2020年11月20日マチネ 劇団四季『マンマ・ミーア!』@福岡




マンマ・ミーア!
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ゆうき
ゆうき

ついに岡村美南さんドナが福岡へ!

日時:2020年11月20日マチネ公演
場所:キャナルシティ劇場
座席:1階S席D列16番




はじめに

『マンマ・ミーア!』福岡公演が開幕してから1ヶ月半。ついに岡村美南さんがドナ役として登場しました!元々予想として3ヶ月のうちの前半と後半に分かれるだろうなと思っていたので、まさにその通りのタイミングで来てくれて嬉しかったです。焦ってチケパトする必要もなく、ホテルと飛行機だけ押さえてやってきました。

せっかくなので記念に福岡公演初登板のキャスト情報を残しておきます。個人的に観たかった岡村さんドナ×芝清道さんサムや、岡村さんドナ×三代川さんソフィの組み合わせは叶いませんでしたが横浜公演のメンバーがずらりと並んで早くも懐かしさを感じます。そこに福岡デビュー組もいるので、色んな意味で楽しみが倍増でした。

つい最近まで『ロボット・イン・ザ・ガーデン』にお熱だったのでこれからは毎週福岡に行くことになるのか…と思うと出費がヤバそうですが、今はきっと今しか楽しめないし、ご贔屓のお芝居を観られる奇跡を逃すわけにはいかないので何がなんでも観に行きます。思い出はそのときにしか手に入らないけど、お金は稼げば手に入る!

ということで、本当にやってきました福岡。

岡村美南さんが来たら着けようと思った四季ちゃんオリジナルマスク、通称・岡村美南マスクを着用!ただこれ、実際に着けてみたらぶっかぶかですぐずり落ちてきちゃって観劇中何度も上げました。ゴムをもう少し短くしないとダメみたいです。サイズ的にフィットするマスクになかなか出会えません…。次回までにここは改良しておきます!

ちなみに髪だいぶ伸びたんですよ。一応ね、岡村さんドナくらいを目指しているのでもう少し伸びたらウルフカットにして岡村さんドナとおそろな感じにしたいと思います(*’ω’*)笑

ということで約3ヶ月ぶりの岡村美南さんドナをはじめとした『マンマ・ミーア!』を楽しんできたのでしっかりレポしていきますね。ぜひ最後までお付き合いください。

総評

全体の感想を書いています。

キャスト:★★★★★
座席:★★★★★
全体:★★★★★

基本的には横浜公演のときのキャストが揃った感じで、そこに有賀光一さんと町真理子さんが加わったのでなんだか懐かしいような新鮮なような…という不思議な感覚でした。でも間違いなく、横浜でデビューした組はすっごく進化していましたし、もっと前から演じてきた人たちの安定感も素晴らしかったですし、福岡デビュー組は個人的に凄く面白くて、かなり良い化学反応を起こしていたんじゃないかなと思います。非常に見応えがあって、まるで横浜のときとは別物のように感じられました。

そして座席は最前列センター下手寄り。福岡はD列の3席だけ飛び出しているのでちょっと変な感じですが、岡村美南さんを堪能するには最高の座席でした。福岡は今客入りもあまり良くなく、今日も1階席後ろとか2階席前方はかなりガラガラでしたが、それでもお客さんの笑いが絶えなくて凄く良い意味で盛り上がっていたと思います。しょっちゅう笑いが起きることで俳優さんたちの気持ちも意識的に高まるでしょうし、結果として凄く良い舞台に仕上がっていたんじゃないでしょうか。パリピな団体さんもいらっしゃいましたけど何も不安なく観劇できましたし、環境的には最高でした。

とはいえ、『ロボット・イン・ザ・ガーデン』のように物語に上手く入り込めない理由としては私が岡村美南さんばかりを観すぎているからなんだな…ということにも気付きました。もう終始岡村さんばっかりを目で追ってしまうんですよね…。好きなんですよ…マジで。好きっていう気持ちが観劇の邪魔をしてしまうという非常事態なのですが、それでも自分なりにドナが今どんなことを考えていて…っていうことを感じながら観ることはできました。

この作品はあらゆる女性、そして男性の生き方が描かれています。きっと誰かしらには共感できるところもあるだろうし、驚くようなこともあるでしょう。でも必ずしも全員に共感をする必要はなくて、共感をしなくてはいけないということもなくて…。ドナという女性がいて、彼女が結婚や子供に対してどんなことを感じてどのように行動していくのか、そして彼女自身がどうなろうとしているのか…、それを知ろうと前のめりに気持ちを傾けて観るだけでもいいんだと思います。とにかく今回は色んなことを考えさせられました。コロナ禍の今だからこそ、この作品が求められているということを実感できた気がします。本当に来て良かったです。最高の観劇となりました!

キャストの感想

気になるキャストの感想について書いています。

ドナ・シェリダン:岡村美南

横浜公演千秋楽ぶりの岡村美南さん。きっとお芝居が変わっているだろうなという期待があったのですが、その期待をはるかに超える進化と深化を見せていてとても驚きました。彼女自身のドナに対するアプローチが変わったこと、そしてドナの感情が内から溢れ出るようになってより一層キャラクターに深みが増したことは凄く大きかったです。

基本的なお芝居のベースは変わっていないんですけど、ちょっとした言い方に変化をつけたり抑揚をつけたり…それだけでもドナが今そのことに対してどのように感じているのか、そのニュアンスが大きく変わってきます。たとえば「チキチータ」の直前。矢継ぎ早に「いつかこうなるって分かってた…」と話し始めるお芝居が以前よりも自嘲気味になっていて、でもシリアスというよりコミカルな軽さが足されて凄くマンマらしいテイストになっていました。結婚や妊娠を軽く見ていた自分への罰だとでも言うように、それを嘆くより笑い飛ばすかのように嘲笑した岡村さんドナがとても印象的で、変わったなぁ…と感動しました。個人的には凄く見応えがあって面白かったです。

こんな感じで結婚や妊娠に対してドナがどう感じているのか、それがより顕著になったように思いました。分かりやすいと言ってしまうと表現としては正しくないかもしれませんが、よりクリアになっていって、凄くドナが愛くるしくなった気がします。複雑だったものを削ぎ落して、シンプルに演じていたような印象を受けました。

あとね、すっごくママみが増した!!なんか本当にお母さんになったんじゃないのってくらい、ソフィに対する愛情がより本物になっていました。ちょっとした仕草にしてもソフィを子供のときと変わらず可愛がっているのが伝わってきて、岡村さんの中にドナという女性が相当染み込んでいたと思います。それこそ、2幕冒頭で「掛け算ができなかった夜も」とソフィに言うときに、まりえちゃんソフィのほっぺを両手でむにって摘まみながら言っていて、めっちゃソフィのこと幼少期同然に可愛がってるやんってなりました(笑)

こういう仕草を凄く自然にやっていて、お芝居というよりも岡村さんの中から溢れてきたドナという女性のキャラクター性が前面に出てきた…という印象です。本当にね、セリフの言い方もだし仕草もそうだけど、どんどんナチュラルになっていってる。デビューしたてのときは一生懸命40歳のシングルマザーになろうと必死だったんだけど、そういった無理している感じがまったくなくなっていて、岡村さんらしいオリジナリティに溢れたドナになっていたんです。それがすっごく素敵で、今回のドナのお芝居はこの3ヶ月のお休みを経て成長した部分なんだな…と思いました。

一応小ネタもメモ程度に書いておくと、マネマネの「いつか金持ちの男を捕まえて」は両腕で自分を抱き締める仕草をしていました。ヴレヴの6枠の嶺山さんとの絡みではキスは寸止め。されずにドナが止めていました。からの竹内くんスカイとの絡みはシュワッチ対決(笑)やってることが大人げなくて本当に可愛かったです。1幕DQの「君はダンシングクイーン」のベッドから起き上がるときのダンスも横浜のときと違ってちゃんと踊ってたの(笑)OLSのモーニングクロワッサンは横浜のときとほぼ同じで、匂いをかいでから1個をぱくっ。でも片手で食べていたのはちょっとした変化です。

挙げていったらキリがないですが、ここ可愛い!と思うポイントがたくさんあって、もうキャパオーバーです(笑)凄く観ていて愛しかったですし、楽しかったです。これぞ岡村美南さん!

そして今回最も特筆したいのが2幕のSlippingとThe Winnerでした。なんか、横浜公演の比じゃないです。すっごく良くなっていて驚きました。横浜公演のときは彼女なりにドナの感情を歌っていたんだと思うんですけど、あくまで「歌っていた」という印象があったんです。でも今回は完全に「歌っていた」ではなく「感情が歌になった」といったほうが正しいかもしれません。それくらい、ドナの感情がそのまま歌詞となって歌となったように心に響いてきて、すっごくドナの気持ちが痛いくらい伝わってきました。岡村さんの内から溢れ出るドナの感情がはっきりと表に出て、演じるというよりそのまま出ちゃったような…ナチュラルなSlippingとThe Winnerでした。

Slippingに関しては、ドナの母親としての側面が浮き彫りになってソフィへの愛情が大爆発。今にも消え入りそうな歌声はえばちゃんや光川さんのドナを彷彿とさせたのですが、「可愛いあなた」とソフィを見つめるときの歌声に優しく語り掛けるような、まるで母のような優しさと温かさを含ませていたり…。一方で「朝には2人向かい合って」からの2番では、泣き出して歌えなくなっちゃうんじゃないか…と思ってしまうくらいに寂しさと懐かしさで溢れた歌声で、ドナが今どんなに幸せで嬉しくて寂しくて悲しいのかが伝わってきました。単に弱々しくなったっていうと語弊で、岡村さんドナがお芝居として見せかけの愛情を注いでいるのではなく、心の根底から母としての無償の愛が生み出されて歌となって表れたんだと思います。上手く言えないです…。とにかく凄かった。以前はただ歌詞をなぞっているようだったSlippingがもう別物のようでした。

そしてそれはThe Winnerも同じ。歌詞をなぞった歌い方じゃなくて、ドナの感情がそのまま歌になったThe Winnerでした。もう序盤のほうはね、ずっと涙をこらえつつ鼻をすすりながら歌ってて、ボロッボロだったんですよ。これも弱々しいっていうと語弊なんですけど、諦めや悔しさを吐露するみたいに、何も飾らずありのままの自分を見せた強がりゆえの弱さの露呈でした。それが歌として、まるで吐き出すかのように訴えるかのように、サムをどんどん責めていきました。ドナの想いが溢れて自分でも制御できなくて、闘う姿勢は見せるんだけどどこかでサムを求めているかのような。横浜公演で観てきたThe Winnerとはまるで別物で、岡村さんドナの想いがヒシヒシと伝わってきて胸が締め付けられるナンバーに仕上がっていました。からのラストのロングトーンは圧巻。すっごく力強くて、この強弱の落差によってドナの想いが爆発していく様がしっかりと表現されていたように思います。

正直私の文章では上手く伝えきれないくらい、最高でした。本当に見違えたんです…。岡村美南さんのドナがここまで進化するなんて思わなかったですし、こんなに素敵になって帰ってきたことが嬉しくて仕方なかったです。これは福岡公演千秋楽にはもっともっと良くなっていると確信できました。

そして今回とても印象的だったのがカーテンコールでのひと幕です。今回は3回カテコがあってラストは岡村さんが1人で立っていて、深々とお辞儀をしていたのですが、そのときの岡村さんがすっごく嬉しそうに目をギュッと閉じてお辞儀をしていてなんかグッと来ました。舞台に立てることの喜び、こんな状況でも公演ができることの喜び、観に来てくれる人たちがいることへの感謝…。色んな想いが伝わってきました。正直、座長としてこんな表情で岡村さんが0番に立っている姿を観たことがなくて…込み上げるものがあったんですよね。

岡村さんは今週インしたばかりで福岡公演はまだ3回目。どんな気持ちで舞台に立っているんだろう…と考えても答えは提示されませんけど、舞台が大好きという気持ちがすっごく伝わってきて、「そうだこの人はこういう人だった…」と思わされました。だから応援したいと思ったし、見届けたいと思ったし、支えたいと思ったし、ずっと大好きなんです。私のことも目ざとく見つけて手を振ってくれて、それも個人的には嬉しかったんですけど…。それよりも最後の最後、下手に捌けるときに幕が下りるまで自分も幕に合わせてしゃがんで最後まで手を振ってくれました。そんなの最近は全然やってなかったじゃん珍しいなーって(笑)おかげで最後まで手を振ってもらえたのもあってルンルンでしたが、そうやってお客さんたちに対する姿勢がより丸みを帯びたというか…。ありがとうっていう気持ちを全面に出すようになっていました。このご時世もあるのかもしれないです。だけど、何かが岡村さんの中で変わったんだと思いました。とっても貴重な公演を、岡村さんのお姿を拝見できた気がします。

すいませんかなり長々と書いてしまったのですが、これでも全然書ききれないのが正直なところです。マジで3ヶ月前からさらにブラッシュアップされたドナに仕上がっていたので、本当にビックリしました。これこそ岡村美南!と思わせてくれるドナになっていってるので、今後も楽しみです。とりあえず今はある意味放心状態なんだと思います。岡村さんの魅力を存分に浴びすぎて、それを上手く言語化できないし余韻から抜け出すこともできません。それくらい最高でした。本当に観に行けて良かったです。やっぱり私は岡村美南さんが大好きです。

サム・カーマイケル:阿久津陽一郎

芝さんのサムを観たあとに阿久津さんのサムを観ると、とても落ち着いていて大人だなぁ…って思ってしまいました(笑)その落ち着いた大人の佇まいが凄く岡村さんドナと相性ピッタリで、正直岡村さんドナと一番合うのは絶対に萩原隆匡さんのサムだって決めつけていたのですが(この組み合わせが実現してもいないくせに)、何だかんだで阿久津さんサムとの組み合わせが凄くしっくり来るようになっていたので一番合うんじゃないか…と感じられるようになりました。

とにかく包容力が凄いです。大人びた佇まいなのもあって、あのドナが甘えたくなるのも求めたくなるのも凄く理解できるな…と思いました。この落ち着きは父親を経験したからなのか、それとも阿久津さんサム自身が元からそういうキャラクターだったのかは分かりませんが、ムキになるドナとの対比が生まれて凄く見せ方としてはいいなと感じています。お互いムキになっちゃうのもいいんですけど、やっぱりお互い子供を持った親で、ある程度年齢も重ねて…という変化があるからこそ昔のように上手くはいかないんだよってことがこういう阿久津さんの佇まいによって提示されているようにも思えました。

でもこれだけ落ち着いているからこそ、The Winnerでドナに想いをぶつけられて苦しそうにしている姿もより切なく映るし、I Doで「やるか!よし!」て今回はでっかいオフマイクで言ってましたけどめっちゃ気合いを入れてプロポーズしている姿が愛しく映るし、要するにギャップですよね。阿久津さんサムの何が魅力って、このギャップだと思います。すっごく面白いし愛しいし、なんか可愛くて憎めない。今回観ていて、改めて阿久津さんサムの魅力を感じられました。

そして何より、やっぱり岡村さんドナの可愛い部分を引き出せるのは阿久津さんだからこそだと思います。ドナがどんなに強気で来ても、阿久津さんサムはしっかり受け止めてくれるので、ドナもどんどん自分をさらけ出せるし甘えられるんでしょうね。岡村さんドナがデレッとなっちゃうのも、阿久津さんのおかげだと思っています(笑)

ハリー・ブライト:有賀光一

はじめましての有賀さんハリー!私がこれまで観てきた明戸さん、堀米さん、飯村さんとも違う新しいタイプのハリーでした。とにかく陽気で結構ミュージシャン気取りな感じ(笑)優しい性格はもちろんなんだけど、それよりもドナを笑わせようとか明るくさせようとかそういうのが前面に出ていたのでなんか本当に元気。誠実そうではあるものの、どちらかと言えば「みんなが幸せになれたらいいなぁ!」って言っていそうなエンジェルタイプのハリーでした。だから本当に新鮮!

有賀さんの顔立ちもあるけど性格的にも凄く幼くて、むしろドナのほうが落ち着いているようにも見えたのでこれはこれでありだなぁ…って思いました。身長も岡村さんのほうが大きいですし、正直中の人繋がりで夢醒めのピコとエンジェルのような親友らしさがあって、元恋人の甘い雰囲気にはちょっと欠けていたかも…?岡村さんドナと組むなら飯村さんハリーが抜群に相性良さげです。OLS前の「ハリー、ご親切はありがたいけど」というドナの真似も、結構ふざける感じの言い方でめっちゃドナのことをバカにしていて、元気づけようとする感じが割と友達のノリにも見えたので私はまず先入観をなくさないとダメだな…と思いました。

でも有賀さんの陽なタイプのハリーも凄く愛しくて、結構女々しさもあるから「連れ合い」が男性であるということにも妙に説得力がありました。「ウォータールー」で踊っているときの有賀さんハリーなんか結構動きが女々しくて、めっちゃゲイやーん!ってなってしまいましたごめんなさい(笑)

見た目的にはまだまだ若いしハリーを演じられるのかなという心配も少なからずありましたけど、それについては無問題。ハリーらしい、とはまた違うけど、こんなハリーもありだよねと思わせてくれるハリーでした。思った以上にしっくりは来ていて良かったです。歌も上手でした。ギターはちょっとコード間違えが多かったですけど、そこは他の部分でしっかりカバー。多分演じていく中でもっと良い部分が引き出されていくんじゃないかなと思います。

アリ:町真理子

こちらも初めましての町さんアリ!絶対にかっこいいだろうなって思ってたんですけど、かっこいいよりもユーモア溢れるややかっこ可愛い系のアリで凄く良かったです。期待以上。普通に友達に欲しいタイプだなと思いました。

冒頭のハニハニでもやることがいちいち面白可愛くて、「映画スターだわ」のところではソフィの手を取りながら正座して爪を研いであげてて笑いました(笑)安宅さんや池永さんとはタイプが違うアリで、サバサバしてるんだけど情に厚そうな感じ。親身になって話を聞いてくれそうだし、受け流すところは受け流すし、姉御肌…というのとはまた違うんですけど、なんか頼りたくなる印象がありました。

2幕のダズユアではターニャの真似をしつつ、結構ペッパーのこともウザがらずに応援してあげてて、男友達とも仲良くできそうな感じ。他のお2人のアリはここでペッパーのこと気持ち悪がっていたので、町さんアリの対応は凄く新鮮で新しい解釈を与えてくれました。他にもちょこちょこいいなと思ったところはあったのですが、また次回気付いたところがあれば…!かなり期待以上に素敵なアリだったので、今後さらに進化していくのが楽しみです。

エディ:成田蔵人

今回成田さんのエディが凄く良いなぁ…と感じました。特に2幕。バカ騒ぎしながらホテルに戻ってくる一連のシーンが、成田さんエディの魅力が発揮されていて印象的でした。バグパイプを吹きながら帰ってきて、「バカ騒ぎはやめてちょうだい!島中が目を覚ますじゃない!」とドナに言われたときの成田さんエディの表情がとても秀逸だったんです(笑)間抜けっていうと言い方悪いんだけど、バグパイプを加えつつ鼻の下が伸びてる状態でぽかんとした顔をしていて、客席の笑いを誘っていました。私も思わず笑ってしまいましたし、ここのシーンでこんなに笑いが起きているのを観たのは今回が初めてでした。

狙った顔芸なのかは謎でしたけど、エディの面白さが一気に引き立って結婚式当日にバカ騒ぎをしている若者連中という悪い印象を与えるには最高の表情で本当に良かったです(笑)からのドナとの真珠のネックレスのやりとり。「昨日スカイが見つけたのは僕らが仕込んだやつですよ」って言い終えたあとにドナの背中から腕にかけてをなぞるように触れていたのが、おぉ~となったポイントでした。エディはドナと過去に関係を持ったことがあるという裏設定があるらしいのですが、成田さんエディでは今までそれをなかなか感じられなくて…。でも今回観ていて、そうやってドナとさりげなく色々してたのか…と納得がいって、なんか勝手に良い意味で興奮しました(笑)

そんなわけで久しぶりに観てみたらエディに対する仕草やお芝居のアプローチが凄く深みを増していて良かったので、成田さんのエディも凄く好きになりました。どんどん色々積極的に挑戦していってほしいなと思います。

観劇の感想・考察

気になったポイントについて書いていきます。

岡村美南さんドナと若奈まりえちゃんソフィの絡み

マンマのお楽しみの1つであるシェリダン母娘の絡み。みなまりは横浜公演千秋楽以来なので、3ヶ月ぶりでしたけど相変わらず絡みが謎で可愛かったです。冒頭の「どこで吹き込まれたんだか」はいつものお腹グリグリ。

そしてスパトゥル!今回はまりえちゃんソフィが岡村さんドナの衣装の立っている襟をつかんで引っ張って「なにこれ?え、なにこれー?」って絡んでました(笑)岡村さんドナもやめなさいと言いつつ、ソフィのことを本気で遠ざけたりせずにされるがままなのが相変わらずで可愛かった~。いつも通り、娘にされるがままで受け身のタジタジママで大好きでした。

でもそのあと2番の「あなたはどこなのか」の歌詞で、まりえちゃんソフィのほうを見て左手の指でバキュンと撃つ仕草をした岡村さんドナは罪深いと思います。案の定ハートを撃ち抜かれたまりえちゃんソフィが後ろにひっくり返りそうになりましたし、あんなの誰がやられても落ちますわ…ずるい。かっこよすぎます!

またダズユアカテコはぎゅーって抱き着いてホールドしながらゆらゆらしてました。ちょっと期間が空いて少しだけ以前より距離が…。多分公演回数重ねていけばまたもっと濃厚な絡みが観られると期待したいです(笑)でも今回もたくさんの可愛すぎる母娘の絡みをありがとうございましたぁ…。

まとめ

ということで岡村美南さんが来たので突発でやってきましたが、収穫がとっても多かった…。本当に来て良かったですし、こんなに岡村美南さんに対して色々と感じて考えて観劇したのも久しぶりですっごく充実していました。本当にね、このご時世だしいつ公演が中止になるかも私が感染するかも分からないし、確かなものは何一つないわけです。だからこそ、こうやって無事に観劇できたことも幕が上がって閉じたことも奇跡だなと思いました。

そう考えたら、やっぱり今回の岡村さんのカテコでの表情は納得がいったし、ご本人がきっと一番心配だし不安だっただろうし…安堵とか嬉しさとかそういった感情でいっぱいだったんだろうなって。あんな最後の最後幕が閉じるまでステージに残り続けて手を振り続けてくれるなんて特大サービスも最近じゃ考えられなかったし、これが福岡公演で毎度やってるのかは分かりませんけど、岡村さん自身の喜びや幸せの表れなんだろうなって思います。

そう感じたときに、私が岡村美南さんに対してできることって何かというと、やっぱり劇場に足を運ぶことでした。もちろん今の時期に好き勝手歩くのは良くないって分かってはいるんだけど、感染対策をしっかりした上でちゃんと責任を持って、劇場に足を運ぶ。俳優さんにとってもスタッフさんにとっても、お客さんが来てくれて初めて演劇として成り立つんだという認識を持たれているそうです。その大切な要素の一部になれることも幸せなことですし、私も岡村美南さんが舞台に立ち続けてくださる限りは通い続けたいし見守り続けたいなと思いました。

だから、福岡公演はできるだけ通いたいです。岡村美南さんが舞台俳優人生を歩んでくださる限りは、私も彼女のファンとして劇場に足を運びながら応援し続けたいです。今回の福岡という場所は、11年前に岡村美南さんが四季の初舞台を踏んだ場所でもあります。そんな彼女の四季での舞台俳優人生がスタートした地で、こうして彼女のお芝居を観ることができて、そして改めて彼女のファンとして応援し続けようと思えたことが本当に幸せです。

やっぱり岡村美南さんは、私の大切であり特別なご贔屓さまだなって実感できました!

終演後はCafe MUJIへ。『マンマ・ミーア!』のコラボメニューであるパフェがあったので食べてきました。さっぱりしていてとても美味しかったです!

さて、次回は21日のマチソワ観劇!大好きな岡村美南さんのお芝居をしっかり堪能してきます!

もし21日、22日マンマを観劇される方で上の写真の特製ドナバッジが欲しい方がいればお声がけください~。数量限定ですので、よろしくお願いいたします!

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