2019年9月18日ソワレ 劇団四季『ノートルダムの鐘』@京都




ノートルダムの鐘
この記事は約12分で読めます。
ゆうき
ゆうき

25歳最後の観劇です!

日時:2019年9月18日ソワレ公演
場所:京都劇場
座席:1階S席D列17番




はじめに

今週のキャス変は私としてはとても重要でした。
19日が誕生日ということで、もしかしたら岡村美南さんを初めて誕生日当日に観れるかもしれない…そんなタイミングだったからです。

そして迎えた16日のキャス変。

めちゃくちゃ嬉しかったです。
今年でファンになって5年目になるのですが、初めてでした。

そんなわけで25歳最後の観劇は岡村美南さんに捧げられました。
急いで仕事を終わらせて新幹線に乗って京都までやってきた甲斐がありました。

正直目が足りず、偏ったレポになってしまいますが最後までご覧ください。

総評

全体の感想です。

キャスト:★★★★★
座席:★★★★★
全体:★★★★★

大好きな佐久間仁さんのフィーバスが戻ってきて凄く嬉しかったです!
岡村さんエスメはもちろん、佐久間さんフィーバス、よしつぐさんクロパン。
この3人は私の特にお気に入りのキャストさんだったので、最高のキャストが揃いました。
そして本日は寺元さんのカジモドということで、前回素晴らしいお芝居や歌声に魅了されたので期待しかなく…。
アンサンブルさんが結構変わっていたので新鮮でしたが、全体的に満足としか言いようがないキャストでした!

確か前回も座ったのこの席だったと思う…?んですけど。
個人的にはノートルダムは下手が好きなのですが、17番って意外とエスメが目の前に来るんですね。
かなり堪能することができて、結構穴場の番号だなって思いました。
最前列ということもあって迫力は満点でしたし、周りの環境もそこまで悪くなかったので満足です。

もう今回の公演が誕生日当日に来てほしかったくらいの満足度の高さでした。
終盤で寺元さんのマイクがこもっちゃうハプニングはありましたが、特にミスもありませんでしたし。
後述しますが、本編でしっかりとやりきったキャストさんたちがカテコでぐだぐだになっているのもまた貴重で面白かったです。
そんなほっこりする一面もあった今回の観劇、本当に本当に最高の時間を過ごすことができました!

キャストの感想

気になったキャストの感想を書いていきます。

カジモド:寺元健一郎

前回ぶりの寺元さんカジモド、デビュー1ヶ月とは思えない完成度の高さですね。
歌声も安定しているし、他の誰かをなぞるでもなく寺元さんのカジモドがちょっとずつ確立されていっているような気がします。
前回観たときはTop of the Worldでやや岡村さんに遠慮していたような印象が個人的にはあったのですが…。
今回はそれもなくなっていて、無邪気にエスメといる時間を楽しんでいるカジモドを観ることができました。
ただやはり「二人でいる」の身振りはやらない方向になっちゃったみたいですね~。
それでもやはり岡村さんの精神的な大人っぽさも相まって、寺元さんカジモドがとても幼く見えるのが本当に新鮮。
まるで姉と弟のようなほっこりする空気感が漂っていて、凄く温かい気持ちになりました。
だからこそフィーバスに勝てないっていう、それがより色濃くなったのも納得できた感じです。
今回は佐久間さんばかり観てしまっていたので、寺元さんのカジモドを断片的にしか観ることができず、新たな発見という点ではそこまでなかったかもしれません。
ただ、なんというか…エスメに対する想い?っていうのが、凄く初々しい印象があって。
たとえば達郎さんカジモドだと凄くエスメに対する想いが溢れていて、守りたいとか幸せにしたいとか色んな強い感情が伝わってくるのですが。
一方の寺元さんカジモドは、助けてあげたいとか見守りたいとか…んー、もう少し距離がある感じかな?
もっともっとエスメの懐にストンと入るような、そんな真っ直ぐで情熱的な想いがもっと感じられるようになってくるといいなぁ…なんて思いました。
でも寺元さんのカジモドは逆にその初々しさが特徴だったりもするので、そのままでいてほしい気持ちもあります。
それはそうと、やっぱり寺元さんの高音は本当に美しくてどの曲を聴いていても聴き惚れてしまいました。
やっぱり特にMade of Stoneは圧巻ですね。
今回も無理のない自然な「こーこーろー」を披露していて、凄く感動しました。
この綺麗な歌い方も、また達郎さんの力強い歌い方と違っているのでポイントですね。
なんていうか、とりあえず寺元さんのカジモドはとても中毒性がありました。
観れば観るほど好きになるし、カジモドが愛しくなります。
個人的には、カテコで出てきてお辞儀をしたあとに満面の笑みを浮かべていたのがとても印象的でした。
笑うと子供みたいな印象を与える寺元さんの笑顔、凄く大好きです。

エスメラルダ:岡村美南

約3週間ぶり?の岡村美南さん、相変わらず顔がイイっすね…。
毎回顔はイイんだけど、期間が空くと記憶がリセットされちゃうので久々に観る贔屓の顔の良さに衝撃を受けてしまいます。
それはそうとして、岡村さんがエスメを演じるようになってから2ヶ月連投ってこれまで実はなくて。
今年に関してもマイロで1ヶ月以上いたこともなかったし、大丈夫かなって心配だったんです。
でもその心配は正直無用だったかもしれないくらい、とても素敵な歌声とお芝居を披露していました。
そして今回思ったのは、以前よりもやさぐれた…っていうと表現が悪いですね。
なんか凄く孤高なエスメになっていたような印象があって、野生に放し飼いされていたかのような(?)鋭さがありました。
具体的にいうと、誰のことも一切信じないエスメラルダ。
ただただ自分が正しいと思ったことをするだけ、自分しか信じられない、そんなエスメラルダ。
女性としての強さもより強調されていたし、なんか誰に対しても冷静かつ挑発的だなぁ…って感じました。
前々から岡村さんエスメは凄く逞しくて、1人で生きているエスメでしたけど、それがより強くなった印象です。
それを特に感じたきっかけは色々ありますが、やっぱりGod Helpが大きかったですね。
以前まで神様を信じるに信じきれなかったけど、最後は祈るように歌っていた岡村さん。
多分その本質は変わらないんでしょうけど、今日観ていて神にも挑発的で信じきれないエスメっていう印象を強く受けました。
神様を相手にしているけど、決して媚びることなくあくまで対等に。
祈るというよりまるで交渉するかのように話しかけている、そんな感じがしました。
だからとても新鮮でしたし、よりエスメラルダの気難しさが伝わってきて個人的に嫌いじゃなかったです。
カジモドには凄く優しい一面を見せたり、そんなにツンツンしてるくせにフィーバスにキスされたあとニヤニヤしちゃってるし…。
ところどころでギャップが色濃く描かれるようになったのも良かった気がします。
あと、私が観劇していない間はTwitterで観劇した人たちのレポをエゴサして読んでいたのですが。
やけに「岡村さんが泣いていた」みたいなレポが多くて、正直かなり衝撃を受けました。
私の中で岡村さんって泣かない人なんですよね。
もちろん何度も涙を流すところは見たことありますけど、それにしても泣かない人だなって。
だから今回どうなんだろうって思って観ていたSomeday。
岡村さんの左目から徐々に溢れ出す涙に、本気で衝撃を受けました。
ただ、涙が溢れるところでとまって流れるわけではなかったので、うん…うん。
でもこれまで孤高なエスメのイメージが強かっただけに、Somedayで一気に脆さを見せてくるのがたまらないです。
「今は勇敢な気がしないの」っていう台詞の通り、勇敢だけど勇敢じゃなくて…。
佐久間さんフィーバス相手だと身長差も相まって子供っぽくなる岡村さんエスメは、フィーバスにフロローの要求を受け入れるよう説得されたときに言う「絶対に嫌」の台詞もちょっと流れが変わっていまして。
清水さんのときは目を逸らすことなく強い瞳で「絶対に嫌」って、凄く勇敢さを貫いて返答していたんですよね。
でも佐久間さん相手になって、芯の強さではなく単純に拒むように「絶対に嫌」というようになっていて。
なんだろうね、佐久間さん相手のほうがより弱い一面見せる感じ…。
目も逸らすし下向くし、まさかフィーバスがそんなこと言うなんて…っていう失望もあるのかな?
観ながら色々と考えさせられるようなお芝居の変化があって、凄く興味深かったです。
そんな感じで印象が変わったなぁ…って思う部分は結構あったのですが、全体を通してやはり調子はとても良かったと思います。
本当にお芝居が丁寧だし、人を惹きつける力を持った人だなって。
こうして25歳最後の日に大好きな岡村美南さんのお芝居が観れて、とっても幸せでした。

フィーバス:佐久間仁

私にとって2017年9月15日以来の佐久間さんフィーバスでした!
佐久間さんのフィーバス大好きだったので、こうしてまた観ることができてとても嬉しかったです。
登場した瞬間から、めちゃくちゃイケメンで驚きましたしこんなに背高かったっけ!?ってなりました。
だってあの岡村さんがマジでちっちゃく見えるんですよ…身長差20cmあるのかしら…。
清水さんが硬派なフィーバスなのに対し、佐久間さんは軟派なフィーバス。
歌声の甘さも相まって、常に女性をたぶらかしているような軽さが感じられます。
しかしその一方で、過去のトラウマを抱え込んでいて思い出すだけで全身が震えちゃう豆腐メンタルな一面も。
その辺は以前とまったく変わらずで、めちゃくちゃ震える佐久間さんフィーバスが観れて嬉しかったです(笑)
感動したのは、ラポンテのシーンでエスメとキスするところですね…。
岡村美南さんとの身長差があって、めっちゃ佐久間さんが屈む感じでキスしていて。
その首の傾け方とか角度とか、色々と性癖すぎて大興奮でした…(殴)
佐久間さんフィーバス、女性に手を出すのはとても早いのでエスメとキスしているときも無理やり身体を引きはがされたけどまだキスしていたかったかのように引っ付いていて。
そういう部分でも佐久間さん色気?というかえっちなんじゃ~~~って思いながら観ていました。
はい、とても感動いたしました…。
そして全体的に凄く感情が表に出やすいタイプっていうのがまたアレですね。
割と清水さんはポーカーフェイスな感じなので、勇敢なフィーバスが印象強いですけど。
佐久間さんはとにかく感情が出やすいので、ちょっと勇敢というよりは守ってあげないとダメかも系男子。
むしろ岡村さんエスメのが逞しそうなので、エスメに守られていそうな感じでした。
でもその分、エスメを慈しむ姿は凄く印象的で、エスメがいることを実感するように何度も強く抱き締めていて。
なんていうか、佐久間さんのフィーバス、やっぱり好きなんですよ。
凄く人間味溢れていて、こんなに背も高くてハンサムだから不自由なく生きてきたように見えるけど。
本当は凄く脆くて誰かを愛することに凄く必死で、なんか今にも消えてしまいそうな…そんな寂しさをどこか感じさせるフィーバスなので。
佐久間さんフィーバス、あまりにも好きすぎてずっと目で追っていました。
こうしてまた佐久間さんのフィーバスを観ることができて、とっても幸せです。

観劇の感想・考察

気になった箇所の感想などを書いていきます。

初めてのアンサンブルさんがいっぱい!

今月初め頃にアンサンブルさんが一気にデビューして、新しいキャストが増えました。
まず男性では1枠に立崇なおとさんで、凄くフロローに忠実なフレデリックでした。
フィーバスよりもフロロー派なフレデリックなんだろうなって思います…(笑)
あとは8枠に武藤洸次さんですが、Twitterでも評判になっていましたが雰囲気が佐久間さんそっくり!
顔立ちも若干似ているので、2人が揃っていたら結構ドキドキします(笑)
吉田功太郎さんはラポンテのところでキスするところ、かなり情熱的でしたけど武藤さんは割と雰囲気を大切にする系男子なんだろうなって思いました。
そして女性では1枠に岩城あさみさんがフロリカでデビュー!
小川さんのような聖母っぽさはあまりないけど、凄く慈愛に満ちた優しい女性を演じられていました。
ソプラノも美しく溶け込むようでしたし、デビューとは思えない安定感があってとても良かったです。
サンボの皆さんはとても個性的ですし、こうやって次々デビューさんが観られてカンパニーに染まっていくのもなんだか観ていて楽しいですね。

ぐだぐだすぎるカテコ

今回は本編も最高で高い熱量を維持したままカテコへ…。
拍手も鳴りやまなくて、7回くらいカテコしてたんじゃないかって思います。
さすがに長いなって思って途中で私は拍手やめちゃいましたけど、本当に客席の熱量も凄かったです。
と、そんなカテコではあったのですが実はとてもぐだぐだでした(笑)
というのも、まずは3回目くらいのカテコでカジモド、エスメ、フロローがセンター奥に捌けていくのですが…。
万寿夫さんが勘違いして上手側に捌けていこうとして、気付いて笑いながらセンターに向かっていて。
その様子を見ていた岡村さんが笑いながら万寿夫さんに視線をやっていました(笑)
で、そのあとのカテコで真っ先に万寿夫さんが走ってきて他のキャストの皆さんも走ってきて集合するのですが…。
あれ…私の贔屓がいねえ…(笑)
プリンシパルが揃う中、遅れて慌てて走ってくる岡村美南さん(笑)
岡村さんがカテコの段取りを把握していないのはいつものことですけど、こうやってカテコに登場してこないのは私も初めて観ました(笑)
もしかしたら前回捌けたときにステージ横でスタッフさんとおしゃべりでもしてたのかしら。
さすがに岡村さんもヤバいと思ったみたいで凄く慌てて出てきましたし、めっちゃ笑ってました(笑)
あーもうだから憎めないよなぁ…こういうポンコツなところも含めて大好きなんだよなぁ…。
このカテコになかなか登場しなかった事件は今後語り継いでいきたいです…。
そして、2回目くらいのカテコのときだったかなぁ…。
岡村美南さんがガッツリこちらを見て、うんうんって頷くように手を振ってくれました。
ノートルダムが始まってからはまるで意図的かのように避けられていたので、ちょっとビックリしました。
ずっともしかして私何かしちゃったのかなとか、やっぱり迷惑なのかなとか色々うだうだ考えていて。
これからはひっそり応援していったほうがいいかもしれないとか、そういうことも考え始めていて。
でもこうやって久しぶりにそんなファンサ()をいただいてしまって、チョロいオタクはすぐに「考えすぎだったかもしれない…」ってなってしまいました(笑)
いや、気まぐれだったと思うけどね。
でもやっぱり、凄く嬉しかったです。
最高の誕生日直前観劇になりました、岡村さん、本当にありがとうございました。

まとめ

駆け足になってしまいましたが、正直キャストもちょこちょこ変わったし贔屓も出てるしで目が足りませんでした。
なんで私は誕生日直前に贔屓が死ぬ作品を観てるんだろう…って考えて涙が出そうにもなりましたけど。

やっぱり、結果として岡村美南さんのお芝居が観れるならどんな作品でもやっぱり楽しめちゃうんですよね。
こうして岡村美南さんが舞台に立ち続けてくださっているからこそ、私はこうして京都にいるわけですし、幸せを感じられているわけです。

25歳最後…といったって、今更誕生日に一喜一憂とかはしないです、もう。
でも初めてだから、贔屓を観れるのは…。
なんかやっぱり特別な観劇になったような気がします。

本当は本日の公演、元々予定になかったですけど行って良かったです。
本当に本当に心から楽しむことができました。

そして明日はいよいよ誕生日当日の観劇。
エスメ堪能席の13番です…。
本日の公演も最高だったけど、明日の公演も最高になるといいな。

いや、岡村美南さんがいるんだから最高なんですよね、それだけで。

とても楽しい思い出が作れました、ありがとう!

0

コメント

タイトルとURLをコピーしました