりたい」と言ってもきっと「え、大丈夫?」となっていたでしょうけど、2幕ラストの山下さんベンなら「絶対にエイミーを幸せにできる」という確信を持てました。それくらい凄くかっこよかったし、1幕冒頭のベンとは比べものにならないくらい成長していたんです。めちゃくちゃかっこよすぎてエイミーじゃなくても惚れるわ!ってなりました(笑)

再会後にエイミーが「ベン、なんかパパになったみたい…」って言いますが、今回ほどその言葉がしっくり来たことはありません。山下さんベン、マジで2幕のお芝居が過去最高レベルで凄く良かったです。こんなにも誰かのために怒れる、誰かのために泣ける、誰かのために熱くなれる、誰かのために自分を犠牲にできる。誰かのために何かをすることが自分の成長に繋がる、そんなベンの生き方を感じました

山下啓太さんって『パリのアメリカ人』のアンリ役や『アラジン』のオマール役など、ちょっと女々しくてやっぱり優しい感じの男性を演じてきたのもあって、恋愛対象としてというよりも友達以上恋人未満な距離感の男友達としては最高っていう印象があったんです。なんとなくですが、ベンもある意味他の女性からするとそんな印象を持たれるんじゃないかなーって。男友達としては最高だと思うんです。リジーは魔が差しましたけど(笑)

まあでも岡村美南さんのエイミーとはとても良い夫婦バランスが取れていて、お似合いだなーって思っていました。だけど今回ほど山下さんに「男」を感じたことはありません…。この人ならちゃんとエイミーのことを幸せにしてくれるって、いつも以上に委ねられたので(誰目線)、安心しました。

ひたすらかっこいいってことしか言ってないですが、今回の山下さんベンはマジでかっこよすぎました。熱いお芝居があんなにも素敵で心に響いて、人間としても男としても磨きをかけてくるなんて…。こんな素敵なお芝居を観られて大満足です!本当に山下さんベン最高でした!

エイミー:岡村美南

10回目の岡村美南さんエイミーです!ということは2022年、岡村美南さんの観劇回数もちょうど10回目となります。うーん、今年こそ50回観るという目標を達成するのに2ヶ月で1/5かぁ…スロースタートですな。でも京都で通えるだけ通うつもりなので頑張りますよ…!

さて、今回の岡村美南さんも最高なお芝居をしていました。そして初日とは打って変わって、ところどころお芝居の雰囲気や仕草を変えてきました。数日前に観たばかりなのに、結構印象変わってビックリです。なんかね、ハッキリするようになったのかな。なんとなく曖昧だった部分がきっぱりとするようになった印象です。

まず1幕冒頭。ベンに対してハッキリと言う瞬間が結構ありました。たとえば「私の家でもある!私にも意見を述べる権利はあるはずよ?」のセリフは結構強めに言っていました。このセリフは他のセリフに比べていつも結構強めに言いますけど、いつも以上に強めでした。あー、なんかフラストレーション相当溜まってんだろうなぁ…というのが伝わってきました。

でも「なら干すとこまでやってね。夜中に洗い直すのはうんざりよ」とかは比較的穏やかに、というか感情を一生懸命抑えて言っている感じがあって、我慢しているのが丸わかり。彼に対する不満はたくさんあるけど一生懸命自制心をはたらかせて、彼に理解してもらおうと努めていました。だけどふとしたときに見え隠れするエイミーの不満っぷり。それが今回は結構顕著でした。

それを表すかのように、「離婚しましょう」のあとに告げる「疲れちゃった」の一言がすっごくグッと来たんです。努めて明るく言おうとしているんですが、本当に疲れちゃったんだなっていうのが感じられる声色というか言い方というか…。憑いていたものが一気にドバッと落ちるような。その絶妙なニュアンスが凄くエイミーの今の心理状態を表しているみたいで胸が押し潰されそうになりましたよね。あれだけ我慢を続けてきた彼女が諦めてしまうって相当なストレスだと思うのですが、それをさっぱり分かろうとしないベンを観ていると、イラっとくるというより悲しくなりますわな…。ミナミーも多分同じ気持ちを抱いたんだと思います。

自分の想いが相手に伝わらないことほど悲しいことってないですからね。自分はこんなにベンを理解しようとしているのに、なんてそんなことはたとえ思っていたとしても言いません。でもこの悲しさや悔しさはどこにも吐き出せなかったんでしょうねぇ…。なんか本当に今回のミナミーは相当疲れているように見えて、凄く心苦しかったし、今までとは若干違うお芝居のアプローチでとても新鮮でした。

あと、「そういうところよ!」のあとにベンが「大声出すなよ!タングが怖がってる…」と言ったのを聞いてから、いったん部屋に目をやっていました。思い残すことがないように、なのか愛しさを少なからず感じているのか。「この家はあなたが住み続けるべきね」は少しだけ笑みを浮かべて言うのがまた切ないです。その笑顔の裏には自分もこの家に住み続けるという叶わなかった未来を望んでいたことがきっと隠されているでしょうし、無理して笑っているのが胸をギュッと掴まれる思いで切なすぎました。こういうとこ、岡村さんは演じるのとても上手です。

で、改めてエイミーという女性について考えていたのですが、エイミーはつらい家庭環境で育ち、自分の力で今の地位を築きました。仕事もできるし、家事・洗濯も完璧。そんな何もかもひとりで完璧にできる彼女が望んでいることが「家族になりたい」ということ。これって、自分ひとりでは絶対に成し得ないことで、ベンの協力無くしてはできません。だからなんかそれがね、余計にグッと来ました。

ベンが「君のほうは万事完璧じゃないか!」って言いますが、それに対するエイミーの返答は「家族になりたかった、私は」なんですよね。エイミーはベンとだからできることを望んでいたのに、ベンはそれを分かろうとしてくれなかった。万事完璧な彼女が自分ひとりでは絶対にできないこと。子供が欲しいっていうのもあるけど、それ以上にベンと一緒に前を向きたい=家族になりたい、自分だけでは絶対にできないことをベンと一緒に築いていきたいっていうのがミナミーの想いなんだなぁ…って、なんだか改めて腑に落ちたんです。

今回ガーデンパーティーでのミナミーを観ていたら、ミナミーってベンに一目惚れだったんじゃないかと思うくらいに一瞬で世界がバラ色に輝いていました。だから相当にベンのことが好きなんですよね。ベンにゾッコンだっていう話は何度もしていますが、ミナミーはベンのことが大大大好きなんです。だからベンと家族になりたいっていう想いが相当強いのも頷けました。

「Gift」終わりの電話でも、前を向くための報告のはずなのに全然明るい表情じゃないんですよね。笑ったりするけど全然本心は笑えていなくて、「これからも友達でいられる?」なんて多分思ってもいないことを口にして、ベンに「もちろん!僕を誰だと思ってる?君の親友の弟だよー!」って明るく言われてなんだか思わず笑っちゃって。でも直後の「さよならエイミー!幸せにー!」と言われて電話を切られたときのミナミーの表情がもう、もう…一気に笑顔消えちゃうの…。

こんな話がしたかったんじゃなかったというか、ベンとこれで関係を終わらせたくなんてなかったんだろうなぁ…っていうのが痛いほどに伝わってきました。好きなのに。好きなのに言えなかった。その後悔がミナミーを襲っているみたいで、観るのも居たたまれなかったです。それくらい切ない表情をしていました。

だからよ!だからもう後悔したくない!後悔したとしても、せめて彼にちゃんと想いをもう一度告げたい!と思ってあの家に戻ってきたわけでしょ…?もうね、今回の2幕ラストの岡村さんのお芝居も凄く良かったんです。

今回は山下さんベンの想いが凄く強くて真っ直ぐだったからなのか、それを受けてかそれとも1幕冒頭のお芝居も含めてミナミーの心境の変化か、離婚届を封筒から取り出してぐしゃぐしゃに丸めるシーンは、紙を広げることもせずに取り出したまますぐにぐしゃぐしゃにしていました。このパターンは東京公演のときに1~2回やっていて、個人的にめちゃくちゃお気に入りのパターンだったので再び観ることができて嬉しかったです。

紙を広げることすらしないって相当な意思表示だと思うんです。ミナミーにとってベンと別れる未来はありえなくて、ベンが「君と本当の家族になりたい!」と同じ方向を向いてくれたことに喜びを感じて、自信を持って彼の胸へ飛び込むことができたのでしょう。「離婚」なんていう文字すら見たくない、だから広げることもしなかったのかなーなんて。その清々しさがミナミーらしくて良かったです。

あとは心臓の音が聞こえてきたときのお芝居も今までにない新しいパターンでした。いつもはだいたい涙が込み上げて口元に手をやって泣くお芝居をするのですが、今回は口元を覆うこともせず表情を歪めて泣くというお芝居もせずベンのほうを見て動揺した表情を向けることもせず。聴いている音をゆっくり受け入れて、自分の中に取り込んでいくような…。少しはにかむようにして実感を抱いて喜びを噛み締めているような、そんな感じでした。確か鳥原ゆきみさんも同じようなリアクションだったと思うのですが、ゆきみさんのパターンっていうことかな?最後はベンと顔を見合わせて微笑んでいて、かなりシンプルなパターンになっていたのでビックリでした。

でもここも含めて全体的に今回はお芝居の雰囲気や仕草がところどころ変わっていたので、観ていてとても新鮮で面白かったです。初日は東京公演からそこまで大きく変わっていなかったから、お芝居を固めているフェーズなのかなぁ…と思ったのですが、ここに来て変えてくるとは…です。模索中なのかしら。でもどのお芝居もちゃんとエイミーとして成立しているし説得力があってさすがでした。表面上だけでお芝居をしているんじゃなくて、ちゃんと岡村さんの中にエイミーのエッセンスが取り込まれているんだろうなと思います。

岡村さんは基本的に行き当たりばったりな方ではなくてしっかり作り込んでお芝居をする方ですが、自分の要素も取り入れつつちゃんと役を咀嚼して違和感のないように演じていらっしゃるのでエイミーも日々しっくり来るようになってきて素晴らしいです。どんどん好きになっちゃいます。

細かいところも挙げると、戦闘開始!はシュッシュッと腕を前に出してボクシングの動きをしたあとに腰をひょいっ、ひょいっと動かしてから永野ダンスをしていました。そういえばここの戦闘開始!は東京公演のときはもう少し舞台奥のほうでやっていたのに、京都来てからはテーブルの前に来てやるようになっています。動線が変更になったのかそれとも岡村さんが前に来ているだけなのかは謎ですが、相変わらず楽しそうにしているので思わずにっこりしちゃいました^^

1幕ラストの不審者さんですが、舞台奥のセットの上でバイク乗っているときに上手袖のほう行って小道具をスタッフさんに渡したらすーぐ素に戻っちゃったのめっちゃ笑いました。最後まで不審者でいてくれよ~~~(笑)からの下に降りてきて上手端に来たと思ったら椅子をセッティングして、椅子のホコリを払うなんて細かいことしていました。

で、移動して下手のほうに向かうときに今回も両手広げてブーンって飛行機のポーズしていて死ぬほど可愛い!!!!!!なんでそんなにテンション高いの!!!可愛いよ!!!本当に贔屓があざとかわいくて困っちゃいました。大好きです、はい。

今回はそんな感じですかね~。コンディションもバッチリで今回は完璧すぎるほどに完璧なお芝居をされていたと思います。正直今回のミナミーの仕上がり方はさすがすぎてめっちゃ大好きでした。本当にね、歌もダンスもお芝居も上手なんですよねぇ。そしてやっぱり顔がイイな!?!?改めて顔が良すぎて何百回目の一目惚れをしてしまいましたわ。かーわいい!というか綺麗…。あーガチ恋です。無理して会いに行って良かったです。

ちょっと謎テンションなのですが、本当に好きすぎて困りもんですよ。でも元気そうなお姿を観られて安心しました。贔屓が幸せなら私も幸せです。幸せそうな贔屓を観られて私も心から幸せでした。今回も素敵なお芝居をありがとうございました。本当に今回のお芝居、めっちゃ良かったです!

リジー:山崎遥香

初日に観たときにやまはるさんは太陽のような萌さんと違って月のような人って書いたのですが、そんなことありませんでした(笑)思った以上にやまはるさんも面白くて、結構笑わせられてしんどかったです。そして今回はカイルに関するハプニングもなかったので、しっかりとリジーのお芝居を堪能してきました!

やまはるさんって目がぱっちりしていて目力が凄いので、その目力で圧をかけてくるんですよね(笑)マイクロンシステムズのアンドロイドさんで登場してくるときにギロッとベンやらコーリーやら他のアンドロイドたちを睨むのですが、圧が凄い(笑)

ベンとコーリーが話しているときには、他のアンドロイドがお茶を点ててくれてそれをちゃんとお茶碗を回してから飲んでいました。作法がしっかりしていて草です。でもそのお茶がまずかったのか床にぶちまけていました。

それから下手側に行って、パソコンを操作している帯津さんアンドロイドをじーっと見ていて帯津さんロイドがやまはるさんロイドに気付いたので立ち去ろうとしたらやまはるさんロイドが通行止めして、邪魔がなくなったと思って帯津さんロイドが歩き出したらまたやまはるさんロイドに通行止めにされて…というやりとりをしていました(笑)もうやまはるさんロイドのやることがいちいち面白すぎて笑いが止まらなかったです。

そして「夢見るマシン」で舞台中央に向けて左右で扇形に一列に整列しているとき、やはまるさんロイドが眼圧でジロッと隣にいる山下さんベンを見て、山下さんベンが!?って顔しながら驚いて…っていうやりとりを5回くらいやっていました(笑)ここも面白すぎて全然歌が耳に入ってこなかったし笑いをこらえるのがしんどかったです。いやもうこんなにやまはるさんロイドが面白いとは思わなかったので不意打ちでした。

一方のリジー。「ヒューストンへようこそ」は胸の前で腕をぐるぐるさせて両手を肩から頭の先まで伸ばして最後は右手でピースとかだったかな?なんかポーズを決めるっていう感じの流れで、凄く可愛かったです。愛嬌抜群で感情が表に出まくりの萌さんリジーとはタイプが異なりますが、でもずっと冷静で落ち着いているわけではなく、笑顔を見せるし熱いパッションも持っているし、凄く魅力的な女性でした。

あと個人的に凄く好きだったのがベンにハグしたあとにキスしようとするときのタイミングです。ここってちょうど下手側でエイミーとロジャーがキスしそうになっていて、エイミーが「やめて」って静止して去っていくタイミングと重なるんですよ。萌さんリジーのときは下手のやりとりとやや重なるようにキスしようとするので私は見逃しがちなんですが、やまはるさんリジーはエイミーが去っていったタイミングでベンにキスしようとするので、目の動き的に下手を観終えてから上手を観ても間に合うんです~。観客的にはありがたすぎるタイミングでした…。

そして「砂の街のカイル」で感じたのは、やまはるさんリジーはお芝居味の強い表現で歌を歌うんだなぁ…ということです。まるでそのときの情景を思い浮かべて再現しているかのように、周りを見渡して眉を顰めるようにして歌い始めていて、一気に引き込まれました。まるで自分もその場にいるかのような感覚で、リジーとカイルの出会いを見届けられたような気がします。やまはるさんのお芝居ってそんなに観てきたわけではないのですが、このナンバーでの表現力を観てもっとお芝居が観たいなと思わされました。それくらい素晴らしかったです。

まだ2回目ですけど好きなポイントがたくさんあってとても好きだな―と思いました。今回はたっぷりやまはるさんのお芝居やパフォーマンスを観られてたくさん発見もあったので大満足でした!

まとめ

いつものごとく長文レポになりましたが最後までご覧いただき、ありがとうございました!今回はマジで観に行って良かったです。世間では戦争の話題が大きく取り上げられたことでコロナの話題はそこまで騒がれなくなりましたが、未だに猛威をふるっていますし、公演中止になる可能性もなくはないので無事に今回も幕が開いて安心しました。

京都まで行くわけですからね、現地に行く途中で…とか現地で…とかで公演中止を言い渡されたらメンタル死にますわ…(笑)なので毎度無事に幕が開くことを必死に祈りながら劇場に向かうのですが、こうして岡村美南さんに会えたことは奇跡なんだと改めて自分に言い聞かせたいと思います。いやーーーーーー今回も私の贔屓は世界一可愛かったなーーーーー!!!最高!!!

そして何度も書いたように、今回は作中のセリフが凄く現実味を帯びて…というか実感を持って心に刺さる体験をしました。「殺し合いなんて人間が生まれる前からずっと繰り返してきている!」という言葉を、どこかフィクションとして捉えていた部分がありました、正直ね。だけど、今こうして世界では戦争が起こっていてまさに「殺し合い」が起こっています。だからこそ、この作品を観る意味が今まで以上に大きいことを感じました。

平和な世の中が必ずしも保たれるわけではない。公演が無事にできるとは限らない。自分が健康に観劇できるとは限らない。あらゆる可能性の中で、今回も無事に観劇できたことは奇跡に他なりません。本当に、今回思い切って観に行って良かったと心から自分の行動力を褒めたいです。そして3月も京都にはお世話になるつもりなので、どうか公演が中止にならないことを祈ります。

今回も素敵な思い出をありがとうございました。エイミーという素敵な役を掴んでくれたこと、感謝しかないです。そして世界がこんな状況でも、変わらず舞台に立ち続けてくださっていて嬉しかったです。「劇場に行けば会える」。そういえば私がうつ病でメンタル死んでいたときも、岡村さんは変わらず舞台に立っていてくれたなぁ…って思い出しました。

どんなに何かが変わっても、変わらないものもあるんですね。変わり続ける状況の中で、変わらずに舞台に立ち続けてくださっている岡村美南さんに感謝です!今回も会えて幸せでした!

今回もコルクと一緒に旅をしてきました。ベンとエイミーの幸せを見届けられて私も幸せでした!

では次こそ京都に行くのは来週です!皆さん、最後までご覧いただきありがとうございました!

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