2019年8月3日ソワレ 劇団四季『ノートルダムの鐘』@京都




ノートルダムの鐘
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ゆうき
ゆうき

ノートルダム初のマチソワです!

日時:2019年8月3日ソワレ公演
場所:京都劇場
座席:1階S席E列19番




はじめに

初めてノートルダムの鐘で同日マチソワをしました。
やっぱりさすがに演目が演目なだけあって、結構胃もたれしますね…。
でもマチネとソワレでカジモドが変わったので、それだけでも全然違う作品に見えて凄く楽しめました。

2日に観た達郎さんを今度は正面のセンター席から観れることが嬉しくて。
だから今回は岡村さんはもちろんのこと、達郎さんのこともしっかり見納めてきました!

ということで、マチネ同様かなり雑なレポになってしまいますが、ぜひ最後までご覧くださいー!

総評

全体の感想です。

キャスト:★★★★★
座席:★★★★★
全体:★★★★★

あとで書きますけど個人的にかなり達郎さんカジモド好きって思いました!
それもあって、キャストの満足度は満点です。
改めて思うけど、初演の頃から出演していたキャストがこんなにも揃っているのって凄いなって思います。
全体的なまとまりもあるし、所々キャストの仲の良さも垣間見えて、観ているだけでも楽しかったです。

今回は2列目の上手寄りセンターで、2日、3日マチネが下手寄りだったこともあって違った角度で観ることができて新鮮でした。
この作品に限った話ではないですけど、やっぱり観る位置が違うだけで感じ方って全然変わるんだなって思いました。
エスメ堪能席は個人的に下手寄りなのですが、上手にもよく来てくれるので嬉しかったです。

すべてにおいて大満足だったソワレ。
正直この公演で京都旅行を締めたかったくらいで、本当に楽しかったです。
観れば観るほど感じ方も変わるし、改めて何度観ても岡村美南さんのお芝居が好きでたまらないという気持ちにさせられました。
何より、やっぱり達郎さんのカジモドの力が凄く大きかったです。
岡村美南さんが観れるなら他のキャストにそこまでこだわりはありませんけど、カジモドは観れるなら達郎さんで何度も観たいと思わされました!
色々な気付きもあって、より楽しむことができました。

キャストの感想

気になったキャストの感想を書いていきます。

カジモド:飯田達郎

2日に観たときに「うわ、凄く達郎さんのカジモド成長してる!」って思いましたけど、改めて以前と全然違うカジモドになっていて驚きました。
一応、カジモドデビューしてすぐの頃から達郎さんのカジモドは観ていましたけど、あの頃とは比べ物にならないくらい凄く魅力的なカジモドになっています。
基本的な部分…ベースはデビュー当時から変わらないんですよね、「子供っぽいカジモド」っていうところは。
でも今はそこに色々な要素が加わって、達郎さんご自身がきっと色々と模索して探求して、今のオリジナルのカジモド像を作り上げたんだろうなっていうのが凄く伝わってきました。
本当に細部に至るまで、役作りがすっごくしっかりされていて、なんか観ていて本物の怪物を観ているのではって思うくらいの完成度でした。
やっぱり、達郎さんカジモドの魅力の1つとして、現実と空想の世界の切り替えが明確な点が挙げられるかなと思います。
あっきーや海宝くんって、ガーゴイルに対してもフロローたちに対しても同じ喋り方ですけど。
達郎さんはここを意識的に演じ分けているので、観ている人にとっても凄く伝わりやすいなって思うんですよね。
この作品は冒頭や終盤でもあるように、「カジモド役を演じる俳優」が登場して、カジモドになったり元の自分に戻ったりします。
その演出があるからこそ、終始カジモドでいることも正解だけど、時々本来の自分を出すことも凄く正しいなって。
達郎さんがカジモドから脱して本来の達郎さんらしく歌ったり喋ったりするのを観ていると、なんかこの作品ならではの魅力を感じるー!って強く思うんです。
しっかり現実と空想の世界とを演じ分けることで、急に歌になってカジモドっぽくなくなる声になるのも違和感がなくて。
すべてにおいて一貫性が出るので、私個人としては達郎さんのこの演じ方が超絶好みです。
本当ね、達郎さんの歌も凄く声量あるし太めの声で安心感があるし、なんかカジモドの本来の強さが至るところで実感できるというか。
アニメのカジモドなんかは結構ガタイもしっかり描かれているから、達郎さんは割と見た目でカジモドが強そうなのが伝わってきて、それも好きです。
なのに喋ると凄く子供っぽくて、あっきーと違うところとして、フロローに抑圧されて縮こまっているわけじゃなくて、本当に単純に「子供だから分からない」みたいな印象があって。
そういうところがまたギャップあって、好きでしたねぇ…。
あっきーと万寿夫さんだと、マジで力の上下関係がはっきりしているので、結構観ていてしんどくなっちゃうんですよ。
でも達郎さんは本当に子供っぽくて、自分の意見を言えないように押さえつけられているのではなくて、単純に子供だからフロローに従じている感じ。
だからこそ、カジモドがフロローに対して少なからず愛情を抱いていたことも説得力があって。
本当に挙げていったらキリがないのですが、こういうところで達郎さんのカジモドって凄いなって思わされました。
あと、2日のときのレポで書きましたけど、ジェスチャーをする達郎さんカジモドに泣きそうになりました。
Top of the Worldで「二人でいる」のところを、人差し指と中指を立ててピースをするような感じにして、もう片方の手でその2本の指に触れるんです。
岡村さんはピースをするところまでのジェスチャーしかしていませんでしたが、ここでカジモドがやってくれるから岡村さんの抜群の包容力を観れるので感謝しかないですね…。
で、この身振りを実は2幕終盤のエスメ死に際のシーンでもやっていて。
「ここにいればいいよ、永遠に」という台詞の「永遠に」のところで、TOTWのときとまったく同じ身振りをしたんです。
このときの台詞に、「二人でいよう」という言葉は出てきません。
でも、このジェスチャーを観ると彼は「永遠=エスメラルダと二人でいること」を指しているのかなって思って。
初めてエスメと心を通わせた、あのときの嬉しい気持ちを表したジェスチャーが、ここで出る。
きっと彼にとってはある意味のプロポーズだったのかもしれないし、安心させるための言葉だったのかもしれない。
でも、どれだけ達郎さんカジモドがエスメを愛していたのかっていうのが凄く伝わってくる描写で、観ていて凄く切なくなりました。
本当にこういうところまで細かすぎるし、このジェスチャーは確か東京公演のときはやっていなかったはずなので、演じ続けていく中で彼自身が辿り着いたカジモドなんだなって思って、凄く感動しました。
そしてフロローに対して、「悪人は罰を受けるんだ!」って身体を大きく見せるシーン。
ここの裏設定として、カジモドは自分の骨を砕いて曲げて、大きく見せているんだそうです。
まさにそれが伝わってくるような、ボキボキっていう音が聞こえてきそうな身体の伸ばし方をしていて、正直かなりゾッとしました。
そのあとの歩き方はおぼつかないし、彼自身かなり疲弊してしまっているし、多分相当身体への負担は大きかったと思います。
それでもエスメを抱き上げることができて、歩くことができて…。
彼がエスメを抱きながら振り向いた瞬間に、町の人たちがワッと驚きますけど。
まさにこの瞬間、達郎さんカジモドは本当に「怪物」になったんだなっていうのが凄く伝わってきました。
もう…本当に本当に凄すぎて、ここまで完璧なカジモドを観てしまって感動しかなかったです。
達郎さんがここまで素敵なカジモドになるなんて、あの頃は思っていなかったので、こうしてまた観ることができて凄く嬉しかったです。

フロロー:野中万寿夫

万寿夫さんフロロー、なんかこのマチソワで少しだけ優しさが垣間見えた気がしました。
本当に冒頭だけなんですけど、「ヨセフが…エジプトへ逃げた!」って聖アフロディージアスの話をカジモドにするときですね。
「そうだ!」って嬉しそうに笑っていたんですよ…。
あ、以前の万寿夫さんだ…って少しだけ嬉しくなってしまいました。
そのあとまた冷徹なフロローに戻ってしまったんですけど…。
やっぱり、少しでもカジモドに対して愛情を感じられるフロローに戻ってくれたらいいなって思わざるを得ないですね。

エスメラルダ:岡村美南

相変わらず顔面偏差値の高さにやられたオタクでございます。
なんか、以前もそうだったことに変わりはないのですが、岡村さんエスメ、「善と悪」に対する考えがかなりきっぱりした感じです。
表情に出やすくなったし、自分が正しいと思うことに正直になって、無理のない生き方をしている感じ。
まさにそれこそ岡村さんが以前ラジオで仰っていた「彼女はヒーローじゃない」っていうことを体現しているようでした。
凛々しさが全面に出るようになったのもあるし、より大人っぽいエスメになったことで、彼女の聡明な印象がより濃く強くなったからかな?とも思います。
ただ、多分演じ続けていく中でもっと良くなっていくだろうなっていう予感はしています。
まだまだ岡村さんのお芝居ってこんなもんじゃないので…。
とはいえ、やっぱり圧倒的な存在感を発揮することもあるし、ビッグナンバーが多々あるしで所々彼女の独壇場になることがあって、約1000ある席に座っている観客の皆さんの視線が一気に彼女に集まるのか…って。
そんなある意味当たり前のことなんですけど、それを考えたらとても興奮してしまいました…(笑)
新たな性癖の発見ですね、ええ…。
ほんとでも、これくらい堂々とした役を演じている岡村さんを観れるのってやっぱりファンとしても凄く嬉しいんですよね。
お芝居要素が強い役なので、岡村さんの力が凄く試されていると思うし。
お芝居で多くの人を魅せることができる贔屓をこうして今も観ることができて、凄く幸せです。
今回は特筆すべきことはあまりないので、いったんこれくらいで締めようかと思いますが…。
ただねぇぇ、カテコでめっちゃ笑顔振りまいてて少し嫉妬しちゃったよ!
私が最前座ってた2日と3日マチネは結構塩対応だったのに(私に対して)
多分向こうも私の顔は分かってると思うので、もしやこれは意図的に避けられているのでは…と思いました(笑)
ま、カテコで笑顔振りまいてもらうために観に行っているわけじゃないのでそこまで気にすることではないですけどね。
それは置いといて、今回も本当に素敵なお芝居や歌、ダンスでたくさんの幸せをいただきました。
ありがとう、岡村さん。

観劇の感想・考察

気になった箇所の感想などを書いていきます。

奥田さんがただのエスメラルダがち勢だった件

自分はどうしても岡村美南さんに目が行きがちなのですが、アンサンブルの皆さんも観ていると結構面白いことしているんですよね。
今回一番笑ってしまったのが、Rhythm of Tambourineで圧巻のパフォーマンスを終えた岡村美南エスメさんに男性陣がチップをタンバリンの中に入れていくのですが…。
奥田さんが「好きです…すっごい好きです!」ってオフマイクで言いながらチップを入れていったんですよ(笑)
それ聞いたときに、あまりの「ただのオタク感」丸出しな感じに親近感を覚えてしまってめちゃ草生えました(笑)
いや、むしろ私もそれやりたいわってなりました(笑)
東京公演のときからここのタンバリンにチップ入れていく男性陣のお芝居って結構面白かったんですけど、久しぶりに観たらなかなか破壊力があって面白かったです。
ということで、奥田さんがただのエスメラルダがち勢だということが判明した公演でした(笑)

高桝さんと吉田絢香さんの可愛いやりとり

フィーバスが登場してから、町の女性陣たちがうっとりして虜になっちゃうのですが…。
そのときに肉屋の高桝さんに対して吉田絢香さんがやる行動が結構面白くて、マチソワ共に注目していました。
フィーバスの登場により、町の男性陣が唖然としながらその様子を見ているのですが…。
そんな男性の1人、高桝さんをいじるように吉田さんがちょっかいかけるんですよね。
で、マチネではスカートで「ほれほれ」みたいに端っこへ追いやってて、高桝さんも「なんだよ!」みたいな感じで反応していて。
ソワレでは吉田さんが高桝さんの腹にグーパンしてて、高桝さんも「いてっ」みたいなリアクションしていて。
え、なにこの2人可愛いって観ながら思っていました…。
こういう日替わりのやりとりとか見つけると、その日は何やるんだろう~って結構楽しく観れていいですよね。
ノートルダムもきっとそういうの結構あるんだろうなって思うのですが、それに関しては今後じっくり見つけていこうと思います。

まとめ

そんなわけで、今回も色々な部分でノートルダムの鐘に魅了された観劇となりました。
もちろんご贔屓がいることが大前提ではありますが、キャストによって感じ方も全然違うし面白みも全然違ってくるのを凄く実感できた気がします。

私は東京公演と前回の京都公演しか観ていないので、そのあとの横浜、名古屋でデビューされた方々をまだ観ていないのですが、多分その人たちに出会ったらまた違う感じ方ができるんだろうなって思いました。
個人的には、金本泰潤さんのカジモドと川口竜也さん、村俊英さんのフロローが観たいです。

あとは、岡村美南さんのエスメラルダをもっと知るために他のエスメの方々も観たいなって思います。
多分京都まで行くかって言ったら行かないんだろうけど…行ける機会があれば…ね!

でも、本当に楽しいマチソワができました。
改めて、岡村美南さんがノートルダムの鐘に出演してくださって凄く嬉しかったです。

さて、いよいよ次が京都旅行最終公演。
席は遠めですが、悔いのないようにしっかりと拝んできます…!

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