2023年6月7日マチネ 劇団四季『クレイジー・フォー・ユー』




クレイジー・フォー・ユー
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キャストの感想

キャストの感想です!

ボビー・チャイルド:斎藤洋一郎

3週間前に観たときよりもさらにボビーのお芝居が身に染みてきた印象がありました。オフマイクってわけじゃないですけど、ところどころ笑う瞬間が増えたりして、ボビーのお調子者な一面が顔を出した感じで観ていてとても楽しかったです。今期は萩原さんボビーを初週以来観られていないので、私の中で洋一郎さんボビーがだんだんデフォになりつつあります(笑)

洋一郎さんボビーの軽やかなダンスは本当に観ていて飽きないし、ダンスに夢中になっているのがとても伝わってきて好きでした。改めて今回思ったのが、洋一郎さんボビーのThey Can’t Take That Away From Meめっちゃ好きだなぁ…ということです。歌い始めるまではポリーとちょっとじゃれますけど、歌い始めるときに一気に表情がすっ…となって真剣な眼差しでポリーを見つめるのが、私が大好きだった松島勇気さんボビーを彷彿とさせて、ときめいてしまいます。

洋一郎さんボビーはとにかく好きなものに一直線でひたむきな印象があるんです。ダンスもそうだけど、ポリーに対してふざけるときもあるけど彼女に対する想いはとても一途。若さゆえの一途さが表情から伝わってきて好きなんです。でも真剣ながらふとしたときに寂しさも感じさせて。歌い終わって去っていくとき、満足げに去るんじゃなくて眉を下げて寂しそうな顔して去っていくのが印象的でした。このナンバーの洋一郎さんボビーはまっっっじで好きです。

からのNice Workでの「ポリー!!!」の叫びは想いが大爆発していて、もう泣いちゃいそうになる。思わず涙腺に来る叫びだからたまらんです。これも松島さんボビーを彷彿とさせて、ああ好きだなってなります、毎度。

これで萩原さんボビーをまた観れば、洋一郎さんボビーの新たな魅力に気付けると思うので、萩原さんボビーもまた観たいな。そして洋一郎さんボビーの魅力を再発見したいです。観れば観るほど洋一郎さんボビーの好きなところが増えていくし、魅力に気付けて凄く幸せ。再び観られて嬉しかったです!

ポリー・ベーカー:相原萌

萌さんポリー、久々に戻ってきたからなのか分からないけどテンション凄すぎてはっちゃけまくりでした(笑)もともとハイテンションなポリーではありますけど、なんか今回は謎テンション(笑)バイブス上がりまくりで観るの楽しかったです。そして相変わらずあのクシャッとした笑顔で陽のオーラ出まくりのキラキラしたポリーでした。

そして、3週間ぶりなのもあってところどころお芝居の雰囲気や仕草が変わっていました。登場シーンで男たちを驚かせるところでは豪快に笑うってことをしなくなったし、かぶっていた帽子を脱ぐところも変わったし、その辺は誤差だと思うんですけど、結構流れに身を任せる感じでお芝居をしていた印象がありました。でもそれを感じたのは本当に冒頭の登場シーンくらいで、それ以降はそうそうこれこれ!ってなる馴染みのあるお芝居だったと思います。ちょっと感覚掴むのに時間かかったのかな?

でも、その変化によってさらにサバサバというかカラッとした性格に磨きがかかっていました。この男しかいないド田舎で逞しく育った女性として100点満点すぎるほどの佇まいでした。そりゃ色白でへなちょこな洋一郎さんボビーが一目惚れしちゃうわけだわ…、納得。

Shall We Dance?はボビーに翻弄されながら一緒に踊るところでは、声を上げつつもなんか楽しい!?なにこれ!?って戸惑い喜んでいる感じのリアクションだったのが面白かったです。あからさまに翻弄されてわーわーしてるだけじゃなくて、ボビーのペースに流れながらもダンスの楽しさを実感し始めているような、そんなポリーの心境の変化が感じられました。だから曲調が変わった瞬間にポリーがボビーと呼吸を合わせながらダンスを踊るという流れにも違和感がなくて、非常にストーリー性を感じられるShall We Dance?になっていたと思います。見応えありまくりでした。

その後、ボビーにガイエティ劇場を案内するシーンでは、ボビーに「まだ名前も知らないけど」って言うときに舌をベーッと出していたのがあざと可愛すぎました。こういうことを自然とやれる萌さんポリーは本当にずるいですよ…。萌さんポリーだから許される仕草ですわ。本当に可愛い。やんちゃな少年みたいな可愛さがあって本当に好きでした。

でさ、IGRもStiff Upper Lipもそうなんだけど、萌さんポリーのテンションが上がりまくりでフゥゥゥゥ!!!ってなりながら人差し指を上げて煽る感じがもう陽キャすぎて最高でした(笑)めっちゃ萌さんポリーらしいなぁって思いながらも、そういうムードメーカーなところが町でも愛されてきたんだろうなぁって感じられるポイントです。とにかく自然体。女性であろうとするということをせず、ありのままの自分でいるそんな姿は本当に萌さんポリーの魅力だと思っています。それにテンション上がってる萌さんポリーを観ているとこっちまで幸せになるので、久々にニコニコの満面の笑顔で楽しそうにしている萌さんポリーを観られて幸せでした。

あと、2幕冒頭。お酒を飲んで気分が良い萌さんポリーが、ボビーに引き止められて僕がザングラーなんだ!と打ち明けられているときに、ボビーの話を必要以上にブンブンと相槌を打ちながら聞いていたのがめっちゃ酔っぱらいって感じで好きでした(笑)ここの萌さんポリーは以前から好きでしたけど、いかにも酔っぱらっているような感じに首振ってる萌さんポリーの仕草も表情もたまらなく愛しかったです。

そして、洋一郎さんボビーと同じく、萌さんポリーのThey Can’t That~の佇まいや表情が大好きです。萌さんポリーは底なしに明るい性格しててまあ直前までボビーに対して怒ってたけど、まさかボビーがいなくなっちゃうとは思っていなかったんだろうなというのが凄く伝わってきます。そんな寂しさがダダ洩れなのに、必死に強がって隠そうとしていつものような自然体な自分でいようと振る舞うんですね。ボビーがポリーに向かって最後の想いを告げるところでも、凄く戸惑って眉を下げて不安そうな表情して寂しそうな顔してるのに、目を合わせることを一切しないし、それどころか「やめてよ!」って感じで手で振り払ったりするんです。そんな強がっちゃう萌さんポリーが愛しくて仕方ありませんでした。

萌さんポリーは感情がジェットコースターのように激しいけど、あれだけ陽のオーラ出まくりなキラキラした女の子が初めて恋を知ってその痛みを知って泣きそうになっているっていうギャップにやられるんですわ…。But Not For Meは特に秀逸だなぁ…と今回も実感しました。萌さんポリーの切なすぎる表情と歌い方がたまらなく好きでした。もう本当に全部好き。

改めて観てみても、萌さんポリーの説得力が凄すぎてめちゃくちゃ好きでした。何から何までポリーなんだよね、萌さん。クシャッとした笑顔が可愛いのはもちろんなんだけど、愛嬌が凄くて。エベレットに愛されて育ったんだろうなっていうのも分かるし、町のみんなにも良くしてもらったんだろうなっていうのも分かるし、とにかく真っ直ぐな性格がたまらないです。

そして何より自然体なのが萌さんポリーの魅力。ボビーは、周りに着飾った自分をより良く見せようとする女性たちに囲まれているから、萌さんポリーの自然体で伸び伸びした部分にも惚れたんだろうなって思いました。一切着飾ることなくありのままの自分でいるポリーが眩しかったんでしょうね。そんなポリーの魅力をすべて引き出す萌さんの佇まいは本当に素晴らしいです。いやぁ、やっぱり好きだな。萌さんポリーを久々に観られただけでも大満足でした。戻ってきてくださってありがとうございました!

ランク・ホーキンス:脇坂真人

脇坂さんランク、なんか以前観たときより凄く良くなっていてビックリしました!やっぱり脇坂さん特有の癖のあるお芝居は健在なんだけど、それでもかなり自然になっていたし、ランクの野蛮な感じは凄く出ていてとてもしっくり来ました。

渡久山さんランクのほうが若さも相まって勢いがあるけど、脇坂さんランクもそれなりに人生経験を積んだからこその渋さと頑固さを持ち合わせていて、それぞれに違ったランクの魅力があるな~って思ったんですよ。脇坂さんってとても丁寧でおしとやかなイメージがあるから以前観たときはまだそのイメージを払拭できなくてちょっと中途半端な印象を抱いてしまったんですけど、今回は確かにまだ落ち着いた雰囲気はあるけどそれでも男くささもある頑固で野蛮なランクになっていたから、お芝居が気になることもなくすんなりと観られました。

動きはかなり硬めだからもっと柔軟に動いてほしいなぁと感じる点は多々あれど、まあそれもお堅いランクって感じで嫌いじゃなかったです。あと、ヒゲが似合うからヤクザでワイルドな感じも違和感ないし、なんだろうね、本当に良かったです。

まだまださらに良くなる余地はあると思いますが、私としては凄くブラッシュアップを感じられたキャストの一人でした。あと、やりたい放題な恒川さんアイリーン相手だからバランスが良かったのかもしれないですね。これが岡村さんアイリーンになってくるとお互いちょっと落ち着きのあるカップルになっちゃうので、少しだけ面白みに欠けそうかも。恒川さんアイリーンをしっかり支えてくれる大人なランクって印象なので、バランスとしては最高でした。

正直初見の印象があるからあまり期待はしていなかったものの、とても柔軟になった素敵な脇坂さんランクを観られて嬉しかったです!

アイリーン・ロス:恒川愛

恒川さんアイリーン観るのも久しぶりでしたが、ただただもうめっちゃくちゃ好きでした。初見時も恒川さんアイリーン好きだなって言ってた気はしますけど、さらに好きだなと思いました。なんかね、恒川さんアイリーンって観ていて楽しいのよね。ワクワクしちゃうのよ。人として凄く可愛い一面があって、もう自分本位な性格すらも可愛く思えちゃうくらいにチャーミング。恒川さんの人柄もところどころ滲み出ているような面白さもあって、とにかくすべてが好きでした。

冒頭のボビーとのやりとりは高圧的で、恒川さんの低めの声で(アイラインも強めに引いてるから余計に圧が凄い)脅してくる感じはもうまるで悪役のようにも思えるんだけど、ボビーが自分に少しでも気があるような素振りを見せた瞬間に破顔してニコニコ満面の笑みを見せるのがもう…ちょろくて(笑)ちょろ可愛すぎるのがたまらなく愛しかったです。あんなに圧が凄い怖い人なのにちょろいっていうギャップよ。最高すぎました。でもプライドはあるから、ボビーが逃げ出したのを見てぐぬぬ…となりながらもフンッてなるのがまた可愛かったです、はい。

Slap That Bass終わり、ネバダにやってくるアイリーン。ボビーにキスするところは「私もう我慢できなぁい…♡」ってデレデレになってねっとりとキスする感じなのがアダルティでしたわ。岡村さんアイリーンみたいにがっつく感じじゃなくて、ねっとりしっとりとウェットにキスして尻を撫でまわして…というのがもう恒川さんアイリーンらしいですよね(笑)

でさ、ボビーがポリーに見られているのに気づいてパッと身体を離されると、恒川さんアイリーンはわざわざ手袋を取って素手で唇を拭うんですね。前回観たときに片手だけ手袋外してたからなんでだろ…って思ってたんですけど、そういうことかぁ。手袋が汚れないようにしてるのね…。さすがの美意識の高さ…。こういうところにも恒川さんアイリーンの気高い感じが出ていて好きでした。

2幕冒頭のThe Real American。興味なさそうに爪磨いている恒川さんアイリーンですが、1回目はリズムに乗ってひょいって無表情で弾むもその直後ニコニコしちゃって2回目は楽しそうにリズムに乗りながら弾んで、ハッとなって慌てて自分の部屋に戻っていったのが面白かったです。多分、ニコニコしちゃってるの無意識なんでしょうな。無意識に楽しくなっちゃってるのが凄くチャーミングで可愛いなと感じたポイントでした。

ボビーとのドア閉めカツラ飛ばし合戦。「ボビー開けてよ!ばかばかばかぁぁぁぁ…」って泣きべそかくようにして叫んでいたのが可愛すぎましたわ。ここは岡村さんアイリーンの可愛すぎる言い方がめちゃくそ好きなんですけど、これまでの恒川さんアイリーンからは想像もできないような弱い一面が垣間見えてめっちゃ好きだなと思いました。からのランクへの文句。いやもう嫌悪感をあらわにして嫌味ったらしく言う姿はザ・アイリーンって感じで好きでした。恒川さんアイリーンは、まさにアイリーンそのものですよね。言動も何もかも。本当に好きです。

そして、一番驚いたのがNaughty Baby。バッグがさ、セットを超えて下手の舞台袖にまで飛んで行ったんですよ(笑)あまりにも綺麗な曲線を描いて飛んで行ったのでさすがでした。で、歌はなんかもう色っぽ過ぎてアウト。ただ色っぽいっていうんじゃなくて、あらゆる色仕掛けをするんですね。ランクの耳元で歌うような瞬間もあって、歌い方だけじゃなくて仕草も含めてめっちゃ翻弄してきました。低めの色っぽい歌声も本当にたまらん…。岡村さんアイリーンは色っぽいより下手すると可愛いが先行するかもしれないけど、恒川さんアイリーンはもうはちゃめちゃに色っぽい…。色っぽいというか艶っぽいっていうほうが正しいかもしれない。なんならもう喘いでる(笑)

ふとしたときに笑ったりしながらランクを見つめていて、もう彼に夢中になっているのが一目で分かりました。いやぁ、なんか凄いものを観たなと…。恒川さんアイリーンの魅力大爆発ですよ。こんなにもNaughty Babyでワクワクしたのは初めてかもしれません。ランクとともに自分が翻弄される感覚もあるけど、それ以上に恒川さんアイリーンの繰り出す色仕掛けが「次は何してくるの!?」と期待を抱かせてくるからすっごく楽しく観てしまいました。めっちゃ良かったな。観て良かったです。すっごく楽しかった。

そして終盤。ランクと夫婦になった恒川さんアイリーンはもうニッコニコの笑顔。ボビママに再会したときも「ここで暮らしているんです、主人…と♡」って言いながら最後の「と♡」で片足あげてたのがチャーミングすぎました(笑)あの高圧的な怖い過ぎる恒川さんアイリーンはいずこへ…。恒川さんアイリーン、とことん怖いからこそ丸みを帯びたときのギャップがヤバすぎて最高でしたね。振れ幅がえぐいわ。楽しすぎるだろ。

こう考えると岡村さんアイリーンって本当に穏やかだなぁ…って思うけど、それはそれで岡村さんアイリーンの魅力だから好きなんですよね。恒川さんアイリーンは正統派のアイリーン。なんなら歴代のアイリーンで一番好きかもしれないくらい、とっても魅力たっぷりなアイリーンでした。本当に観るの楽しかったな。恒川さんの人柄も至るところに反映されているだろうし、改めて恒川さんアイリーンの魅力を存分に味わえて嬉しかったです。そして自分が純粋に楽しめて良かった!なんならこんなに好きと思えて良かった!恒川さんアイリーン、最高に素敵でした!

まとめ

贔屓が出るかも~という予想でチケットを押さえていなければ今週行くことはなかったかもしれなかったので、行って大正解でした。逆に新鮮でめっちゃ楽しかったです。始まってすぐは「贔屓観れないのかぁ…」と寂しさもあったんですけど、いざ観たら楽しくて仕方ありませんでした。もちろんキャストの好みはあるっちゃあるんですけど、わりと今期CFYは誰で観ても満足度高くて…。

狙ったわけじゃないけど大好きな萌さんポリーも今週戻ってきてくれたから、久々に萌さんのキュートではじけたポリーを観られたのも嬉しかったです。そして、贔屓と同枠の恒川さんアイリーン。私、贔屓の同枠ってどうしても贔屓と比べがちでなかなか純粋に受け入れられないところがあるんですけど、恒川さんアイリーンは贔屓うんぬん関係なしにめっちゃ好きでした。ここ最近Twitterで流れてくるオフステやリハ見での恒川さんのイベントレポを見て、恒川さんの人柄にも凄く好印象を持っているところだったので、より恒川さんのことを好きになれた1日でした。

贔屓の同枠の俳優さんを好きになれるって、なんて幸せなことなんだろう。恒川さんアイリーン、ますます魅力的になっていて本当に素晴らしかったです。また観に行きたいと思います!

写真撮った(笑)

次は岡村美南さんが戻ってきたらかなぁ。来週こそ戻ってくるかしら。いずれにしても次の観劇を楽しみにしたいと思います!皆さんも最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

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