2022年3月12日マチネ&ソワレ 劇団四季『ロボット・イン・ザ・ガーデン』@京都




ロボット・イン・ザ・ガーデン
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ゆうき
ゆうき

久々のドセンでした!

日時:2022年3月12日マチネ&ソワレ公演
場所:京都劇場
座席:マチネS席1階E列12番/ソワレS席1階B列14番




はじめに

8泊9日の京都遠征も残り1日となり、あっという間です。そして今回もしっかりマチソワしてきましたよ!恐ろしい勢いでお金がなくなりつつありますが、「今」を大切に毎日思い出を作り続けているので悔いはありません。

と言いつつも体は限界を迎えているのか、金曜日は終日眠くて頭も痛くて死にそうでした。さすがに連日の観劇とブログ執筆は体に堪えますね。倒れない程度に気を付けます!

ということで今回は先日のリハーサル見学会で観たものや聞いたことを感じながら観劇してきました。自分なりに感じたこともしっかりと書いていきますので、ぜひ最後までご覧くださいませ!

総評

全体の感想です!

キャスト:★★★★★
座席:★★★★★
全体:★★★★★

マチソワはやっぱり疲れますなー!首が痛くて肩が痛くて3時間ずっと座っているのがなかなかしんどかったです。マチネは前予で取ったE列センター。段差がないので前が観づらかったら嫌だなと思ったのですが、運よくそこまで背が高い人がいなかったので比較的視界良好でした。

マチネ、とにかくひたすら笑う人たちがいたのでめっちゃ笑いの絶えない公演でした(笑)ノリがいいというべきなのか、それとも皆さんタングの可愛さにあてられたのか…。どちらにしてもタングが何かやれば笑ってくれるし、観ているこちらもなんだか幸せな気持ちになれた公演でした。

そしてソワレは3年ぶりくらいの最前列ドセンです。ガチの最前列ドセンよ、マジで久しぶり…。実質最前列とかじゃなくて、マジの最前列だし。「人生やりたいことリスト100」にも入れたくらい、ずっと叶えたかった夢の1つです。いや、リストを作る前に何度か最前列ドセンは座っているのですが、リストを作ってからは初めてでした。ようやく、最前列ドセンで岡村美南さんのお芝居を観ることができました。ただひたすらに感無量。

ソワレもそれなりに笑ってくれる人がいたので凄く盛り上がっていました。なんか、マチソワ共に凄く温かい公演でした。とっても良かった…。

私、新演出になってからは正直一度も泣いてないんですけど、ソワレはさすがに来ました。ドセンって見え方が全然違うんですよね、当たり前なんですけど。物語の中心にいる感覚になるのよ。さらに最前列だと手前に遮るものは何もなくて、視界いっぱいにステージが広がっていて、ベンとタングそれぞれの表情を観ることができました。だからね、2幕のRIGはマジでグッと来ました。

うぶちゃんがめっちゃ泣いてるんですよねぇ…。その表情にグッと来てしまって、涙が溢れました。なんだかね、人の純粋な涙に弱いんですよね。うぶちゃん、一生懸命泣くのをこらえながらニヒヒって笑うのが凄く可愛くて。今週はずっと長野さん&安田さんタングだったから、そもそもうぶかんタングを久々に観た気がして、やっぱりうぶかんタング好きだなぁ…と再認識できました。安心感と安定感が凄い。

あと、今回観ていて感じたこととしてはベンがタングを想うように、エイミーもベンを想ってくれていたということを、ベンは自分のタングへの愛情を通して気付いていったんだな…ということでした。

秋葉原のシーンでタングが「ボリンジャー、タング、作った」と言うとベンが怒り出して、ガムテープも「自分で貼れ!」と言い放ちます。こんなに自分は一生懸命タングのために動いているのに、タングは大事なことを全然言ってくれないじゃないか…って憤慨しますけど、それはある意味タングと出会う前の自分とエイミーにも言えることで。エイミーは自分のために色々してくれていたのに…と。多分その時点でベンはそのことには気づいていないでしょうけど、ふと振り返ってみれば自分がタングに抱いている愛情をエイミーも自分に向けてくれていたんだなって、エイミーとの出会いを思い出す過程できっと気付いたんじゃないかなって思いました。

だからタングに向ける言葉も行動もすべて、自分に跳ね返ってくるというか…。エイミーも同じことをしてくれていたんだよって。なんか、ベンとタングの旅を通してエイミーの存在の大きさや愛情の深さを感じた観劇になりました。これは単純に私がエイミー目線で物語を追っているからそう感じるだけかもしれませんが。

でも、ソワレでの山下さんベンのコルクを手にしながら言う「どうして忘れてたんだろう…。コルクはずっとここにあったのに…」の言い方がすっごく後悔に溢れていて、それを聞いた瞬間にベンはエイミーに向けられていた愛情にようやく気付いたんだろうなって思ったんですよねぇ。同時に、自分がエイミーに甘えていたことも、エイミーを幸せにしたいと思っていたことも全部思い出して。

だけどここで立ち止まらずに前を向き続けることが今のベンには必要なこと。山下さんベン、泣きじゃくりながらも真っ直ぐ前を向いてタングを直すことを目指していたのがとてもかっこよかったです。なんだかね、山下さんベンひと回り大きくなって人間としても男としても成長していたのが本当にかっこよくて素敵でした。

ミナミーも2幕ラストで家に帰ってきたとき、ベンが前を向いていることや出会った頃のベンに戻っていることにすぐ気付くんですよね。もちろん旅を最後まで遂げたことも知っているから、「何一つ成し遂げたことがない!何一つ!」の言葉も事実ではなくなったし、ちゃんとあの言葉がベンに響いたんだなってことも分かったんでしょうね。ミナミー、本当に良い笑顔でベンと再会するからニヤニヤしちゃいました。

何度観ても山下岡村チェンバーズ夫妻はお互いがお互いを大好きなのが伝わってきてたまらんです。本当に可愛い。世界一可愛い。

なので、マチソワ共にベンが旅をする必要性を改めて感じられた観劇になりました。ベンにとってタングと出会ったこと、タングと共に旅を続けたことがこんなにも1人の人間を大きくしてくれるんだなって。それこそ旅に出かけてすぐの頃はアンドロイドが民衆にリンチされているのを横目に早く逃げようとするじゃないですか。もし旅の終盤にあの場面に遭遇していたら、ベンはきっとアンドロイドを助けていたと思うんですよ。ずっと逃げてばかりだったベンが、逃げなくなった。向き合うようになった。それがすっごく成長を感じさせて、じーんと来ました。

公演を重ねれば重ねるほど山下さんも岡村さんもどんどんお芝居が魅力的になっていくので、ベンやタングの成長とともに今期デビューした人たちの成長を観られるのもまたたまらないですね。改めて『ロボット・イン・ザ・ガーデン』という作品は最高だなぁ…と思いました。

全体の総括はそんな感じにしつつ、ここからは細かい部分や日替わりネタなどを書いていきたいと思います。

まずまちまりさんブライオニー&長手さんデイブ夫妻。マチネは「寝起きから可愛い~」ってまちまりさんブライが長手さんデイブに言って、長手さんデイブも「可愛い~」みたいなことを言っていました。ソワレは頬を寄せ合ってキスを交互に繰り返してからのハグ。本当に相変わらずのバカップルで可愛いです。

ちなみにマチネでのまちまりさんブライ、ポラリスを思い切り叩いてまた手を痛めていました(笑)それを見ていたミナミーに笑われつつ、「ちょっと大丈夫~?」って手を握られていました。羨ましいぜ。

「Free Free」のお尻叩き合い。ソワレでミナミーがまちまりさんブライのお尻を叩いたら「いってー」って振り返りながらまちまりさんブライが自分で笑っちゃっていて、ミナミーもつられるように笑っていました。とても可愛い。あと、ラストのお花渡し合い。マチネはお花をくるくる~ってしながらお互い渡していて、ソワレはまちまりさんブライが膝を軽く曲げて腕をグッと伸ばしながらまるで姫に献上するかのようにお花を渡していてイケメンでした。ミナミーもちょっとだけそれっぽく渡していて、なんだかどんどん2人の距離が縮まっているので凄くニヤニヤしました。

からのソワレなんですけど、せっかく濃いめのモーニングコーヒーを淹れたのに、仕事に出かけちゃうエイミーとブライオニーを見送りながら長手さんデイブが「濃いめに…濃いめに…」ってオフマイクで切なそうに言っていて、客席大爆笑。さすがの不意打ちはずるいです(笑)

このままブライ&デイブ夫妻関連の小ネタ書いていきますね。

2幕のガーデンパーティー。マチネでは、ベンが「ブライオニーは凄いよね」とエイミーに言っているとても真面目なシーンで、当のブライオニー姉さんはデイブに軽食をあーんしてあげようとして、長手さんデイブがいざ口を開けたらだめーって軽食を遠ざけてなかなか食べさせてあげない…といったいちゃつきをしていました(笑)ここの姉弟の温度差がめっちゃ面白くて大好きです。ソワレでは「Gift」でミナミーが翼をファサァァッてやる仕草を見て、2人で肩組みながらお互い片手でファサァァッて真似していました(笑)本当に面白いんですけど。

そしてリハ見で長手さんが「Giftはピュアな2人と泣いている町さんを観てください」って言っていたのでまちまりさんを観てみたのですが、本当に泣いてました。ブライオニーの立場からすると殻に閉じこもってしまった弟が凄くイキイキしていて素敵な相手を見つけた瞬間に立ち会えたわけですもんね。このときはまだブライオニーはエイミーとの関係値は深くないでしょうけど、エイミーの人柄は分かっているだろうし、エイミーの過去もきっと知っているだろうし、そんな2人が運命を感じて寄り添っている姿を見たら、そりゃブライオニーからしたら泣いちゃうわなぁ…って思いました。本当にピュアですよね、「Gift」のベンとエイミー。凄く真っ直ぐで綺麗だなって思いました。

続いて、マイクロンシステムズ。もうここは後ろのポラリスとアンドロイドを眺めるのが日課になってしまいました(笑)本当に塚田さんと帯津さんの絡みが面白すぎるんですよね。

まずマチネ。塚田さんロイドが帯津さんポラリスのお尻を何度も撫でるんですよ。そしてその撫でて手についた成分か何かを使って階段を掃除していました(笑)ポラリスの体には何かしらの成分が含まれているんですかね!?古森さんロイドも、やってきたやまはるさんロイド?の肩を撫でていましたし、ほんとやっていることが謎すぎて可愛かったです。下手側のパソコン台に向かったやはまるさんは軽部さんポラリスと「どうぞ」「どうぞ」って譲り合いっこしているし、MICのアンドロイドたちが全然仕事してなくて可愛かったです(笑)

ソワレは塚田さんロイドが帯津さんポラリスの脚の長さを図って、自分と比べていました(笑)帯津さんスラーっとして背も高いですからね。そしてそのあと塚田さんロイドがタングの足の長さも図って、これしかないってちょっとバカにしてました(笑)それからまーたつるつるー!のポーズを塚田さんと古森さんで一緒にしていて、すっごく可愛かったです。このシーンはもう全然コーリーとベンたちを観れなくなりました(笑)

そのまま塚田さん繋がりでソワレの2幕ラスト。お花を持ってきた塚田さんが下手のほうに向かうんですが、その際ベンチに脚をぶつけたらしくめっちゃ痛そうにしていました。近くにいた軽部さんや古森さんだったかな?に笑われていて、顔をしかめながらラストの「Why Are You In My Garden~」を歌っていて、思わず笑っちゃいました(笑)怪我に繋がるほどの大事故というわけでもなかったのでほっこりでしたが、なんかもう塚田さん可愛くてキュンとしちゃいますね。

あとは岡村美南さん関連で色々あったのですが、それはキャストの感想のところで書いていきたいと思います。

そして今回はマチネも可愛かったけどソワレのカテコが究極に面白かったし可愛かったです。そんなカテコレポをしていきたいと思います!

まずマチネ。マチネは長野さん&安田さんタングです。安定の岡村さんとの手繋ぎカテコもあって可愛かったのですが、そのあとの全員集合カテコで山下さんと岡村さんが帰ろうとしたらタングがおもむろに手前の花カゴを持ち上げるから慌てて山下さんが花カゴを取り上げて、右手を山下さんが、左手を岡村さんが取って家族で仲良く帰っていきました。やんちゃなタングたんとても可愛かったです。

そしてソワレ。こちらはうぶかんタングです。もうね…、色々ありすぎて処理が追い付かない(笑)まずタング締め1回目でいつものごとく踊り出すタングでしたが、山下さんが躍り出そうとしたらタングがやめちゃうから山下さんが凄く中途半端な感じになっちゃっていました。

そして2回目のタング締め。突然下手から勢いよくタングが椅子に乗って出てきたのですが、マッスルカーなみの全速力で下手から上手へと消えていきました(笑)めっちゃ笑った(笑)そしたら今度は上手から下手へ全速力で椅子で駆け抜けていくので、下手で待ち伏せていた山下さんに止められ、椅子から降りてお辞儀をして帰っていくタング。椅子は山下さんが押して帰ってきました。これ初めて観たパターンなんですけど、マジでめっちゃ不意打ちだったしシュールだったしうぶかんタングが大暴走だったのでめちゃくちゃ面白かったです。

3回目のタング締めでは山下さんの背中を押しながら登場してくるタングたん。ちょっと恥ずかしいみたいで後ろに隠れています。で、本編でリジーにやるみたいに山下さんの右わきから「こんにちはー」をしていました。本当に可愛くてきゅんとなりました(笑)

そして全員集合カテコ3回目だったかな。岡村さんがタングの腕を支えつつ、チェンバーズ一家がみんなで固まって登場してくるときに、後ろをついてくる唯くんとやまはるさんが両腕を腰に当ててサザエさんたちの歩き方っぽい真似で歩いてきました。カトリジの絡みも可愛いんですよね…。で、このカテコではみんなが上下に捌けるときにタングが中央でしくしく泣いているから、先を歩いていた山下さんと岡村さんが顔を見合わせて、岡村さんが手を伸ばして「タング」って優しく声をかけて手を繋いでいました。私、うぶかんペアで岡村さんと手を繋ぐところ観たの初めてだったのでめっちゃテンション上がりました!

で、最後の4回目カテコ。これまたチェンバーズ一家みんなでまとまって登場してくる後ろで、やまはるさんが唯くんの肩に手を置いて列車みたいに走ってきました。チェンバーズ一家もカトリジもめっちゃ可愛い~~~!キュンキュンしまくりでございます。からの、今回は捌けるときにタングが上手に向かって盛大な投げキッス、からの下手に向かって盛大な投げキッスをしていて、そんなタングを見かねて岡村さんが「もういい?」って声かけてまたタングと手を繋いで帰っていきました。か、可愛い…。天使。女神…。

3回目のときの声かけといい4回目といい、タングに自ら歩み寄って声をかける岡村さんがめっちゃ優しい顔つきをしていて凄く素敵でした。なんかいいですね、本編ではそこまでたくさん絡みのないタングとエイミーがこうやって歩み寄って手を繋ぐの。もうソワレのカテコだけでもお腹いっぱいなんですよ~。本当に最高すぎました。こんな可愛すぎるカテコを間近で観ることができて幸せしかありませんでした。

とりあえずそんな感じかな。とにかく楽しかったの一言に尽きます。めっちゃ楽しかったんですよ、マジで。特にソワレ、本当に楽しすぎました。こうやってどんどんカンパニーの結束力が高まっていく瞬間に立ち会えるの、マジで楽しくて仕方ないんですよね…。めっちゃ楽しい。そしてそんなカンパニーの一員として岡村美南さんがいらっしゃることが何よりも嬉しい。岡村さん、本当にこの作品のこと大好きみたいだし、タングのことも大好きみたいだから、いっつも幸せそうなんですよ。それが凄く伝わってくるのがたまらなく愛しかったです。

なんとなく受けてみた、なんてことは今までないでしょうし、「この役やってみたい!」っていう気持ちでこれまでオーディションを受けられて役を勝ち取ってこられてきたと思いますが、中でもこの作品に対する想いや愛情が毎度溢れすぎてるのよ。本当にこの作品に出たかったんだなっていうのが伝わってくるとたまらない気持ちになるし、やっぱりハッピーエンドな岡村美南さんを観るとすっごく幸せです。本当に幸せ。それしか言えないんですけど、本当に本当に幸せでした。今回も客席から見届けられて良かったです。

ロボットのマチソワはハードなんですが、それ以上の幸せをたくさんいただけた1日でした。本当に楽しかったです!

NEXT>>キャストの感想です!

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