2019年9月28日ソワレ 劇団四季『ノートルダムの鐘』@京都




ノートルダムの鐘
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ゆうき
ゆうき

初の金本泰潤さんカジモドと川口竜也さんフロローです!

日時:2019年9月28日ソワレ公演
場所:京都劇場
座席:1階S席H列17番




はじめに

本当は先週でしばらく見納めのつもりでしたが、まさかの金本泰潤さんカジモドと川口竜也さんフロローがやってきてしまったので急遽チケットを押さえました。
チケットを譲ってくださった方がとても素敵な方で、上演前に色々とお話もできましたよ。

ずっと観たかったお2人だったので、こうして岡村美南さんエスメと共演してくださってとても嬉しかったです!

正直今回は目が足りなかった…。
なんで人間の目って2つしかないんだろうって本気で悔やみましたね。
でもそれくらい今回は凄く新鮮な観劇となりました!

色々と偏りはあると思いますが、ぜひ最後までご覧くださいなー!

総評

全体の感想です。

キャスト:★★★★★
座席:★★★★★
全体:★★★★★

いやもう…話には聞いていたけど、川口竜也さんのフロローがヤバい…。
プリンシパルが変わるだけでこんなにも全体の印象が変わるのかと改めて気付かされた観劇となりました。
加えて泰潤さんのカジモドも期待以上の良さで衝撃を受けました。
もう今回は星を10個くらいつけてもいいくらいのキャストの豪華さで目が足りませんでした。
めちゃくちゃ個人的オールスターキャストです!

そして先週は5公演とも最前列センターで観ていたのもあってやや遠く感じた部分はありますけど、凄く観やすい席でした!
表情も見えるし全体も見渡しやすいし、距離がある分最前列では見切れるシーンも見切れない。
普通に観劇を楽しむには最高すぎる席でした…。
それにマイクの音量の問題か分かりませんが、最前列よりも5列目くらいのほうが音大きく感じたんだけど、気のせいかな…?
とても素敵な座席で全体を見渡しながら観劇することができて嬉しかったです。

こんなに最高のキャストを素敵な席で観劇できて、これ以上の贅沢なんてありません。
本当に今回観劇を決めて良かったと思わされる観劇となりました。
マジでこれまでとは別の作品を観ているんじゃないかってくらいの印象の違い。
川口さんが来たことによって熱量の高いオタクが集結したのもあると思いますが、客席も熱い。
とにかくすべてにおいて熱量が高すぎて、本当にめちゃくちゃ楽しかったです!

キャストの感想

気になったキャストの感想を書いていきます。

カジモド:金本泰潤

念願の初めましての金本泰潤さんカジモドにようやく出会えました!!!
いやもう…期待以上に泰潤さん良すぎてビックリしたし、私、かなり泰潤さんカジモド好きって思いました。
まずね、フォルムがカジモドそのものなんですよ…。
達郎さんと同じく、一瞬たりとも隙を見せずにカジモドを演じ続けていてその徹底っぷりが凄かったです。
とにかくお芝居が細かくて他のカジモドとアプローチの仕方も全然違う…。
凄く新鮮でしたし、そうそうカジモドってこうだよねって思うような仕草がたくさんあって感動しました。
達郎さんカジモドと同じく、ガーゴイルと話すときは割となめらかな喋り方なんですね。
ちょっとその辺も意識的に喋り方を変えているのが好きでしたし、しわがれた声も怪物っぽさがあって良かったです。
あと声量もあるし声が太いので、声を張り上げて怪物らしさを出すときも説得力が抜群。
そういう部分ではかなり達郎さんカジモドに近いものを感じて、そりゃ好きになるわ…って感じでした。
そして歌うときの感情の入り方、というか歌い方?が凄く好き。
Out Thereのまるでアーティストのような歌い方も爽やかで凄く好きすぎて、何回でも聴いていたかったです。
そのあと街に降り立ってトプシー・ターヴィーをひっそり見ているシーンでも手を使ってジプシーたちの踊りを真似していたり身体を揺らしていたり、その姿がとても可愛くて仕方ありませんでした。
で、群衆にいじめられて川口さんフロローに「許してくださいご主人様」っていうところ。
王冠を隠すように後ろにやっていて、前やっていたみたいにフロローの服の裾にキスをしようとして拒絶されて…っていうのが凄く衝撃的でした。
忠誠心の現れだと思うけど、こういうところも細かくてまさにカジモドだなぁ…って。
そして、Top of the Worldの泰潤さんカジモドはマジで好きすぎて困りました…。
「あとは唇を読む」って言うときに指で自分と岡村さんエスメの唇を交互に指差していて、本当に細かい。
それから岡村さんエスメがTOTWを歌い出して「見慣れた街も素敵に見える」って歌っているときに、同じく街を見渡して凄く不思議そうな顔をしていました。
キラキラしたような、不思議そうな表情で街を見る泰潤さんカジモドも芸が細かい…。
それから手すりに跨ってエスメを驚かそうとするシーン。
驚く岡村さんエスメを指差して笑っていて、その遠慮のなさに個人的にキュンとしました。
ここはたくさん岡村さんエスメのことをいじってほしい派なので、距離を詰めて岡村さんエスメをからかってくれるカジモドが大好きなんですよね。
そしてエスメに手を差し出して上手側に向かうところも、全力で走るから岡村さんエスメが完全に振り回されていて(笑)
めちゃくちゃハイテンションになる泰潤さんカジモドが凄く可愛かったです。
そしてそして、岡村さんエスメと一緒に手すりに乗って向き合うシーン。
「二人でいる」はジェスチャーらしいジェスチャーをしていなかったので、岡村さんエスメもここはやっていませんでした。
その分、ラストの「世界の頂上で~」のところで先に泰潤さんカジモドがパッと手を離して「こうやってみて」ってエスメに言っているようにも感じてキュンとなりました。
それから岡村さんエスメがパッと手を離すと「そうそう!」って感じで凄く嬉しそうに自分の手を近くに寄り添わせていて。
そして天を仰ぐように反り返るところは、もう手すりに背中が付くんじゃないかってくらい反り返っていてビックリしました(笑)
岡村さんエスメに顔を触れられた泰潤さんカジモド、驚いたあまり手すりから転げ落ちるようにステージに手をついていて、その動揺の仕方にも衝撃を受けました。
いやもう本当に芸が細かすぎる…!好き…!
テンションが上がって鐘をつくところも声の張り上げ方がパリピ並みでキュンとしてしまったんですよね。
一挙一動が凄く可愛くて芸も細かくて、TOTWで一気に泰潤さんに引き込まれてしまいました。
2幕では怪我したフィーバスに対して言う「そっちだってろくに歩けないよね」で客席の笑いを誘っていたのも新鮮。
ちょっとバカにするような言い方が結構鼻につく感じで、あ~泰潤さんカジモド好きなんじゃ~~~ってなりましたよ。
Made of Stoneも厚みのある歌声が活きて、凄く重厚で怒りを感じる歌声で素敵でした。
「こーこーろー」は力強くて迫力もあって良かったです。
それから、エスメ救出のために手すりを乗り越えるシーン。
ちょうどフロリカを演じていた岩城あさみさんのところで岩城さんを見て、「うん」って頷くようにしていたのも感慨深かったです。
ただ手すりを乗り越えるだけじゃないのが、達郎さんカジモドと重なってまたより一層好きが溢れました。
エスメを看取るシーンでは、エスメの両肩を掴んで言い聞かせるように「ここにいればいいよ、永遠に」って言ってたのも衝撃的でした。
それからエスメが「あなたは…本当に素敵な友達よ」って言っている最中に、優しく抱き寄せたのも衝撃的。
そして、そんな岡村さんエスメを抱き寄せたあとは右手でひたすら岡村さんエスメの頭を優しく撫でていたのも衝撃的でした。
だからこそ、最後の「カジモド…」はカジモドの腕の中で言うようになっていたんだけど、それがめちゃくちゃ絵になっていて美しかったんですよ…。
いやもうここで泰潤さんカジモドに対して信頼しかなくなって、本当にすべて引き込まれてしまいました…。
それからの川口さんフロローを投げ飛ばすまでのお芝居も圧巻。
「悪人は…!罰を…!受けるんだ…!」も本当に骨が折れるかのようなボキボキっとした動きで、怪物間満載でした。
徹底した役作りにひたすら感動しまくりでしたし、カジモドそのものすぎて泣けてくる…。
「僕が愛した人たちはみんな横たわっている」の茫然とした言い方も心をグッと掴まれたし、達郎さんと同じように頭を叩いていたのも胸が苦しくなりました。
立ち上がってエスメの亡骸のほうに向かうときも、骨が折れた状態だからとにかくふらついていて、細かすぎる表現に脱帽。
エスメの亡骸を抱き上げて、ステージ中央にそっと横たわらせる泰潤さんカジモド。
横たわった岡村さんエスメの頭をそっとひと撫でして、「エスメラルダ…」って優しく呼びかけていた姿に涙が溢れました。
なんてこんなに優しい人なんだろうって衝撃を受けてしまったし、寄り添うように泣き続けていた姿も凄く愛しくてたまらなかったです。
正直、ここまで徹底してカジモドを演じる俳優さんだとは思っていなかっただけに、めちゃくちゃ衝撃を受けることが多すぎてヤバかったです。
達郎さんとはまた違ったカジモド愛で、もう…なんていうか…言葉にできない想いがたくさん込み上げました。
こんな人に愛されて、岡村さんエスメも幸せだっただろうな…って思わされましたね。
岡村さんエスメとの組み合わせも個人的にかなり好きでしたし、泰潤さんカジモド今回でめちゃくちゃ好きになりました。
いやぁ…もっと観たい…。
凄く素敵な俳優さんに出会えたなぁ…って思いました。

フロロー:川口竜也

すでに観たことのある人の話を聞いているとかなりヤバいらしい…ということで期待していましたけど、期待以上の良さでビックリしました。
これぞフロローのあるべき姿だ…って強く思わされるほど、フロローそのものでした。
万寿夫さんが常に情緒不安定な感じのフロローだったから、余計に落ち着きのあるフロローに思えたのもありますけど。
「聖職者」という立ち位置を常に意識しており、まるで悟りを開いたように心を落ち着かせている感じがとても良かったです。
何にも心を乱されない、まさに聖職者。
しかし一方で、ジェアンを看取るシーンではひたすら狼狽えていて人間味がじわじわと溢れていて。
涙を流しながらジェアンを看取り、そして引き取ったカジモドを苦痛の目で見つめながら、泣きながら「うわあああ」って捨てようとして…。
でも捨てることができなかった…その初っ端のお芝居から引き込まれすぎて、もうダメでした。
いかにフロローがジェアンを愛していたのかが痛いほど伝わってきて、そして心を乱されながらも愛した弟の子どもを捨てることができなかった…。
その人間の弱さとほんの少しの優しさが滲み出ていて、すでに川口さんフロローはヤバい…ってなりましたね。
だからこそ「私のように」で一気に冷酷な歌声に変わったのにはかなり鳥肌が立ちました。
成熟したカジモドに対しては、聖職者という立場もあって落ち着きを払った向き合い方をしてはいますが、凄く優しさが溢れていました。
彼がラスト「弟を愛していた!」と言うところに繋がるように、ジェアンも愛していたしカジモドのこともちゃんと愛してたのが伝わってきます。
こうやって心を乱されないフロロー像を演じていたのに、それがエスメと出会ったことで変わる。
その変化と心の葛藤の表現も川口さんフロローは圧巻でした。
まず、川口さんフロローは岡村さんエスメがいると一瞬たりとも目を離さないんですよね。
もう完全に心を奪われちゃっていて、無意識のうちに目で追っている。
その様子になんだか既視感がある…ってふと思ったんですけど、普段岡村さんエスメに釘付けになっている私と同じでした…戦慄しました(笑)
大聖堂にやってきた岡村さんエスメと話すシーンでも、扉を開けた瞬間に彼女を見つけてはずっと彼女を見つめていて…。
必死に心を穏やかにしつつ対話していて、でも時々溢れ出る彼女への欲望が少しずつ抑えきれなくなっているのも感じ取れたんですよね…。
それが蓄積されていって、そのあとTOTW終わりに「カジモド―!ダメじゃないかこんな時間に鐘を鳴らして!」って登場するシーンで爆発していました。
振り返ってエスメがいることに気付いたあと、カジモドに優しく声をかけていたんですよ。
好きな女の前ではイイ顔しようとしているのがまた限界オタクすぎて気持ち悪い川口さんフロロー(笑)
「この大聖堂に…私と一緒に…」ってジリジリ近付いて詰め寄っていくのも気持ち悪い…。
多分もうここ彼は無意識に何かに蝕まれていて、自分の意思とは関係なく誰かに心を操られているかのように身体が勝手に動いてしまう、そんな感じがしたんです。
だからこそエスメに「分かってるの?私を見るその目つきで」って言われたときにハッとして目を大きく見開いて怒るんですよね。
そのあと岡村さんエスメの腕を掴んで「私は恐ろしい敵にもなれるのだ!」って言う台詞では、グッと腕を引き寄せて顔を至近距離にして岡村さんエスメに訴えていました。
そういう感じとかも恐ろしいし、なんかリアリティがあってかなり好きでした。
そのあとエスメが大聖堂からいなくなってカジモドに「あの女のことは、忘れよう」と言うところ。
周りから「エスメラルダ…」という声が聞こえてくるんですけど。
それが川口さんフロローには聞こえているらしく、右耳を塞ぐようにしていたのが芸が細かくて感動しました。
姿の見えない何かに苛まれている…フロローが苦悩している、その様子が至るところで感じられたんです。
そしてHellfireも登場シーンからすでに心を乱されていて、それを必死に落ち着かせているように座ったのが印象的でした。
いやもう…ヤバい…歌声はめちゃくちゃかっこいいし、ラスト「こーろーすー!」のところは叫ぶように歌っていたのがもうかっこよすぎて鳥肌がとまりませんでした。
マジで川口さんフロローヤバいです…。
あ、ちなみにEsmeraldaの「聞けこれは天の思し召しだこの街を取り返せ」っていう歌詞。
川口さんフロロー、「この国を取り返せ」って歌ってたんだけど規模が一気にでかくなりました(笑)
多分歌詞間違いかな…?って思うけど、まあ川口さんフロローなら国ごと取り返そうとしそうですね。
2幕も本当に凄いって思うことがたくさんあったんですけど、やっぱりバスティーユのシーンが圧巻。
連れてこられた岡村さんエスメが苦痛の表情をしているのを、川口さんフロローは笑顔で見ていたんですよ。
ああ、好きな女が自分のせいでこんなに苦しんでいる姿に悦びを感じている…って。
「あなたは本当に怪物ね」って言われたときにまた狼狽えたのもポイントで、本当に葛藤していたからこそいざそれを指摘されるとどうしようもなく認めたくなくて必死に否定してしまう。
もうこの救いようのないエスメ限界オタクの川口さんフロロー、本当に気持ち悪すぎてヤバかったんですよ…。
そのあとエスメに迫って押し倒そうとして、顔を引っかかれて立ち上がって…。
万寿夫さんフロローとかはここで距離を取って「これで私の申し出を考え直せばいいが…」って台詞を発するんですけど。
川口さんフロローはここでも岡村さんエスメに近付いて圧をかけるように近くで顔を凝視しながらその言葉を発したんですよ。
うわって思いました、正直。
そのあと、連れてこられたフィーバスを牢獄に入れるところでめちゃくちゃガシッと掴んでさらに傷つけるように突き飛ばしたのも印象的でした。
彼はフィーバスがエスメとキスをしているのを見て以来、フィーバスに対して隠すこともなく敵意を剥き出しにしていました。
ここまで嫉妬心を剥き出しにするフロローも新鮮でしたけど、とにかくフィーバスが嫌いで仕方ないのが伝わってきて。
それがここのシーンでもろに出たのがとても恐ろしかったです…。
それから、火炙りの刑に処するシーン。
「私の言ったことを考えろ。答えは?」の声が、少しだけ優しくてそれもまたゾッとしました。
どこまでもエスメにイイ顔をしようとするし、手に入らなければ彼女を苦しめたくて仕方ない…。
そのイカれた様子に鳥肌がとまらなかったです。
だって、松明を奪ってエスメの顔を見ながら笑って薪に火をつけたんですよ、川口さん。
もう気持ち悪すぎる…典型的なDV男…。
もう拗らせすぎてヤバいし、救いようがなさすぎてヤバい…。
それからラスト、エスメが死んでからのシーンも本当に圧巻でした。
カジモドに「お前のせいだ」って言われたときに、「愛することだってできた」って言うんですけど。
もう、狂いすぎて泣いているのか笑っているのかも分からなかった…。
川口さんフロローは確かにエスメを愛していたんですけど、もうその愛し方がそもそもおかしくて。
それからの「弟を愛していた!弟を導こうとした!」は1幕冒頭の優しかった兄の姿に一瞬戻っていて。
泣くように叫びながらこの台詞を言っていて、うん、確かにそうだった…でも…って感じさせられました。
この一連のストーリーがしっかり川口さんフロローは意識されていて、もう観ていて合点がいくことが凄く多かったです。
そしてカジモドに「悪人は罰を受けるんだ!」と言われてから、下手の上にいるフロリカとジェアンを見つめて耳を塞ぐようにまた苛まれていて。
ここでジェアンたちを見つめるっていうのも、また芸が細かくて感動でしたね…。
それからカジモドに捕まって殺されることを悟った瞬間、一気に泣き顔に変わった川口さんフロロー。
ここも衝撃的でした。
ここで泣きそうな顔になる川口さんフロロー、どういう感情だったんだろうって。
天罰が下ることに対しての償いなのか、単に死ぬことが怖いのか、殺される相手がカジモドだからなのか…。
投げ飛ばされてセンター奥に消えていく瞬間、川口さんフロローが右手をカジモドに伸ばしていたんです。
万寿夫さんフロローとかはカジモドに目もくれず、落ちていくことに必死にもがいて逃れようとしているのに。
カジモドに手を伸ばしながら死んでいった川口さんフロローに物凄く衝撃を受けてしまって、一気に涙が込み上げました。
だからこそ、このあとのカジモドの「僕が愛した人たちは…」っていう台詞も凄く説得力があるようにも思えました。
川口さんフロローは、道を誤ったけど確かにカジモドを愛していたから…。
ちょっと、もう本当に川口さんフロローのすべてが新鮮すぎて衝撃と鳥肌がとまらなかったです。
こんなに徹底したフロロー像を演じ切る人がいるのかって…。
ほら、芝さんは芝さん、万寿夫さんは万寿夫さんなりのアプローチがあるじゃないですか。
川口さんはもう自分を消すというか、まさにフロローそのものだったというか…。
本当に最初から最後までフロローとして生きていて、めちゃくちゃ気持ち悪かったし怖かったけど、めちゃくちゃかっこよかったです。
いやもうこれは素晴らしすぎてヤバい…。
カテコでは「ありがとうございました」って何度も深くお辞儀をされていた姿も好印象で。
なんかあまりにも凄すぎるフロローに出会ってしまって、マジでいつもより数倍濃度の高い公演を観たような気がします。
川口竜也さんのフロロー、絶対に観るべきです…。
本当にこんなに凄すぎるフロローは、観たら絶対に好きになっちゃいます。
マジでこうして気になっていた川口さんのフロローを観ることができて、とても幸せでした!

エスメラルダ:岡村美南

岡村美南さん、なんか今回は一段と絶好調だった気がします。
多分これもマイクの音量の問題もあると思うんだけど、凄く声が出ていたし全体的に安定していました。
まあ今回に関しては川口さんと泰潤さんを観たい気持ちが強すぎて、いつもみたいに岡村さんだけをガッツリ観ることはしていなかったのですが…。
でもやっぱり泰潤さんカジモドに見せる表情、そして川口さんフロローに見せる表情がそれぞれ違っていて凄く新鮮でした。
観ている感じ、根本的なお芝居は全然変わっていないんだけど、表情のお芝居に変化がある感じですね。
たとえばTop of the Worldのシーン。
泰潤さんカジモドが他のどのカジモドよりもハイテンションではしゃぐんですよね。
だからなのか、岡村さんエスメもとにかく笑うし心配そうに見つめるし。
あとは、泰潤さんカジモドが手すりに跨ってエスメを驚かそうとするところ。
ここの流れ、いつもまず岡村さんエスメは一度カジモドのほうを振り向くんですけど、カジモドはガーゴイルたちの声を聞いているからエスメに背を向けていて。
だから岡村さんエスメも再び正面に向き直って、ちょっとだけ不満そうな顔。
それからもう一度振り返ると、カジモドが手すりに跨って落ちる振りをする…っていう流れなんですね。
今回はいつになくもう一度振り返るときのタイミングが早くて、ちょっと新鮮(笑)
それだけなんですけど、この前どなたかのレポでここのもう一度振り向く演技を岡村さんがすっかり忘れていて、泰潤さんカジモドが気付いてもらえるように音を立てたっていうのを見て。
もしかしてそれを受けてなのかなぁ…なんて思ったりもしました(笑)
岡村さん、結構用心深い方なので一度ミスがあったところって次回以降特に意識しているんですよね。
ま、それもあったおかげで全体的にカジモドとのやりとりは凄く心をオープンにして、より寄り添っている感じに見えました。
何よりあんなにカジモドに振り回される岡村さんエスメを観れたのが貴重だったので、とても嬉しかったです。
そして、川口さんフロローに対する岡村さんエスメの嫌悪感も凄い…。
どのフロローにも嫌悪感は凄いんだけど、川口さんフロローに対しては一層凄かった気がします。
というのも、フロローの詰め寄り方が本当に気持ち悪いのもあって、あんなのに好かれたらそりゃ誰だって嫌だし疲れるだろうなって…。
そのせいかバスティーユのシーンでは岡村さんエスメ、いつになく疲弊した顔をしていました。
あれ、こんなにやつれてたっけって感じ。
川口さんフロローのところでも書きましたけど、バスティーユのシーンでの圧のかけ方が凄いんです。
だからフィーバスが連れてこられてからのお芝居も、より疲弊していて涙を一生懸命こらえる姿が痛ましかったです。
リアリティに溢れていて、なんか…またこれまでのSomedayとは違う岡村さんエスメを観れた気がしました。
いやもう、川口さんフロローには感謝しかないですね…こんなに嫌悪感に溢れて追い詰められた岡村さんエスメを見せてくださって…。
個人的にここまで追い詰められる岡村さんエスメが観れると思わなかったので、かなり嬉しかったです。
そして、一方で息を引き取るシーンでは泰潤さんカジモドに優しく看取られていて、岡村さんエスメも安心したような表情で私も安心しました。
泰潤さんカジモドのお芝居がまた他のカジモドと違っていたから、息の引き取り方もこれまでと同じはずなのに違うように思えて、新鮮でしたねぇ…。
対する相手が違うだけでいつもと同じはずのお芝居が違うように見えるって凄いです。
岡村さんが意識的に変えているわけではないけど、こうやって役者さんとの関係性によってお芝居が変わるのって面白いですよね。
今回は泰潤さんに川口さんっていう私的に初めての方がたくさんいたのでいつもみたいに岡村さんを観ていたわけではないけど、その分この二人との掛け合いでいつもと違う岡村さんを観れたので凄く貴重でした。
そして改めて、岡村美南さんって凄く素敵な女優さんだなっていうのを感じました。
いてくれるだけで安心感を与えてくれる女優さんだと思います。
あと、カテコは5列目くらいだと目線が合う感じしますねー。
最前列にいるとなかなか目が合わないんだけど、昨日は5列目あたりで何度も目が合うような感覚がしました。
あー普段岡村さんってこの辺見てるのかなぁ…なんて思って新発見。
もう本当に大好きですね、ええ…。
こうして今週も続投してくださったおかげで泰潤さんカジモドと川口さんフロローに出会えたので、岡村美南さんには感謝しかありません。
2ヶ月連投でしたが全然疲れを感じさせないエネルギッシュな姿を見れて安心しました。
こうして素敵な公演に出会わせてくださって、ありがとうございます…!

観劇の感想・考察

気になった箇所の感想などを書いていきます。

Rhythm of Tambourineの川口さんフロローと佐久間さんフィーバス

いつもなら絶対に岡村美南さんしか観てないRhythm of Tambourine。
しかし今回はどうしても川口さんのフロローがどんな表情をしているのかが観たくて、そっちばかり観ていました。
そしたら、エスメからタンバリンを受け取った佐久間さんフィーバスがそれを川口さんフロローに笑いながら見せていて。
「返せ!」って言っているみたいに川口さんフロローにキッと睨まれていて(笑)
それでやってきたエスメにタンバリンを返そうとしたけど、受け取ってもらえず…。
そしたらまた川口さんフロローを見て「ほら」みたいにしてた佐久間さんフィーバスが面白かったです(笑)
ええ、こんなことが行われていたのかぁ…って新発見でした。
フィーバス大っ嫌いな同担拒否の限界オタクこと川口竜也さんフロロー、観ているだけで面白いです。

まとめ

ということで、泰潤さんカジモドと川口さんフロロー観たさにまた突発観劇を決めてしまった今回。
結果的に行って良かったです。

カジモドとフロローが変わるだけでこんなに作品の印象が変わるなんて…っていうのは前々から分かっていたつもりだったんですけど。
想像以上に今回のキャストは熱すぎて、本当に目が足りませんでした。

こんなに素敵なキャストに囲まれて、岡村美南さんのお芝居を観れるのも個人的に嬉しかったです。

いやもう、マジで川口さんフロローが降臨してくださって感謝しかない…。
こんなにフロローというキャラクターに味が出ると思っていなかったし、色々と考えさせられて楽しかったです。

できることならもっと観たいくらい…。
あっという間に2時間半が過ぎていきました。

もうそろそろ岡村さんも抜けるのかなぁ…なんて考えつつ、来週もこのキャストが揃っていたら行きたくなっちゃいますよ…。
それくらいドンピシャなキャストが揃っているので、楽しくないわけがありませんでした。

本当にこんな素敵な公演を観劇することができて、とても嬉しかったです。

一生忘れられない公演になるでしょう…!

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