マンマ通算50回目の観劇です!
はじめに
なんと今回の観劇で『マンマ・ミーア!』観劇通算50回目です。私が初めて『マンマ・ミーア!』と出会ったのは10年前の2010年12月31日でした。当時は濱田めぐみさんがドナを演じていらっしゃって、ソフィは江畑晶慧さん。今考えてみてもかなりの豪華キャストです。
この10年で50回というのはガチ勢にしてみたら少ないだろうし、一般の人にしてみたら多いだろうし…でもこうやって年月と回数を重ねていくごとに『マンマ・ミーア!』という作品をより深く知れましたし、大好きになれました。そしてこの作品と出会って10年目の今年は、大好きな岡村美南さんがドナを演じることに。そういった色んな節目でもある今回の観劇も、しっかりと全力で楽しんできました。
先日の公演での岡村美南さんのお芝居が本当に素晴らしかったこともあって、今回の観劇はより一層楽しみでもありました。マチソワなのでマチネは比較的あっさりめのレポになってしまいますが、ちゃんとチェックするところはチェックしてきましたのでそちらも併せてお伝えしていきますね!
総評
全体の感想を書いています。
キャストの皆さんも全体的にすっごくブラッシュアップされてて良かったです。細かい仕草やセリフの話し方に変化が出てきて、とても面白くて新鮮に観ることができました。岡村美南さんのお芝居も凄くイキイキしてて最高です。
そして座席は下手寄りのサイド通路席。キャナルシティはE列から段差があるのでとても観やすかったです。岡村さんのことも堪能できました。DQの「その気にさせた男の子」では岡村さんドナに爆レスいただけてとても幸せです。あとは昨日に引き続きでしたけど、ライブでソッコー立ち上がったのもあってまりえちゃんに指差ししてもらえました。あの子、本当にこうやってレスしながら喜んでくれるのが凄く良い子だな…と思っちゃいます(笑)
ただ、ちょっと周辺…というか一部の客席の環境があまり良くなかったかも…。ちょこちょこ気になる点はあったので残念です。それさえ除けば、全体的に凄く盛り上がっていたし笑いもたくさん起こっていたしで最高の公演でした。福岡マンマ、マジで熱量が凄く高くて最高に楽しいのでたくさんの人に観てほしいです。切実に。
キャストの感想
気になるキャストの感想について書いています。
ドナ・シェリダン:岡村美南
今回もかなり調子が良かったですし、横浜のときとちょこちょこお芝居だったり仕草だったりが変わっていて凄く楽しくドナを演じていたんじゃないかなと思います。本当にね、観るたびに完成度が高くなっていって際限がない…というか。どこまでも成長していくんじゃないかとさえ思えるくらい可能性を感じられました。
とりあえず、ちょこちょこ変わったなと思った点をいくつか挙げていきます。
1幕。「チキチータ」の前の「いつかこうなるって分かってた~」の台詞。「いつかこうなるって分かってた…はは、今まで頭の隅にあったの」って乾いた笑いを含みながら言うようになりました。こうすることでドナがかなり自分を嘲け笑いながらちょっとコミカルに言うようになる印象を与えてくれます。ここは全体的にお芝居のテイストも変わりましたし、凄く観ていて面白いなと感じた部分です。
また1幕DQ。ベッドに後ろから倒れ込むときの「あ゛あ゛あ゛あ゛!」は健在でしたが、倒れ込んでベッドに顔を伏せてから、「遊びに行こうよ~」と歌いかける高倉さんターニャをちらっと見るようになりました。でもすぐにプイッて顔をベッドに埋めちゃうの。すっごく可愛かったです。大人げなくて、子供っぽい一面がかなり強調されたみたいで愛しさ爆増です。
ヴレヴでは竹内くんスカイとあっちむいてホイをしていたし、要所要所で遊ぶ余裕もかなり出てきて凄く伸び伸びと演じられていたんじゃないかなと思います。そのおかげもあって、岡村さんなりのドナの演じ方を模索できるようになっていたし、すっごくナチュラルで自然体なドナになっていました。
そして今回もSlippingとThe Winnerが最高に良かったです…。もちろん、その前のOne of Usも凄く切なさが滲み出るようになったし、SOSもサムに対して求める眼差しを向ける表情が顕著になって、すっごく愛しさと切なさが浮き彫りになったし…全体的に2幕のナンバーはどれもブラッシュアップされて素敵でした。その中でもSlippingとThe Winnerの伸びしろは凄まじいです。
前回の観劇レポで書いたことと重複するけど、ドナの心情がそのまま歌になった感じなんです。語り掛けるっていうのともまた違って、なんていうか…無理してなくて。ありのままに歌っている感じ。Slippingでは目の前にソフィがいるのに、すっごく遠くに感じているかのように…寂しさでいっぱいの表情と歌声。今にも消えてしまいそうで、誰かが支えてあげないとダメな感じ。これまでかなり強い女性としての描かれ方が強かっただけに、ここで見せるドナの母親としての一面がすっごくクリアになって、岡村さんの母性が最大限に溢れ出て、ソフィにすべてが向けられていました。本当に苦しくなりそうなくらい、岡村さんドナがリアルなソフィの母親に見えました。上手く説明できなくてすみません…。とにかく本当に凄かったです。
The Winnerも、感傷的っていうのとは違うんだけど、なんかすっげえ脆くなったんですよね。何なんだろう。毅然とした態度を見せようとしているのに、それ以上に寂しさと悔しさが前面に出てきてしまって溢れてしまってどうしようもない感じ。泣きそうなのよね…。女々しいわけじゃないしドナの揺るぎない正義は持ち続けているのに、それすらも奪い去られてしまいそう。マジで適切な言葉が見つからないんです。でもそういう、複雑すぎる感情が大爆発した歌声ですっごく素敵でした。岡村さんのドナがどんどん濃いキャラクターとして描かれていくようになっていって、胸が締め付けられました。
ここまでレポとして文字に書き起こすのが難しいお芝居もなかなかないです。単純に上手いとか演技力が高いとか、そんな感じじゃないんですよね…。岡村美南さんが舞台人としてどこまでもドナを追求していって、それをお芝居としてアウトプットしていく過程が観られて凄く楽しいです。これがまだ成長過程なんだろうな…って思うと恐ろしいですし、さらに素敵になっていくのかと思うと楽しみで仕方ありません。
そして今回もカテコではすっごく幸せそうな顔をしながら深々とお辞儀をしていて、最後には幕が閉じるまで一緒に自分もしゃがんで手を振っていました。可愛い。大サービスですね。可愛い。今回も手を振っていただけて幸せでした。こうやって劇場で岡村美南さんのお芝居を観ることができて、本当に幸せです!
観劇の感想・考察
気になるポイントについて書いています。
岡村美南さんドナと若奈まりえちゃんソフィの絡み
今回はめっちゃ濃厚な絡みが観られて最高に幸せすぎました。
スパトゥルは、「あなたがいてくれる」でソフィを指差しからのバキュンと撃ち抜く岡村さんドナ。撃ち抜かれたまりえちゃんソフィが仕返しとばかりに岡村さんドナに近付いていって、めっちゃ近距離で「ドゥルルルルル!」って何発も撃ち返していました(笑)さすがにいつも受け身な岡村さんも今回はまりえちゃんソフィを自ら引き離していて、ほんとこういうコミカルな絡みも可愛いなって思いました。
そしてダズユアカテコ。いつもの通りぎゅーってハグをする岡村さんとまりえちゃんですが、今回はまりえちゃんが「絶対に離すものか!」とでもいうように強い意志で岡村さんをホールドし続けていました(笑)そのため、高倉さんや有賀さんといったプリンシパルが登場してきても岡村さんは指差しするのにまりえちゃんは岡村さんをぎゅーっと抱き締め続け…。プリンシパルが揃ったからサンボを呼び込もうと岡村さんが体を正面に向けて両手でカモンってするのにまりえちゃんが正面に体を向けて岡村さんと一緒に移動しながら抱き着いたままで…。というくっつき虫状態でした。くっそ可愛かったです(笑)
まりえちゃん、結構淡泊なときもあるんだけど、こうやって急に距離を詰めてくるときもあるからよく分からん(笑)でもめっちゃ愛されてる美南ママを観ることができて嬉しかったです。
ちなみにまりえちゃん、「ウォータールー」で端っこのほうにいたときは竹内くんと一緒に二重飛びとか大縄跳びとかやってました(笑)竹内くんが自由だから一緒になってわちゃわちゃしてるのもすっごく可愛かったです。
まとめ
今回はこのあとソワレもあるので、岡村美南さんに特化したレポになってしまいました。正直私の文章では伝えきれないくらい、岡村さんがどんどん魅力的にドナを演じられるので本当に毎回凄く感動しています。横浜のときもどんどん良くなっていきましたけど、福岡はもっともっと良くなっていて、本当に凄いなと思いました。
そして、何だかんだで福岡は客席がとても盛り上がるんです。初見の人が多いのもあるかもしれないけど、すっごく笑いが起こるから作品としても白けないし観ていて楽しいです。そういった客席の反応を機敏に感じ取って、俳優さんたちもより伸び伸びと演じられていくので、すっごく素敵で白熱した公演になるんだと思います。だからこそ、こんなご時世じゃなければもっと多くの人に観てもらえただろうに…という悔しさもあります。機会があれば、たくさんの人にこの作品を観てもらいたいし、岡村美南さんのドナが愛されてほしいです。
ということで、マチネも最高に楽しかったです!やっぱり岡村美南さんのドナは最高!お芝居も最高!素敵な、記念すべき50回目のマンマ観劇になりました。
ソワレもマチネ以上に全力で楽しんできます。
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