2020年8月9日マチネ 劇団四季『マンマ・ミーア!』@横浜




マンマ・ミーア!
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ゆうき
ゆうき

連休2日目もマンマ!

日時:2020年8月9日マチネ公演
場所:KAAT神奈川芸術劇場
座席:1階S席5列14番




はじめに

連休2日目もご縁があって『マンマ・ミーア!』観劇となりました。8日ソワレ公演の岡村美南さんがドナとしてかなりブラッシュアップされていたので、今回の公演も非常に期待値が高かったです。

やっぱりいつ何が起きて公演が中止になるかも分からないし、観に行ける日は絶対に行きたいと思って、とりあえずマンマに関しては予定が何もない日は全部観劇しようと決めました。今回の公演でロビーでお会いした知り合いの方とそのようなお話をしていて、その方もやっぱり行ける日はどんな席だろうと観に行くようにするとのことで、凄く共感できました。幸いにも観劇できる環境が揃っているので、千秋楽までの間、行けるところは行って岡村美南さんのドナをしっかり観てこようと思います。

ということで、今回もしっかりと観てきました!

総評

全体的な感想を書いていきます。

キャスト:★★★★★
座席:★★★★★
全体:★★★★★

キャストに関しては前回と変わらないですし、回数を重ねることでより全体的にまとまりが出て良くなっているしで安心して観れました。岡村美南さんに関しても今回で観るのは3回目ですけどどんどん安定していくのが分かるので、むしろ今後の伸びしろが楽しみで仕方ありません。

そして座席は前回座った席の1つ隣。2列目のセンター下手寄りです。多分今期の横浜マンマではこれ以上の良席で観劇することはできないでしょう。もうマネマネが目の前だし「S・O・S」も目の前だし諸々と目の前に来ることが多くて凄く堪能できました。去年まではこうして堪能席によく座って観劇していたこともあって、懐かしさが込み上げました。また全席販売して公演ができる日が来てほしいなと願わざるを得ないです。

全体的に今回もミスやハプニングは特になく、完成度が高く熱気のある公演だったと思います。今回もカテコは総立ちで楽しめましたし、しっかりとセンターで歌って踊る岡村さんを観れて幸せでした。こうしてご贔屓の舞台を観られることを強く幸せに感じます。そして今回の公演を観て、これからも見守って見届けていきたいなと思いました。

キャストの感想

今回は岡村美南さんだけになっちゃいますがご了承ください!

ドナ・シェリダン:岡村美南

観るたびにドナが染み込んでいく岡村さん。今回も観ていて心を動かされるようなシーンがたくさんありました。

まず1幕に関してはもう文句のつけどころがありません。本当にとにかく岡村さんのドナがかっこよくてただただ似合っていて、岡村美南の魅力が大爆発しています。相変わらずユーモアに溢れていてガラが悪くてでもかっこよくて、こんな女性がいたら誰もがきっと惚れてしまうってくらい魅力的でした。

今回の発見としては、マネマネの「いつか金持ちの男を捕まえて」という歌詞のところで岡村さんドナがやる仕草に毎公演ちょっと違いがあるのかなというのがありました。今回は両腕で自身の身体を抱き締めるような仕草をしていて、確か前回は歌詞の通りに「捕まえる」を意味するように両手でガッツポーズみたいのしていて…うわぁ、こういうの多いよマンマ!ってなりました(笑)

ちなみに今回のOLSのモーニングクロワッサンは前回と同じだったので今回のレポでは割愛します(笑)

そして今回観ていて感じたのが、ドナは大人になりきれないまま大人になっていったんだなということです。やっぱり節々に感じられるのが子供らしい一面で、未婚の母になったことで勘当されて、誰もドナを支えてくれなかったわけですし、自分なりに大人に成長していったわけなので、どうしても時が止まった部分もあるんだなと思いました。だからこそ、ある意味ソフィによって母にしてもらって大人にしてもらったのかもしれません。そう考えると、岡村さんドナにとってソフィという存在はただの娘というだけでなく、今の自分を作り上げて育ててくれたという意味でも本当に凄く大切なんですよね。岡村さん自身がとても若いのもあるから、余計にここに説得力があります。

ソフィは大切な娘であり、可愛い妹のような存在であり、尊敬できる人であり…。だからそんなソフィが自分の手をすり抜けてしまうことへの寂しさはより一層あったんでしょうし、誰よりも自分を頼ってくれて誰よりも自分を誇りに思ってくれていることが嬉しかったでしょうし、そういう部分でもきっと岡村さんドナにとって想いが込み上げるものがあったんだと思います。

だからこそなのか、今回はSlippingで岡村さんドナが涙を見せたんです。すでに「本当に綺麗よ」あたりから目に涙がじんわりと浮かび始めてはいたのですが、その後ソフィと対峙して言われる、「ヴァージンロードのエスコート、ママがしてくれる?」では必死に笑顔を作って、「誇りに思ってるわ、ママを」と言いながら部屋を出ていくソフィを見送る際に笑顔が消えてだんだんと表情が歪み、ソフィの着ていたワンピース?を握り締めながら最後のフレーズを歌い終えた瞬間に左目から一筋の涙がこぼれ落ちました。なんかタイミングにしても涙の流れ方にしても映画を観ているみたいに美しかったのですが、まさか岡村さんがこんな早々で涙を流すとは思いませんでした。

彼女の中に早くもドナが染み込んだ結果なのか何なのか。あれだけ序盤でかっこよくてサバサバしたドナ像を提示していただけに、この一筋の涙はとてもインパクトがありました。これが「母と娘」の力なのかな…と。母になるってこういうことなのか、と。恋多き女で自由気ままに生きてきたドナが、娘の旅立ちに涙を流すって凄いことです。ね、涙一つでここまで考察するのも訳分からないんですけど、まさかデビュー5日目にして涙を流すなんて思わなかったので衝撃を受けてしまいました。

それだけ岡村さんドナにとってぺーちゃんソフィの存在って大きいんだと思います。こうしたドナのバックボーンを考えてみても、ドナの生き方を考えてみても。この子を育てるために自分の自由はすべて捨てて、弱さも寂しさも見せずに生きてきて。自分にとっての支えであり活力であり生きる意味となったであろうソフィが、ようやく自分を認めてくれたわけですから。もちろんそれ以外にも、ぺーちゃんソフィが岡村さんドナに相当懐いているのも理由の1つかもしれないけど、そういった関係性の中で生まれた絆が早くも岡村さんドナの心をじわじわと溶かしていったんだなと思うと、凄く感慨深さを感じると共に、本当に貴重な体験ができたと感じました。

岡村美南という役者を数年観続けてきて、明らかにドナに対する彼女のアプローチはこれまでと同じようで別です。これが、娘を育て上げた母・ドナを演じるっていうことなんだなと強く実感させられました。

岡村さんドナは隙を見せないように気を張り詰めている割に実は結構隙だらけだったりもして、どこか危なっかしさがあるし、強いように見えて弱い一面もしっかりあるんだけど、そういう紙一重な部分が回を重ねていくごとに強調されていって、凄く掴みどころがなくて引き込まれてしまいます。だから、観れば観るほど岡村さんドナが分かるようで逆に分からなくなってくるのも事実。

あからさまに弱いわけじゃないし、本当に強くてたくましい女性なんだけど、それでもさらに強くいようとし続けるので観ているこっちが胸をえぐられそうになるんです。Slippingで自分の中にある寂しさを認めた直後に、The Winnerでは弱さを認めていって、それでもなお強がり続ける岡村さんドナが本当に自ら傷付いていく感じが最高につらくて好きでした。

でも正直、やっぱり今回はSlippingの衝撃が強すぎてThe Winnerまで頭が回らなくて、母としての岡村さんのドナについて色々と考えさせられてしまって、もう胸がいっぱいなんですよ…。ドナが望んで母になろうとしたわけじゃなかったし、結婚もできないまま自分の両親に頼ることもできないまま、自分1人の力で母になったわけですから。だから、「誇りに思ってるわ、ママを」という言葉がどれほどドナを救ったかを考えるだけで胸が締め付けられそうになります。岡村さんのドナが相当に強かだからこそ、その言葉の意味を強く考えさせられるなと思いました。いやぁ…つらい。好き。

今回も岡村さんのかっこいい一面や可愛い一面など、たくさん観てきて好きだなと感じたのですが、特に母としての一面を色々と考えさせてもらえた観劇となりました。本当にドナというキャラクターが染み込むのが非常に早くて、これ数年後に演じたらどうなっちゃうんだろう…と思うくらい、岡村美南さんが完全にドナとして舞台上に存在していました。

本当に凄すぎて訳が分からなくて、好きという感情でいっぱいになりました。岡村美南さんがここに来てドナを演じたことの意味があったと、今回の観劇で強く思い知ることもできましたし、今回観劇できて本当に良かったです。岡村美南さんがドナの人生を全うする2時間半、本当に色々と感じて考えながら観劇できて幸せでした。

なんか今回はレポというより考察みたいな部分が多めになってしまいましたが、いずれ岡村さんのドナについてちゃんと解釈をまとめてどこかに発表したいと思います。本当に、マジで岡村美南さんのドナが日に日に完成度を上げていて、めちゃくちゃ嬉しくて仕方ないです。

観劇の感想・考察

気になった箇所などをいくつか。

岡村さんドナへの愛が重い三平ちゃんソフィ

いやもうなんか観るたびに岡村さんドナへの愛が重くなっていくんですけどぺーちゃんソフィ!私のライフがなくなっちゃうくらい尊かったので、もうマンマは実質この2人の絡みを観るためにチケット取ってるようなもんです…。最高に尊い。

まずは恒例の「どこで吹き込まれたんだか」。今回は初日と同じようにぺーちゃんソフィのお腹をぐりぐりしつつ途中からくすぐりだして、ぺーちゃんソフィが逃げるようにお腹をよじらせてたのが最高に可愛かったです。ここの姉妹みたいなやりとりが本当に可愛すぎて毎回困っちゃうおじさん。

そしてスパトゥル!まず冒頭の「あなたがいてくれる」は前回と同じく、ソフィに向かってピストルで撃ち抜く岡村さんドナと見事に撃ちぬかれちゃうぺーちゃんソフィでした。相変わらず可愛すぎる。からの行進してくる岡村さんドナに近付いていくぺーちゃんソフィ。珍しく両手を下げたまま歩いてくるから、何するんやろって思ったら、突然のキス顔!!!笑

そのまま唇を突き出して岡村さんドナに近付いていってキスを迫るぺーちゃんソフィ!そしてそうやってキスをせがんでくるぺーちゃんソフィに「ちょちょちょっ」ってなって慌てて戸惑う岡村さんドナ!なにこれ!!!

めちゃくちゃ戸惑ってるくせに嫌がってはいない岡村さんドナが完全に受け受しくてめちゃくちゃ新鮮で興奮しました。で、他の子にとめられて座らされるぺーちゃんソフィ(笑)岡村さんドナも「はいはい」みたいにあしらってたんですけど、いや突然こんなキス未遂の爆弾投下されたら死ぬわ!!!尊すぎか!!!!!!

松島勇気さんボビーにも萩原隆匡さんベルナルドにも阿久津陽一郎さんサムにも余裕で勝てる岡村美南さんが、三平果歩ちゃんソフィにはタジタジで勝てないの最高にエモすぎて死ぬ…。

こんな尊すぎる絡みを見せられてからのSlippingはマジでヤバかったですよね…。いや、みなぺー母娘がマジでやばいです…。つらい…。好きすぎる。

結婚式でヴァージンロードを歩く岡村さんドナがぺーちゃんソフィに向かってウインクするのも超絶可愛いし、もうすべてが可愛いで構成されていて今期のマンマ死ぬ…。やばい。

あと、カテコではまたいつものようにぴょんぴょん跳ねながら岡村さんに抱き着くぺーちゃん。そのあと岡村さんの背中に回した腕がお尻に。ナチュラルにぺーちゃんにお尻触られてる岡村さんが面白すぎて笑ったし鼻血出そうになりました。みなぺーが尊すぎる。死ぬ。

ということで、もう私マジでみなぺー沼に落ちそうで無理です…。いや、もう落ちてます。この2人の絡みを見せられるとすべて記憶が吹っ飛ぶくらい衝撃を受けるし、毎度尊すぎて息ができなくなるんですよ。本当に可愛すぎて死ぬ…。

どちらかと言えば、ぺーちゃんソフィが岡村美南さんドナを溺愛しすぎている。多分、ぺーちゃん自身が岡村美南さんのドナのかっこよさにやられちゃっている感あると思うんですよね…。岡村美南さんドナのかっこよさに惚れた人はたくさんいると思うけど、誰よりもぺーちゃんソフィが一番に岡村さんドナに惚れちゃっていると思います。ここまで重い愛情表現をするか、と驚きなのですが、それだけぺーちゃんソフィに愛されている岡村さんドナを観られることも眼福なわけですよ。最高に尊すぎる。

いやぁ、もうマジでごちそうさまでした。

盛り上がり方が面白すぎる高倉さんターニャと秋本さんロージー

ドナが元カレ3人と再会したあとのドナの部屋のシーンです。ロージーがビルについて「原野を駆け回る野生児ってとこね」と言うと、高倉さんターニャが「んー?」「うそ、やだぁ」とかヤジを入れて秋本さんロージーと盛り上がり出すんですけど、ここの盛り上がり方がめちゃくちゃ面白いんですよ…。上手く文章に書き起こせないんだけど、井戸端会議しながら人のうわさ話をして盛り上がるおばちゃんたちみたいなリアリティがあって、ドナそっちのけで盛り上がっちゃってる感じが最高に好きでした(笑)

そりゃこんなに勝手に盛り上がられたらドナも怒るわっていうくらい、無責任に笑い出す2人のやりとりがめちゃくちゃ面白かったです。あれはずるい。高倉さんがマジでまったく読めないことしてくる人だから目が離せない。そしてドナがマジで可哀想可愛い(笑)

まとめ

今回も凄く素敵な観劇ができました。そして改めて、岡村美南さんのお芝居が大好きだと感じられたし、ドナというキャラクターをもっと知ることができましたし、凄く充実した観劇にもなりました。

こんなご時世なので、こうして毎日劇場に足を運んで観劇していることが奇跡でもあるし、毎公演の観劇をしっかり大切にしなきゃな…と思います。そしてもちろん、岡村美南さんのお芝居をこうして観られることを当たり前に感じちゃいけないなと思いましたし、私にとって何よりの幸せだなと心から実感することができました。

今期はこのシェリダン母娘にとことん元気と癒やしをもらって最高にハッピーな毎日を過ごせています。本当に毎度、素敵な絡みをありがとう…!2人の可愛らしすぎる絡みをずっと観ていたいです。岡村美南ドナ×三平果歩ソフィの組み合わせが誕生したのはもはや奇跡です。

ということで、簡単ではありましたが今回のレポでした!本当にこうして連日岡村美南さんのお芝居を観られる私は世界一の幸せ者です!

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