2021年1月29日マチネ 劇団四季『マンマ・ミーア!』@京都




マンマ・ミーア!
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キャストの感想

キャストの感想を書いていきます。

ドナ・シェリダン:岡村美南

今回も最高のコンディションでめちゃくちゃ素敵なお芝居をされていました。岡村さんって案外タフですよね。とても元気そうなお姿を観られたので大満足です。そして初日のレポでも書きましたけど、やっぱりお芝居によりリアリティが加わって魅力的になっているのを再確認できました。なぞったお芝居ではなくて、ちゃんとその場その場のドナの気持ちを考えながらしっかり演じている印象があってとても良かったです。

特に元カレ3人と遭遇したことをターニャとロージーに言うドナ部屋でのシーンのお芝居は、今回高倉さんターニャと増山さんロージーのお芝居がガラッと変わったことを受けてか、岡村さんもドナのお芝居にちょっとずつ変化をつけていました。変化をつけてたというか、感情の振れ幅が大きくなったのかな。「何でもないわほっといて言えないわ!」や「私本当にバカだったわ!」の台詞の言い方が凄く大袈裟…というか、もう興奮しすぎちゃってどうしようもない感じがすっごく伝わってきました。思わず声が大きくなっちゃう感じ?が凄くリアルで、前回の初日レポでも「あいつらは台無しにされたくない!」と声を荒げるお芝居が良くなっていたと書きましたけど、要するに怒りや後悔といった感情を爆発させるときのお芝居が凄くナチュラルになったんだと思います。

激昂・興奮するお芝居って実は凄く難しいと思うんですけど、それを芝居っぽくなく自然に演じるのってそれこそキャラクターの感情がしっかり演者さんに染み込んでいないとできない気がします。染み込んでいれば自然なお芝居ができるかと言うと、今度は演者さんの力量にも左右されるので一概には言えないんですけど、京都に来てから岡村さんはここのドナのお芝居が本当に上手になりました。ドナを演じる、というよりもドナが憑依している、と表現したほうがしっくり来るかもしれません。ドナの感情が岡村美南さんという人間を通して自然に溢れるようになった気がします。これはどんなに言葉で説明しても上手く伝えられないので、ぜひ生で観てほしいです。

で、感情がかなり表に出るようになったのは歌の部分でもそうでした。今回は結構歌にまで感情が溢れてくる瞬間も多かったです。たとえば「マンマミーア」では、サムと再会したことで動揺して興奮しちゃっている状態からの歌い出しになるのですが、「おーぼーえてるわ」の歌詞が結構動揺したまま歌っている感じでちょっとブレがあって、個人的には逆にこのブレが良いなって思いました。「あなたー!」と驚いて動揺しちゃった感情のまま歌に移行することで、台詞と歌とがしっかり繋がっているのを感じさせてくれたんです。歌に入った途端に綺麗に歌い出しちゃうと、やっぱりそれはあくまで歌だという認識になっちゃうので、逆にこの変化はとても良いと思いました。

また、Slippingも涙が込み上げすぎてちょっと歌えなくなっちゃうんじゃないかなってくらい弱々しい歌声になっていました。逆に心配にもなっちゃいましたけど、でもそれくらいドナは今寂しさでいっぱいで、それでも振り絞って前を向きながら必死に娘を送り出そうとしている健気さも伝わってきたんです。ちゃんと感情と歌声がリンクしていて、凄く良かったです。Slippingは本当に日に日に良くなっていくので、ちゃんと今回もお母さんしていて素敵でした。

で、今回は珍しく涙を自ら拭っていたのも印象的です。泣くことはあっても岡村さんってご自身ので涙を拭うことってあまりないんですよね。髪の毛が顔にかかったときも全然払わないし。でも今回はSlippingを終えてサムが部屋に入ってきて、ベッドメイクをしているときにサッと涙を拭っていました。それくらいSlippingで涙が込み上げていて、泣いていたんだなぁ…って。ずーっと岡村美南さんのことを観続けてきたのもあって、こんなに毎回泣いてる岡村さんを観るのって初めてなのでやっぱりとても不思議な気持ちになります。

ドナを演じること、母親役を演じることってこんなにも大きな変化をもたらすものなんだなぁ…って感慨深くなりました。それこそ、これまでドナを演じてきた歴代の女優さんたちがドナを最後に劇団を去ってしまうことが多くて、それだけドナというキャラクターは大きな存在なんだと思います。今回もそのことを岡村美南さんを通して実感させられました。

で、直前のSlippingで感情がブレブレになっているからこそ、The Winnerも歌声が良い意味でブレていて良かったです。音程を外すっていう意味じゃなくて、感情に揺さぶられるように歌っている感じが凄く伝わってきました。だからこそ、ドナの気持ちが歌を通して感じられました。でも歌っていく中でどんどん歌声に芯が通って、力強さが増していって、感情が爆発していくっていう過程もしっかり表現されていたと思います。なので今回のThe Winnerも聴き応えがあってとても良かったです。

こんな感じで、今回はとにかく感情に揺さぶられる岡村美南さんドナの姿がとても印象的でした。ただ台本をなぞるだけではこんなお芝居は絶対にできないし、本当にこうして回数を重ねていってドナが岡村さんに憑依していったんだなぁ…って感じました。細部までこだわってお芝居をするようになったのが京都からの変化だと初日レポでも書きましたけど、こうやって細部にまでこだわって突き詰めていけるほど公演を重ねてきたからこそ、役に憑依していけるようになったんだと思います。これはかなり大きな変化です。

いよいよ岡村美南さんの本領発揮だなって思えました。横浜も福岡も凄く良かったけど、京都でようやく岡村美南さんの魅力と実力が発揮されていってるのが肌で感じられたので、多分もっともっと良くなっていくはずです。

あと簡単にちょこちょこしたレポだけ残しておくと、DQでベッドに横たわるときに「うううううう…」って泣き叫ぶ声がめっちゃ聞こえてきたのが可愛すぎました。子供みたいで可愛すぎる。泣き顔も可愛い。それと、全然何言ってるかまでは聞き取れなかったんですけどDQの歌い始めでベッドに座っている岡村さんドナが足をベッドに上げて頭を抱えるようにするときに、何かを喋ってたんです。「もうやだ~」みたいな独り言のような何か。でも何言ってるかまで聞き取れなかったので、次回チャンスがあれば聞き取れるように口元をしっかり観ておきたいと思います。

それと、今回印象的だったのは「ウォータールー」で上手側でお辞儀の待機をしているときに、隣にいた宇都宮さんと目を合わせながら宇都宮さんの背中というか腰あたりをポンと叩いていたことでした。なーんかめっちゃ姐さん!って感じでそれが良かったんですよね…。それこそ横浜のデビュー初日は、「次私たちの番だよ」とでも言うように隣にいた秋本みな子さんにフォローされて移動していたりもしていたので、むしろこうやってフォローする側に回っていたのがなんだか感慨深さを感じました。

福岡でも千秋楽で挨拶を務めたり、京都でも開幕キャストに選ばれたり…どんどんドナとして任せられる部分が多くなったからこそ、責任感も彼女の中で感じるようになったのかなと思います。もちろん公演を重ねていって余裕が生まれたこともこうした仕草に繋がっているのかもしれないけど、ちゃんとカンパニーの中心として0番に立つ人間であるという自負を感じられました。これも大きな変化です。本当に大きくなったなぁ…っていう謎の親心で胸いっぱいになりました。

そして今回も2列目センターではあるものの、岡村さんがカテコで見つけてくださったのかしっかりと手を振ってくださいました。マジで福岡、京都での岡村さんが優しすぎて怖いくらいです(笑)前までは時々チラッと見てくれたり手を振ってくれたり…みたいな感じだったので、こんなにしっかり見て手を振ってもらえることが驚きでした。本当にありがとうございます。

そんなわけで、今回も素晴らしい岡村美南さんのお芝居を堪能できて幸せでした。38回目のドナ観劇でしたけど、本当に飽きないです。むしろ毎日でも観ていたいって思えるくらい素晴らしくなっていくので、50回、100回と観続けていきたいなと思えました。

ソフィ・シェリダン:若奈まりえ

まりえちゃんソフィは今回も絶好調でした。今回は特に大きなミスもなく、かなり良いコンディションでお芝居をされていたように思います。で、まりえちゃんソフィがやけに天真爛漫に感じられた理由の1つとして、めっちゃぴょんぴょんしてるっていうのが挙げられます(笑)

たとえばThank You For The Musicを歌い終えたあとだったかな、ダディーズの元に向かうときにスキップ?みたいにぴょんって跳ねた瞬間があって、それが凄く活発な感じに見受けられました。ジャンプとまではいかないんだけど、ぴょんぴょんする場面が結構あって、それを観るたびにハイテンションなまりえちゃんソフィの可愛さにキュンとなりました。そういう意味では若干三平果歩ちゃんのソフィに近くなってきているのかも。もちろん、まりえちゃんの真面目でしっかりした部分は残っているものの、年相応の元気で明るい雰囲気も京都に来てからさらに出るようになっていました。

また、レイオールでも活発な感じは出ていて、宇都宮さんスカイが放った弓矢をサッと交わしたり、一気飲みを終えたボトルをアリやリサをはじめ女の子たちにぶっかけていたり…とやりたい放題でした(笑)ぺーちゃんソフィとは別の意味で、何をし出すか分からないハラハラ感があってとても面白いです。こういうところもちょっとずつ岡村さんドナの娘らしさが出てきて良いなと感じた点でした。

これだけ明るくてやんちゃな一面が強調されると、よりSlippingでの真面目なお芝居が活きると思います。元々まりえちゃんソフィのSlippingでのお芝居は大好きでしたけど、色々なことを振り返りながら涙を浮かべてドナと対峙するまりえちゃんソフィの姿にはいつもグッと心を掴まれてしまいます。今回もかなり涙を浮かべていて、それでもその涙をこらえようともせず顔を歪ませることもなく、真っ直ぐな瞳で見据えているのが凄くかっこいいんですよね。さっきまであんなに子供っぽかったのに急に大人に成長しちゃうのが、ドナという母親の立場の女性の視点から描くことでより寂しさを増幅させていました。

まりえちゃんもお芝居の振れ幅が凄くて、魅せるとこはしっかり魅せるし遊ぶところはしっかり遊ぶというようにメリハリがつくようになりました。福岡後半あたりからそれが顕著に表れてきて、京都ではさらに元気ハツラツさも加わって、物語の中でのソフィがとにかくイキイキしています。だから凄くソフィのお芝居に説得力があって、観ていてめっちゃ楽しいです。

作品に登場するキャラクターたちにとっての主人公はソフィなので、やっぱりソフィが魅力的でないと作品そのものに対する説得力も魅力もなくなってしまうんですよね。だから、しっかりソフィの魅力を存分に引き出しているまりえちゃんが素晴らしいなと感じました。この勢いで美南ママにもどんどんアツい想いをぶつけていってほしいなと思います(笑)

ターニャ:高倉恵美/ロージー:増山美保

お馴染みのダイナモスですが、高倉さんも増山さんも初日とはガラッとお芝居を変えてきました。変えてきたというか、元に戻ったっていうのが近いかもしれません。アレンジを加えていた部分を全部なくしてシンプルに演じるようになっていて、それが逆に面白く感じてしまいました。

それを強く感じたのが、2人がドナ部屋に案内されてからのシーンです。コイントスで勝利した増山さんロージーが勢いよくベッドにダイブしてターニャに見せつけるっていうのが最近のお決まりの流れだったんですけど、このベッドへのダイブがなくなりました。なので従来通り、コイントスで勝利したらそのままベッドに置いてあるエアベッドを持って来て広げて…っていう流れに変わっています。

そしてエアベッドを持ち上げて空気を入れ出した高倉さんターニャも、増山さんロージーに「吹くだけ。吸っちゃだめよ」と言われて見せつけるように思い切り吸うっていうのが最近のくだりだったんですけど、見せつける仕草をなくしていました。だから高倉さんターニャも増山さんロージーもとことんシンプルな感じに戻っていて、逆に不意打ちを食らってしんどかったです(笑)

でも今回シンプルなやつを観ていて感じたのは、お互いアレンジを加えていた部分があることで凄く若々しさ?が出て元気ハツラツ!っていう印象が強まっていたんだなーということでした。それらが削ぎ落されたことで残ったのは、おばちゃんらしさです。増山さんロージーなんか小学生みたいなおばちゃんっていう印象が強かったんですけど、今回は年相応のおばちゃんっぽさが出ていて凄く面白かったです。高倉さんターニャの些細な仕草や台詞の言い方もおばちゃん感があって、長年の付き合いがある中年女性たちのやりとりを本当にそのまま観ているようなリアリティがありました。

そのあとそこに岡村美南さんドナも加わるので、この2人に感化されてかちょっと岡村さんドナのお芝居にも変化があってかなり見応えのあるシーンになっていたと思います。ターニャとロージーのシーンは基本的に全部箸休めだと前に増山さんがおっしゃっていたのですが、まさに一息つかせるための娯楽的要素を含んだキャラクターだなと再認識できました。高倉さんも増山さんもきっと開演前とかリハのときとかに色々打ち合わせしてここはこうしようみたいに決めてるんじゃないかなーなんて思っています。

でもこれだけおばちゃん感満載なやりとりをしていただけに、ダズユアの高倉さんターニャはマジでかっこよく感じました。ドスの効かせ方といい歌声といい、バイタリティに溢れた感じが凄く出ていました。で、今回のダズユアでもちょっとした変化があって、道ペッパーが片手をついてアクロバットみたいのをする瞬間があるんですけど、それを見ていた高倉さんターニャが「凄いわ!」とでも言うようにめっちゃ拍手していたんです。今までは「はいはいそれで?」みたいな感じであしらっていたのに、ここで逆におだてる感じにシフトしたのは結構意外でした。

それこそ福岡でデビューした恒川愛さんターニャはめっちゃ拍手してあげていて、ペッパーを弄んでいる感じがめっちゃ出ていて良かったんですよね。今回の高倉さんターニャも拍手をしてあげて、それからすぐにアリとリサのほうを向いた瞬間に真顔に戻るのがすっごく面白かったです。「付き合うのも大変よね」とでも言うような呆れた表情していて、めっちゃ弄んでるー!っていうのが伝わってきました。

こういう些細な仕草とか表情とかが凄く緻密だなっていつも高倉さんターニャを観ていて感じます。今回はこんな感じで高倉さんと増山さんが色んな部分を変えてきたので、かなり見応えがありました。お客さんの反応を肌で感じ取ってお芝居に変化つけてきてるんだと思うんですけど、やっぱりこの2人は安定して面白いです。今回もたくさん笑わせてもらえてハッピーでした(笑)

サム・カーマイケル:阿久津陽一郎

安心安定の阿久津さんサム。今回もいつもと違ったお芝居をされていて、新たなサムの見せ方をされていて凄いなぁと思いました。なんでここまで自由にあらゆるお芝居ができるんだろうって不思議で仕方ないです。もちろん10年以上サムを演じられているのでお芝居が染みついているのもあると思いますけど、それにしても毎回全然お芝居の雰囲気が変わるので凄すぎて驚いています。

言い方もだし間の取り方もその日その日で違うので、サムがちゃんと毎回しっかりその一瞬一瞬を生きているんだなぁ…っていうのが伝わってきました。それで、やっぱり好きと思えるのがコミカルなお芝居をするかと思えば凄く真面目なトーンのお芝居もされて、振れ幅が凄いってことです。もちろん皆さんあらゆる色のお芝居をされているし凄いんですけど、阿久津さんほどこの振れ幅が凄いと感じる俳優さんはいないかもしれません。

特にあぁ好き…って感じるのはSlipping終わりでドナの部屋を訪ねるときのお芝居です。「父親は?」と尋ねる声のトーンだったり「言ってたよ、お父さんに来てもらいたいって」と助言する優しさとすがる想いが伝わってくる言い方だったり…ここのちょっとしたニュアンスが感じられる阿久津さんサムのお芝居がめっちゃ好きです。これまでサムっておせっかいだしやかましいし気弱だし…とダメダメっぷりがひたすら見えてばかりだったので、ここで一気に場を引き締めるお芝居をすることでよりドナの感情を昂らせることができるんだろうなって思いました。

サムが何を考えてドナの元を訪れたのか、そしてそれに対する想いはどれほどのものなのか。冷やかしなんかで来ているんじゃなくて、サムにとっても真剣な相談だったんだと思います。「聞いてくれドナ!これは僕たち2人の話なんだ!」というのがまさに本心で、ドナに聞き入れてもらい理解してもらい手を携えて解決すべき問題だとサムは感じているわけです。だって、自分とドナの間に生まれた子かもしれないわけですから。

そういうサムの本気が、阿久津さんのお芝居でヒシヒシと伝わってくるので、毎回苦しくなります。もちろんドナ側の視点に立ってサムの言葉を聞いているのもつらいんですけど、やっぱりここでサムの俳優さんが良いお芝居をすることでドナを演じる女優さんのお芝居が引き立つんだなって実感しました。阿久津さんがサムとして対峙してくれていたから、岡村さんもドナとしてあそこまで大きく成長できたんじゃないかなぁ…っていうのは間違いないと思います。

あと、阿久津さんってちゃんと相手のことを見ながらお芝居されているんだなぁ…っていうのも初日と今回で再認識しました。岡村美南さんドナと対峙するときにそれを強く感じて、岡村さんドナの反応を受けてちゃんと自分の感情を出したり言葉を発していたりしていました。たとえば「S・O・S」の直前のやりとりで、バグパイプをまだドナが持っていたことを尋ねると「私吠えるより噛み付くほうが凄いから」とドナが笑いながら言います。そんなドナの表情を見て阿久津さんサムも笑うんですよね。多分ドナが笑っていなかったら阿久津さんサムも笑わないんじゃないかなってふと思いました。

サムは自分がどんなことを言えばドナがどんな気持ちになるか、どんな表情をするか、ちゃんと分かっている気がするんですよね。もちろん予想外の反応をもらうこともあるでしょうけど、ドナのことを結構理解していると思います。そういうちょっとした安堵もあっての、あの笑顔なのかなって感じました。ほんの些細な瞬間ではあるんですけど、ここのドナの表情を受けての阿久津さんサムの笑顔に凄く惹き込まれたので一応レポです。

そしてもう1つがドナにプロポーズをする瞬間。「ドナ!」と声をかけて「僕たちが結婚しよう!」と勢いづいてプロポーズをします。福岡公演までは「ドナ!僕たちが~」とここの名前を呼ぶのとプロポーズの台詞がくっついたように間髪入れずに発せられていたんですけど、京都に来てからはちょっと間ができたんです。逆にリズムが悪く感じる部分も正直あるんですけど、ちゃんとドナが自分のほうを振り向いたのを確認してプロポーズしていたので「あぁそういうことか」と納得でした。

全部当たり前っちゃ当たり前の話ではあるんですけど、阿久津さんの些細な気遣いだったりお芝居だったりがしっかり物語にリアリティを生み出しているのが凄いなと思いました。どうしても演じていく上で型ができてしまうのは仕方ないことですけど、阿久津さんはそれを毎公演ちゃんと新鮮に演じていらっしゃるので、サムがこんなにも物語の中でイキイキとしているんでしょうね。改めて素晴らしい俳優さんだなと思いました。

観劇の感想・考察

気になったポイントについて書いていきます。

愛が重い?みなまり母娘

みなまり母娘は未だにどういう関係性なのか掴めない部分が多いんですけど、今回はまりえちゃんソフィがちょっと嫉妬深い一面を見せていたのでレポしていきます。

スパトゥルではいつも通り最初緊張していた岡村さんドナがまりえちゃんソフィに手を振ってもらえたことで次第に笑顔になっていく過程が表現されていました。本当に、娘にとことん弱いママでとっても可愛かったです。で、1番を歌い終えて歩いてくる岡村さんドナ。そんなママの元にまりえちゃんソフィが近寄っていきます。

しかし、ちょうど正面近くに座っていた女性サンボ3枠の木村帆香さんに向かって岡村さんドナが笑顔を振りまいていたので、ニッコニコしながら美南ママの元へやってきたまりえちゃんソフィがそんなママの様子を見て真顔に。美南ママと木村さんを交互に見つつ「え!?」と驚いていました。それから、美南ママに詰め寄ってめっちゃ抗議してて、「今の何?」みたいな感じで怒ってて、美南ママが一生懸命宥めていたんですよ(笑)

これがあまりにも面白すぎて、まりえちゃんソフィがやきもち妬いてるのめっちゃ可愛かったし、美南ママに詰め寄っちゃってるのも面白いし、困ってる美南ママは可愛いしで尊さの宝庫でした。久しぶりにクリティカルヒットなみなまりの絡みを観れて大満足です。

そしてダズユアカテコのときは相変わらず仲良さげにくっついてたんですけど、初日も今回も阿久津さんを交えてなーんか3人で楽しそうに話してたんですよね。何喋ってるのかはまったく聞き取れないんですけど、その様子がとにかくほっこりして仲良さげで素敵だなぁ…って思いながら観ていました。とにもかくにも可愛すぎるみなまり母娘に心が満たされて幸せです(*‘ω‘ *)

まとめ

今回も楽しい観劇になりました。毎回観ていてそろそろ飽きてもいい頃なのに…と思いつつ、観れば観るほど深みにハマっていく作品だと再認識できました。単純明快な物語ですけど、ドナの母親としての一面や女性としての一面について考えるだけでも色んな感情が生まれるし考察もできるし、キャラクターに焦点を当てていくだけでも魅力もたっぷりです。そんな素敵な作品に岡村美南さんが出演してくださっていることが本当に嬉しくて仕方ありません。

毎回色んな発見があったり今までに感じたことのないものを感じたり、新鮮に観られるのも今期マンマの面白いところだなって思っています。本当に毎回楽しく観劇できて毎日ハッピーです!

今回もたくさんの幸せと感動をありがとうございました。やっぱり岡村美南さんのことが世界一大好きです!もう本当に出会えて良かった!!!

さて、次回は土曜日マチソワです。ソワレ公演ではついに岡村美南さんドナ40回目の観劇を迎えます。めっちゃハイペースですが、きっと充実した観劇になるだろうなと今からワクワクです。ということでまた次回もよろしくお願いいたします!

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コメント

  1. かよ より:

    初めてコメントさせて頂きます。
    私も同じ日に観劇しておりました。G列10番で、直ぐ後ろの座席でした。
    開演前に、リュックサックにドナの可愛いお人形とバッチを付けていらっしゃるな~と
    思い、きっとマンマミーアのファンの方なんだな~と分かりました(^^)

    私もマンマミーアは大好きな作品で、色んな劇場で観劇しました。
    岡村さんのドナをデビューされた時から凄く楽しみにしていましたので、今回実現することが
    できて嬉しかったです。
    様々な作品で岡村さんを拝見しましたが、どの役にも繊細で自分のものにされていて
    役者として素敵な方だと思います。
    また機会があれば、岡村ドナを観たいです。

    失礼いたしました。

    • yunky373 yunky373 より:

      かよ様、初めまして!コメントありがとうございます!
      きゃー真後ろですね、なんだかお恥ずかしいですが温かく見守ってくださりありがとうございます(^^)笑

      この作品は観るたびにたくさん元気もらえますよね。
      そして岡村美南さんのドナの感想もありがとうございます。
      本当に凄く繊細なお芝居をされる方で、京都に来てからさらにお芝居が細かくなって魅力的になっていました。
      そうおっしゃっていただけてファンの私としても凄く嬉しい気持ちでいっぱいです。
      ぜひまた機会があれば岡村さんのドナを観てみてくださいませ!
      素敵なコメントありがとうございました!

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