2016年12月27日ソワレ 劇団四季『ノートルダムの鐘』




ノートルダムの鐘
この記事は約15分で読めます。
ゆうき
ゆうき

今度こそ本当に2016年見納め観劇です!

日時:2016年12月27日ソワレ公演
場所:四季劇場[秋]
座席:2階S席1列23番




はじめに

運命のキャス変は、私をまだ観劇させる気でした。
27日が年内最後の休暇なのでチケットは持っていましたが、まさか岡村さん来ると思わなかったから手放す気でいたしこの前ので見納めのつもりだったんです。
だけど…と本当に悩みに悩みました。
知人に行くかどうか悩んでることを相談したら「行ってきたら」と背中を押され、行くことにしました。

結果的に、行って良かったです。

今回はフロローとクロパンがキャスト変わって。
それだけでこんなにも作品の印象とか感じ方って変わるんだなぁ…と凄く感動しました。

そこについては後ほど詳しく書いていきます。

そして、岡村美南さん。

まぁこれも後ほど別に記事書きますが、私にとって2016年の始まり、そして最後は岡村美南さんになりました。
今年は去年ほど観劇出来なくてたくさん観たわけではないけど、やはり岡村美南さんのファンでいられた年になりました。
この『ノートルダムの鐘』は今後も岡村さんにとって代表作のひとつとなる大切な作品だと思います。
そんな作品で最後に岡村さんを観れたことが幸せです。

そういう割りに、今回はエスメよりカジモドとかフロローとかそっちばかり観てしまってたんだけどね。
それくらい、どのキャラクターにも魅力の詰まっている作品だと改めて感じました。

ということで、今回が本当に年内最後の観劇なのでしっかり書いていきます。

キャストの感想

気になったキャストの感想を書いています。

カジモド:飯田達郎

なんか前回、前々回とまた印象が変わったように思いました。
あれ…こんなにすらすら喋ってたっけ?とか。
Out Thereの歌い方また変わってる!とか。
いいね、日に日に生きてますね、達郎さんのカジモド。
ずっと思っていたのだけど、感情が高ぶると喋り方が滑らかになるのね。
今回は特にそれを感じて、2幕の後半からはほぼ自然に喋っていたようにも感じました。
ややそのことに違和を感じつつ、彼が徐々に人間になりつつあることの暗示にも思えて良かった気もします。
まぁ…それはいいんです。
とにかくTop Of The Worldの達郎さんカジモドがくっそ可愛くて悶えました…。
前回も前々回もそれ思ったんだけどすっかり書くの忘れてた。
柵に跨ってエスメラルダが心配そうな声をあげるのを見て手を叩いて笑ったりしていて。
もうね、凄く楽しそうに幸せそうに心から笑ってる達郎さんカジモドがマジでマジで可愛いんです。
ガーゴイルになってその様子を見守っていたいと心から思いました…。
その手の叩き方とか喜び方が凄く子供みたいでキュンキュンしちゃうんですよ…ずるいの。
あとはトプシー・ダーヴィーで王様に選ばれた時の嬉しそうな表情もやばい。
なんでこんなに幸せそうな顔が可愛いんだろう…ってくらい愛しさが込み上げてきます。
カジモドが心から嬉しそうにするのってこれまでに何回あったんだろう…って考えたら泣けるし。
彼の友達はガーゴイルかフロローしかいなかったから他の人間と触れ合って笑顔を見せる姿に感動します。
そうやって自分をどんどんと惹きつけていくエスメとの奇跡を思い描いていたカジモド。
それが叶わないと分かった時の達郎さんカジモドの表情にはまた別の意味でキュンとしてしまいます…。
達郎さんカジモド、本当に愛しさしかないんですよ…。
凄く純粋なんだもの、凄く真っ直ぐなんだもの、凄く笑顔が綺麗なんだもの。
彼がいかにエスメラルダのことを大切に想っていてその想いを死ぬまでずっと抱えていたのかって思ったらまた泣けてくる。
カジモドが凄く美しくて、もう…たくさんいちごあげたいです。
久しぶりに海宝くんも観たいけど、やっぱり達郎さんカジモドの可愛さは毎回更新されるので大満足です。

フロロー:野中万寿夫

芝さんフロローとは真逆のタイプのフロローでした…。
野中さんのフロローを観たことで、よりフロローという男の解釈が増えて良かったです。
twitterで野中さんのフロローは人間的だというような感想をちらほら見かけました。
色んな方の感想を見ていて、あぁ…確かにと共感することがたくさんあって面白かったです。
でも私的にはむしろ野中さんのフロローは非人間的に感じました。
野中さんって凄く独特なお芝居をされる方なので、分かる方は分かると思うんですけど。
演技をしているように思えない自然な喋り方だったり仕草をするんですね。
それってむしろ人間的じゃない?って思うかもしれないんだけど。
逆にあまりにナチュラルで感情を剥き出しにしないから、ほぼ感情を読み取れなかったんです。
彼が何を考えているのか分からない。
台詞に抑揚がないというと聞こえが悪いんだけど、まさにその通りで凄くフロローの思考が読み取れないんです。
そういう機械的な彼が非人間的であり、そしてそのことに対する恐怖というものがありました。
聖職者を演じるにあたっては確かに人間味溢れるよりもむしろ人としての感情を持ちすぎない方がいいんだとは思います。
凄く厳格で、カジモドにさえ聖職者としての一面を常に忘れなくて。
でも、彼に温かい心ってあるのだろうか…と、カジモドやエスメと同じ人間なのだろうか…と。
ふとそんなことを思ってしまうくらいに冷酷で、もう彼の中にフロローという人間は生きていないのでは…と感じました。
エスメが死んだあとのシーンで「弟を愛していた」っていうフロローの台詞があります。
この時初めて、野中さんのフロローに一瞬人間味を感じました。
それを感じて、野中さんのフロローの場合、弟が死んだ時に自分の時間はそこで止まったんじゃないかなと思いました。
時間が止まって、身も心もそこで徐々に蝕まれていって…カジモドが成長した時にはすでに怪物となっている。
人間の皮を被った怪物…そんな印象を野中さんのフロローには感じました。
一方で芝さんは、エスメに出会うまでは完全に温かい心を持った人間なんです。
それがエスメに出会い翻弄されていくことで徐々に身も心も蝕まれていって、最後には怪物になってしまう。
だから、個人的な感じ方として、芝さんと野中さんのフロローの違いはいつ怪物になってしまったのか、という点です。
芝さんは物語が進行していくにつれて自分自身も内面の怪物化が進んでいく。
野中さんはプロローグの時点で怪物化がほぼ完成し、人間の皮を被って物語中存在する。
どちらも違った恐ろしさがあります。
「人間と怪物、どこに違いがあるのだろう?」という歌詞がある通り、どちらのフロローも人間であり怪物なんです。
人間はふとしたきっかけで怪物になってしまう、ということの恐ろしさを違った視点から感じられます。
野中さんのジリジリと燃え上がる地獄の炎の恐ろしさは凄いです。
本当にどこまでも冷酷なので、もう野中さんフロローは救いようがないところまできてしまっています。
個人的には芝さんのフロローのが好みではあったのですが、野中さんのフロローも魅力が半端ないです…。
どちらかというとアニメ寄りなフロローかも。

エスメラルダ:岡村美南

いつ観ても素敵な女優さんですね、本当。
気高いけど決して傲慢ではなくて、まったく嫌味のないお芝居。
至るところに優しさが滲み出ていて、カジモドや周りの人たちを温めることが出来る。
全身を使って表現することが出来るからより一層目を引く。
もう…完全に贔屓フィルターかかってるので岡村さんのお芝居全部が好きで好きでたまらなくて…。
ちょっと今回はエスメがメインで歌うナンバーの感想もしっかり書いてみます。
Rhythm of the Tambourine(タンバリンのリズム)。
タンバリンを巧みに使いながら腰を揺らして観客たちを誘惑する曲。
ジプシーであるエスメラルダは踊ってお金を稼ぐしか出来ないのでこのダンスに全身全霊をかけます。
だからこそ、この曲ではエスメの歌もダンスもしっかり堪能することが出来る。
力強く、でも時々艶っぽく歌う岡村さんの歌唱力はここで大爆発ですよ。
それにしても発音が良すぎて、タンバリンとかそういう単語がめちゃくちゃかっこいい(笑)
凄くキーが高いのに余裕で歌い切れるところが岡村さんのかっこいいところです。
スリットの深い衣装なので脚を大胆に見せながら踊るんですけど、思わず感嘆のため息が出ます。
これまであれほど岡村さんには色気がないと言ってきたけど、うん、とても良かったです。
でも宮田さんを観てきた知り合いが、「宮田さんの方が女の色気があった」と言ってました(笑)
多分、この曲での岡村さんエスメは女としての艶っぽさより強さが表現されています。
歌の力強さとかダンスの大胆さとかが艶っぽさよりも力強さを表しているので。
そんなやっぱり健全なエスメラルダも好きです(笑)
God Help the Outcasts(神よ 弱きものを救いたまえ)。
エスメの代表曲のひとつです。
慈悲の心を露わにし、神に問いかけるように静かに歌うエスメラルダ。
その落ち着いた歌声、そして気持ちを爆発させて力強く歌う。
振り返った時の力強い歌声が凄く聴いていて気持ちがいいです。
Top of the World(世界の頂上で)。
個人的にこの曲が全編通して好きなんですよねー。
カジモドと心を通わせ合って、大聖堂のてっぺんで街全体を見渡しながら歌うナンバー。
壮大な景色に感動しつつ、世界がこんな風に平和だったら…と願うエスメ。
そういう理想を思い描くように歌い出す岡村さんの歌声の優しいこと優しいこと…。
そして楽しそうに幸せそうにはしゃぎ笑顔を見せるカジモドを優しく見つめる眼差しと歌声。
もう、ここのカジモドとエスメラルダを観ていると凄くキュンとするんです。
こんな綺麗な景色に、そしてそれを見せてくれたカジモドに、凄く温かい気持ちが芽生えてると思うんです。
エスメラルダ自身、ジプシーということで虐げられてきたことがたくさんあって。
そんな自分に優しくしてくれたカジモドに、優しく手を差し伸べてあげるのが凄く可愛くて。
エスメラルダ、とカジモドに名前を呼ばれて「何?」と優しく答えるんです。
本当にここのエスメラルダは優しさに溢れて過ぎて泣けてくるくらい何もかもが温かいんです…。
岡村さんの包容力が発揮されまくっていて、たまんないです。
In a Place of Miracles(奇跡もとめて)。
フィーバスに想いを告げられて、エスメも自分の気持ちに気付くナンバー。
それと共にクロパンたち仲間と、奇跡を信じて立ち上がろうと決断するナンバー。
そして、カジモドが信じた奇跡が破れ、嘆くナンバー。
エスメラルダたちとカジモドの気持ちが交差し見事なハーモニーを響かせます。
フィーバスに抱き締められた時の岡村さんの表情が凄く良くて。
ずっとひとりで生きていくと思っていたから、誰かと暮らしていけることへの安心感で、顔を歪めるのが凄くグッときます。
Someday(いつか)。
処刑を前に最後の別れを告げるエスメラルダとフィーバスのナンバー。
この曲だけで記事書けるくらい凄く好きだし色々語りたいことがあるんですけど…。
死を前にしても強く、そして自分より他人の幸せを願うエスメラルダ。
彼女は常に自分のことより誰かを優先して生きてきたから、強くいられたんだと思います。
でもそんな彼女が、彼女の心が、ポキッと音を立てて折れてしまう。
アニタの時もそうだったけど、強い女性を演じるのが凄く上手だからふとした時に見せる弱さとの落差が凄いんです。
誰かの助けを必要とせず、自分ひとりで立ち上がることも出来た彼女が泣き崩れてしまう。
岡村さんの優しく、切に未来の平和を願う温かい歌声と、前を見据えた表情。
だけどそれが歪んだ表情に変わって、崩れ落ちてしまうんですが、その表情が凄くグッと来て。
これまで弱さを見せてこなかったから、ここで「死」というものに恐怖を抱くエスメの人間らしさが切なくて。
私の文章力では伝えきれないですが、本当にこの曲の岡村さんは美しいです。
と、こんな感じでただただ私の語彙力のなさが露呈するだけのナンバー感想でした。
もう何度も言っているけど、岡村さんのエスメラルダは凄く強い女性です。
誰かに支えられなくたってひとりで生きていける、凄く強くて勇敢な女性です。
だけどそれと同時に優しさと温かさを持っていて、その包容力で受け入れてくれる女性です。
そして、凄く弱い女性です。
諸刃の剣のような、そんな女性です。
岡村さんと共通するところもたくさんあって、だからよりイキイキと演じられているんだろうなと思います。
彼女がいると突然独壇場になるように、凄くパワフルでエネルギッシュで人を惹き付ける力があって。
改めて、エスメラルダという役を演じられて、ファンとしても凄く嬉しかったです。

フィーバス:清水大星

分かったのよ、清水さんのフィーバスはむっつりだ。
そんなのどうでもいいか(笑)
私ね、Somedayの清水さんフィーバス結構好きなんですよ。
牢屋に連れてこられて、エスメに触れようとすると拒絶されて…。
触れたいのに触れることが出来ず、死を覚悟する彼女をただ見つめることしか出来ず。
そういうもどかしさが何度も拳を握ったり、そういう細かい仕草から伝わってきて。
ただただエスメを見つめる表情が切なくて。
でもやっぱり彼女が弱さを見せて崩れ落ちる時に強く強く抱き締めるその腕とか。
窮地に陥った時のエスメを見つめる表情や声、仕草が本当に優しさで溢れているのが好きです。
Somedayの歌声も凄く優しさが滲み出ていて素敵だと思いました。

クロパン:吉賀陶馬ワイス

ワイスさんデビューでした。
去年のJCS以来あまりがっつり歌う役を観ていなかったので凄く楽しみでした。
さすが歌が上手いです…聴いていて気持ち良かったです。
ただトプシー・ダーヴィーの最初なんか結構緊張していたような感じもしたんだけど気のせいかな。
よしつぐさんのがダンスは身軽な感じで踊れてました(笑)
でもその分、ワイスさんは楽しそうに歌って踊るんですよねぇ。
よしつぐさんクロパンは笑顔が少ないって以前ブログにも書いたけど、そういう意味でワイスさんのが明るい。
ワイスさんが陽なクロパンで、よしぐつさんが陰のクロパン。
歌ってる合間にも「ふぅー」みたいな声出して、今を楽しんでいるのが伝わってきました。
しかしこれも緊張ゆえなのか、エスメと共に魔術で逃げるシーン。
「だから言っただろ!」って言い残して消えるんだけど、その台詞言ってなかったような気がしました。
台詞飛んじゃったのかな?まぁ、別にその台詞なくても進行上問題はないけども…。
多分もっと出演回数増えたらもっと化けていくと思います。
結構陽気な役似合うからトプシー・ダーヴィーは観ていて楽しいです。
逆にシリアスなシーンでのクロパンはよしつぐさんの方が好きかもしれない。
どっちも良さがあるので、これまた観ていて面白いと思います。

まとめ

今回はまた2階の最前センターでの観劇だったんですけど、やっぱりこの作品は1階がいいなぁ。
見やすさは凄くあるんですよ、でもどうしても作品に入り込めなくて。
前も書きましたが、2階からだと俯瞰で観ることになるので物語の外から見つめるような感じになります。
だから感情移入もしにくくて、どこか冷静に観てしまう部分があります。
今回特に1幕が全然物語に入り込めなくて正直かなり冷静に観ていました。

それと1幕はちょっとしたミスが何回かあったりもしました。

でも、やはりこの作品は毎回色々と考えさせられるし感動させられる。
物語の結末を知っているからこそ、人の一生って凄く儚いし短いんだ…と気付けるし。
そして、人間と怪物は紙一重だということ。
カジモドを通して、フロローを通して描かれる「人間」と「怪物」の存在。
ちっぽけな人間が、誰もが恐れる怪物となりうる危機感が本当に緻密に描かれていると思いました。
フロローのように心の弱い者こそ、誰かを標的にして自分を弱さを隠しいかにも自分が強いかを誇示する。
本当に、フロローは怪物だと思います。
人の感情って、時には刃物になるから恐ろしいです。

また、ラストのカジモドが顔の汚れが取れて次々と他の人たちが顔を汚していく演出。
最後に、怪物と呼ばれたカジモドとその他の人間たちが逆転しているんですよね(知人談)。
これがもうすべてを語っていて、人間と怪物の違いなんてないことを意味してるのかな…と。
誰しもが人間であり時として怪物となることの暗示なんだと思いました。
こういう演出が凄く面白くて魅力的だと思いました。

そして、カジモドの台詞で凄く引っかかるものがあるんです。
エスメラルダ、フロローが死んだあとに言う「僕が愛した人たちはみんな横たわっている」という台詞。
これ、実はかなり重要な台詞なんじゃないかと思いました。
まずひとつめに「僕が愛した人たち」というのがエスメラルダとフロローを指している点。
エスメラルダは言うまでもなく、フロローのことも彼は愛していたということ。
カジモドにとってフロローは、父親のように慕い、愛すべき存在だったということ。
そしてふたつめが「横たわっている」という表現です。
どうして「死んでしまった」でも「いなくなってしまった」でもなく「横たわっている」なのだろう。
これまで外の世界を知らなかったから、死という概念がない?
そうではないと思うんです、そのあとにフィーバスに「ふたりとも死んでしまった…」と言っているから。
では、どうして「横たわっている」なんだろう…。
これ、分かる方いたら教えてください。

じゃあ、どうしてフロローは「横たわっている」んだろう?
それは、カジモドが殺したから。
愛していたフロローを、憎み、死へと追いやったから。
これって、愛していたエスメラルダを憎み死へと追いやったフロローと同じなのではないかと思いました。
実は、フロローがエスメにしたことを、カジモドはフロローにしているんじゃないでしょうか。
愛する過程や感情はまったく別のものだけど、結末としては同じことをしてしまったんです。
容姿が醜いために怪物と呼ばれ恐れられていたカジモドが、最後に本当の怪物になってしまったような気がしました。
エスメラルダの亡骸を抱え上げ、後ろを振り返った時にカジモドを観た民衆たちがワッと驚き怯えるんです。
もしかしてこの反応って、カジモドが最後に本当の怪物になってしまったことを意味してるのかな…なんて思いました。

よって、カジモドはフロローを殺すその一瞬だけ、怪物になってしまったとしたら。
でもそれはある意味無意識のうちに怪物に変わってしまったのだとしたら。
「横たわっている」という、まるで自分ではない誰かによって横たわらせられた、という表現がなんとなく納得出来て。
本当に一瞬の出来事で、彼には理解があまりにも出来なかったのかな…なんとも思いました。
道化の祭りに行こうとしたフロローに「僕がお守りします。僕は強いから」と言ったカジモド。
しかしその強さは、むしろフロローを殺してしまった。
凄く皮肉じみた結末だよなぁ…とも思いました。
ということで、もし皆さんの中でこの台詞の意味、実はこうじゃないかっていう意見あったら教えてください。

美談で終われない結末なのですが、でも逆に深く考えすぎてるだけかもしれないですね。
そんなダークな設定などなく、単純にカジモドが英雄になれたっていうのであればそれが一番嬉しいです。
ただ、やはり誰にも「心を鬼にする」みたいな慣用句?があるように、一瞬でも怪物になる瞬間ってあると思うんです。
誰かを憎い、殺したい…なんて思うことだってたくさんあるだろうし。
なんかね…本当にこの作品は色々と考えさせられるから、楽しいし難しいなと改めて思いました。

ということで、2016年最後の観劇となりました。
最後に岡村美南さんを拝見出来たこと、凄く嬉しいです。
いい観劇納めになりました!

また来年もこの作品については色々と考察していきたいと思いますー。

0

コメント

タイトルとURLをコピーしました