2020年8月12日ソワレ 劇団四季『マンマ・ミーア!』@横浜




マンマ・ミーア!
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ゆうき
ゆうき

弊社はついに夏季休暇突入です

日時:2020年8月12日ソワレ公演
場所:KAAT神奈川芸術劇場
座席:1階S席5列6番




はじめに

夏季休暇前最後の仕事を終えて、午後休を取って今回も観劇しにやってきました!昼間はゲリラ豪雨で停電しているところも多かったみたいなので、公演に響かないか心配でしたが、無事に開演することができてひと安心です。

さて、ようやく夏季休暇に入ったので今週はたっぷり観劇予定です!先週に引き続き岡村美南さんがドナとして出演されており、三平果歩ちゃんのソフィも続投だったので、観られるうちにみなぺー母娘をしっかり観ておこうと思いました。

ということで、今週もちょこちょこレポしていくのでよろしくお願いします。そして観劇が楽しすぎて劇場に傘を忘れたので、次回取りに行くのを忘れないようにします。自分用メモ(笑)

総評

全体の感想を書いていきます。

キャスト:★★★★★
座席:★★★★★
全体:★★★★★

キャストは先週に引き続いてなのであまり変わり映えはなかったものの、肝心の岡村美南さんのドナがさらに進化していたので先週とは全然印象の違う観劇となりました。そういう意味でも、色々と発見があって楽しかったです。

そして座席は今回またまたフォロワーさんにお譲りいただきました。前方とはいえサイドの真ん中付近だしどんな感じだろう…という懸念があったのですが、いやもう正直もう一度ここで観たいと思えるくらいに最高すぎる座席で、めちゃくちゃ死ぬほど幸せなことがありました…。それについては後ほど触れていきますが、やはり下手寄りはドナを堪能するには最高です。時には前のほうに別の俳優さんが立って後ろのほうが見えないというようなことはありましたけど、それでも全然気にならないくらい素晴らしい観劇になりました…。

マンマも後半戦に入ってきたこともあって、リピーターも増えてきて、ライブもスタンディングがデフォになりつつあって、凄く一体感がありました。何より、やっぱり岡村美南さんがセンターで踊っているの最高に幸せすぎて、もうマジで死ぬほど楽しかったです!!

キャストの感想

今回も時間の関係で岡村美南さんだけ…。

ドナ・シェリダン:岡村美南

なんか先週、というか10日に観たときからまたさらに進化していてビックリしました。前回のレポでSlippingについて色々と感じたことを書いたばかりなのに、その感じたことがすべて今回の観劇で覆されて、また新たな解釈が生まれて…と毎度凄いことが起きています。

岡村さん自身が1人で変わっていったのではなく、ドナとして舞台に立ち続けてきてぺーちゃんソフィや阿久津さんサムといった人たちと関わっていく中で自然と染み込んでいった感情が、こうしてお芝居に滲み出てきたのをヒシヒシと感じました。だから岡村さん単体のお芝居と考えるのではなく、『マンマ・ミーア!』カンパニーにおけるドナ役の岡村美南として、周りの人たちも総合的に観たうえで相対的に岡村さんのお芝居を観ていく必要があるのかもしれません。

本当にね、1幕に関しては全然問題ない…というか、デビュー時に観たときからお芝居に大きな変化はなくてとても完璧な印象なんですよね。かっこよくて強くて逞しくて…自立した女性の象徴のようなドナという言葉がピッタリのイケメンママです。それはそれでかっこよすぎて、ガチ恋勢が増えちゃうと思いますけども(笑)

でもドナの感情がどんどん揺れ動いていく2幕のお芝居が本当に日々良くなっていて、「あ、ここ好きだな」と思うシーンがかなり増えていきました。サムへの感情が揺れ動く「女」としてのドナ、そしてソフィと対峙していく中で溢れ出る「母」としてのドナ。この2つの顔が、どんどん彼女のお芝居の中でリアリティを持って現れるようになってきました。だから、非常に人間味の溢れる魅力的なドナになりつつあります。岡村さんドナを観ながら胸がぎゅっと締め付けられることも多くて、そうやってドナにおいて人の感情を動かすお芝居がどんどんできるようになっていることがファンとしても、とても嬉しいなと感じました。

たとえば今回だと秀逸だったのが「One Of Us」。まるでドナが、テレビか何かを通して自分とサムの恋愛模様を視聴者として見ているような、そういった客観的な立場から自分たちの過去を振り返っているように思えたんです。「あのときはああだったね」と視聴者的な立場で歌いつつ、感傷的になりながら思い出に浸るというよりも、その思い出を傷つけないように遠くからただ見つめるだけ…というような、そういった印象を受けました。苦しい思い出ではあったものの、またあの日々に戻りたいこと、そしてあの思い出は苦くもドナにとって大切でずっと守っておきたいものであるということが強く感じられる歌声でした。時々目を瞑りながら歌っていて、当時のことを思い出して気持ちを吐露しているのかなぁ…なんて思う場面もあって、美しいのにどこか儚さもあって脆い一面が露呈したように思います。直前でソフィがドナに向けて言う「ママには男なんて必要なかったものね!」のアンサーソングだと感じました。

それからサムと対峙して言う「私は自由なんだもの。独身は最高よ!」の台詞。これは前にも書きましたけど、やはり岡村さんドナのお芝居がかなり輝いている場面です。先ほどまでの「One Of Us」で打ち明けた本当の気持ちを隠すように、サムに対しては絶対に素直になれなくて強がってしまう、その心と体の真逆性がかなり強く表れていました。とにかく嘲笑するんですよね、ここの岡村さんドナ。顔が必死に笑おうとして、でも心は一切笑っていなくて。強がるように吐き捨てて、それからサムに背中を向けた途端に表情が翳って、後悔の念なのかとても苦しそうな表情をしていました。素直になれない自分への苛立ちがあるだろうし、ソフィに言われた言葉がきっと頭の中を反芻しているだろうし、こうしてまた強がって自ら傷付いてしまうという意味で自分の言葉が自分自身に刺さってダメージを受けているだろうし…そういったあらゆるものがドナにのしかかっているように感じられる表情でした。何度観てもここのお芝居が凄すぎて、ひそかに大好きなシーンです。

ドナが一生懸命自衛しようとする姿が、一見たくましそうなのにめちゃくちゃ弱く見えてくるのが本当に不思議なんです。岡村さんドナがあまりにも繊細で、あんなに強くてかっこいいのに、凄く弱くて…。それこそ1幕でかっこいい姿をたくさん見せてきたからこそ生まれるギャップだと思いました。ここ最近、1幕の魅力がしっかり2幕に活きてきているように感じます。

そしてSlipping。前回のレポでは、これも第三者視点で歌っていてソフィとの思い出に今の自分が直接介入して傷つけることのないようにしている、と書きました。しかしそれがまた今回覆されて、全然違うSlippingになっていました。簡単なところでまず書いていくと、歌声が変わりましたね。感情が歌に乗って、歌声にソフィへの愛情が凄く滲み出るようになったと思います。出産してから今までを想いながら、ずっとそばにいた可愛い可愛い娘へ離れた場所から語り掛けるようにして、寄り添いながら歌う温かさと優しさ。弱い自分が傷つけることのないように宝箱にしまっていた思い出たちを1つずつ丁寧に掬い上げて、それら1つ1つに語り掛けるように歌っていたように感じられました。どんどんソフィに寄り添っていくSlippingに変化していって、ドナがこの子の母であるということを改めて強く痛感させられたシーンになりました。

一言で言っちゃうと「弱々しい」なんだけど、それだけじゃなくて、ただの「弱々しい」ではないんです。岡村さんがテクニックとしてそのように歌っている部分もあるかもしれないけど、そうではなくてお芝居の中でドナとして生きてきて自然と溢れ出てきたソフィへの愛が歌声となって表に出てきている、そんな印象を強く受けました。だから、日に日に岡村美南さんドナが「お母さん」になってきているんです。娘への愛情が、表面だけでなく彼女の内面から溢れるようになってきています。そういった変化が観ていて面白いと感じましたし、岡村さんがドナとして進化し続けている大きな理由だと感じました。本当に2幕がとにかく素晴らしかったです。

あと細かいところを色々と挙げていくなら、1幕の「Dancing Queen」。いつもやっている「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」のダミ声、前方席にいないとなかなか聞こえないけど、聞こえるたびにガラの悪さが目立って最高に好きです…。可愛い。もっと叫んでほしい(笑)

からの、ドナがグラサンかけてピンクのファーつけて登場して下手に向かって歩いてくるときですよ!「その気にさせた男の子」という歌詞のところで、岡村さんドナは下手側の客席に向かって時々指差しをしたりじーっと見たりして、「その気にさせた男の子」を探すみたいに絡んでくるようなことをするんですね。で、今回もそれをやったんですけど、私の席に向かってそれをやってきたんです…。私今回は下手サイドの2列目に座ってたのですが、前の間隔が空いてる席をすり抜けるようにして指を差されて、がっつりと見られながら歌われました。おっふ…ってなりました。今回の「その気にさせた男の子」に選ばれたのワイですか…おっふ…。終始大興奮で死ぬかと思いました。

あんなグラサンかけたイケメン贔屓に突然爆レスを食らってしまったことによって、そこまでの記憶が全部吹っ飛びました。いや、あれはずるいでしょ…。その気になるよ!!!!!!という、非常に美味しい思いができてしまった観劇でした。いや…まさかそれやられるとは思わなくて死んだ…岡村美南さんドナにガチ恋わずらわせてるのに、さらに沼に引きずり込もうとしてきた死ぬ…。

興奮しすぎて語彙力なくなりましたすみません…。

あとはヴレヴで待機するために下手袖からダイナモスが歩いてきて、舞台セットの裏に待機するんですけど、まあ下手に座ってると出てくる姿が見えるわけですよ。で、ちらっと見えた岡村さんがめちゃくちゃリズムに乗りながらノリノリで歩いてきたのを観て、そのあまりのかっこよさに死にそうになりました…。ほんの一瞬なのに、しかも客席からはほぼ見えない舞台裏の瞬間なのに、ヴレヴで実際に踊ってるときのようなキレを発揮して歩いてきたんですよ…かっこよすぎでしょ。ビックリしちゃいました。

とまあ、今回はこんな感じかな…。他にも色々あったけど、それはまた後ほど触れていきます。でもこうして今回も収穫が多すぎて、情報量が多すぎて訳が分からないくらい楽しい観劇ができました。やっぱり岡村美南さんは最高ですよ…。めちゃくちゃ好きすぎて胸が痛くなりました。大好きです。

観劇の感想・考察

気になった点を書いていきます。

恒例となった岡村さんドナと三平果歩ちゃんソフィの絡み

みなぺーちゃんが最近の私の癒やしですが、今回も本当に可愛すぎてきゅんとしました。

「どこで吹き込まれたんだか」はぺーちゃんソフィのお腹ぐりぐりがデフォになってきているのかな?なんかそういうグーパンみたいな攻撃って岡村さんドナらしくて、ほっこりしちゃいます。ここの姉妹みたいな母娘のやりとりは何度観ても可愛すぎる。

そしてスパトゥル。今回は9日にもやっていたキスせがみ!ぺーちゃんソフィ、岡村さんドナにちゅーしたすぎでしょ(笑)岡村さんがまた困惑して逃げようとしてたけど、もうこれいつか本当にほっぺあたりにならキスしてもおかしくない感じがしました。いつかするよあの子(笑)

スパトゥル2番での「あなたはどこなのか」の歌詞で、ぺーちゃんソフィに顔を向けて優しそうに笑いかけながら歌う岡村さんドナも大好きなんですよねぇ…。今回はそこでぺーちゃんソフィを指差しながら歌っていて、ママみが凄い…。そうやってぺーちゃんソフィに見せるママの一面が最高に好きすぎて、感情も語彙力も迷子になってしまうんですけど何事…。

あとは結婚式のシーンかな。ヴァージンロードを歩いてきて、神父さんに結婚の誓いを立てたあとに岡村さんドナが阿久津さんサムに嬉しそうに抱き着くのを見て、「やばいやばいやばい!」ってはしゃいでたぺーちゃんソフィがもうまんま岡村さんドナの娘すぎて可愛すぎて死にました…。なんか今回、ぺーちゃんソフィを「三平果歩」としてじゃなくて「岡村美南の娘」として観ちゃっている自分がいて、とても不思議な感覚でした。完全に親子なんですもん、この2人。可愛すぎたわもう。

カテコはぺーちゃんソフィが岡村さんドナに抱き着いて、ぎゅぎゅぎゅ~ってやってたのが死ぬほど可愛かったです。みなぺーが可愛すぎてつらい。今回も最高の癒やしをありがとうございました…(*’ω’*)

小ネタ諸々

所々面白いことがあったので、まとめておきます。

まずはマネマネ。「いつか金持ちの男を捕まえて」の歌詞で岡村さんドナがやる手の仕草が毎回違っているのをこの前観測したので今回も観ていました。そしたら今回は片手で金持ちの男を摘まむような仕草をして、そうやって捕まえた男を自らの胸元にしまうようにしていました。新しいパターンです(笑)

そしてレイオール。宇都宮さんスカイが結構大振りで弓矢を引くポーズをしてソフィを撃ち抜こうとするんですけど、ぺーちゃんソフィがそれをもろに受けるんですね。で次に心臓に刺さった弓矢を一生懸命引き抜いて、今度はぺーちゃんソフィがその弓矢を宇都宮さんスカイに撃つっていうことをしていました。ぺーちゃんソフィ可愛すぎかよぉ…。そして宇都宮さんスカイも初めて観たときよりかなり柔軟になってきて、余裕が出てきたように思えます。かなり安心して観られるスカイになったなぁという印象でした。

あとは「Our Last Summer」。モーニングクロワッサンは毎度おなじみの両手でぱくりっ。それはまあいいんですけど、そこよりも「パリの街~」の歌詞のところでやる手で作る望遠鏡のポーズに一部変化がありました(笑)ここって堀米さんハリーは双眼鏡みたいに、両目に片手ずつ当てて手で輪っかを作ってくりくり覗き込むような仕草をするんですよね。で、岡村さんドナは輪っかを作った手を前後に重ねるようにして望遠鏡にしてパリの街並みを見る仕草をいつもしているんです。でも今回は、最初はいつものそれだったのに途中からその手が変形して堀米さんハリーがやるような双眼鏡のポーズに変わったんです(笑)え、途中で道具が変形したけど(笑)ってなりました。

参考画像。岡村さんこのポーズよくやるんですよね。可愛いです。

まとめ

岡村美南さんドナ役としての『マンマ・ミーア!』出演2週目に突入ですが、前回からさらに成長していってまたドナとしてステップアップされ、今回も驚かされることばかりでした。毎回観るたびにドナへの解釈や、シーンごとでの解釈が大きく変わっていって、正直まだ何が正解なのか自分でも分かりません。でも、毎回感じるものすべてが決して間違いではなくて、岡村さんも模索しながらドナへと近づいていって、だからこうして日々変化があって成長が見られるのだと感じています。

そしてそんな岡村さんのお芝居を観るたびに、「あー好きだなぁ」と強く思わされて、とっても幸せな気持ちに浸ることができます。本当に、岡村美南さんのことが好きで好きでたまらなくて、この人のことをこれからもずっと見届けたいと思わせてくれる観劇になりました。最高に幸せです!

8月23日の千秋楽まであと11回。そのうち私が観られるのが果たして何回なのか分かりませんけど、最後まで見届けたいです…。まずは次回、13日!きっとまた岡村さんドナの新たな一面を観られるであろうことを楽しみにしつつ、劇場に足を運びたいと思いますー!

今週は忙しいぞー!!

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